2006年9月14日
(株)東芝が“高画質AVノート”と称して販売する“Qosmio(コスミオ)”シリーズは、TV視聴・録画機能を持つノートパソコンとしては人気のシリーズである。特にフラグシップモデルである“Qosmio G30”シリーズは、2006年1月発表のモデルから地上デジタル放送の視聴と録画にも対応し、“パソコン+地デジ対応TV+地デジ対応HDDレコーダー+オーディオ”の1台4役をこなすノートパソコンとして好評を博している。一方で、Qosmioシリーズのミドルレンジ製品に当たる“Qosmio F”シリーズも、地上デジタル放送への対応が望まれていたが、8月7日に発表された“Qosmio F30”シリーズで、ついに地上デジタル放送対応機種が登場することとなった。今回はこの地デジ対応Qosmio F30をベースとし、店頭モデルより強力なCPUやグラフィックスチップ(GPU)を搭載したウェブ直販限定モデル「Qosmio F30/795LSW」(以下F30/795LSW)を紹介したい。
Qosmio初の直販限定モデルはCPU&GPUが強力に!
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Qosmio F30/795LSW |
F30/795LSWは、店頭販売モデルの「Qosmio F30/795LSBL」をベースに、基本性能の強化を施されたウェブ直販限定モデルである。同社の直販ウェブサイト“Shop1048(ショップトウシバ)”内の、“東芝ダイレクトPC”で販売されている。
F30/795LSWの大きな特徴は、繰り返しになるが“地上デジタル/アナログ放送を視聴・録画”ができる点と、店頭販売モデルより強力な基本性能を備える点にある。まずはスペック面から見てみよう。
CPUにはインテル(株)のノートパソコン向けデュアルコアCPU“インテル® Core™ Duo プロセッサー T2500”を搭載する。CPUの動作周波数は2GHz。システムバス(FSB)周波数は667MHz。2MBの共有型2次キャッシュメモリーを内蔵し、高速でありながら低消費電力(TDP:熱設計時消費電力は31W)なのが特徴のCPUだ。店頭販売モデルの最上位機種F30/795LSBLは、インテル® Core™ Duo プロセッサー T2300(動作周波数1.66GHz)を搭載しているので、CPU性能はF30/795LSWの方が高いと言える。
GPUには米エヌビディア(Nvidia)社製のノート向けGPU“GeForce® Go 7600”を搭載している。店頭販売モデルは1ランク下の“GeForce® Go 7300”を搭載しているので、こちらもパワーアップされている。米マイクロソフト社のDirectX 9が定める“Shader Model 3.0”仕様に準拠し、高品位の3Dグラフィックスを高速で表示する能力を備えたGPUだ。ビデオメモリーは128MBを搭載しており、これを128bit幅のメモリーインターフェースでGPUと接続している。
高速なCPUとGPUの組み合わせにより、F30/795LSWはデスクトップパソコンの中〜上位機種に勝るとも劣らないパワーを発揮できる。今回は発売前の評価機での検証のため、残念ながらベンチマークテストの結果などを掲載することはできないが、実際に3Dグラフィックスを多用するネットワークゲーム(MMORPG)をいくつか試してみたところ、表示品質を最高レベル、アンチエイリアシングを有効にした状態でも、軽快に動作してみせた。人混みの中など負荷の高い状態でも予想以上のフレームレートで表示可能で、快適なプレイが可能で、さすがに高速CPUとGPUを組み合わせただけのことはある。F30/795LSWなら最新の3Dゲームでも快適に楽しむことができるだろう。
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F30/795LSWのキーボード部分。パネルにはヘアライン加工が施され、細い線のような模様が高級感を醸し出す。キーボードの左右上部にはharman/kardonスピーカーを搭載。 |
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本体左右に搭載されたharman/kardonスピーカー。最大出力は各2W、ボックス容積は37.5cc。低音の再現力に優れるほか、高中音域もノイズが少なく、ノートの内蔵スピーカーとは思えない音質を実現。 |
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そのほかのハードウェアについても見てみよう。搭載する15.4インチワイド型の液晶ディスプレーには、高色純度・高輝度を特徴とする“Clear SuperView液晶”を採用している。NTSC比で72%の色再現範囲を誇り、TVやDVD映画の視聴などで、優れた表示品質を発揮する。輝度も490cd/m2と、単体の液晶ディスプレーよりも高いほどで、鮮やかな映像表現を実現している。
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本体前面左にはスロットイン方式DVDスーパーマルチドライブを備える。ドライブの回転音は静かで、静かな部屋でDVD視聴を楽しむときも気にならない。インジケーター類や付属リモコンの受光部もここにある。 |
本体前面左側には、スロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。2層式のDVD±Rへの書き込みも可能だ。また本体背面にはD映像出力端子(D4対応)を搭載しているので、DVDやハイビジョン品質の地上デジタル放送を大画面のD端子搭載TVに出力して楽しむこともできる。
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背面右側には映像出力端子が集中配置。D4対応映像出力で、DVDや地デジの映像を大画面TVで楽しむことも。 |
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本体左側面。USB×2、ブリッジメディアスロット、PCカードスロット、i.LINK端子、無線LANスイッチが備わる。 |
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右側面。コネクター類は少なく、ヘッドホン出力、マイク入力、AV入力、モデム端子のみ。 |
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店頭販売モデルと直販限定のF30/795LSWの違いとしては、人によっては余分と感じられるプレインストールアプリケーションや付属品が少なく、性能の割に割安である点も挙げておきたい。ソフトウェア面では、店頭モデルが備える“Office Personal 2003”や“Office Onenote 2003”が付属しない。また地上デジタル放送受信用室内アンテナや横スクロール機能付きマウスもオプション扱いとなっている。そのため店頭モデルよりハイスペックながら、価格は店頭モデルの予想実売価格(26万円前後)より安くなっている。すでにパソコンを使い慣れたユーザーにとっては、お得な製品と言えよう。次ページでは、Qosmioシリーズの統合AVソフト“Qosmio AV Center”の使い勝手を検証する。
| Qosmio F30/795LSWの主なスペック |
| CPU |
インテル® Core™ Duo プロセッサー T2500 2GHz |
| チップセット |
モバイル インテル® 945PM Express |
| メモリー |
DDR2-533(PC2-4200) 1GB |
| 液晶ディスプレー |
15.4インチワイド 高色純度・高輝度Clear SuperView液晶ディスプレー 1280×800ドット |
| グラフィックス |
NVIDIA GeForce® Go 7600 ビデオメモリー128MB(メモリーインターフェース 128bit) |
| HDD |
160GB |
| 光ディスクドライブ |
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ(DVD+R DL 最大2.4倍速書き込み、DVD-R DL 最大2倍速書き込み、DVD±R 最大8倍速書き込み、DVD±RW 最大4倍速書き換え、DVD-RAM 最大5倍速書き換え、CD-R 最大24倍速書き込みなど) |
| TV視聴・録画 |
地上デジタル放送、地上アナログ放送の視聴と録画に対応 |
| スロット |
PCカード TypeII×1、ブリッジメディアスロット×1(SDメモリーカード、xD-ピクチャーカード、MMC、メモリースティック/PRO対応) |
| 通信 |
IEEE 802.11a/b/g無線LAN、10/100BASE-TX、V.90対応56kbpsモデム |
| I/O |
USB 2.0×4、i.LINK(IEEE 1394、4ピン)×1、D映像出力端子、外部アナログディスプレー端子(ミニD-sub 15ピン)、アンテナ入力端子(小型同軸コネクター)、AV入力端子(コンポジット映像入力、L/R音声入力、ミニジャック)、光デジタルオーディオ出力/ヘッドホン出力共用×1など |
| バッテリー駆動時間 |
約2.7時間 |
| サイズ(W×D×H) |
379×290.4×52.1(最薄部46)mm |
| 質量 |
約4.1kg |
| OS |
Windows XP Home Editon SP2 |
| 価格 |
24万9800円 |
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