2006年5月22日
東芝の携帯型音楽プレーヤー“gigabeat(ギガビート)”シリーズに、動画再生に対応した新モデル「gigabeat S60V」と「gigabeat S30」が加わった。ともに、マイクロソフトの“Portable Media Center”を搭載したプレーヤーで、Windows Mobileと、Windows XP Media Center Editionの10フィートGUIによく似たインターフェースを採用している。
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Portable Media Centerのトップ画面。写真はgigabeat S60Vのブラック。 |
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S60Vの背面。背面に若干丸みがある。 |
2モデルのうち、上位機のgigabeat S60VはFMチューナー搭載で、60GBのHDDを装備。下位機のgigabeat S30は30GBのHDDを装備する。ともに、液晶ディスプレーは、2.4インチの低温ポリシリコンTFT液晶パネルを採用し、解像度は320×240ドットとなる。フラットな形状のS30に対して、FMチューナーを搭載するS60Vは若干厚く、背面に丸みがあるが、ともにQVGAクラスの動画再生可能なプレーヤーとしては、かなり小型の部類に入るだろう。
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gigabeat S30(左)とiPod 30GB(右)。液晶パネルのサイズはほぼ同等だが、縦横の比率が異なる。 |
スペックや機能は、昨年10月にアップルコンピュータが発売した第5世代「iPod」と真っ向から対抗するものとなっている。動画/音楽/静止画の再生が可能なことに加え、本体や液晶ディスプレーもiPodとほぼ同じサイズ、価格的にも拮抗する。
gigabeat SとiPod 5Gの仕様比較
| 製品名 |
Gigabeat S30/S60V |
iPod 30GB/60GB |
| メーカー |
東芝 |
アップルコンピュータ |
| 実売価格(※1) |
3万6800円程度(S30)、4万6800円程度(S60V) |
3万4800円程度(30GB)、4万6800円程度(60GB) |
| HDD容量 |
30GB/60GB |
30GB/60GB |
| ディスプレー |
2.4インチ低温ポリシリコンTFT |
2.5インチTFT |
| 解像度 |
240×320ドット |
320×240ドット |
| 本体サイズ |
幅59.9×奥行99.9×高さ13.2mm(S30) 幅59.9×奥行99.9×高さ16.2mm(S60V) |
幅103.5×奥行61.8×高さ11mm(30GB) 幅103.5×奥行61.8×高さ14mm(60GB) |
| 重量 |
約127g(S30)、約140g(S60V) |
約136g(30GB)、約157g(60GB) |
| バッテリー寿命(※2) |
オーディオ:約12時間、ビデオ:約2.5時間 |
オーディオ:最長14時間、ビデオ:最長2時間(30GB) オーディオ:最長20時間、ビデオ:最長3時間(60GB) |
| インターフェース |
USB 2.0 (汎用ケーブル) |
USB 2.0 (専用ケーブル) |
| 対応OS |
Windows XP |
Windows XP/2000、Mac OS 10.3.9以降 |
| 転送ソフト |
Windows Media Player 10 |
iTunes |
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※1 価格は2006年5月中旬の価格動向を踏まえ、編集部で推定してものです。
※2 それぞれのメーカーのカタログ表記によるもので、測定条件は異なります。
対応する動画形式は、800kbpsのWMV形式。対するiPodはMPEG-4 AVC/H.264とSimple Profile(SP)のMPEG-4形式でなる。ともに音楽データのロスレス圧縮に対応するなど、類似点も多い。
対応するファイル形式
| 製品名 |
Gigabeat S30/S60V |
iPod 30GB/60GB |
| 動画形式 |
MPEG-4(WMV) |
MPEG-4(AVC/H.264) MPEG-4(SP:Simple Profile) |
| 動画最大ビットレート |
800kbps |
768kbps(AVC/H.264)、2.5Mbps(SP) |
| 動画解像度 |
最大320×240ドット |
最大320×240ドット(AVC/H.264) 最大480×480ドット(SP) |
| 音楽形式 |
WMA、MP3、WAVE |
AAC、MP3、WAVE、AIFF、Audible |
| 静止画形式 |
JPEG(最大9000×6000ドット) |
JPEG、BMP、GIF、TIFF PNG(iPod用にリサイズ)、PSD(Macのみ) |
| 著作権保護 |
Windows Media DRM 10 |
プロテクト付きAAC |
| ロスレスコーデック |
WMA9 Lossless |
Apple Lossless |
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直感的で分かりやすい操作体系
操作感は非常にシンプルで直感的だ。電源を入れるとWindows Mobileのロゴが表示された後、トップに“マイビデオ”“マイミュージック”など、コンテンツの種類で分類されたメニューが並ぶ。これを本体前面の十字キーとその中央にある決定ボタンで選択していく。一般的なプレーヤーでは、アルバム名やアーチスト名など、ソート方法を選ぶ画面ののち、楽曲やビデオファイルの一覧が表示されるが、本機はトップから直接ライブラリー画面が表示され、左右でソート方法を選ぶ形式となっている。メニュー階層が1段階浅いため、よりスピーディーに目的の操作が行なえる。
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本体前面の十字キー。 |
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楽曲を選択する画面。ここで横のカーソルボタンを押すと、アーチストやジャンルなどでソートし直せる。アルバムジャケットの表示も可能だ。 |
上の階層に戻る際には、十字キーの左上にある“←”ボタン、トップに戻りたい場合は、その右の“Windows”ボタンを押す。ワンプッシュでトップに戻れるのはなかなか便利である。音量調整や曲のスキップが独立したボタンになっているのも分かりやすい。
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側面に設けられた、選曲ボタンと音量調整ボタン |
評判のいいiPodのクリックホイールだが、静電式のホイールを利用した操作は、微妙な操作に対する反応が悪かったり、音量調整も兼ねているので、不用意に触れて大音量で再生されてしまうという歯がゆさを感じさせることもある。また、メニューの深い階層に降りた際でも、必ず1階層ずつ戻っていかないといけないなど、やや煩雑に感じる面もある。gigabeatのボタン操作中心のインターフェースには好感が持てる。
Windows MCE以外でも使用可能
本機は動画/音楽/静止画の再生が可能。これらのファイルは、基本的に「Windows Media Player 10」を使って、パソコンから転送する。Windows XP Media Center Edtionのユーザーであれば、パソコンで録画したMPEG-2ファイル(.dvr-ms形式)を、番組情報を残して10フィートGUIから転送することも可能になる。ここでは、Windows Media Player 10を利用した方法をメインに紹介する。
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手動でファイルを転送する場合は、同期タブを選び、左側のペインに転送したいファイルをドラッグ&ドロップし、左上の同期の開始ボタンを押すだけだ。 |
転送方法は手動と自動が選べる。自動ではUSBケーブルで本機をパソコンにつないだ際に、あらかじめ指定しておいたファイルを転送するというもの。一方、手動でファイルを転送する場合は、Windows Media Playerの“同期タブ”を選び、ドラッグ&ドロップで、右側のペインに転送したいファイルを追加し、“同期の開始”ボタンを押す。このとき、動画コンテンツは本機が再生可能なビットレート(動画+音声で800kbpsまで)のWMVファイルに変換されて、転送される。なお、転送したファイルの削除はgigabeat本体では行なえず、Windows Media Playerの同期タブで行なう。
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削除はマイコンピュータのgigabeatからも行なえる。gigabeatを外付けのHDDとしても利用できるが、MTP(Media Transfer Protocol)デバイスとしてWindowsから認識されるため、ファイルを“データ”フォルダに保存するなど、通常の外付けHDDと扱いは若干異なる。 |
パソコンで動画を楽しんでいるユーザーのすべてが、WMV形式を利用しているわけではないだろう。WMV以外の動画ファイルを同期する際には、Windows Media Playerがgigabeatにあった形式に再エンコード(トランスコード)してくれる。パソコンで録画したMPEG-2形式やDivX形式、PSPやiPod用のMPEG-4データも、OSにCODEC(コーデック)がインストールされていれば、gigabeatに転送できる。基本的にWindows Media Player 10で再生できる形式は転送できると考えていいだろう。
DivXやMPEG-2で圧縮した動画データも、コーデックインストール後に転送できることを確認したが、一部のビデオエンコーダーでエンコードした周辺機器では転送がうまくいかないケースもあった。複数のMPEG-2コーデックがインストールされており、Windows Media Player 10に対応していないものがローディングされる環境では転送時にエラーが生じるので、その際は不要なコーデックを削除する必要がある。
ただし、再エンコードの時間は相応にかかる。今回、約5分のMPEG-1ファイル(720×480ドット/容量66.4MB)を、Pentium III-1.13GHz、512MBメモリーを搭載したマシンで、転送してみたところ、実時間より若干長い6分弱(5分57秒)の時間がかかった。テレビパソコンの録画形式はMPEG-2が主流になっているが、番組1本ぶんのMPEG-2ファイルを快適にWMV形式にトランスコードするには、ある程度ゆとりのあるマシンパワーと時間が必要になるだろう。
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コーデックがインストールされている形式であれば、トランスコードでgigabeatに転送できる。インストールされているコーデックは、サウンドとオーディオデバイスのコントロールパネル→ハードウェアタブ→ビデオCODEC→プロパティで確認可能。 |
Windows Media Player 10では、複数ファイルを一括で指定して変換と転送を行なわせることも可能だ。朝の通勤/通学時に動画を見るなら、夜寝ている間に転送処理を済ませておくといった使い方の工夫が必要だ。
コマンドラインの操作に慣れているのなら、Windows Media Encoder 9付属の「Windows Media プロファイル エディター」で、PMC用のプロファイルを作成し、コマンドラインツールの「Windows Media エンコード スクリプト」を使用すると便利だ。これで指定したフォルダーのファイルすべてをPMC用プロファイルに変換するバッチファイルを書けばいい。
バッチファイルは、下記の内容をテキストエディターなどで入力し、「※※※.bat」の名前で保存。それをダブルクリックすればいい。フォルダーやファイルの場所は“絶対パス名”で記述し、前後を半角のダブルクォーテーションでくくることを忘れずに。
バッチファイルに記述する内容
cscript.exe (A) -input (B) -output (C) -loadprofile (D) -v_performance 40 -pixelratio 1 1
- (A)
- Windows Media エンコーダーの場所(デフォルトでは、"C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder\WMCmd.vbs)
- (B)
- 変換する動画ファイルが保存されているフォルダー
- (C)
- WMVファイルを出力したいフォルダー
- (D)
- Windows Media プロファイル エディタで作成したプロファイルの場所
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マイクロソフトのサイトから入手できるWindows Media Encoder 9で、対応したWMVファイルをあらかじめ作成しておくこともできる。画面はWME 9のプロファイル エディタで、gigabeat用のプロファイルを設定したもの |
もちろん、あらかじめ動画+音声でビットレート800kbps以下のWMVファイルを作成しておけば、変換処理なしに本体にコピーできる。800kbpsのビットレートの動画を1時間録画すると、だいたい350MB程度の容量になるが、USB 2.0経由であれば20〜30秒で転送が完了するので高速だ。これなら時間のない朝でも、支度を済ませている間に転送が終わってしまう。本機はWindows Mobile搭載のため、転送が終わったら、デバイスの停止操作なしに、すぐにケーブルを抜いてしまって構わない。
液晶の高精細さはなかなかのもの
搭載する液晶パネルのサイズは2.4インチで、縦長と横長の違いはあるが、iPod(2.5インチ)とほぼ同サイズである。画面は明るく高精細で、動画の動きもスムーズだ。小さくても映画の字幕などもしっかりと読める。
標準ではメニュー操作は縦向き、動画再生時は横向きの設定になっているが、設定を変更することも可能だ。個人的には横位置より縦位置のほうがホールディングしやすく感じたが、QVGAの動画を縦位置で表示すると、画像が小さくなる上、スケーリング処理で若干甘くなるので、横位置で見るのが基本になるだろう。
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iPod 30G(左)とgigabeat S30(右)のディスプレー比較。デジタルカメラで撮影したもののため、分かりにくいが、gigabeatはマゼンタ味が強く、iPodは青味が強い(やや黄色味もかかっている)。解像感はgigabeatのほうがあり、シャープだが、視野角はiPodより狭い。 |
バックライトを含む液晶パネルの違いのためか、パネルの色合いは青みが強いiPodに対して、本機は暖色系の色合い。人肌などがより自然に感じる。ディスプレー表面には光沢処理が施されているため、見栄えもする。
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ビデオに録画した日付などの情報はWindows Media Playerのライブラリー画面で編集できる。編集したい項目がない場合は、ビデオの“ライブラリーオプション”で追加できる。なお、gigabeat上で「不明なソース」と表示されるのは、著作権の項目に何も入力されていないためだ。 |
今回、DVDレコーダーで録画した地上アナログ放送の番組を、800kbpsのWMVファイルと384kbpsのMPEG-4 AVC/H.264形式でエンコードしなおし、比較してみた。動画ファイルは、DVD-RAMに保存したVRO(DVD-VR)形式のものを、MPEG-2形式に一度変換し、Windows Media Encoder 9とフリーソフトの「携帯動画変換君」(作者Calcium氏、入手先サイト)を利用してgigabeat、iPod用に変換し直したものとなる。
WMV形式で保存した画像でも、数年前の携帯デバイスでは考えられないほどの高画質である。動きの激しい場面ではややブロックノイズが生じてしまったが、一時停止せず、動画としてみると、注意しないと気付かないレベルだった。H.264はWMVよりビットレートが低いが、そういった荒れはほとんどない。圧縮率(HDDに保存できる時間)と画質の面では、H.264に対応したiPodのほうが有利と言えるだろう。とはいえ、WMVの画質も十分に高く、外出先で視聴するぶんには不都合を感じないだろう。
驚いたのは動画の再生音が非常に高音質だった点だ。アクション映画の爆発音や、ズシンと響く低音もかなりリアルに再現され、非常に迫力があった。動画は本体のヘッドホンジャックに専用のAVケーブルを接続し、テレビで楽しむこともできる。
H2Cテクノロジーの差は聞き分けにくい
音楽再生時の音質もなかなかのものだ。音離れや高音の抜けがよく、かなりクリアーな印象だった。WMVやMP3に加え、ロスレス圧縮のWMA Lossless 9に対応しているのも音質を重視するユーザーにとってメリットになるだろう。ファイルサイズが大きくなるので、HDDへのアクセス頻度が増え、バッテリー寿命は短くなるが(2/3程度)、聞いて分かる音質の差を感じる。イコライジング機能は“なし”のほか、プリセットの7種類が選べる。
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H2Cテクノロジーを使用する際には、設定で“Harmonics”をオンにする。 |
このプリセットイコライザーに加え、本機には“H2Cテクノロジー”という高音質化技術が搭載されているが、筆者の耳ではかなり集中して聴いても聞き分けられなかった。ケンウッドの“Supreme(サプリーム)”や日本ビクターの“CCコンバーター”など同種の技術で、圧縮時に失われる16kHz以上の高音成分を補うというふれこみ(16kHzはテレビが水平同期の際に発する、キーンとした高音とほぼ同じ高さ)だが、他社の技術に比べて効果が分かりにくいという印象を持った。
H2Cテクノロジー使用時にはバッテリーの持ちが極端に(1/3程度に)減ってしまうというデメリットもあるため、筆者は積極的に使用してはいない。読者も機会があれば、その差が分かるかどうかぜひ聞き比べてほしい。
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上位のgigabeat 60Vには、テレビ出力用のケーブルが付属する。動画やデジタルカメラで撮影した画像をテレビに映し出して家族で楽しむことも可能。 |
静止画は、パソコンからの転送に加え、デジタルカメラとUSBで直接接続して転送することも可能だが、やや残念なのは、デジタルカメラで撮影した動画をUSB経由でコピーして、撮影した動画を再生できない点である。カメラによって形式がまちまちのため、対応が難しい面があるのは想像できるが、今後の対応を期待したい。表示可能な静止画の形式はJPEGのみだが、最大で9000×6000ドットとかなり大きなサイズも扱える(液晶解像度に合わせてリサイズされる)。外出先でデジタルカメラのメモリーをバックアップする用途でも活躍しそうだ。
バッテリー寿命は動画再生時で2時間30分(WMV800kbps時)というスペック。通勤時に使用してみたが、1時間程度のドラマを観るといった使い方なら十分にバッテリーは持つ。ただし、バッテリー残量を示す目盛りはかなり減ってしまうので、帰りも使うためには会社のパソコンで充電するなどの対策が必要だ。本機はパソコンからUSBバスパワーで充電でき、充電時間は3時間ほど。コネクターも汎用のミニプラグなので便利だ。
トランスコード転送速度の遅さを除けば、不満なし
以上のような特徴をもつgigabeat S30/S60Vだが、魅力のひとつはさまざまな形式で保存された動画も、トランスコードで気軽に転送できる点だろう。Windows Media Playerにドラッグ&ドロップで動画コンテンツを追加し、同期ボタンを押すだけで、さまざまなコンテンツを気軽に転送できるのは嬉しい。
WMV以外の形式を利用する際には、転送に時間がかかるのは難点であるが、この点に関しては他社製品でも五十歩百歩というところだろう。むしろ、Windows Media Player上で再生できるコーデックは種類が多く、フリーのものも多いため、外部アプリケーションなどを別途用意する必要があまりないのは利点になる。
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国内版に限って言うと、iTunes Music Storeにない楽曲を扱っている、WMA対応の配信サイトも意外に多く、邦楽の楽曲が見つけやすいという特徴もある。 |
iPodはスタイリッシュなデザインや、iTunesの操作感の良さで幅広い支持を集めているが、動画や静止画の転送はそれほど簡単ではない。iTunes 6.0.2以降で、外部アプリケーションを使わずに、DV形式の動画ファイルなどをiPod用に変換できる機能が追加されたが、基本的にPodcastingで配信された短い映像や、iTunes Music Storeでミュージックビデオや映画の予告編などをダウンロードして、持ち運ぶことが主眼に置かれている。
QuickTimeコンポーネントを追加することで、対応形式を増やせるが、多くは有料で種類も限られている。結局はフリーソフトや周辺機器を利用して、iPod対応の動画を作り、それをiTunesに登録する必要が生じてしまう。
今回は直接比較しなかったが、撮ってすぐ観るという動画中心の用途では、専用の録画デバイスやHDDレコーダーで動画を録画または変換できるPSPのほうが手軽かも知れない。こちらはデジタル放送の著作権保護にも対応している。しかし、gigabeatS60V/ S30はワイシャツの胸ポケットに入るサイズであり、つり革にぶら下がりながら片手で持っても、それほど負担にならない重量であるという利点がある。PSPが両手操作が前提になるのに対し、本機は片手でも問題なく操作できる。液晶パネルの見栄えもgigabeatのほうが優れているように感じる。
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底面には汎用のUSBミニコネクターに加え、専用の拡張コネクターも装備している。 |
筆者個人の感想としては、gigabeat S60VとS30は、携帯性、操作性、クオリティーのいずれをとってもかなり高水準にまとまった製品である。これまでの国産機は、音質や携帯性、バッテリー寿命など部分的にiPodを超える特徴を持ったものもあったが、トータルではもう一歩という印象だった。しかし、本機には大きな死角を感じない。
現時点で製品化の時期は未定だが、本体底面の拡張コネクターに接続する周辺機器の投入も計画されているとも聞く。仮にネットワーク経由で、DVDレコーダーやビデオカメラなどのDLNA対応機器と連携できるクレードルなどが発売されれば、家電やViiv対応機器との連携も可能になるわけで、これまでのプレーヤーにはない新たな利用方法や、応用範囲の広がりが出てくる可能性はある。そんな新しい世界の開拓も含めて、東芝の取り組みには期待していきたい。
| gigabeat S60Vの主なスペック |
| 製品名 |
gigabeat S60V |
| 容量 |
60GB |
| FMチューナー |
日本76〜90MHz、海外87.5〜108MHz |
| 再生フォーマット |
WMV、MP3、WMA(WMA-DRM対応)、WMA 9 Lossless、WAVE、JPEG |
| 対応ビットレート |
動画+音声:最大800kbps(WMA形式)、32〜320kbps(MP3ステレオ)、 32〜320kbps(WMA/CBR)、32〜355kbps(WMA/VBR)など |
| 連続再生時間 |
オーディオ:約12時間(128kbps/WMA形式)、ビデオ:約2時間30分(500kbps/WMV形式) |
| 充電時間 |
約3時間(ACアダプタ/USBバスパワー) |
| インターフェース |
USB 1.1/2.0(High Speed対応) |
| サイズ(W×D×H) |
59.9×99.9×16.2mm |
| 重量 |
約140g |
| 本体カラー |
ピアノブラック |
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| gigabeat S30の主なスペック |
| 製品名 |
gigabeat S30 |
| 容量 |
30GB |
| 再生フォーマット |
WMV、MP3、WMA(WMA-DRM対応)、WMA 9 Lossless、WAVE、JPEG |
| 対応ビットレート |
動画+音声:最大800kbps(WMA形式)、32〜320kbps(MP3ステレオ)、 32〜320kbps(WMA/CBR)、32〜355kbps(WMA/VBR)など |
| 連続再生時間 |
オーディオ:約12時間(128kbps/WMA形式)、ビデオ:約2時間30分(500kbps/WMV形式) |
| 充電時間 |
約3時間(ACアダプタ/USBバスパワー) |
| インターフェース |
USB 1.1/2.0(High Speed対応) |
| サイズ(W×D×H) |
59.9×99.9×13.2mm |
| 重量 |
約127g |
| 本体カラー |
ピュアホワイト、クリムゾンレッド、ピアノブラック |
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(編集部・小林 久)
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