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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
HDD/DVDレコーダ


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チャンネルサーバー CSV-S55 好みのジャンルを自動的に録画してくれるHDDレコーダ
チャンネルサーバー CSV-S55
ソニーマーケティング
オープンプライス
0570-00-3311
http://www.sony.co.jp/


Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年6月号
2002年5月28日


時間帯と好みのジャンルを指定すると、放送中のTV番組が自動的に録画されるので、ユーザーはそれを見たいときに見る。ソニーが提案する、この新しい視聴スタイルを実現する「CSV-S55」は、10万円を切る価格で最大約50時間の長時間録画を行えるHDDビデオレコーダだ。

自動的に録り貯めて
見たいものだけを見る

写真1 本体内部のほぼ中央にファンが1基装着されているが、回転音は小さいのでTV視聴の妨げにはならない。映像出力はS-VIDEOとコンポジットビデオで、D端子は用意されていない。
 ソニーのHDDビデオレコーダ「チャンネルサーバー CSV-S55」は、バックグラウンドで録画を続けながら、映像の一時停止や見逃したシーンを過去にさかのぼって見直せる「タイムシフト再生」といった、HDDレコーダならではの機能に加えて、受動的な番組録画によって生まれる新しいTV視聴の形態を提案している。5月11日出荷開始予定で、価格はオープンプライスだが実売で9万円前後になる見込みだ。



写真2 リモコンの一番下、15秒単位で前後にスキップできる「フラッシュ」ボタンは秀逸で、録画した番組のCM飛ばしなどに重宝する。しかし、ダイレクト選局の1〜12ボタンがないことと、再生ボタンが小さいのは不満。
 HDD容量は80GBで、評価機にはMaxtor「D540X-4K」が使われていた。Clip-On同様1基の増設ベイが用意されており、6月15日から「80GB HDD増設サービス」が4万5000円(税別)で実施される。なお、ソニーによると、ユーザーの手による増設および換装は不可能な仕様になっているとのこと。MPEGエンコーダにはBROADCOM「Kfir-II」が採用され、TVチューナは地上波のみ(VHF/UHF/CATV)に対応している。残念ながらゴーストリダクション機能は搭載していない。また、標準でリモコンが付属し、すべての操作はリモコンから行える(写真1、2)

 録画モードは「SP」「LP」「EP」の3種類で、Clip-Onに用意されていた11.5Mbpsの最高画質「HQ」モードは省略されている()。一番高画質なSPモードであっても、派手なライティングで動きの激しい歌番組などでは盛大なブロックノイズが見られるものの、バラエティ番組やドラマ、ニュースならLP/EPモードで十分納得できる画質だ。ちなみに、録画したデータをデジタルのまま取り出すことはできない。



表 最大記録時間とビットレート(※解像度などの詳細は未公開)
モード 記録時間 ビットレート
SP 約25時間 6Mbps
LP 約40時間 3.7Mbps
EP 約50時間 2.8Mbps

図 5つのジャンルと24のキーワードで設定する「おまかせ・まる録」。キーワードの一部は、専用Webサイトに接続することで季節ごとに更新される。
 CSV-S55が目指す新しいTV視聴スタイルを実現するのが「おまかせ・まる録」機能だ。あらかじめ用意されている「ドラマ」「スポーツ」「音楽」「バラエティ」「映画」という5つのジャンルと、「野球」「W杯」「新番組」「ニュース」「映画」「二カ国語」などの24のキーワード、4種類の時間帯の中から好きな組み合わせを選んでおくと、受信したEPGデータ(bitcast)から条件に合う番組を探し出して、自動的に録画しておいてくれる。条件は、最大5パターンまで登録しておける()。

 例えば、「音楽」「指定なし」「深夜」という設定なら、深夜の音楽番組を(放送時間が重ならない限り)軒並み録画しておくことができ、逆にこの機能を使うことで、今まで見たことのなかった番組に出会う機会が生まれる。「とりあえず録るだけ録っておいて、見るかどうかはユーザーに任せる」という発想だ。

 ただ、あいにくキーワードに任意の文字列を設定することはできないので、「○□の出演する番組をすべて録画したい」というようなニーズには対応できない。あくまでライトユーザー向けということなのだろうが、それにしてももう少しキーワードが多くてもいいのではないだろうか。また、キーワードの中に「回(連続もの)」「!(特別番組)」など、直感的でない表記があるのも気になる。

 手動の録画予約は、日時とチャンネルを直接指定するほか、GガイドによるEPGが利用できる。なお、Gコードには対応していない。Gガイドは、関東ならTBSの電波に乗って1日4回(5/11/14/18時台)配信され、CSV-S55上で時間別、チャンネル別、ジャンル別にソートして表示できる。しかし、その表示範囲が狭いことと、EPGデータが常に2.5日分程度しか配信されてこないこともあって、数日先の予約はほとんどの場合が手動で行う羽目になる。そうなると、Gコードが使えないのは辛い。

 このほか、外出先からの録画予約を可能にする「@録画予約」機能も用意されている(月額300円)。PCや携帯電話を使って専用のWebサイト「カモン! マイキャスター」で予約を行うと、CSV-S55が設定された時間(1日2回まで)に自動的にダイヤルアップしてその予約情報を取得し、録画を実行してくれる。また、おまかせ・まる録で使うキーワードの一部は、この接続を使ってシーズンごとに更新されていく。

 実売9万円台という価格、EPGやWebを使った録画予約の実装、HDDレコーダならではのタイムシフト再生など魅力が多いものの、画質を重視したり毎日のように大量の録画を行うヘビーユーザーは不満を感じるだろう。いつも決まった番組を“ながら見”するような、ライトユーザーにこそ使ってほしい1台だ。



CSV-S55の主なスペック
製品名 CSV-S55
映像方式 MPEG2(2.8〜6Mbps)
音声方式 MPEG1 Layer2
HDD 80GB
モデム V.90/K56flex
サイズ 430(W)×326(D)×77(H)mm
重量 約4.5kg

(アスキーPC Explorer編集部・松本 俊哉)



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