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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
MP3/WMAプレーヤ


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BiBio 操作も容易なインターネットラジオ専用機
BiBio
サン電子
オープンプライス(実売予想価格3万5000円)
0120-86-3810
http://www.sun-denshi.co.jp/scc/bb/


Printable Version NETWORK MAGAZINENETWORK MAGAZINE 2002年11月号
2003年1月15日


 Internet Explorer 5の登場時に大々的に宣伝されたのが、インターネットによって音声のストリーミング配信を行うインターネットラジオの機能である。Webブラウザの標準機能でサポートされたため、WWW上には雨後の竹の子のように数多くの放送局ができあがった。

 インターネットラジオの魅力は、電波の届かない局の放送まで聴くことができる点だ。すべてのラジオ局の音質がよいわけではないが、世界中のラジオをBGMにできるというのは非常に楽しい。しかも、最近ではブロードバンドの普及で、常時流しっぱなしというのも現実的になってきた。

 今回紹介するサン電子の「Bibio(ビビオ)」はこうしたインターネットラジオの受信・再生機能を持つ専用機である。インターネットラジオを聴きたい場合、通常はPCを起動し、Webブラウザのインターネットラジオで選局しなければならない。しかし、Bibioの場合、スイッチオンですぐに世界中のラジオが楽しめる。

 今回は製品前のβ版を借用し、使い勝手を試してみた。製品版では仕様が変更されている場合もあるので、ご了承願いたい。

ブロードバンドルータに差しこめば
すぐに使える

前面
写真1 通常のラジオとはかなり異なるBibioの前面。選局用のダイヤル、ボリューム、イコライザ、メニューなどのボタンが並ぶ。モードによりボタンの役割も異なる。
背面
写真2 背面にはRJ-45ポート、USBポートなどのほか、メモリスティックスロット、ステレオジャックなどがある。

 Bibioの外見は通常のラジオとはやや異なる。前面にはボリュームや選局用ジョグダイヤルのほか、動作状態を示すLEDやバックライト付きの液晶、操作用のボタンなどが並んでいる(写真1)。また、背面にはLANポートのほか、メモリスティックのスロットやUSBポートなどが搭載されている(写真2)。

 Bibioでインターネットラジオを聴くのに難しい配線や設定は必要ない。ブロードバンドルータのLANポートとBibioのLANポートを結線し、Powerボタンを押せば、ラジオ局が選択できる状態になる。当然、PCも不要で、設定や操作はすべてBibio単体で行えるようになっている。

メイン画面
写真3 メイン画面では、LIVE365.COMやSHOUTCASTなどのインデックスが登録されている。SELECTダイヤルを回して、押すと下位のディレクトリに移動する。
LIVE365.COM
写真4 LIVE365.COMではさまざまなジャンルによってラジオ局が分類されている。自分の聴きたいジャンルを選択し、さらにラジオ局を選ぶ。

 接続に成功すると、液晶画面には「LIVE365.COM」、「SHOUTCAST.COM」、「日本の放送局」、「マイメニュー」などのオンラインメニューが表示される。LIVE365.COMはインターネットラジオ局のポータルサイトで、オルタナティブ、クラシック、ブルース、コメディなどあらゆるジャンルで局が分類されている。また、SHOUTCASTはMP3ストリーミング用のサーバソフトで、こちらも配信局がジャンル分けされ登録されている。

 ユーザーはこれらジャンル分けされたディレクトリをダイヤルを回して選択すれば、自動的に再生が開始される。音質に関しては配信帯域に依存するため一概にはいえないが、128kbpsであればCDに近い音質だし、56kbps程度であればFMラジオくらい。ただ「流しっぱなし」という用途であれば、28kbpsでも十分利用に耐えうる。また、「EQUALIZER」ボタンを押せば、RockやLatinなどプリセットされたイコライズが利用できる。

 また、最大5局までを前面のボタンに割り当てるプリセット機能もある。お気に入りのラジオ局を登録しておけば、あとはワンタッチで受信が開始される。

最新のURLを得るための
インデックスサーバ

 Bibioでの受信を快適にしているのはハードウェアとしての使いやすさだけではない。「ラジオ局にきちんとつながる」という当たり前の機能を実現するための環境を、サン電子が整えていることも大きいのだ。

 インターネットラジオで困るのは、ラジオ局へのリンクが張れず、聴けない場合が多いという点だ。しかも、リンクが切れていても、原因がサーバ側にあるのか、単にリストが更新されていないだけなのかわからず、「生きている局」を探すのは、非常にストレスがたまる。

ジャンル
写真5 ジャンル分けは2階層程度に分かれているので、ラジオ局までたどり着くのがやや大変。気に入ったラジオ局はボタンに登録しておこう。
接続後
写真6 ラジオ局に接続すると、ジャンルやラジオ局、インフォメーション、配信帯域などが表示される。メールの着信を通知する機能もある。

 しかしBibioの場合、サン電子側でLIVE365.COMやSHOUTCASTなどで管理している最新のURLを登録したインデックスサーバを用意している。LIVE365.COMからは4万以上のラジオ局のうち約500局が登録されており、BibioはまずそのインデックスサーバにURLを問い合わせる。そして、そのURLでラジオ局にアクセスし、ストリームを受信するのだ。そのため、リンク切れはほとんどなく、どの局もほぼ確実に受信できる。単に製品を出すだけでなく、こうした「オンラインサービス」の充実が使い勝手のよさにつながっている。

 なお、サン電子ではBibioを皮切りに今後「SUNTAC BB」のブランドでこうしたブロードバンド製品を投入していくという。また、Bibioでは個別認証が可能なため、オンラインでの英会話授業など有料のコンテンツ配信なども提供できるとしている。今後はこうしたサービスにも期待が持てそうだ。

メモリスティックでMP3/WMAの再生も可能

 付加機能も充実している。BibioはメモリスティックのMP3、WMAを再生する機能があるので、据え置き型のMP3プレイヤーとしても使えるのだ。対応ビットレートはMP3が8k〜320kbps、WMAが48k〜192kbpsとなっている。メモリスティックは著作権保護機能のついたMagicGateにも対応する。ただし、受信したラジオをメモリスティックに録音する機能は持っていない。

 また、Bibio搭載のUSBポート経由でPCと接続することで、メモリスティックをPCの外部メディアとして利用する「USBストレージモード」も持っている。この機能を使えば、PCにメモリスティックスロットがなくても、音楽ファイルなどをUSB経由でメモリスティックに転送できる。インターネットラジオの受信、MP3の再生、USBストレージの利用などの各モードは前面の「MODE」ボタンで変更する。


 欲をいえば、あらかじめ設定しておいたラジオ局を選択できるリモコンが欲しかったし、USB経由でハードディスクがつなげればもっと面白かった。また、持ち運びのための取っ手もあれば、より使いやすくなっただろう。しかし、とにかく簡単に使えるという点では、製品としてのレベルは非常に高い。価格はそれなりにするが、ブロードバンドの楽しさを満喫できる満足度の高い一品としてお勧めしたい。

“BiBioの主なスペック
製品名 BiBio
搭載コネクタ Ethernet、ヘッドフォン、USB、メモリースティックスロット
再生可能音楽データ MP3(8〜320kbps)/WMA(48〜192kbps)
液晶画面 バックライト付きモノクロ液晶(240×64ドット)
スピーカ 1way ステレオ(2W)
サイズ 305(W)×170(D)×180(H)mm
重量 約1.4kg

(イビサ)



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