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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
デジタルカメラ


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デジタルカメラの“基本のホ” CFメモリカードはどれが本当に早いのか? デジタルカメラユーザーのための基礎技術解説 第1回
デジタルカメラの“基本のホ” CFメモリカードはどれが本当に早いのか?

Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年7月号
2002年7月13日


24倍速カードやTypeIIながら容量1GBのメディアなど、書き込みスピードと大容量化において、常にCFメモリカード市場のトップを走り続けるレキサー・メディア。デジタルカメラを使うプロカメラマンから最も信頼されている、同社の技術力と開発力の秘密に迫ってみよう。

何故プロはレキサー・メディアを使うのか

竹内 修氏
レキサー・メディア株式会社 代表取締役 竹内 修氏

[編集部]  ほかのメーカーにはない、レキサー・メディアのCFカードの特徴をまずお伺いしたいのですが。

[レキサー]  レキサー・メディアのCFカードにはいくつかの特徴がありますが、一番大事なことはデジタル写真に特化しているということです。CFカード自体が高いパフォーマンスを持つように設計していることに加え、デジタルカメラメーカー各社と、カードとカメラを含めた総合的なパフォーマンスが向上するように協業を行っています。また、ファームウェアの設定によってあらゆるデジタルカメラで最高の書き込みスピードが実現できるように調整しているだけでなく、互換性も重視しており、ファームウェアのアップデートを行う場合は、現在販売されている製品だけでなく過去に販売されたものも含めて、あらゆるデジタルカメラで確実に動作するように互換性チェックを行っています。

[編集部]  レキサー・メディアのCFカードといえば信頼性とスピードという印象がありますが……。

[レキサー]  レキサー・メディアはCFカードのコントローラ技術に関する特許を、申請中を含めアメリカ国内で40件、国外で28件持っています。そのうち一番大事な技術は、データをメモリのどのセルに書き込むかという情報管理に関する「スペースマネジメント」と呼ばれるものです。レキサー・メディアのCFカードはNANDメモリ(※2) を採用しています。このタイプのメモリはランダムアクセスが遅いという欠点がありますが、この技術により高速化が達成できます。そのほか、フラッシュメモリの寿命を長くするための技術である「ウェアレベル」に関するパテントも重要です。フラッシュメモリの各セルには書き込み回数の限界値があるため、レキサーでは特定のセルだけが疲労しないように平均的にセルを使用することで長寿命化を達成しています。また、だめになったセルを使わないようにする「バッドブロックマネジメント」でも特許を持っており、デジタルカメラのバッテリが切れて電圧が落ちたときにデータが失われないように「ボルテージドロップ&パワーロス」という安全対策もCFカードに組み込んでいます。さらに米国では当社の認定ディーラーにおいて、CFカード内の画像データをリカバリする「Image Rescue」サービスを開始しており、これは日本でも間もなく始める予定です。 ※2 NANDメモリ 東芝が開発したフラッシュメモリの型式。フラッシュメモリには基本回路構造の違いにより、このほかにもNOR型、AND型などがある。NANDメモリは書き込み速度が速く大容量化に適しているので、CFカードをはじめ、スマートメディア、メモリースティック、SDカードなどのメディアの多くに採用されている。



John Omvik氏
Lexar Media, Inc. Director, Product Marketing John Omvik氏

[編集部]  スピードレイティングを採用しているのはレキサー・メディアだけですが、CFカードを高速化するのはかなり難しいことなのですか?

[レキサー]  CFカードのスピードに影響を与える要因はいろいろありますが、基本的にはコントローラの性能と、メモリチップ自体の性能の2つが大きな要因です。CFカードの鍵となる非常に大きなコントローラ技術に関する特許の1つをサンディスクさんが持っていますが、レキサー・メディアのコントローラ技術はその特許に抵触しない技術であることが重要です。ほかのメーカーが高速なカードを出せないのはこれらの特許と技術力が影響しています。これらの特許に抵触しないように高速化を行うのは非常に難しいことです。また、NANDメモリを扱わせたら世界で一番と言われるような技術者がレキサー・メディアにいることが大きな強みとなっています。



ダイスタッキング技術
写真1 1GBのCFカードは、512KbitのシリコンダイをTypeIIのCFカードサイズに16枚収めることを可能にした「ダイスタッキング」技術によって実現されている。写真では直接ダイが見えるようになっているが、実際の製品では黒いカバーで覆われている。

[編集部]  今後の製品展開の予定は?

[レキサー]  日本市場に導入しているレキサー・メディアのCFカードには、プロ仕様の製品とハイエンド志向のアマチュア向け製品の2種類の製品ラインがあります。2001年にはプロ仕様のカードは12倍速から16倍速に、ハイアマチュア向け製品は8倍速から12倍速になりました。そして2002年にはプロ仕様のカードは、2001年の2倍となる24倍速カードが製品化されました。早ければ9月の「Photokina 2002」でより高速なカードを発表できると思います。さらに高速化以外の面では、コントローラに暗号化技術を加えたりBluetoothのサポートを考えたりもしています。



John Omvik氏
写真2 TypeIのCFカードの内部は、コントローラチップ(左)とメモリチップ(右)からなるシンプルな構造だ。レキサー・メディアのカードはサムソン製のメモリを採用しており、基板の裏側にも3枚のメモリチップを実装することが可能だ。

[編集部]  24倍速CFカードのような高速な製品が最も効果を発揮する条件や状況というのがありますか?

[レキサー]  書き込みに関してはCFカードだけのスピードが話題になりがちですが、実際はデジタルカメラ側のホストとCFカードのコントローラのコミュニケーションがパフォーマンスに影響してきますので、高価な部品が使われている高級機だけでなく、低価格なデジタルカメラでも高速なCFカードが実力を発揮できるようにしたいと思ってます。カメラメーカーと協力して、データ通信のプロトコルを最適化し、システムパフォーマンスを上げていくという方向で、もう一段階の工夫ができないかと考えており、カメラ側と共同でボトルネックとなる部分を太くすることを行っていきます。メディアメーカーも頑張っているので、カメラメーカーさんも頑張ってくださいという感じで、カメラ開発に関われるようになってきています。



(アスキーPC Explorer編集部・行正 和義&山崎 敦)


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