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Let'snote LIGHT CF-T1 ノート本来の携帯性に着目した軽量マシン
Let'snote LIGHT CF-T1
松下電器産業
オープンプライス
0120-873029
http://www.pc.panasonic.co.jp/pc/
http://www.sense.panasonic.co.jp/
http://www.mylets.jp/
http://review.ascii24.com/db/panaspot/

購入情報を見る

Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー
2003年2月27日


POINT
Let'snote LIGHT CF-T1
「Let'snote LIGHT CF-T1」
  1. そぎ落とせる重量をすべて取り払った999g
  2. モバイルに必要な強度を特殊構造の筐体で確保
  3. 標準で約5時間駆動するバッテリ
最近新製品のリリース頻度が落ちていた松下電器産業から、待望のノートマシンが発売された。それはLet'snote LIGHT T1だ。「Let'snote」シリーズを始めた当初からのコンセプトは“カバンの中にすっぽり入る”ノートマシンだったという。モバイルに特化するなら無用のハイスペックは搭載すべきではない、というメーカーとしてのコンセプトが露になったモデルだ。最下位のモデルは999gだが、HDD容量が多いモデルや無線LANを内蔵したモデルは1kgを少しだけ超える。モバイルノートを考えている人は一度実物を持ち上げてみることをお勧めする。



軽さと壊れにくさを
両立させたモバイルマシン

Let'snote LIGHT CF-T1
ASCII24オリジナルのブラックボディ「Let'snote LIGHT CF-R1/T1」はこちら(PanaSpotサイト)から購入いただけます。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 2002年の春に約1年ぶりに復活したLet'snoteだが、その名もLet'snote LIGHTとなっている点にまずは注目していただきたい。Let'snoteのコンセプトは、どこにでも持ち運んで使える軽快B5ノートであるということ。同時に発売されるCF-R1は春モデルのマイナーバージョンアップだが、12.1インチXGA液晶を搭載したT1はまったくの新設計に基づく最新モデルとなった。

 まず、CF-T1のボディはマグネシウム合金だが、その質感の割に驚くほど軽い。マグネシウム合金はボディの外側部分だけで、耐久性を向上させている。その一方で、液晶面のフチ部分などのボディ内側部分はプラスティックを用いて軽量化が図られている。20GBのHDDを搭載する「CF-T1RDAXR」では、B5ファイルサイズでありながら、なんと1kgを下回る999gという軽さを実現している。もちろん999gよりもさらに軽いマシンは存在する。しかし、ノートパソコンの場合は持ち歩くということが前提になっている。これは、“モバイル”であることを考えるときに、「軽さ」を追求しなければならないのと同様、「強度」を高めなければならないということを意味する。一定以上の強度を保ちながら、どれだけマシンを軽くするか、CF-T1ではそのための工夫が最大限に凝らされているのだ。

 最も耐久性の求められる液晶画面のあるパネル部分の裏、本体天面にはマグネシウム合金を使い、車のボンネットと同じような凸面構造にすることで堅牢性を増している(松下電器産業はボンネット構造をパソコンに使うという特許を所有している)。この構造を採用することで、マグネシウム合金を0.55mmに肉薄成型しても筐体の強度を保つことが可能になったという。従来機のCF-R1よりもさらに0.15mmも薄いことになる。さらに底面部にも天面部と同様に凸面構造を採用したダブルボンネット構造、天面と底面の内側に流動方向に45度傾けたパッチワーク状の凹凸を付けることによって強化した内面クロスディンプル構造、基板を固定するフレームに升目リブを入れる升目構造によって強度を保持したまま最大限の軽量化が図られている。



ファンレスにするための
効率的な廃熱構造

キートップ
写真1 CF-T1/R1(写真はR1のもの)は、PC業界の工業デザインを専門としないデザイナーの手によるもので、「使いたくなるようなデザイン」をコンセプトに設計されているという。この独特のキートップもそのデザイナー氏の発案だとか。
前面
写真2 天板と底面は車のボンネットのように微妙な段差がつけられている。デザインでもあるそうだが、筐体の強度を上げるのに大きな役割を果たしているという。

 マシンを最大限に軽量化するためには、ファンレスでの設計は避けて通れないところだ。そこで、CF-T1では熱設計に関しても細心の注意が払われている。先ほど説明した基板を固定するフレームに穿たれている升目リブが底面の伝熱を抑制し、さらにその上に敷かれた体感温度低減シートで体感温度を下げ、キーボード裏面を放熱板として利用、さらに筐体全面での放熱が可能な設計になっている。

 また、もっともユーザーが熱を感じやすいパームレスト部には、凹凸形状を採用している。パームレスト部をフラットにしないことで手との接地面を減らし、さらに表面積を広くすることにより放熱効率を向上させている。体感温度を減少させる働きと放熱効率を高める働きを兼ねる優れた設計が施されているのだ。さらに、内蔵する2.5インチHDDには衝撃吸収材カバーが付けられているので振動や落下からのHDDのクラッシュを避けるような仕組みになっている。

 CF-T1は、以上のように軽量化と耐久性に関して徹底的な工夫がなされている。さらに持ち運んで利用するという側面から見た場合、見逃せない点がバッテリ持続時間だ。CF-T1では12.1インチXGA液晶でありながら標準バッテリでCF-R1とほぼ同じ約5時間の駆動が可能となっている。実際に出先へ持ち運んで利用するためのバッテリ駆動時間としては十分な長さだと言えるだろう。さらに、国内の出張ならば、往復するのに必要な時間はバッテリのみで対応できる。

 バッテリ自体の技術的工夫(同じサイズで電源容量が約10%アップしている)もさることながら、超低電圧版Mobile PentiumIIIや、3.3V駆動対応の低電圧駆動が可能なHDD、といったメインパーツの低電圧化は見逃せない要因だ。さらに、液晶ユニットに高効率バックライトシステムを採用すること、さらに漏れ電流の削減や、稼働していないパーツの電源供給を止めるといった設計上の地道な努力によって標準バッテリでこれだけの長時間駆動を可能にしているのだ。

インターフェイスの作り込みにも注目!

バッテリ部
写真3 標準バッテリは200gで約5時間駆動。持ち歩くときには手が掛かる位置にあり、机の上に置くとちょうどよいチルトスタンドになる。

 さて、それでは使用感に関わるインターフェイス部分について見てみよう。まず注目したいのはCF-R1から採用されている円形ホイールパッドだ。タップエリアは十分な広さを確保しているので、使い勝手も角型ホイールパッドと比べて劣ることはない。左右ボタンは円形ホイールに沿って配置されており、実はこれが非常にドラッグ&ドロップを操作しやすいものにしている。

 キーボードについてもキーピッチ19mm、キーストローク2mmというB5サイズではこれ以上は無理というほど余裕のあるキーボードになっている。サイズの制約から、ノートパソコンはどうしてもキーの配列がデスクトップ用キーボードの理想的な配列とは程遠いものになっていることが多い。しかし、そんなCF-T1でも[BackSpace]、[Delete]キーのある右上隅や[ESC]、[半角/全角(漢字)]キーのある左上隅などは、キーのサイズが通常のキーの半分になっており(例えば[Tab]キー)、ミスタッチを誘発する大きな原因となっている。だが、キートップのシルクプリントが(あくまでデザイン的な要求からだったようだが)、本体と同じメタリックカラーになっており、キートップがとても見やすく、結果的にミスタッチしにくくなっていて使いやすい。

 さて、拡張スロット類はCF-T1、CF-R1ともに2つのUSBコネクタ(T1はUSB 2.0×2、R1はUSB 2.0×1とUSB 1.1×1)、1つのPCカードスロットを搭載しているほか、SDメモリーカードスロットを搭載している。SDメモリーカード対応のデジカメやAV機器などを持っていれば、データ交換なども楽にできる。またこのSDメモリーカードスロットはセキュリティ機能も兼ね備えている。SDメモリーカードの抜き差しによって、カードを入れると起動する起動制御(BIOSロック)とWindowsログオン制御を利用することができる。ただし、残念ながらSDIOには対応していない。SDIO対応デバイスの種類が豊富になるまではSDIO対応スロットを搭載するモデルは開発しないそうだ。



掲載当初、キーボード写真のキャプションとUSBポートの記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

CF-R1
写真4 こちらが一回り小さい10.4インチXGA液晶を搭載したCF-R1。無線モデルは用意されていないものの10/100BASE-TXのLANポートとPCカードスロットが用意されているので実用上は問題ないだろう。また、こちらは約960gとCF-T1よりさらに軽い。

 最後にCF-T1のラインナップだが、999gモデルの「CF-T1RDAXR」ではメモリが標準メモリ128MBでHDDは20GB、40GBモデルの「CF-T1RCAXR」では標準メモリ256MB、無線LANモジュール搭載モデルの「CF-T1RWAXR」では標準メモリ256MBでHDDは40GB、という3モデルをラインナップしている。

 ビジネスで積極的に持ち歩いて活用することを考えた場合、これだけのスペックがあれば実用十分だし、さらに実際に持ち運べるサイズと重量に仕上がっているLet'snote LIGHT T1。これは間違いなく買いの一品だ。

「かばんの中」のモバイルコンピューティングを考える
松下電器産業
PCCグループ商務チーム
信濃泰道氏


 Panasonic PCCグループ商務チーム信濃さん曰く、Let'snote LIGHTの狙いは、“かばんの中”であるとのこと。かばんの中に入れて持ち歩くことのできるノート、それがメインのコンセプトなのだ。これはLet'snoteシリーズ全体の統一コンセプトなのだが、ここ数年はノートのハイスペック化の波に押されて、このコンセプトが明確ではなかったようだ。そこで去年よりこのコンセプトに立ち返り、開発をLet'snote LIHGTに一本化したという経緯があるという。このLet'snote LIHGTシリーズも今回の冬モデルで3号機となるのだが、12.1インチXGA液晶採用のマシンとしてはほぼ限界の999gを実現している。

 開発側としては相当の苦労があったという。「軽量化とバッテリ駆動の長時間化を両立させるために、設置面積を最小にする取り組みから始めました」(信濃さん)。つまり、質量・表面積・底面積が比例することから、設置面積を先に決めてしまえば全体の容積が確定する。そして、その中にいかに必要な機能を収めるか、というところから開発が始まっているというのだ。もちろん軽量化のみを図り、強度を無視するなら苦労は半減するだろうが、“かばんの中”に入れて持ち運ぶという点から本文で触れているさまざまな技術的工夫がなされているのだ。放熱という観点と軽量化という観点から穴の開けられる部分にはすべて穴を開けるという職人技を使い、さらに体感温度を下げるために体感温度軽減シートとパームレスト部への工夫が施されている。

 長時間バッテリのスペックは、実は松下電器産業の本社がある、大阪から東京まで往復の新幹線で利用できることが最低限の条件になったという。R1とT1では同じ200gのバッテリを用いているが、T1では液晶パネル、CPU、HDDに低電圧のものを利用したほかに、電源効率アップや未使用回路の動作を休止したり、漏れ電流の削減を図るなど徹底的に電源ロスに対処した設計がなされている。また、小型化の発想は本体ばかりでなくACアダプタにまで貫徹されている。「やはり、2、3日の出張になるとバッテリは必要ですからね。カバンの中に入れることに違和感があるような大きいバッテリでは意味がないです」(信濃さん)――。出張時にACアダプタを持ち歩くのが当然となっている現在では、その小型化という配慮も重要なポイントだ。こうした細かい配慮が全体的に統合されてLet'snote LIHGT T1は開発されている。

 今後のモデルについて尋ねたところ、具体的な話は何も聞けなかった。「ハイエンドであることを求めないモバイルユーザーに訴求するマシンを開発していく」と信濃さんは語った。Let'snoteシリーズ当初からのコンセプト通りと言える。

Let'snote LIGHT(CF-T1RCAXR)の主なスペック
製品名 Let'snote LIGHT(CF-T1RCAXR)
CPU Mobile PentiumIII-866MHz
チップセット Intel 830MG
メモリ(最大) SDRAM 256MB(512MB)
ディスプレイ 12.1インチTFT液晶(1024×768ドット)
ビデオ チップセット内蔵(ビデオメモリ48MBをメインメモリと共用)
HDD 40GB
FDD オプション
光メディアドライブ オプション
スロット PCカード(TypeII×1)、SDメモリカード×1
I/O USB 2.0×2、外部ディスプレイ、モデム、Ethernet、ヘッドフォン出力、マイク入力
通信 10/100BASE-TX、無線LAN(IEEE802.11b)
バッテリ駆動時間 約5時間
サイズ(W×D×H) 268×210×26.1〜39.1mm
重量 約1.045kg
OS Windows XP Professional
アプリケーション Acrobat Readerほか

(桐生 霧)




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