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望遠鏡を覗いた感動をそのままデジタル化できるカメラ機能内蔵10〜30倍フィールドスコープ
TD・1
興和
オープンプライス(実売価格:21万円前後)
03-3279-7570(電機光学事業部)
http://www.kowa-prominar.ne.jp/td1/
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月刊アスキー 2004年9月号 2004年11月29日
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写真1 望遠鏡にデジカメを組み込んだ「TD・1」。対物10〜30倍と高倍率のレンズを搭載。55mmと大口径の対物レンズを採用しているため開放絞り値F2.8〜4と明るい。電源オフでも望遠鏡として使える。 |
「TD・1」は、野鳥観察などで用いるスポッティングスコープ(望遠鏡)で定評のあるコーワがリリースした300万画素デジタルカメラ内蔵の望遠鏡だ。レンズの倍率は肉眼の10〜30倍。35mm換算の焦点距離は450〜1350mm相当。望遠側で350〜400mm程度のものが普通の高倍率ズーム機と比べて桁外れに高倍率だが、逆に近距離(5m以下)の被写体を捉えることはできない。昨今高倍率ズームレンズ搭載機が数多くリリースされているが、「撮る」ことを目的としたこれらのデジタルカメラとは異なり、本機はあくまでも高倍率のレンズで遠くの被写体を「観る」ことに主眼が置かれている。
本体はレンズの先端からファインダ部分までの奥行きが385mm。縦横が130×125mm。重量も2.3kgと大型だ。使用する際には三脚が必須となる。
実際に使用した感想としては、別次元の拡大率は当然のことながら、一眼レフカメラと比べても驚くほど見栄えがいいことに驚かされた。これは一眼レフのようにフォーカシングスクリーンのすりガラスに写った像でないためだが、望遠鏡としての機能が損なわれていない点は高く評価したい。
シャッターボタンを半押しにするとAFが効くが、光学系が大きいためか動作音は大きい。合焦速度はやや遅く、レリーズタイムラグも0.1秒を超える程度と長めだ。ミラーアップによる振動を抑えるためワンテンポ遅れて撮影しているようだが、これでは鳥が飛び立つ瞬間といったシーンを捉えるのはかなり難しいだろう。画質に関しては、最新のデジタルカメラと比べるとやや辛い点も残り、JPEG圧縮に起因すると思われる、画像の荒れも見られた。画像処理面が弱いようだ。
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写真2〜4 円筒形のレンズ部の終端部分にはデジタルカメラ機能を装備。電源(単3電池×4本)やSDメモリーカードはグリップ内に収納する。レンズ下部には三脚座があり、デジタルカメラ部分は光軸をずらすことなく縦横に90度回転させられる。 |
背面の操作部分は、従来機では右手の人差し指の位置にまとめられていたが、今回は液晶のすぐ脇に移動しボタンも大きくなった。撮影時に決定ボタンを押し込むと「アクティブフレームコントロールモード」となり、AF枠(ピントの合う部分)を画面上の好きな場所に動かせるようになる。この機能はS50にも搭載されているが、誤操作しにくくなったのは確かだろう。
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全体を640×480ドットにリサイズ(縮小)したもの。 |
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中央部を640×480ドットでトリミング(切り抜き)したもの。 |
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サンプル 本機を利用して撮影した月の写真。通常のデジカメでは撮影できないこんな被写体を捉えられるのも望遠鏡ならではだ。 |
野鳥撮影では既存のフィールドスコープの接眼部にデジタルカメラを装着する「デジスコ」と呼ばれる方法が一般的だが、2つの機器を組み合わせて使うためかさばりやすく、またほとんどの場合デジタルカメラ側のAFは利用できなくなる。
本機がけっして携帯性に富むとは言いがたいものの、機材をかついで屋外を移動しなくてはならない用途においては、単一の機器で観察と撮影をこなせるのは非常に便利だろう。デジタルカメラとして見ると機能面/画質面で改善の余地があるのは確かだが、バードウォッチングなどのためにフィールドスコープ購入を考えていて、記録として画像も残しておきたいという人は機種選定時に考慮してみて欲しい。
| TD・1の主なスペック |
| 製品名 |
TD・1 |
望遠鏡部: 対物レンズ |
55mm口径EDレンズ |
| 実視界 |
3.94×2.95°〜1.31×0.98° |
| 見かけ視界 |
39.4×29.5° |
| ひとみ径 |
2.7〜1.8mm |
| 明るさ |
7.3〜3.2mm |
| アイレリーフ |
20mm |
| 1000m先の視界 |
68.8×51.5〜21.9×17.1m |
| 合焦範囲 |
5m〜∞(AF時は20mから) |
デジタルカメラ部: 撮像素子 |
1/2.5インチCCD |
| 画素数 |
有効314万画素 |
| 焦点距離 |
45〜1350mm相当(35mmフィルム換算) |
| 開放F値 |
F2.8〜4 |
| 記録メディア |
SDメモリーカード |
| 液晶モニタ |
1.8型低温ポリシリコンTFT |
| 電源 |
単3電池×4本 |
| バッテリ寿命 |
150枚(液晶ON、アルカリ乾電池) 200枚(液晶OFF、アルカリ乾電池) |
| サイズ(W×D×H) |
130×385×125mm |
| 重量 |
2.3kg |
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(行正 和義)
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