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LF-D340JD 機能、ソフト、価格ともに充実した外付け記録型DVDドライブ
LF-D340JD
松下電器産業
6万4800円
03-5821-3180
http://www.panasonic.co.jp/dvdram/


2001年11月7日

CD-R/RWに続く大容量リムーバブルメディアとして注目を集めている「記録型DVD」。PC用ドライブとビデオレコーダがかなり手ごろな価格で提供されているDVD-RAMは、特に注目のデバイスだ。DVD-RAM陣営の中心的存在である松下電器産業は、2001年6月より発売を開始し好評を博しているDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」の外付けタイプを、9月28日より新たに投入した。

鏡仕上げのトレイ蓋が美しい
外付けタイプのDVD-RAM/Rドライブ

 6月に店頭に並び始めて以来人気を集め、かなり入手が困難となっていた松下電器産業のDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」。従来はATAPI内蔵型だったが(一部のOEMメーカーからは外付けドライブもリリースされている)、9月28日よりIEEE1394接続の外付けタイプ「LF-JD340JD」が発売された。本機は、外付けと内蔵という接続方法の違いだけでなく、松下のほかのAV機器のデザインコンセプトを踏襲し、ボディ全体はシルバー、トレイの蓋には鏡があしらわれた非常に目立つルックスとなっている。


「LF-D340JD」の本体前面。トレイ蓋部分は鏡になっており、シルバーボディと合わせ、非常に目立つデザインになっているのも特徴のひとつだ。

 ドライブの基本スペックは、下表のとおり。

記録速度
DVD-RAM 2倍速(2770KB/秒=22.16Mbps、4.7/9.4GBメディア使用時)
DVD-R 等速(1385KB/秒=11.08Mbps)
読み出し速度
DVD-ROM 最大6倍速(8310KB/秒=66.48Mbps)
CD-ROM 最大24倍速(3600KB/秒=28.8Mbps)

バッファメモリは1MB、シークタイムはDVD-RAMが75ms、DVD-Rが80ms、DVD-ROMおよびCD-ROMは65msとなっており、ハードウェアのスペックはATAPI内蔵タイプの「LF-D321JD」とすべて共通となっている。インターフェイスはIEEE1394で、6ピンコネクタを2ポート装備する(一方はディジーチェイン用)。パッケージには6ピン−6ピンおよび6ピン−4ピンのケーブルがそれぞれ1本ずつ付属する。


本体背面。6ピンのIEEE1394端子を2つ装備する。

 PC用の「記録型DVD」ドライブには、“PCデータの保存”と“DVDプレーヤでも再生が可能なDVDメディアの作成”という2つの用途が考えられる。
 DVD-RAMは、PCデータの保存用途での使い勝手が非常によいのが特徴のひとつだ。本機の場合、最初にデバイスドライバをインストールしてしまえば、DVD-RAMメディアへのデータ書き込みには特別なライティングソフトは必要なく、HDDやFDDと同じようにWindowsのエクスプローラ上でファイルをドラッグ&ドロップしてやるだけだ。また、10万回という他規格をはるかに上回る書き換え可能回数からくる安心感も長期的に使用する場合には重要なポイントだ。
 後者の“DVDメディアの作成”用途については、LF-D321JDの登場以降大きく状況が変わってきた。最近の松下製のDVDプレーヤの一部ではDVD-RAMメディアの読み出しが可能なモデルも登場してきているが、プレーヤ全体ではまだまだDVD-RAMが再生できないものが多い(DVD-ROMドライブも同様の状況)。また、民生用DVD-RAMビデオレコーダで用いられる「DVDビデオレコーディングフォーマット」(後述)で録画されたDVDも、一般的なDVDプレーヤでは再生できない。この再生互換性の難点を解消するべくLF-D321JDおよび本機に装備されているのがDVD-R for General書き込み機能だ。DVD-RはDVD-RAMやDVD-RWに比べ、記録ピット配列やレーザー反射率といった物理特性が市販のDVDタイトル(スタンプDVD)に近いため、既存のDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレーヤでの再生互換性が高い。
 そこで、日常のPCデータ保存(1枚のメディアを使用して書いたり消したりする)や、テレビ番組の録り貯め、編集途中のムービーの保存などにはDVD-RAMを利用し、データの長期保存が目的のバックアップ、あるいはDVDプレーヤでの再生や友人などへの配布など再生互換性を重視したい場合の“最終的な出力先”としてはDVD-Rを利用する、と「使い分け」をするのがDVD-RAM/Rドライブの賢い使い方だ。また、本機およびLF-D321JDでは、DVD-Rの書き込み速度が等速だが、このようなDVD-RAMとDVD-Rの使い分けを行っていれば、使用頻度の高いDVD-RAMが高速(2倍速)なので、日常の使用上、この点はあまり気にならないだろう。



映像保存/編集の自由度が高い
強力なソフトウェアを同梱

 本機には、PCデータ保存のためのストレージとして、またビデオカセットテープに替わる映像メディアの保管用として、DVD-RAMおよびDVD-Rを活用するソフトが多数付属する。

 PCデータ保存用のソフトとしては、

  • HDD全体/指定フォルダのバックアップ、または異なるPC間でフォルダおよびデータをシンクロする、などの機能を持つDVD-RAMを利用した多機能バックアップツール「FileSafe」
  • HDDの空きスペースがDVD-RAM内のデータ容量よりも少なくても、メディア間をコピーができるDVD-RAMメディアバックアップツール「MediaSafe」

の2つ。
 映像、DVD-Video関連ソフトでは、

  • 動画キャプチャ/編集/再生ソフト「DVD-MovieAlbum」
  • DV機器からの動画キャプチャ、編集、加工を行う「MotionDV STUDIO 3.0J LE」
  • DVD-Videoオーサリングソフト「DVDit! LE」
  • ソフトウェアDVDプレーヤ「WinDVD」

が同梱されている。

本機の肝となる付属ソフト「DVD-MovieAlbum」。DVD VRフォーマット対応の動画キャプチャ/編集/再生ソフトで、再レンダリング不要のカット編集、ほかのDVD-RAMレコーダで録画した映像も編集可能、といった点がポイントだ。
 中でも肝となるソフトはDVD-MovieAlbumで、これは映像データのリアルタイム記録を実現するDVD録画規格「DVDビデオレコーディング(VR)フォーマット」に対応した映像のキャプチャから編集、再生までを1本にまとめた強力なツールだ。DVD-Videoなどに用いられるMPEG2を切り貼り編集する場合、通常は映像の編集作業後に“MPEG2ファイルの再レンダリング”が必要になり、この作業に膨大な時間がかかる。しかしDVD VRフォーマットでは、カットまたは連結を行ったポイントと連結する映像ファイルなどの「編集情報」を、同一メディア上に映像データとは別に保存し、再生時には映像データと編集情報を同時に参照しながら再生を行う。編集作業の元になる映像データを切り取ったり、データを付け足したりするわけではないので、再レンダリングの必要もなく、非常に短い時間で編集作業ができるというのが特徴だ。
 DVD-MovieAlbumでは、ビデオキャプチャカード(アイ・オー・データ機器のハードウェアMPEG2エンコーダカード「GV-MPEG2/PCI」を推奨)でキャプチャしたMPEG2ファイルや、「MotionDV STUDIO」でIEEE1394接続されたDV機器から入力された映像データ(DV形式のAVIファイル)を、DVD VRフォーマットでリアルタイムにDVD-RAMへ記録した後に自由に編集、加工できるほか、DVD-RAMビデオレコーダやDVD-RAMビデオカメラで録画した映像が保存されたメディアをPCにセットし、そのデータを編集することも可能となっている。もちろん、DVD VRフォーマットとDVD-RAM読み出しに対応したDVDプレーヤ/ビデオレコーダにDVD-MovieAlbumで映像を編集したメディアを持っていけば直接再生することも可能だし、DVDit! LEを利用してDVD-Video形式でDVD-Rメディアに出力(この場合はレンダリングが必要)すれば、より多くの環境でオリジナルの映像が再生できるようになる。



今DVD-RAM/Rドライブをチョイスする
最大のメリットとは?

 「LF-D340JD」の標準価格は6万4800円で、実売価格は5万円を切るショップも多い。また、本機の登場に伴い、ATAPI接続内蔵型「LF-D321JD」の実売価格もやや下がり、安いところでは4万円台半ばになってきている。
 記録型DVDとしては、このほかにDVD-RW、DVD+RWが市場に登場しているが、パイオニア製のDVD-RWドライブは8万円前後(内蔵型)、リコーのDVD+RWドライブも5万円代後半(内蔵型)と、今現在のドライブ価格はDVD-RAM/Rドライブが最も手ごろな価格帯になっている。

入手が楽になってきた人気のDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」。4万円台半ばで購入可能で、ドライブ内蔵派には非常にお買い得な製品だ。

 記録型DVDのシェア争いはまだどれがスタンダードになるか結論が出ない状況で、製品(=フォーマット)選びのポイントは「記録型DVDを何に使うか」がポイントになってくる。“PC環境と民生家電環境で録画、作成した記録型DVDメディアが自由にやり取りできる”というのは、いずれの規格でも目標として掲げられているが、DVD-RAM陣営の場合、ここでキーとなるのが「DVD-RAM/Rレコーダ」の存在だ。松下電器産業は「DMR-E20」というDVD-RAMおよびDVD-Rへの録画に対応したビデオレコーダを8万円台という低価格で発売し、DVD-RAM/Rドライブと同様に高い人気を集めている。ほかの規格を見ると、DVD-RWビデオレコーダはDMR-E20ほどの価格の製品がまだなく、DVD+RWはビデオレコーダがまだ日本市場に投入されておらず、DVD-RAM陣営、特にその中心的存在である松下は、低価格なDVD-RAM/RドライブとDVD-RAM/Rビデオレコーダにより、幅広いシーンでのDVD-RAMの活用を低コストで実現できる環境をすでに揃えてきているわけである。PC上でデータ保存メディアとしての使いやすさとビデオレコーダとの連携を考えると、今現在非常にホットな記録型DVDといえるだろう。



LF-D340JDの主なスペック
DVD-RAM記録 2倍速
DVD-R記録 等速
DVD読み出し 最大6倍速
CD-ROM読み出し 最大24倍速
バッファメモリ 1MB
シークタイム DVD-RAM75ms、DVD-R80ms、DVD-ROM/CD-ROM65ms
インターフェイス IEEE1394(6ピン×2)
付属ソフト DVD-MovieAlbum、MotionDV STUDIO 3.0J LE、DVDit! LE、WinDVD、FileSafe、MediaSafe
価格 6万4800円

(アスキーPC Explorer編集部・内田 泰仁)




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