2005年4月8日
いつも持ち歩くPocket PCにGPSを内蔵してしまったら、どんなにか便利だろう。そんな待望の機能を搭載した「Mio 168 RS」が発売された。その使い勝手を実際にチェックしてみると、街中でのGPSアンテナの感度、高速道路をクルマで移動時の追従性、オプションを使用した自転車での使い勝手など、完成度の高さは驚くべきもの。GPSといえば、車載用をイメージしがちなユーザーの思い込みを根底から覆してくれるものだった。
手元にやってきたMio 168 RS その感触はいかに?
 |

SDメモリーカードスロットを装備する上面。 |
外出時に、いちいち地図帳を眺めることなく、見知らぬ街でもスムースに移動できるGPSナビ。その快適さと手軽さで、もはやクルマ移動ではなくてはならない存在となった。それだけにその快適さを“歩き”や“自転車”、“オートバイ”の移動時にも使えたら……。そう思ったユーザーは少なからずいたことだろう。
実際、車外利用を視野に入れたカーナビや、携帯電話で現在地を確認できるといった製品もいくつか発売され、話題になった。しかし、実際にどれだけの人が実用的に利用しているかといえば、「ん〜?」と疑問符がつくのもまた事実だ。
というのも、持ち出し前提のカーナビでは持って歩くにはあまりに大きく、携帯電話のGPSは、液晶画面が小さくて視認性に乏しかった。
 |

上部のアンテナは角度調整が可能。 |
今回、マイタックジャパンから発売された「Mio 168 RS」は、移動・運搬の負担にならないサイズと重量、そして視認性と精度を兼ね備えた、極めて実用的なポータブルナビだ。しかも、GPSとして使用しないときは、アンテナを折りたたみPocket PCとして利用できるという大きなアドバンテージを持っている。すなわち、普段はPDAとしてメールやスケジュールのチェックに活用して、いざというときにはGPSに変身する一挙両得な製品。しかも、お買い得と言える価格設定もうれしい限り。世の中お得な話はまだまだあるものだ。
 |

本体背面。左はアンテナを閉じたところ。Pocket PCとして使う場合は、このようにアンテナをしまえばポケットにもすっきり。 |
Mio 168 RSを実際に手にしてまず驚くことは、GPSセンサー部の敏感さだろう。Mioの電源を入れ、MioMapを起動すると、すぐに衛星を探し始める。空が開けた環境だと1分程度、ビル街など空が閉ざされた状態でも2分程度でいくつかの衛星を捕捉して、現在位置を割り出す。
GPSアイコンをタップすれば、現在受信できている衛星数/電波強度が一目でわかるのもありがたい。木造家屋の室内であれば、窓を閉ざした状態でも7つの衛星を捕捉して位置を割り出すほどの感度の良さだ。
空が閉ざされがちな都市部での使用状況を確かめるために、Mioを持ち出して、徒歩、バス、電車などで現在地を確認してみた。完全に空が閉ざされた状態やビル(鉄筋の建物)の中に入ってしまうと衛星をロストしてしまうのだが、バスや電車の車内でも窓に比較的近い位置を確保できれば、衛星を捕捉し続ける感度の良さには驚きだ。余談になるが、普段ドライバーとして利用している車載用GPSに慣れた感覚でMio 168 RSをポケットに入れて使用すると、その感覚は新鮮だ。普段何気なく目にしていた“グランドもない建物”が実は中学校であった、なんて意外な事実に気付かせてくれるのだ。
(垣内 吾郎)
|