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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
Palm/ザウルス/PocketPC


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ザウルス SL-C3200 (シャープ) (2006年4月4日)
ザウルス SL-C3100 (シャープ) (2005年7月28日)
ザウルス SL-C3000 (シャープ) (2005年3月24日)
PEG-VZ90 (ソニーマーケティング) (2004年10月8日)
“LIBRIé” 『EBR-1000EP』 (ソニー) (2004年5月25日)
PEG-UX50 (ソニーマーケティング) (2004年3月5日)
CLIE PEG-TH55 (ソニー) (2004年2月27日)
ザウルス SL-C860 (シャープ) (2004年1月5日)
PEG-UX50 (ソニー) (2003年9月19日)
GENIO e550C/e550GD (東芝) (2003年8月12日)
WRISTOMO (NTTドコモ) (2003年8月9日)
PEG-NZ90 (ソニー) (2003年6月30日)

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CLIE PEG-NR70V ギミックが楽しいエンタテインメントPDA
CLIE PEG-NR70V
ソニー
オープンプライス
0570-00-3311
http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-NR70V/


Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年5月号
2002年3月18日


独自のスタンスで進化を続けてきたソニーのPalmデバイス「CLIE(クリエ)」に、ハードウェアキーボード搭載の新モデルが登場した。「Wingデザイン」と名付けられた折り畳み式の本体は、利用形態に合わせて姿を変える独創的なギミックを備えている。

携帯電話に発想を得た
ハイブリッドスタイル

PEG-NR70VとPEG-N750Cの大きさの比較。TURN STYLEではヒンジとデジタルカメラのある上部が若干大きくなるが、厚さや横幅に関してはほぼ同等だ。
 今回登場した「PEG-NR70」シリーズは、音楽再生機能などエンタテインメント性を重視した「PEG-N700」シリーズの上位モデルである。ヒンジ部に回転式のデジタルカメラを内蔵した「PEG-NR70V」と、デジタルカメラを省略した「PEG-NR70」の2モデルがラインナップされている。

 携帯電話のように中央で2つに折り畳める本体のデザインは、鳥が翼を大きく広げる姿から「Wingデザイン」と名付けられた。本体にはQWERTY配列のハードウェアキーボードが搭載されており、広げると内側から液晶とキーボードが現れる仕組みになっている。

 本体は全面マグネシウム合金製で、筐体色はサテンシルバーの1色のみ。キーボード使用時の本体は、実質2台分のサイズとなるため、一見大きく感じるが、折り畳んでしまえば72.3(W)×136.6(D)×16.7(H)mmと比較的コンパクトなサイズに収まる。これは「PEG-N750C」と横幅や厚さがほぼ同等で、ヒンジのある上部が18.1mm上部に張り出す程度の差だ。重量は40g重い200gとなったが、実機を手にしてみるとずっしりとした重みによって、逆に金属外装の質感が際立っている。



回転型液晶のギミック。液晶をひねるように外側に向け再び折り畳むと、従来のCLIEのような形状に変わる。液晶画面は自動的に上下反転する。
 ギミックとして面白いのが回転式の液晶だ。液晶部分は水平方向に180度回転する仕組みとなっており、液晶を外側に向かってひねるように反転させ、再び閉じると従来のCLIEと同じようなタブレット型のデバイスに早変わりする。

 ソニーでは液晶を開きキーボードを使用できる状態を「OPEN STYLE」、液晶を反転させて閉じた状態を「TURN STYLE」と呼び区別している。長文の文字入力を行う際にはOPEN STYLE。予定や保存した画像を見るだけならよりコンパクトなTURN STYLEといった具合に、用途に応じた使い分けができる。画面表示は液晶の向きに合わせて自動的に反転するため、デバイスを持ち替える必要は一切ない。



クロック倍増でさらに向上したレスポンス

 PalmSource 2002で試作機が公開された際には32bit ARMベースのCPUが採用されるという噂も流れた本機だが、引き続き16bitのDragonball Super VZが採用されている。ただし、クロック周波数が従来比2倍の66MHzとなり、ATRAC3/MP3のデコードに使用するDSPを画像処理にも使用することで、処理能力は従来のCLIEを大きく上回るものとなった。

音楽用のDSPを画像処理にも利用することによって、画像のサムネイル生成や拡大表示の速度が飛躍的に高まっている。
 本機では液晶の解像度が320×480ドットと従来のCLIEの1.5倍になっており、画像処理に関する負荷はそのぶん増えるはずだが、速度的な低下は一切みられない。とりわけ画像の展開は高速で、「PictureGear Pocket」や「Xiino」でJPEG画像を開く際にはまったく待ち時間を感じさせないほどだ。

 メモリ容量に関しては、PEG-N750Cの倍となる16MBを装備する。ATRAC3/MP3対応の音楽再生機能やジョグダイヤルなどPEG-Nシリーズの主要機能はもれなく装備するほか、PEG-Tシリーズに搭載されていた赤外線リモコンの機能やFM音源も引き続き利用できる。

 今回からWebブラウザ「Xiino」は体験版となり、90日以降は1980円でのレジストが必要となった。Outlookと同期できる「IntelliSync Lite」やWord/Excelファイルの閲覧が可能な「Documents To Go」といったビジネス向けのソフトも付属する。PEG-NシリーズとPEG-Tシリーズの長所を兼ね備えた、まさにCLIEシリーズの「フラッグシップ機」という名がふさわしい1台に仕上がっている。



個性的なキーボードの配列には慣れが必要

本体を開くとキーボードとアプリケーション起動ボタンが登場する。配列はPCなどと同じQWERTY配列だが、記号や機能キーがやや特殊な位置となる。
 目玉機能のキーボードは、5段合計42個のキーで構成されており、その内訳はアルファベットが26文字、記号が3文字、決定/Shiftなどの機能ボタンが13個となっている。数字や「」などの記号はFnキーとのコンビネーションで入力する。

 キーピッチは、実測で6.5mm程度あり、この種の製品としてはゆとりあるサイズと言える。ストロークは浅めだがしっかりとしたクリック感があり、打ち心地は悪くない。ボタンは両手の親指で押すことになるが、キートップが十分に離れているので、誤って余計なキーを押してしまうこともまずない。

 キー配列は上部の3段がアルファベット。4段目が句読点や機能ボタン、最下部がShift、Space、カーソルボタンといった構成だ。アルファベットの並びはPCと同じのため、自然に打てるが、BSが3段目の一番右(Mの隣)にあったり、利用頻度の高い数字や音引きを「Fn」と同時に押す必要があるなど、かなりクセのある配列だ。最初のうちは、これらを目で探しながら慣れていくしかないだろう。

 なお、アプリケーション起動ボタンはキーボードの上部に備えているため、ボタンを押すためには本体を広げないとならない。ワンプッシュでPIMやメモの確認ができる従来のPalmデバイスのシンプルさが失われてしまったのは残念な部分だ。




オリジナルソフトのWorld Alarm。付属ソフトに関しては、従来のPEG-NシリーズとPEG-Tシリーズを包含する形となっている。

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