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運動会シーズンに活躍する手ごろな価格のコンパクト望遠機
CAMEDIA SP-510UZ
オリンパスイメージング
オープンプライス(実売価格:4万円前後)
http://olympus-imaging.jp/digitalcamera/
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2006年9月25日
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オリンパスの「CAMEDIA SP-510UZ」。 |
オリンパスイメージングの「CAMEDIA SP-510UZ」は、“UZ”(Ultra Zoom)の名前のとおり高倍率ズームレンズを装備する望遠機だ(関連記事)。同社“CAMEDIA”(キャメディア)シリーズとしては2001年に発売された「C-700 Ultra Zoom」を始めとした歴史のあるUZシリーズの最新モデルであり、大きめのグリップなど余裕あるボディーデザインとマニュアル露出撮影などを備え、運動会シーズンで子供を撮るなどの用途から旅行の記念写真まで幅広い用途に使えるのが特徴だ。
撮像素子は1/2.5インチ有効710万画素CCDを採用し、レンズは広角38mmからの光学10倍ズームを搭載。背面には2.5インチTFT液晶ディスプレーと0.2インチの電子ビューファインダ(EVF)を内蔵する。従来、C-700シリーズでは700→750→770へと進化するにつれてボディーを小型化して携帯性を高めていったが、本機ではしっかりと握りやすいグリップや大柄なボディーを備えることで安定した撮影を可能としている。
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大きなモードダイヤルと前傾したシャッターボタン周囲のズームリングが使いやすい上面。太いレンズ鏡胴部にはさらにラバーを巻かれて扱いやすい。 |
光学式手ぶれ補正機構は搭載しないものの、高感度域でのノイズを低減し、高感度撮影によってシャッター速度を上げて手ぶれを抑える方式を採用する。最高ISO 1600相当に感度アップして撮影できるほか、複数の画素情報を平均化することで画素ごとの差を減らしてノイズを抑える画素混合技術を使い、ISO 4000相当での撮影も可能。ただし、画素混合では記録画像サイズはスペックの半分程度の300万画素相当となる。
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グリップ部の太さが分かる側面。左は電源をONにしたところで、電源ONによって伸張したのちはズーム動作によってレンズの伸張は変化しない。上部の四角い部分(正面から見てOLYMPUSのロゴがある部分)が上にフリップしてフラッシュが現われる。 |
太いレンズ鏡胴部とグリップ部にはラバーが貼られており、ホールド性は極めていい。上面には大きなモードダイヤル、背面にはカーソルキーなど操作部を持つ。カーソルキーの中心はFUNC/OKボタンとなっており、撮影時にISO感度やホワイトバランスなどの設定をワンタッチで呼び出せる。MENUキーで呼び出すメインメニューとは別に、必要な項目をクイックにアクセスできるので便利だ。さらにカーソルキーの上下左右にはフラッシュモードや露出補正などの機能が割り当てられており、特に露出補正キーはプログラムAE時にプラスマイナス補正を行なうだけでなく絞り優先/シャッター速度優先/マニュアル露出撮影モードではそれぞれの値を指定するモードへの移行キーとなっている。一見すると設定する項目が分散しているようにも見えるが、露出補正だけならカーソルの上を押せばいいわけで、操作に慣れればFUNCメニューをいたずらに増やすよりも各機能へのアクセスは簡単だ。また、“μ”(ミュー)シリーズや“FE”シリーズと同様にモードダイヤルを“GUIDE”(ガイド)に合わせれば撮影目的が項目表示され、入門者でも使いやすい配慮がなされている。
電源を単3電池×2本で済ませることで携帯性を重視するのが最近のコンパクト機の流れではあるが、本機では大きなグリップ部に単3電池×4本を収納し、省電力技術の進歩もあって撮影枚数はアルカリ乾電池でも約630枚と、電池駆動時間が非常に長いのも魅力だ。単3ニッケル水素充電池を使って半日持ち歩いて100枚程度撮影しても、液晶ディスプレー上に表示されるバッテリーインジケータでは満充電のまま変化がないほどで、旅行などにも重宝しそうだ。
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大柄のボディーのため、2.5インチの大型液晶パネルやEVF、操作系が並んでも余裕のある背面。EVFの右にあるのはフラッシュのポップアップロックで、フラッシュモード自体はカーソルの右で設定する。DISPボタンで表示モードを切り替えることができるが、EVF/LCDの切り替えはその上にあるボタンで行なうあたりも、インターフェース改善の余地がありそうだ。現在の液晶ディスプレーは撮影時ステータスメニューで、撮影ガイドとなる3分割グリッドラインを表示している。 |
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撮影時の表示。左上は撮影時ステータスでリアルタイムヒストグラムを表示しているところ。右上はFUNCボタンによる撮影時のメニューバー。左下は絞り優先モードで露出補正ボタン(カーソル上)を押したところで、絞り値を上下カーソル/露出補正を左右カーソルで指定する。右下はモードダイヤルをGUIDEにしてガイド撮影メニューを表示させたところ。 |
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ボディーデザインやサイズはC-700 Ultra Zoomと比べてもあまり変わっていないのだが、持ったときの安定感や非常にいい。カーソルキーに割り当てられた各種機能とFUNCボタンを用いたオンスクリーンのメニューによる操作性もかなりこなれてきており、同社が一時期導入していた十字型表示されるメニューシステム(MENUによって起動するメインメニューとしては残っている)と比べても各機能へのアクセス性は良くなった。レンズ伸張など起動動作はややもったりとしているものの、バッグなどから取り出して即写するといった携帯用コンパクト機というわけではないので使用上特に問題はない。
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サンプル1 直射日光下ではないためやや地味な色あいになってしまった。AEはやや暗めに写る傾向もあって色味や絵作りはおとなしめだ。広角側で撮影。絞り優先AE、1/160秒、F6.3、ISO 50。元画像は3072ドット×2304ドットで、640×480ドットにリサイズおよびトリミングしたほかの補正はかけていない。 |
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サンプル2 撮影サンプル1と同じ場所で望遠撮影を行ったもの。最大望遠でも描写力はそれほど落ちていない。絞り優先AE、1/160秒、F6.3、ISO 50。 |
発色はやや濃い目ながらも彩度強調が少ないのは、CAMEDIAシリーズならではの仕上がりだ。広角/望遠ともに画質は良好で望遠側でも大きな描写力の低下は少ない。
低感度域でのノイズ感はかなり抑えられているが、ISO感度を上げて撮影してみるとISO 400あたりまではなんとかなってもISO 800以上ではざらつきが激しく、画素混合による高感度モードでも輝度ノイズそのものは少なくなるが輪郭や細部描写ががたついてしまい、手ぶれなしで夜景や望遠を撮れるメリットはあるが、常用にはしづらいところだ。
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サンプル3 高感度撮影を行なえば薄暗い状態でも手持ちでぶれなく撮れるものの、ノイズによって画像はざらついてしまう。手ぶれ防止モードで撮影、1/15秒、F2.8、ISO 800。 |
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サンプル4 画像サイズは小さくなるものの画素混合によってノイズを抑えつつISO 2500/4000の高感度撮影が可能だ。ISO 2500で撮影したもので、ざらつきは減少しているものの輪郭やディテール感が大きく損なわれる。ひさし部分の直線は輪郭がきちんと出ているなど、輪郭抽出を用いているようだ。なお、ISO 4000ではこのままざらつきが多くなる印象。絞り優先AE、1/40秒、F2.8、ISO 2500。元画像は2048×1536ドット。 |
光学式手ぶれ補正機構の普及もあって高倍率の望遠デジタルカメラもかなり一般的になってきたが、その望遠機も携帯しやすいコンパクト機とフルマニュアル撮影が可能な高機能機の二極化が進んでいるようだ。本機は後者にあたり、大柄なボディーとマニュアル露出系機能など、いろいろ使い込んで撮影を楽しむ、学ぶのに適した製品と言える。望遠機の大きな需要が“運動会シーズンにおける子供撮り”というデジタルカメラ初心者向け市場としてあるのだが、ISO感度向上による画像の荒れをどこまで許容するか、あるいはパソコンに転送してからの画像補正などの手間を考えると、入門用望遠機を選ぶならば光学式手ぶれ補正搭載のほうが向いているだろう。やはり本機は入門向けというよりも、望遠撮影も可能なマニュアル機として捉えたい。
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サンプル5 描写そのものは良好で、光学10倍ズームを手軽に持ち歩けるという点ではお買い得感は高いと言えるだろう。絞り優先AE、1/250秒、F3.7、ISO 50。 |
マニュアル撮影にも対応した高機能なレンズ一体型デジタルカメラとしては、同社には「C-x0x0シリーズ」があったものの、一眼レフデジタルカメラ“E”シリーズの発売もあってラインナップからは消滅してしまい、マニュアル志向の小型機としては「CAMEDIA SP-350」(2005年10月発表)が残るのみだ。SP-510UZはボディーデザインなどC-x0x0シリーズを継承するところもあるが、いかにも普及・低価格機といった安っぽい外装などは物足りない印象を受けた。4万円を切る実売価格を考えればやむを得ないところではあるが、本格撮影にステップアップするマニュアル撮影入門機として見るならば価格以外にも、もう少し魅力が欲しかったように感じる。
| CAMEDIA SP-510UZの主なスペック |
| 製品名 |
CAMEDIA SP-510UZ |
| 撮像素子 |
有効710万画素 1/2.5インチCCD |
| レンズ |
光学10倍ズーム、f=6.3〜63mm(35mmフィルムカメラ換算時:38〜380mm)、F2.8〜3.7 |
| 静止画撮影 |
最大3072×2304ドット(ISO 2500/4000時は2048×1536ドット) |
| ISO感度 |
オート、ISO 50/100/200/400/800/1600/2500/4000相当 |
| 動画撮影 |
640×480ドット/30fps(MotionJPEG圧縮QuickTime形式) |
| 液晶ディスプレー |
2.5インチTFT(約11万5000画素) |
| ビューファインダー |
0.2インチ反射強誘電液晶EVF(20万1000画素) |
| 記録メディア |
内蔵約21MBフラッシュメモリー、xDピクチャーカード |
| インターフェース |
USB、AV出力、DC入力(ACアダプターはオプション) |
| 電源 |
単3電池×4本(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池) |
| 撮影可能枚数 |
約630枚(アルカリ乾電池) |
| 本体サイズ |
105.5(W)×70(D)×74.5(H)mm |
| 重さ |
325g(本体のみ) |
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(行正 和義)
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