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  ASCII24 > 製品レビュー > 連載 > 水玉螢之丞のどんなもんありゃ〜すかぁ 1
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どんなもんありゃ〜すかぁ
えとぶん 水玉螢之丞

第十九回 花咲く乙女よ毒を盛れ

第十九回 花咲く乙女よ毒を盛れ


 数年ぶりでSF大会に行ってまいりました。って,ほんとは行く前にこの原稿あがってるはずだったんだよね。すびばせん。以前,今は亡き某ざべ誌上で,翻訳(その他)家の大森望さんと2人で,コンピュータの出てくるSF(小説)を紹介するかけあい漫才連載「辺境の電脳たち」ってのやってたんだけど,ソレのライブ版をやりなはれ,との命を受けまして,AIプログラム・エドガー&それを作った大学院生の往復Eメール簡易書簡集(って体裁の)小説「エドガー@サイプラス」とか,ビル・ゲイツがテーマパーク作っちゃう(←ウソ説明)話「サイバー戦争」とかをネタに漫才してきたわけです。見物してくれた人,ありがとね。
 なぜだか「SFマガジン」に連載をさせていただいてはおりますが(「なぜだか度」でいったら,この連載もかなりの謎だけどさ),しょせんオレなんぞは単なる市井のSF者,SFの国のいち国民にすぎないわけで。SFが好きで好きで,とうとう作家や翻訳家になってしまったような偉大な伝道者のみなさんがたと,今も昔も変わらず青背の新刊が出たといっては読み創元の新刊が出たといっては読んでるってだけのオレが,おんなじ「ゲスト」扱いで招いていただけてしまうってのは,毎回まことにありがたいと同時に,どこか申し訳ない気がしてなりません。「だってオレですよ?」(ファーザー口調)みたいな。
 それはたぶん,SFの国の成り立ちとして,誰もが根っこの部分に「古典的名作に感動して人生ふみ外した過去」ってのを共通して抱いているからだと思うんだけど。現在はどうあれ,もとをただせばみんな「読者」,っていう連帯感があんのね。少なくとも30代以上のSF者はそんな感じ。読んできた本に関しては,そこらの肉親よりよっぽど共通した体験をもってるわけですよ。よその国(モケイとか)に比べて,送り手と受け手のあいだの溝が浅いつーか。若干の個体差はあれど,SFの国の人はおおむね心が広いのも,そのおかげでしょう。「仲間」が少ないぶん,親切なのかもしれないけどねえ。ってオイ。
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