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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
デジタルカメラ


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FinePix F30 ISO 3200を始め撮影ミス防止機能を盛り込んだ高感度コンパクト機
FinePix F30
富士写真フイルム
オープンプライス
03-3406-2982
http://www.finepix.com/


Printable Version 2006年7月10日

富士写真フイルムの「FinePix F30」
写真1 富士写真フイルムの「FinePix F30」。

 撮像素子の感度を上げることで“手ぶれを防ぐ”というのが最近のコンパクトデジタルカメラの流行であるが、高感度低ノイズを最優先した撮像素子の開発や、最低感度ISO 200(「FinePix S5000」など)を実現するなど、富士写真フイルムは流行に先駆けて次々と高感度製品を市場に投入してきたデジタルカメラメーカーである。

ISO 3200+iフラッシュ+高感度2枚撮りで失敗なし

前面
写真2 側面を丸くすると一見すると手に馴染みやすいようだが、握ったときに力が逃げやすい。本機では左側面に丸みはあるものの右側面を角ばった形状にすることで、ホールド性を高めている。

 その最新モデル「FinePix F30」は、同社オリジナルのハニカム配列撮像素子“スーパーCCD ハニカムVI HR”を採用。有効630万画素と最高ISO 3200という高感度が特徴のコンパクト機だ。ボディー形状は従来の「FinePix F11/F10」と同様の直方体ボディーに沈胴レンズという構成だが、スイッチ類の配置など細部デザインは大きく変更されている。

 特に背面から右側面がL字型に成形された1枚の肉厚のパネルとなっている点は、薄型機「FinePix Z3/Z2」と同様の“モノコック構造”で(Zシリーズはコの字型に両側面に回り込んでいるが)、持ったときのしっかりとした剛性感が気持ちいい。



上部
写真3 シンプルな直方体ボディーに見えるが、左側に向かって微妙に傾斜した前面など細かくデザインされている。前面にある指掛かりは大きく握りやすい。モードダイヤルはレバー状の突起で回すもので、ダイヤルというよりもモードセレクタレバーのような構造だ。

 特に背面から右側面がL字型に成形された1枚の肉厚のパネルとなっている点は、薄型機「FinePix Z3/Z2」と同様の“モノコック構造”で(Zシリーズはコの字型に両側面に回り込んでいるが)、持ったときのしっかりとした剛性感が気持ちいい。

 また、F10/F11では上面のシャッターボタン周囲にモードレバーが配置されていたのに対し、F30では別に小さなモードダイヤルとなった。モードダイヤルといってもかなり小さいため、上面は突起が少なくすっきりした印象だ。

左右側面
写真4 AV出力とDC入力があるのみの左側面。右側面は背面からの肉厚のパネルが回り込むモノコック構造なので、ストラップ取り付け穴も頑丈だ。

 撮影機能はフルオート、マニュアル撮影(露出補正やフラッシュモードを指定可能)に加えてマニュアル露出モードを持つ。マニュアル露出では露出補正ボタンを押せば液晶下部に“絞り”もしくは“シャッター速度”、“露出補正値”が表示されてカーソルで設定変更できる。変更できるのは絞り優先/シャッター速度優先のいずれかで、どちらを選ぶかの選択にはメニューを呼び出す必要がある。絞りは10段階、シャッター速度は15〜1/2000秒と、コンパクト機としてはかなり細かく、かつ幅広く設定できるのがありがたい。と言ってもプログラムオートの完成度も高く、オートで撮り続けても露出を外すことはめったにないのはさすがだ。

背面
写真5 最近の“FinePix”シリーズとしてはおなじみの操作部だが、無理に大きな液晶ディスプレーを搭載していないためスイッチ類の操作性はよく、ズームレバー下にあるラバー突起によって持ったときの感触もいい。撮影モードはマニュアル露出(絞り優先)で、カーソル右下の露出補正ボタンを押し、液晶ディスプレー下部にある表示を見ながらカーソル左右で絞り、上下で露出補正を行なう。

 本機の目玉機能とも言えるのが最高ISO 3200という高感度撮影であり、ISO 100〜3200まで広範囲に渡って手動設定できるほか、“オートモード”で最高ISO 1600、“手ぶれ防止モード”(いずれもモードダイヤルで切り替え)では最高ISO 3200まで自動感度アップする。

 高感度によるシャッター速度向上(=手ぶれ防止)のほかにも、撮影ミス防止のためにいくつかの機能を投入している。ひとつはフラッシュ撮影時の露出を安定させる“iフラッシュ”だ。これは本撮影の前にフラッシュをプリ発光して仮記録し、その際の画像データや被写体との距離などから露出を算出。本撮影時には適正な露出とフラッシュ光量に調整するものだ。一眼レフデジタルカメラや高機能デジタルカメラではTTL調光/プリフラッシュ調光などと呼ばれて普及している方法だが、コンパクト機で搭載するのは珍しく、特に近接した被写体をフラッシュ撮影したときに真っ白に飛んでしまうことが避けられるので実使用上も重宝するはずだ。F30では、調光アルゴリズムを細かく機能アップすることでさらに撮影ミスを防いでいる。

カードスロットと電池室
写真6 バッテリーパックとxDピクチャーカードは本体底面から装着する。ACアダプターはACケーブルを必要とする方式。取り外したバッテリーを充電するチャージャーもオプションで用意される。

 もうひとつの機能は“高感度2枚撮り”で、1回のシャッターで高感度ノンフラッシュ撮影とフラッシュ撮影の2枚を連写するもの。フラッシュ撮影ではどうしても色合いや描写が自然にならないものだが、ほぼ同時に高感度モード(ノンフラッシュ)でも撮ってくれるので、後で気に入った方を残せばいい。連写速度も0.2〜0.3秒程度(赤目防止のプリフラッシュと同程度)の間隔で撮影できるため、手動でフラッシュモードを切り替えるより断然速く、ポートレートなどで被写体の表情が変わってしまうといったケースも少ないだろう。カード記録には2枚分の時間がかかってしまうが、撮影後のアフタービューでは2枚が並べて表示されるため画像を確認しやすくて便利だ。


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