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サイバーショットDSC-W30 ISO1000対応でフラッシュなしでも夜景が撮れる
サイバーショットDSC-W30
ソニー/ソニーマーケティング
オープンプライス
0570-00-3311
http://www.sony.jp/
http://www.ascii.co.jp/sonyflash/


2006年2月24日

コンパクト機として手堅いボディーデザイン

アスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”
サイバーショット「DSC-W30」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”に移動します。

 ソニーのデジタルカメラ“サイバーショット”シリーズのコンパクト機では、現在、薄型ボディーと屈曲光学系レンズを装備する“T”シリーズが主力。それに対して“W”シリーズは単なる携帯用スナップ機だけでなく、通常の沈胴式レンズと箱型ボディーに充実した撮影機能を装備し、しっかり使える入門用デジタルカメラとして味付けされている。



写真1 ソニー「DSC-W30」

 サイバーショット「DSC-W30」はコンパクトサイズのエントリー機にあたり、従来機の「DSC-W5」「DSC-W7」よりも一回り薄いボディーに(※1)、1/2.5インチ有効600万画素CCDと光学3倍ズームレンズを収めている。

※1 DSC-W30の本体サイズは幅89.8×奥行き22.9×高さ59.0mmで、DSC-W5(幅91.0×奥行き37.1×高さ60.0mm)と比較すると、特に奥行き(厚さ)が14.2mm削減されている

本体正面
写真2 シルバーのボディーにレンズ周囲のリングというDSC-W5/W7やVシリーズを継承するデザイン。

 ボディーデザインは、やや左にオフセットされたレンズと上面にはシャッターボタン、その周囲にズームレバーという、コンパクトデジタルカメラとしては一般的なスタイルだ。DSC-W5やDSC-W7では本体上部にあった“モードダイヤル”(オート/プログラムオート/夜景/ビーチ……など、撮影モードを選択するダイヤル)を背面とすることで、出っぱりの少ないスリム感のあるものとなった。また、コンパクトモデルでは省略されることの多い光学ファインダーも装備しているので、しっかりと構えて撮影をすることもできる。

本体背面
写真3 液晶ディスプレー上には光学ファインダーが、その右側に“再生モード”ボタン(後述)が新設された。
液晶ディスプレー下部にはAV出力とUSBコネクターが配置されている
写真4 液晶ディスプレー下部にはAV出力とUSBコネクターが配置されている。
左右側面
写真5 シンプルな左右側面。右側面(写真右)にはDC入力端子が用意されている。
本体下部にリチウムイオン充電池とメモリースティック デュオスロットを用意する。
写真6 本体下部にリチウムイオン充電池とメモリースティック デュオを装着するスロットを用意する。


ISO 1000相当の高感度撮影ほか新機能を装備

 このようにボディーデザインはオーソドックスだが、DSC-W30にはサイバーショットシリーズとしては新機軸となる機能がいくつか搭載されている。ひとつは“高感度撮影モード”で、通常のプログラムオートでのISO感度自動設定ではISO 320程度までしかゲインアップしないが、モードダイヤルを“ISO”にすると、明るさに応じてISO 1000相当まで感度が自動的に上がる。サイバーショットシリーズではもともと強力なノイズリダクションを搭載しているが、従来はデータ圧縮後の画像に対してノイズ除去をかけていたのに対し、2005年秋以降の高感度モデルでは圧縮前のデータに処理を掛けることによって、さらにノイズを低減している。

赤枠内がモードダイヤル、青枠内が再生モードの専用ボタン
写真7 赤枠内がモードダイヤル、青枠内が再生モードの専用ボタン。

 また、インターフェースも若干の変更が加えられた。従来、サイバーショットシリーズではモードダイヤルなどで選択する“再生モード”のほか、カーソルキーの左で“簡易再生モード(クイックビュー)”に入ることができた。しかし、DSC-W30ではモードダイヤルを変えずに写真が確認できる再生モードの専用ボタン(写真6)が新設され、カーソルの左は露出補正となった(写真7)。再生モードボタンによって撮った直後に確認する場合もアクセスに不便はなく、従来は一度メニューに入らなくてはならなかった露出補正をワンタッチで補正できるのは使いやすい。



緑枠内がカーソルキー。カーソルキーの左に露出補正機能が割当てられている
写真8 緑枠内がカーソルキー。カーソルキーの左に露出補正機能が割当てられている。
撮影時にカーソルの左を押せば露出補正モードとなり、上下キー明るさを選択できる
写真9 撮影時にカーソルの左を押せば露出補正モードとなり、上下キー明るさを選択できる。

 細かいところでは、夜景の撮影などでの手ぶれ防止に使いやすい“2秒”のセルフタイマー(従来は10秒のみ)が用意され、“カラーモード”(※2)に彩度がやや低くなる“ナチュラル”と高くなる“あざやか”(従来は標準/モノトーン/セピア)が加わった(写真9)。また、撮影モードの選択や各種設定時に、1〜2行のテキストやアイコンによるガイダンスが数秒(※3)表示され、初心者への配慮がなされている(写真10)。ガイダンス表示は“セットアップメニュー”でOFFにすることも可能だ。

※2 ソニーは、モードダイヤルを切り替えて、“夜景”“ビーチ”など撮影シーンに最適な露出を自動的に設定する機能のことを“シーンセレクション”と読んでいる。これに対して“カラーモード”は、“モノクロ”“セピア”など、写真全体の色調を自動的に設定する機能

※3 表示時間は、表示内容や設定により異なる。フラッシュ撮影やマクロ撮影などの機能を起動した際に表示されるアイコンとそのアイコンの名称(テキスト)は、1秒程度。モードダイヤルの切り替え時に、“夜景”“ビーチ”“高感度”など各撮影モードを選択すると表示される簡単な説明文は4秒程度(設定によっては2秒程度)

カラーモード
写真10 カラーモードには“ナチュラル”“あざやか”が追加された。従来のセピアやモノクロだけでなく、色の鮮やかさを選択可能だ。
モードダイヤルを回転させれば画面右端のアイコンが回転し、選択したモードの解説が表示される
写真11 モードダイヤルを回転させると、画面右端のアイコンが回転して選択したモードの解説が表示される。


すっきりとした色あいで、新カラーモードも好印象

 実際に利用して見ると、もちろんTシリーズなどに比べれば厚みはあるものの、22.9mm(最薄部20.4mm)という厚みは、携帯用としては十分なスリムサイズだ。従来のDSC-W5/W7の場合、Tシリーズへの差別化などもあって本格派なコンパクト機という味付けがなされており、コンバージョンレンズへの対応などがあったが、DSC-W30では拡張性を廃して使いやすいコンパクト入門機に徹している(※4)。従来のPシリーズやWシリーズなどで採用されていたマニュアル露出(絞りとシャッター速度をそれぞれ個別に設定するもので“絞り優先/シャッター速度優先モード”はもともとない)も省略し、露出補正を使いやすくしたのは入門者向けにも正解だろう。

※4 レンズアダプター「VAD-WB」を用意すれば、従来機向けの各種コンバージョンレンズやフィルターを装着可能

作例1
作例2
全体としては、すっきりとした色味と、かっちりとした解像感が特徴だ。プログラムオート、F7.1、1/200秒、ISO 80(マニュアル指定)。元画像は2112×2816ドットで、PhotoshopでVGAサイズにリサイズおよびトリミングした以外の処理は行なっていない。

 撮影画像に関しては、サイバーショットらしいすっきりとした色あいで、ざらつきのない画像処理となっている。新機能の“あざやか”もそれほど嫌味はなく、従来のやや浅い発色が濃くなって好印象だ。ただし、高感度モードに関しては難しい。確かに三脚なしで手ぶれを抑えて撮れ、目立つノイズは少ないものの画像はかなりざらついてしまう。リサイズやレタッチなどでざらつきはあまり目立たなくできるとはいえ、ISO 400程度までが実用域という印象を持った。


作例3 暗所での高感度撮影を行なってみた。ISO 1000にマニュアル設定。F2.8、1/10秒。
作例4
作例5
作例4は、ISO 80(マニュアル設定)、ISO 320(ISOモードに設定)、ISO 1000(ISO感度指定)にした画像を並べたもの。作例5は、作例4で使用したISO 320とISO 1000のトリミング画像。ISO 80のカットは、シャッター速度1秒と手ぶれしてしまっている。一方ISO 1000のカットは、手ぶれはないもののかなりざらつきが生じている。

 残念なのは背面の液晶ディスプレーが2.0インチと小さめのこと。低価格機(実売3万円程度)としてはやむをえないとはいえ、液晶ディスプレーのサイズや鮮やかさがいまや撮像素子の画素数やレンズ倍率以上に価格を意識してしまう部分だけに惜しいところだ。

作例6
作例7
新たに追加されたカラーモード、“あざやか”と“ナチュラル”を試してみた。作例6の花弁や、作例7の赤い橋、金色のモニュメントに注目すると、“あざやか”では色がやや濃い目に、“ナチュラル”ではかなりあっさりとした印象となる。
作例8
作例9
レンズから2cmまでピントが合うという新マクロモードを装備。マクロモードでも遠距離にピントが合うのでマクロの切り忘れによる撮影ミスもないのはありがたい。プログラムオート、F7.1、1/250秒、ISO 80。

 ともあれ、DSC-W30は“スタイリッシュスリム”を追求するTシリーズとは対照的に、しっかりと使える入門機として作られており、新機軸となるテキストによるガイダンス機能やワンタッチ露出補正なども使いやすく、久々のインターフェース変更としては好感の持てる改善と言えるだろう。

サイバーショット「DSC-W30」の主なスペック
製品名 サイバーショット DSC-W30
撮像素子 有効600万画素(総画素数620万)1/2.5インチCCD
レンズ 光学3倍ズーム対応、f=6.3〜18.9mm(35mmフィルムカメラ換算時で38〜114mm相当)、F2.8-5.2
静止画撮影 最大2816×2112ドット、JPEG形式
動画撮影 最大640×480ドット/30fps、MPEGムービーVX(MPEG-1形式)
液晶ディスプレー 2.0インチTFT液晶パネル画素数(8万5000ドット)
記録メディア メモリースティック Duo/メモリースティック PRO Duo、内蔵32MBメモリー
電源 専用リチウムイオン充電池(NP-BG1)(付属)
インターフェース
(付属アダプター側)
USB(USB2.0 Hi-Speed対応)、AV出力(モノラル音声)
本体サイズ 幅89.8×奥行き22.9(最薄部20.4mm)×高さ59.0mm
重さ 約123g(撮影時は153g)

(行正 和義)




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