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パソコンは、私の仕事の重要なツールです。レコードやBGMなどの原盤作成に活躍してもらってます。コンピュータによる音楽制作といっても、数年前は音源などは専用の機材などを使うのが普通でしたが、今は完璧にコンピュータ、それも市販のパソコンでできるようになりました。 使用するソフトはドイツ製のプロ用作曲ソフト「NUENDO」がメインですが、もちろんパソコンで使ってます。CPUは3GHz、メモリは2GB、7200rpmのHDDと、スペックはかなりハイエンドです。これぐらいですと映像用BGM制作などで注意したい、絵と音のわずかなずれもなく快適に使えています。 コンピュータを中心とした音楽創作を始めたのは、尚美大学時代の私の先生、著名な作曲家であり、シンセサイザ奏者としても名を馳せた冨田 勲先生の影響が大です。高校時代はロックバンドで、パット・メセニーとか弾いてたんですが(笑)。 先生の授業を4年間受けさせていただいて、いろいろな事を学ばせていただきました。結果、在学中にCDデビュー(DVD Audio)を果たせ、去年は、バレエ音楽《ペトルーシュカ》(野尻修平・演奏)を発表させてもらいました。着々と作品を出しているように見えますが、結構、つらく厳しい道を歩いてきたんですよ(笑)。 楽器がコンピュータなので、生楽器の反復練習のようなことはないのですが、先生に創作品を聞いてもらったりすると「ココは、もっと激しく」といった指示を受けます。具体的に、音程を、リズムをこう変えるといった指示ではない。だから、そこから「激しく」とは何を、どう激しくするのか? 先生が求める雰囲気を短い言葉から想像し、具現化しなければならない。当時は悩みに悩みました。 特にコンピュータを使うわけですから、ある意味、無限の方法があるわけです。ピアノならどんな素晴らしいピアニストでも、一度に11個の音は出せない。ある種の制限があったほうが、考えをまとめやすいのですが、コンピュタータにはそれがない。だから悩みだしたら、永久に悩む事もできるのです。気持ちのテンションもどんどん高まってきますし、何時間もぶっ通しでパソコンの前に座ってしまい事も多いんですよ。悩んで悩んで、そうすると何か気づくのですね。パっと視界が開けたようになる。そして新しい表現が生まれてくる。これは快感でもありますね。 だからパソコンには、キッチリ速く動いてほしい。思い描けたイメージをすぐに音にできる「環境」であってほしいのです。思いついたイメージは、意外にはかなく、ぼやぼやしてると消えてしまうし、不安定なので、早く正しい音にしておきたいのです。 なので、最初は使わないかもと思っても、スペックは高めのものを選ぶようになりました。ソフトも進化しますから、それにパソコンもキッチリ追いついてほしいと思うからです。 トラブルも困りますよね。直す事はきらいじゃないのですが、その時間があったら今は創作に当てたいですね。音楽専用機としてのパソコンなので、自分にあったスペックが選べるBTOシステムは助かります。ただBTOでも、テクニカルなフォローをしてくれるところじゃないと買う気にはなれません。 eX.computerのBTOシステムは、パーツもしっかりしてるしショップなどのフォローもあるので、どれを選んでも安心ですね。わがままが安心して言えてうれしいです。ケースもシンプルなデザインですが、スリットやRが効いていて創作意欲への刺激になります。 また最近は静かなパソコンが増えてきてうれしいですね。音を扱いますからどうしても雑音は気になります。スタジオですとパソコン関連は別の部屋に置けるからいいのですが、個人ではどうしてもひとつの部屋に置きますから。このエアロストリームは動作音がとても静かなので、気に入りました。これなら音づくりに集中することができそうです。 と、パソコンにはいろいろ注文してしまいますが、パソコンはありがたい相棒です。3日間ぐらいぶっ続けで制作しても根をあげないし、あげくに「うーん、やり直しだ!」といっても文句も言いませんし。これが人間同士だったら、大げんかになってしまいますよ!(笑)。 今はソフトもハードも相当進化してますので、私が目指す創作活動においては、パソコンベースでできないことはほとんど「ない」と言ってもよいと思います。逆にできることが多くて、クリエイティブがそれに追いつかないかもしれません。やってみたいことが山のようにあるのに、全部行なう時間がない、といううれしい悲鳴という感じです。 今後ももちろん創作活動は続けていきますが、一般的な作曲というより、音楽の空間をより豊かにしていきたい、と思っています。だからサラウンドにこだわって作品もDVD Audioで出しています。音楽空間というのは、人に大きな感動を与えられることをもっと皆さんに知ってほしいですね。 映像は、イメージが鮮烈ですので直接、人の意識に飛び込んできます。対して、音声は映像のようにはダイレクトではないですが、人のイメージを「喚起」する力がある。だから結果的には、より大きな感動を与えられる場合もあるのです。そうですね、映画音楽とかやってみたいですね。大きな空間の中で、観客の皆さんに四方八方から音を降らせてみたいですね。
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