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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
HDD/DVDレコーダ


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Rec-On VR-HDA40/VR-HDA80 最大12Mbpsでの録画が可能な高画質HDDビデオレコーダ
Rec-On VR-HDA40/VR-HDA80
アイ・オー・データ機器
オープンプライス
03-4288-1039/06-4705-5544/076-260-1024
http://www.iodata.co.jp/


Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年7月号
2002年7月4日


当初は2001年末に発売と言われたものの、その後なかなか出てこなかったアイ・オー・データ機器のHDDビデオレコーダ「Rec-On」がついに登場した。展示会での参考出品時点から注目を集めていたこの機器、さて、その実力のほどはどうだろう?

AV機器とPC用周辺機器の
ハイブリッド・ハードウェア

 Rec-Onのキャッチは、「TVの楽しみ方を変えました」。確かに、PCの周辺機器というよりは、TVに接続することを前提とした「AV機器的」なデザインと機能を持つ装置にPCとの連携機能を付与した、という方が、この機器のイメージを的確に表現している。
 では、大手メーカーが続々と発売しているHDDビデオレコーダ(以下HDVR)みたいなものか、といえば、そこはPC周辺機器メーカーの製品。今までの家電HDVRにはないオリジナリティも備えている。

前面
背面
写真1、2 Rec-On本体とHDDユニットの前面と背面。外部入力は前面側にある。HDDユニットは本体とデザイン的に統一されているように見えるが、実は同社の「LAN-iCN」用オプションHDDと共通だ。

 家電の発想からは出てこないポイントのひとつが、HDDを別ユニットに分離したことだ(写真1、2)。Rec-Onには、HDDが容量40GBのモデルと80GBのモデルがあるが、この添付HDDと同一のオプション用HDDが用意されており、簡単に交換できる(同社のネットワークストレージ「LAN-iCN」用のオプションHDDとも共通)。アイ・オー・データ機器が動作を保証しているのは上記の純正オプションだけだが、Rec-OnとHDDユニットを結ぶデータ用コネクタは同社の独自コネクタ規格「i・CONNECT」なので、(メーカーの保証外になるが)原理的には同社製のi・CONNECT対応ドライブを転用したり、秋葉原と通販で限定販売された「挑戦者」ブランドのi・CONNECT対応外付けケースを買った人なら市販のIDE HDDを格納して接続することも可能だろう。
 本体の入出力は、i・CONNECT以外にPC接続用のUSB 1.1コネクタと、アナログ映像出力2系統(前面/背面各1つ)、アナログ映像入力1系統。USBを除けば、見た目はユニークなビデオデッキといっても十分通じる。もっとも、その分「PC的な」拡張性が制約されていると考えることもでき、このコンセプトがPCユーザーに受け入れられるかどうかは微妙なところだ。

本体単独なら「ほとんど」ビデオデッキ

リモコン
写真3 標準添付のリモコン。チャンネルボタンや再生、停止、ポーズ、早送り、早戻し、スローなど一通り揃っているが、「コマ送り」がないのは少し不満が残る。
 まずは本体だけで操作可能な「ビデオデッキ的」機能から見ていこう。
 本体には電源以外のボタンがなく、すべて添付のリモコンを使って操作する。リモコンのボタンに直接割り当てられているRec-Onの基本機能は、録画の「予約」と録画した映像データ(本機では「タイトル」と呼ぶ)の「リスト」表示、タイムシフトなどの「機能設定」で、あとはチャンネルボタンや再生/停止ボタンなど、ビデオのリモコンと同様のボタン群がある(写真3)。



予約画面
図1 予約入力。映像は3モードから指定できるが、音声は常に256KbpsのMPEG1 Layer2形式(48KHz/16bit)でエンコードされる。

 本体での録画予約もビデオデッキと同じ。日時、チャンネル、録画モードなどを直接入力していく(図1)。Gコード予約には対応していない。いわゆる「簡単予約」の類は、PCとの連動を前提としているらしい。内蔵チューナは地上波とCATVに対応しているが、CATVについては38chまでのタイプなので注意しておきたい。
 指定できる録画品質は、

  • 720×480ドットで12Mbpsの「HQ」
  • 同解像度で6Mbpsの「SP」
  • 352×480ドットで3Mbpsの「LP」

――の3モード。いずれもVBRのMPEG2で、これ以外のビットレートやMPEG1の指定はできない。HQモードは確かに高画質で、目立ったブロックノイズも出ない。このぐらい高ビットレートになると、TVチューナの能力やアンテナ入力の品質のほうが気になってくる。しかし、その代償として、80GBのHDDでも最高約15時間しか録画ができない。現在、多くのPC-TV録画機器での「高画質」が、「DVDの高画質」に相当する8Mbps程度を想定していること、また、後述するように、Rec-Onでは「高画質・長時間の録画タイトルを外部機器に保存する」ことが事実上不可能なことなどを考えると、HQモードは8Mbpsでもよかった(あるいは、別に8Mbpsのモードを用意したほうが実用的だった)のではないかとも思う。

リスト表示
図2 録画済タイトルのリスト表示。左側に「New」のマークがあるものが新しいタイトル。右側に鍵マークが付いているタイトルは、保護機能でうっかり削除できないようになっている。
 録画したタイトルは、「リスト」表示で一覧できる(図2)。まだ再生(視聴)していないタイトルには「New」マークが付いてリストの先頭に出たり、消去したくないタイトルを「保護」する機能があるあたりは家電製品をよく研究して工夫されている。再生機能は、最近のビデオデッキでよく見かける「音声付き倍速再生」が使える(ただし音声自体も倍速で再生される)ほか、早送りと早戻しは8/16/120/360倍の4段階が可能だ。特に120倍や360倍速といった高速の送り/戻しは、PC-TV環境ではこれまであまり見られなかった機能だ。特定の個所を探したいとき、イライラフリーの高速送り/戻しは想像以上に快適。ほかのPC-TV環境(周辺機器メーカー)でもぜひサポートを望みたい。
 複数の録画タイトルについて、順序を指定して連続再生する「プログラム再生」機能もある。ただし、これはリモコンの「メニュー」ボタンで呼び出す一覧からしか実行できないのがちょっと不便だ。BGV的に視聴するときに便利な機能なので、リスト表示と同様に直接実行できるボタンがほしかった。

 いわゆる「タイムシフト」視聴もできる。あらかじめ「30分前まで」か「1時間前まで」かを設定しておくと、TV視聴中は常時指定時間分の映像がHDDに記録され続けており、いつでも見たいシーンまで戻って再生できる。ちなみにRec-Onでは、モニタ出力される映像も、リアルタイムに放送されている映像より少し遅れている。
 そのほか、外部のBS/CSチューナからの入力信号の有無を検出し、信号が来ている間だけ録画を行う「シンクロ録画」機能、前回停止した箇所から再生を再開できる「レジューム」機能なども設定できる。
 実際にリモコンでピッピと操作していると、処理が高速なビデオデッキという感覚になってくる。PC-TVでマウス操作に慣れたつもりだった筆者も、リモコンを使った操作スタイルがいかに体に染みついているかを改めて実感させられた。一方でRec-Onのリモコンは、ボタンレイアウトやその大小が直観的、機能的でないところも少なからずあり、自在に操作できるようになるまでには多少の慣れが必要だ。




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