2005年9月5日
女性にとって“撮られたいカメラ”と、“撮りたいカメラ”は別物である――と筆者は考える。撮られたいカメラとは、大口径のレンズを備え、シャッター音が響く、黒くゴツい筐体の一眼レフカメラだ。どこに向かってポーズを取ればいいか一目瞭然だし、硬く本格的なフォルムには美しく撮られる安心感を覚えるだろうし、さらに大事にされている“お姫様気分”を味わえる。しかし、よほどの趣味や仕事でなければ、そんなメカメカしいカメラは持ち歩かないだろう。重量や操作の面でもハードルは高いし、第一自分が“撮る側”になってしまったら意味がないのだ!
では“撮りたいカメラ”とは、どういうものだろうか。“超望遠で子供の運動会を撮りたい”とか“沖縄の海で悠々と泳ぐマンタを撮りたい”といった特別な目的がある場合は、それに適した機材を指名買いすればいい。そうでない場合、女性のいわゆる“普段使い”に相応しい機材とはどういうものか、ソニー(株)が出したひとつの答えがサイバーショット「DSC-T5」だ。
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「DSC-T5」。本体カラーはシルバー/ブラック/ゴールド/レッドの4色 |
4つの異なる輝きを備えたシルバー
DSC-T5は、薄型の本体に市場のトレンドである500万画素クラスのCCDセンサーと2.5インチの大型液晶画面を備えたコンパクトモデル。女性層がメインターゲットという本機の最大の特徴は、“魅せるカメラ”をコンセプトに開発されたデザイン志向の筐体にある。
4色の本体カラーは、シルバーが“アクセサリー”、ブラックが“銀色のバックルが付いた黒革の財布”、ゴールドが“外資系高級ブランドのバッグ(から取り出すカメラ)”、レッドが“口紅”から発想を得たという。デザイン志向といっても、カメラ自体が美しい、というだけではあまり意味をなさない。DSC-T5がモチーフにしたアイテムは、いずれもきらびやかでクラス感を備え、何より使い手を美しく演出してくれるものなので、DSC-T5にもそうした効果があるのではと期待させる。
今回取り上げるカラーはシルバーだ。シルバーというと無難なイメージがあるが、4色のカラー展開の中で、最も同社のこだわりを感じさせるモデルである。本体の素材はアルミニウムだが、正面はヘアラインによる“硬質な金属の素材感”、レンズカバーは“非常に細かいラメのような光沢感”、側面/電池室のふたは“鏡面加工”、背面は“マットな仕上げ”と、表面加工によって4つの異なった質感を持たせている。ソニーは背面のシルバーを“しっとり”、レンズカバーのシルバーを“ラメのよう”と表現しているが、本体の角度や光の当たり方が変わると表情を変えるのがまた魅力的だ。鏡面加工がなされた側面は覗き込めば顔が映りこむほどで、本体デザインのアクセントとして、手元でそして撮影時には顔のすぐそばで上等なジュエリーのように光を放つ。色づけには腐食しにくいアルマイト加工がなされているので、思う存分触ったり、見せびらかしたりしたい。
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正面のレンズカバーを開けたところ(右)と閉じたところ(左)。レンズカバーの搭載はTシリーズの初代機『DSC-T1』以来だ。全体的に曲面を多用した柔らかいデザインになっている |
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天面。電源ON/OFF、プレビュー/静止画撮影/動画撮影切換レバー、シャッターを搭載 |
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底面。三脚穴を備える |
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左側面。全面が電池室のふたで、くぼみに指を当てて正面側にスライドさせると、バネを利用して跳ね上がるように機敏に開く |
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右側面。ちなみにこの6枚は太陽光の下で撮影している。室内光の下ではトップの画像のようなしっとりとした印象になる |
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押しやすいシャッターボタン
ところで、缶ジュースのプルタブを開けるための“ネイル缶オープナー”という製品をご存知だろうか。爪を伸ばしていると、プルタブを起こしたり、張り付いたテープをはがしたり、凹凸の少ないものを押したり摘んだりする作業は非常に難しい。残念なことに、デザイン志向のデジタルカメラの中には、ボタンがその搭載面に対してフラットすぎて押しにくく、結果として手ぶれしやすいものもある。
DSC-T5は薄型ながら、ボタン周りのデザインは、爪の先に気を使う女性、操作に不慣れな初心者にも押しやすい/操作しやすい工夫がなされている。Tシリーズの初代機「DSC-T1」(2003年11月発売)で採用された大きなスライド式レンズカバーは、レンズカバーの開閉と電源のON/OFFが連動するので、初心者でも直感的に操作できるだろう。起動時間は約1.1秒だ。シャッターボタンは、それ自体はフラットだが、その搭載面が台形に一段高くなっており、周囲にも深い溝が掘られたるため、指の腹の引っ掛かりがいい。バッテリーやメモリースティック Duoを出し入れする電池室のふたは、深く掘られた大きなくぼみに指を当てて引き出せば、バネで開閉する。
ちなみに、本体のデザインに対して電池室のふたの素材や塗装が浮いて見える小型デジタル機器は多いが、DSC-T5の電池室のふたは本体で最も美しいところの1つかもしれない。左側面から前面に回りこむような形状で、ゆるやかに弧を描き、鏡面加工が施されて光を受けて輝く。バネ式なので開いた後も固定され、開閉時にだらしなくぷらぷら揺れることもない。
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シャッターボタンは爪を伸ばしていても押しやすいデザイン |
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電池室のふた。プラスチックにメッキを施しているのだが、鏡面加工に周囲の風景が写り込んだり、光を受けて輝いたり、決して安っぽく見えない。なだらかにカーブしており、また指をあてるくぼみもあるので、開閉もスムーズ |
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縦に刻印されたロゴの謎
DSC-T5を構えると、メーカーやシリーズ名などのロゴが天地方向に縦に刻印されていることがわかる。これは、デジタルカメラを携帯電話機やポータブルオーディオのように積極的に持ち歩いてほしいというメーカーの期待から、首から下げた時に正しくなる向きで刻印されたもの。ストラップホールは電池室側(左側面)の本体にあり、首から下げたときにも、バッテリーや記録メディアを交換しやすい。重さは携帯電話機のハイエンドモデルと同等の139g。興味がある方はチャレンジしてほしい。ネックストラップは別売りだ。本体のサイズは幅93.6×奥行き20.3×高さ60mmで、薄さ20.3mm(最薄部は15.3mm)と厚みも携帯電話機並みなので化粧ポーチの隙間にも入れられる。
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別売りのネックストラップ『STP-NC』(ソニースタイル販売価格:1701円)を使い、首から下げたところ。正直にいうと、落ち着きのない性格の筆者はDSC-T5をブラブラさせてあちこちにぶつけてしまう危険性があるので、こういうスタイルは苦手。どちらかというとカバンに入れたい |
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DSC-T5を首から下げて見下ろしたところ。電池室が上側にくるので、首から下げた状態で記録メディアやバッテリーの交換がしやすい |
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有効510万画素のSuper HAD CCDを搭載
撮影素子は1/2.5インチの有効510万画素Super HAD CCDを採用し、独自の画像処理システム“リアル・イメージング・プロセッサー”を内蔵する。レンズは8群11枚構成(非球面レンズ3枚/プリズム1個含む)の折り曲げ光学系を採用した光学3倍ズームのカール ツァイス“バリオ・テッサー”レンズ(F3.5〜4.4、f=6.3〜19.0/35mmフィルムカメラ換算時で38〜114mm相当)を搭載する。
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【撮影サンプル1-a】2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル1-b】1-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した |
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被写体との距離は150m程度で、広角端で撮影した。この日は快晴で十分な光量があって撮影環境がよかったこともあるが、全体の発色は目で見た印象に非常に近い。また撮影サンプル1-bでは、屋根上の柵など繊細なモチーフも、きちんと描画されている。シャッタースピード:1/200秒、絞り値:5.6、露出:ノーマル、ISO:64 |
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【撮影サンプル2-a】2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル2-b】2-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した |
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1-aと同じ場所から望遠端で撮影した。撮影サンプル2-bを見ると、広角端ではほとんど判別不可能だった時計の文字盤がはっきり読み取れる。シャッタースピード:1/125秒、絞り値:7.1、露出:ノーマル、ISO:64 |
肉眼で見た印象に近い
DSC-T5はTシリーズのエントリーモデルということで、今回の撮影サンプルは、特に断りがない限り、すべて“オート”の設定で撮影した。太陽光で撮影したサンプルは、被写体が目で見た印象に非常に近い。DSC-T5が採用する画像処理エンジン“リアル・イメージング・プロセッサー”はノイズを抑えたクリアな絵作りが特徴だが、今回の作例でもザラつきは気にならず、なめらかで自然な印象を受けた。直射日光を受けた屋上の柵のような繊細なモチーフも、きれいに表現されている。気になった点を挙げるとすれば、撮影サンプル3-b/3-cのアスファルトの日陰の部分の擬色で、リサイズしたサンプルではほとんどわからないが、2592×1944ドットで撮影した元画像を100%以上にすれば確認できる。なお撮影サンプル4〜6のように、光量が少ない場所で撮影すると全体の色味が中央の被写体の色に引きずられてしまうことがあるが、雰囲気を損なうほどではない。
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【撮影サンプル3-a】サンプルの1や2と同じ位置から東京駅を背に、皇居方面を撮影。左右のビルを見ると、たる型のゆがみが出ている。シャッタースピード:1/200秒、絞り値:5.6、露出:ノーマル、ISO:64。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル3-b】3-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した。左側の木立の暗部も、黒くつぶれずに表現されている |
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【撮影サンプル3-c】3-bを200%に拡大し、640×480ドットで切り出した。100%の3-bでも若干気になるが、アスファルトの日陰の部分に擬色が見られる |
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【撮影サンプル4】シャッタースピード:1/400秒、絞り値:5.6、露出:ノーマル、ISO:64 |
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【撮影サンプル5】シャッタースピード:1/40秒、絞り値:3.5、露出:ノーマル、ISO:100 |
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【撮影サンプル6】シャッタースピード:1/40秒、絞り値:3.5、露出:ノーマル、ISO:125 |
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フラワーアレンジメントを、日向と日陰で撮影した。撮影サンプル4は、日向で撮影したもの。撮影サンプル5は、日陰で撮影した作例の平均的な色味のもので、元の印象を損なうほどではない。撮影サンプル6は、日陰で撮影した作例の中で、最も青みがかってしまったもの。いずれも2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル7-a】シャッタースピード:1/4秒、絞り値:3.5、露出:未定義、ISO:200。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル7-b】頬のシミまで映ってしまった。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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“夜景”“夜景&人物”“風景”など10種類のシーンセレクションを搭載する。この撮影サンプルでは、“キャンドルモード”を利用し、誕生会をイメージして、蝋燭の明かりだけで人物などを撮影した。蝋燭の灯りの温かみのある雰囲気が出ている。シャッタースピードが遅くなるので、三脚は必須だ |
なお、マニュアルでは、オートフォーカスエリア(マルチポイントAF/中央重点AF/スポットAF)、ISO感度(自動/64/100/200/400)、ホワイトバランス(自動/太陽光/曇天/ 蛍光灯/電球/フラッシュ)、露出補正(±2.0EV、1/3EV段階)、測光モード(マルチパターン/中央重点/スポット)などを設定できる。そのほか、明るさごとの飽和度を確認できるヒストグラムなど撮影補助機能を搭載している。そのほか、500万画素や大画面液晶に続く市場のトレンドといえば手ぶれ補正機能だが、普及価格帯のDSC-T5はその搭載を見送った。Tシリーズでは初めて本体に三脚穴を搭載した。記念撮影など、ここ一番ではしっかり三脚を使用したい。
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Tシリーズで本体に三脚穴を搭載したのはDSC-T5が初。これまでは、オプション製品の三脚穴付きカバーなどを装着する必要があった |
オークションで必勝(!?)の拡大鏡モード
Tシリーズは従来機の「DSC-T3」(2004年10月発売)より“拡大鏡モード”というマクロ機能を、従来の機能とは別に搭載している。通常のマクロ機能は、十字キーのチューリップマークを押すと有効になり、広角端で8cmの接写が可能。一方、拡大鏡モードは“夜景”“風景”などのシーンセレクションメニューから虫眼鏡マークを選ぶと有効になり、約1cmの接写が可能になる。1cmの接写機能は、例えばダイヤモンドリングの広告のように、小さな被写体をアップで撮って背景をぼかしたような迫力のある1枚が撮れる。もちろん、リングの背面に刻まれた素材や商品番号も撮影できるので、インターネットオークションに出品する場合にも使えそうな機能だ。
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通常のマクロ撮影のイメージ |
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拡大鏡モードによる撮影のイメージ |
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通常のマクロ機能は8cm、拡大鏡モードは1cmまで被写体に寄れる。ちなみに鏡はダイヤモンドを光らせるための小道具。もちろん三脚は必須だ |
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【撮影サンプル9-a】通常のマクロ機能で限界まで寄って撮影した。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル9-b】9-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した |
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シャッタースピード:1/80秒、絞り値:3.5、露出:ノーマルプログラム、ISO:64、測光方式:スポット |
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【撮影サンプル8-a】拡大鏡モードを使用した作例。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル8-b】8-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した |
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シャッタースピード:1/50秒、絞り値:3.5、露出:ノーマルプログラム、ISO:64、測光方式:スポット |
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【撮影サンプル9-a】拡大鏡モードでリングの背面を撮影した。肉眼では見えにくい刻印も、はっきり映っている。2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ |
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【撮影サンプル9-b】9-aの元画像の部分を640×480ドットで切り出した |
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シャッタースピード:1/40秒、絞り値:3.5、露出:ノーマルプログラム、ISO:64、測光方式:スポット |
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DSC-T5のもう1つの特徴が、2.5インチ/23万画素の“クリアフォト液晶”ディスプレーだ。ソニーは昨年に「DSC-L1」(2004年11月発売)というやはりデザイン志向のカメラを発売したが、液晶パネルは1.5インチ/7万6800画素で、DSC-T5は大きさも解像度も大きく上回る。また、反射防止のARコートを施し、日差しに強く高視野角だということを謳っている。いずれも詳細な数値は公表されていないが、8月の直射日光の下でも画像は鮮明に確認ができ、視野角も3〜4人が横に並んでも十分に見られそうだ。撮影した写真は、メモリーをパソコンにコピーして見たり、印刷(PictBridge対応)して見たりしてもいいが、DSC-T5は大画面液晶パネルのメリットを生かすスライドショー機能を搭載しているので、自宅に帰る前に乗り物の中で皆で楽しむのもよいだろう。
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三脚を立てて、真上と横から液晶画面をのぞいてみた。感覚としては3〜4人が横に並んでも十分に見られそうだ |
撮影可能枚数が240に向上
従来機「DSC-T33」(2005年1月発売)からの変更点は、三脚穴の搭載のほか、32MBのメモリー内蔵、リアル・イメージング・プロセッサーの省電力化によるスタミナの向上(標準撮影可能枚数が180枚から240枚に)、フラッシュ到達距離の延長(1.6mから2.5mに)といった点がある。標準撮影可能枚数が240枚もあれば、撮影ポイントで2〜3枚ずつ撮影するような1〜2泊の旅行では十分対応できるし、バッテリーの「NP-FT1」は従来機から使用されている汎用品なので余分に用意してもいい。
むしろ出先で心配なのは記録媒体のメモリーの残り容量だと思うが、DSC-T5は32MBメモリーを内蔵しているので、メモリーの不意な残量不足にはこれで対応できる。記録媒体はメモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオで、メモリースティック PRO デュオであれば1GBのカードも発売されている。今回、DSC-T5の最大記録サイズである2592×1944ドットで撮影した作例の元画像は1枚あたり2MB前後なので、1GBのカードを買えばバッテリーの標準撮影枚数より多い、約500枚を記録できる。なお、32MBのメモリーを本体に内蔵するためメモリーカードは付属しなくなった。
“魅せるカメラ”が欲しいなら
最後に、筆者がおすすめしたいのは、やはり普段使いのカメラを探している女性層だ。デザインが気になったならば、実物を手にとって、いろいろな角度から眺めたり、触ってその質感を確かめたり、シャッターボタンを押したり、洋服を試着するようにDSC-T5を吟味してほしい。長々と書いてしまったが、細かい仕様の話はあえて置いておいて、何よりあなたを“魅せる”というコンセプトでデザインされたデジタルカメラは稀だ。なお価格はオープンプライスだが、発売当初は従来機よりも1万円程度安い4万円が見込まれている。
| サイバーショット「DSC-T5」の主なスペック |
| 製品名 |
サイバーショット DSC-T5
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| 撮像素子 |
有効510万(総530万)画素1/2.5インチCCD |
| レンズ |
光学3倍ズーム対応カール ツァイス“バリオ・テッサー” f=6.33〜19.0mm(35mmフィルムカメラ換算時:38〜114mm)、F3.5-4.4 |
| 記録画素数 |
最大2592×1944ドット |
| 液晶ディスプレー |
2.5インチTFT液晶パネル(23万400ドット) |
| 記録メディア |
メモリースティック PRO/メモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオ |
| 電源 |
NP-FT1(付属) |
| インターフェース |
USB(USB2.0 Hi-speed対応)、AV出力(モノラル音声) |
| 本体サイズ |
幅93.6×奥行き20.3×高さ60mm |
| 重さ |
約139g(撮影時) |
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(編集部 伊藤咲子)
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