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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
Palm/ザウルス/PocketPC


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“mylo” COM-1 (ソニー) (2006年11月8日)
ニンテンドーDSブラウザー (任天堂) (2006年7月28日)
ザウルス SL-C3200 (シャープ) (2006年4月4日)
ザウルス SL-C3100 (シャープ) (2005年7月28日)
ザウルス SL-C3000 (シャープ) (2005年3月24日)
PEG-VZ90 (ソニーマーケティング) (2004年10月8日)
“LIBRIé” 『EBR-1000EP』 (ソニー) (2004年5月25日)
PEG-UX50 (ソニーマーケティング) (2004年3月5日)
CLIE PEG-TH55 (ソニー) (2004年2月27日)
ザウルス SL-C860 (シャープ) (2004年1月5日)
PEG-UX50 (ソニー) (2003年9月19日)
GENIO e550C/e550GD (東芝) (2003年8月12日)
WRISTOMO (NTTドコモ) (2003年8月9日)
PEG-NZ90 (ソニー) (2003年6月30日)

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ザウルス SL-C700 1文字約1mm PDAなのにVGAの高精細!
ザウルス SL-C700
シャープ
オープンプライス
Free0120-303909
http://www.sharp.co.jp/
http://ezaurus.com/


Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー 2003年1月号
2003年4月16日


Sharp Online on ASCII
シャープ製品の詳細情報や購入情報はこちらからご覧いただけます。画像をクリックすると“Sharp Online on ASCII”に移動します。

近々出費を控えているユーザーは、店頭でこのマシンを見ないほうがいい。特に、3.7型なのに640×480ドット(6万5536色)の高解像度を実現した「システム液晶」の画面を見てしまったら、もうアウトだ。5万9800円前後と多少勇気のいる実売価格ではあるが、液晶の凄まじさに触れただけで、購買意欲が成層圏を突き抜けてしまうこと必至のキケンな新製品である。



VGAを手の中に

Zaurus SL-C700
写真1 「SL-C700」の解像度を計算すると、約217dpi。写真などを画面に表示すると、まるで印刷物のように見える。サイズは通常のPDAと同じくらいかそれよりも小さい(スペック欄参照のこと)。パネル回転時は適度なクリック感がある。※画面はハメコミではありません。
Zaurus SL-A300
シャープ「Zaurus SL-A300」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 2002年12月に発売された「SL-C700」(以下C700)は、(国内では)初代Linuxザウルスとなる「SL-A300」の特徴である、

  1. Linuxの搭載
  2. パソコンで表示している画面やテキストをワンタッチでザウルスに取り込める「ザウルスショット」機能
  3. パソコンからザウルス内のファイルを操作できる「ザウルスドライブ」

を引き継ぎつつ、「システム液晶の搭載による高解像度画面の実現」という革命的な要素が追加された。



筐体の作りもカッチリしていて
品がいい

ビュースタイル
写真2 縦型表示「ビュースタイル」にしてみた。下1/3は手書き入力インターフェイス。SL-A300よりも精度が上がっているように感じた。最下段のタスクバー右すみの表示で、SDカードが差さっていることが分かる。
インプットスタイル画面
画面1 インプットスタイルの画面。アドレス帳で設定できる5段階の文字の大きさのうち、「最小」を選択した。文字が小さくて読めない、といったことはあり得るが、文字がつぶれて読めない、ということはない。ビュースタイルであれば、27人分の表示が可能だ。また、例えば文字を大きくした場合でも、文字自体が細く表示されるので(フォントにもよるが)、とても見やすいといった利点もある。

 C700は、ノートパソコンのような横型(インプットスタイル、画面1)から、PDAのような縦型(ビュースタイル、写真2)に変形して使える回転型の液晶パネルを持つ。両者の使い方はまさにその呼び名にふさわしい。メール作成など入力を伴う作業や、横長での閲覧が便利な画像表示などはインプットスタイルで行い、アドレス帳やザウルス文庫などの閲覧はビュースタイルのほうが使いやすい。画面は回転と同時に自動で切り替わるので、気軽にクルクルとスタイルを切り替えられるのもうれしい点だ。次に、話題となったキーボードだが、キーピッチは10.75mm。これは実物大写真を掲載したのでご覧いただきたい。キータッチは絶妙の固さ。なぜ絶妙なのかというと、机に置いて全部の指を使って打つこともできるし、筐体を持って親指で打つこともできるからだ。親指打ちだけを想定した場合、キーが固いほうがクリック感が出るのだが、あまり固いと机に置いたときに打ちにくくなる。C700は、両方にバランスのよい固さになっているのである。

キーボード全体
写真3 キーボード全体。QWERTY配列になれているパソコンユーザーであれば、-(ハイフン)がスペースキーの左に配置されている点以外はほぼ直感的に操作できると思われる。ちなみにCtrlキーとAltキーはないが、カット、コピー、ペーストは、「Fn」キーと「X」「C」「V」キーで行える。
キーボードの拡大写真
写真4 キーボードの拡大写真。ホームポジションを保ってタッチタイプするのは一般的には辛そう。ただ、この程度の大きさであれば「俺ならイケル」というユーザーが多いのも事実。いずれにせよ、キーボードを見て人差し指、中指、薬指で打つか、筐体を持って親指打ちすれば、メール程度はすぐに書ける。

ザウルスはプラットフォームの
壁を越えた!

 SL-A300の特徴でもあったザウルスショットも進化した。C700ではクリップボード内の画像と文字のほか、アプリケーションの印刷イメージも取り込めるようになったのである。これは、知る人ぞ知るソフトウェア開発企業、グレープシティの「LEADTOOLS ePrint Printer Driver」の技術が使われている。これにより、例えばWindows上のPowerPointのプレゼンテーション数ページを一括してザウルスに持ってくることも可能(印刷だから当然である)。さらに、印刷イメージを取り込めるということは、Webブラウザやワープロを切れ目なく取り込めるという利点も出てくる。

PC画面
画面2 Windows上で作成したPowerPointのファイル。
ザウルス画面
画面3 ザウルスショットの印刷イメージ取り込みでザウルスにて表示したところ。当たり前ではあるが、寸分違わぬ姿で表示されている。とはいえフォントがきちんと代用されていることもわかるだろう。

 パソコンとの連動だが、物理的にUSB(1.1)接続である点はSL-A300と変わりがない。ただし今回から、従来のTCP/IPによる「ネットワーク接続」に加え「シリアル接続」の2パターンを選択できる。大まかに言うと、簡単だがファイル操作に若干の制限が加わるのがシリアル接続で、従来どおりまるでローカルのようにファイル操作が行えるのがネットワーク接続といったところだ。シャープでは、シリアル接続を推奨し、ネットワーク接続は「詳しい人向け」としている。

前面
写真5 前面。右端にタッチペンが収納されている。
背面
写真6 背面。左から、電源スイッチ、OK/Cancelボタン(上)、ダイヤル式カーソルキー(下)、赤外線ポート、SDカードスロット、ACアダプタポートが並ぶ。
左側面
写真7 左側面にはパソコン接続用コネクタがある。
右側面
写真8 右側面には、タッチペン、CFカードスロット、ヘッドホンジャックが並ぶ。

 はっきり言って、C700はシステム液晶の搭載という面だけでも十分買いの製品なのだが、アプリケーションの使い勝手やパソコンとの連動機能など、普段コンピュータを使っている人間をうならせる機能が多い。さらに、採用OSがLinuxというだけあって、ユーザーがスワップ領域を自分で指定するなど、突き詰めてカスタマイズすることも可能だ。本稿は試作機を試用しているためパフォーマンスに関するテストはしていないが、CPUにIntelのXscale PXA250-400MHzを採用し、SL-A300に比べてスペックアップも図られている。日本の底力を感じさせるこの製品を、是非手にとって確かめていただきたい。

ザウルス SL-C700の主なスペック
製品名 ザウルス SL-C700
OS Embedix Linux
CPU Intel Xscale PXA250-400MHz
本体メモリ フラッシュメモリ 64MB(ユーザーエリア 約30MB)
SDRAM 32MB(ワークエリア)
モニタ 3.7型システム液晶(感圧式タッチパネル)
解像度 640×480ドット/6万5536色(30万7200画素)
接続端子 ステレオヘッドホン端子(3.5mm径)、IrDA(115kpbs)
カードスロット SDカードスロット×1、CFカードスロット×1
使用文字 JIS第1水準漢字 2965、JIS第2水準漢字 3390、非漢字 765
電源 DC3.7V、リチウムイオン充電地(取り外し/交換可能)
使用時間(目安) 連続表示 約4時間50分
消費電力 3.8W
サイズ(W×D×H) 約120mm×約83mm×約18.6mm
重量 約225g(タッチペン、保護カード、I/Oポートカバー、充電地含む)

(月刊アスキー編集部・吉川)



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