2004年1月5日
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写真1 「ザウルス SL-C860」の“インプットスタイル”。 |
「SL-C860」は手のひらサイズながら640×480ドットのシステム液晶を搭載したPDA“ザウルス SLシリーズ”の最新モデルである。SLシリーズは、本体サイズが120×83×23.2mmとスーツのインナーポケットにすっぽり収まるサイズでありながら、3.7インチの液晶ディスプレイを搭載し640×480ドット表示が可能、適度に使いやすいサイズのキーボードを装備するなど、入出力デバイスが充実した人気PDAだ。この「SL-C860」はSLシリーズの3代目モデルとなる。
ミニチュアノート? PDA?
使い方はあなた次第
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写真2 縦型の“ビュースタイル”。 |
「SL-C860」はノートPCのような横型“インプットスタイル”と、一般的なPDAのような縦型“ビュースタイル”を切り換えることができる回転型液晶パネルを装備する。テキスト入力でキーボード操作が必要ならインプットスタイル、スケジュールやメールの確認といった閲覧のみで済む作業はビュースタイルと、用途に応じて使いやすい方に切り換えて利用できる。
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前面。 |
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底面。 |
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写真3、4 液晶パネルを裏にしてカバーを閉じた状態の本体前面、および底面。SL-C860は底面の拡張バッテリ(黒いジャケット部)を標準搭載している。 |
インプットスタイル時は横長とビュースタイル時では縦長と液晶の向きが異なるが、これはパネルを回転させると自動的に切り替わる仕組みだ。インプットスタイル時はキーボードでの操作がメインとなるが、このキーボードはQWERTY配列なのでPCユーザーであれば特に違和感なく利用できるだろう。キーピッチは10.75mmで、両手でホームポジションをキープしながらタイプするには厳しいけれど、筐体を持って親指タイプにはキーサイズ、キーの間隔、クリックの固さのいずれも絶妙な使いやすさを持っている。
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写真5 SL-C860のキーボード。キーピッチは10.75mm。 |
ビュースタイル利用時は、付属のスタイラスを使ってのタッチ操作がメインとなる。左手に持ったときの親指部分に上下スライド式のカーソル移動スイッチと2つのクリックボタン、液晶下部にアプリケーション呼び出し用のショートカットアイコンが用意されており、操作性はすこぶるよい。
多彩で高機能なアプリケージョンを多数装備
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背面。 |
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上面(右側面)。 |
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下面(左側面)。 |
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| 写真6〜8 本体背面、およびビュースタイルにおける上面、下面。インプットスタイルではCFカードスロットが右側面になる。 |
付属ソフトウェアはPDA定番のメモ帳、TODOリスト、アドレス帳、メーラー(以上に関してはMicrosoft Outlookとデータシンクロが可能)、Webブラウザに加え、MP3とMPEG-4ムービーが再生可能なプレーヤ、ワープロや表計算ソフトを備えており、実用性は十分だ。メーラーは振り分け機能を装備する本格的なもので、振り分け条件は送信者/件名/宛先/本文から3つを組み合わせて指定できる。振り分け条件設定は3つの項目の入力欄(空欄可能)を「かつ」「または」で組み合わせるという、これ以上ないくらいシンプルにできているので、初心者でも戸惑うことはないだろう。アカウントの設定もメールアドレス、アカウント名、パスワードとSMPT・POPサーバを指定するだけだ。こちらも振り分け条件と同様に簡単に行えるはずだ。
PDAのWebブラウザを使う際は、PCと同じように表示できるのかが気になるポイントとなるが、ASCII24や“SHARP PC ONLiNE”、ニュース系など、いくつかのサイトを見て回った限りではPC上とほぼ同等の表示が得られた。ActiveXといった特殊なプログラムを使用していない限り、Webページの表示再現性については心配ないだろう。
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写真9 週刊アスキーとの比較。一般的なノートPCの1/4以下の底面積であることが分かる。 |
翻訳ソフト「翻訳これ一本」を搭載
前モデル「SL-C760」との違いは、PCとUSBケーブルで接続する際にPC側に専用ドライバーソフトが必要なくなったことと、英日・日英翻訳ソフト「翻訳これ一本 for Zaurus」が追加された2点がメインとなる。専用ドライバーソフトが必要なくなったことで、出張先といった下準備のないPCとでも素早くデータのやりとりが行うことができるため、より効率よく作業を行うことができるようになった。
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写真10 付属のUSB接続ケーブル。 |
後者の翻訳ソフトは、37万7千語の翻訳辞書を搭載し、Webページの翻訳やテキストの英文化を行ってくれるもの。Webページの翻訳は、訳してほしい部分を範囲選択してタッチパネルの翻訳アイコンをクリックすると該当文書が翻訳ソフト上に送られる仕組み。従って翻訳結果をWebページ上で置き換えて表示させることはできない。翻訳精度にについては、PCの翻訳ソフトと比較するとやや劣るが、実用ベースとしてまずまず使えるレベルと言えるだろう。翻訳スピードはあまり速くなく、特に日英翻訳時は100文字程度でも4〜5秒ほどの時間がかかるため、サクサクと訳させるというわけにはいかないようだ。速度に関してはやや不満があるが、このサイズでWebページの簡易翻訳が行えたり、メールの内容を英訳してすぐ発信できるというのは魅力的だ。さまざまなデジタル素材を扱える携帯翻訳マシンとしても十分に活躍できるだろう。
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写真11 ACアダプタは携帯電話向けの小型のものが付属する。 |
携帯利用がメインとなだけにバッテリの駆動時間が気になるところ。メーカー公称値は約8.5時間と1〜2日に1回の充電で運用できるレベルで、スタミナに関しても問題はない。翻訳ソフトという新しい切り口でPDAの新機種を投入した、まさに「シャープ」らしさが伺える製品である。
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「PC-MM2-H3C」の購入情報はこちらから。ロゴをクリックすると“SHARP PC ONLiNE”の当該商品ページに移動します。 |
| ザウルス SL-C860の主なスペック |
| 製品名 |
ザウルス SL-C860 |
| OS |
Embedix Linux(OpenPDA) |
| CPU |
Intel Xscale PXA255-400MHz |
| 本体メモリ |
フラッシュメモリ 128MB(ユーザーエリア 約65MB)
SDRAM 64MB(ワークエリア) |
| モニタ |
3.7型システム液晶(感圧式タッチパネル) |
| 解像度 |
640×480ドット/6万5536色(30万7200画素) |
| 接続端子 |
ステレオヘッドホン端子(3.5cm径)、IrDA(115kpbs) |
| カードスロット |
SDカードスロット×1、CFカードスロット(TypeII)×1 |
| 使用文字 |
JIS第1水準漢字 2965、JIS第2水準漢字 3390、非漢字 765 |
| 電源 |
DC3.7V、リチウムイオン充電地(取り外し/交換可能) |
| 使用時間(目安) |
連続表示 約4時間50分 |
| 消費電力 |
3.8W |
| サイズ(W×D×H) |
約120mm×約83mm×約23.2mm |
| 重量 |
約250g(タッチペン、保護カード、I/Oポートカバー、充電地含む) |
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(宇野 貴教)
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