2001年6月28日
「マイト&マジック」といえば、「ウルティマ」「ウィザードリィ」と並んで8bit機時代から続く、PC用RPGの歴史を語るのに外せない“由緒ある”ロールプレイングゲーム(RPG)である。このシリーズのオンライン版がリリースされるという噂が昨年(2000年に)広まり、ファンの間では「ウルティマオンライン」 を超えるネットワークRPGになりうるかと注目されていた。が、蓋を開けてみるとなんとびっくり。そのゲーム内容はソロ&ネットプレイ両対応の「Diablo」タイプでも、サーバ接続型のウルティマオンラインタイプでもなく、そして経験値やスキルを上げてキャラクターを鍛えていくゲームでもない。なんと「QUAKE」を代表とするアクションバリバリの1st Personビューシューティングアクション(FPS)ゲームだったのである!
純粋なRPGでないのは生来のマイト&マジックファンにちょっと残念なところだが、最近流行のFPSゲームはSFや戦争モノがほとんどで、中世ファンタジーの世界を舞台にしたものは意外にもほとんどない。ファンタジー&FPSマニアには期待のタイトルなのである。
マルチプレイが前提のチームバトルシステム
まずはゲームシステムから解説しよう。本作は“ネット接続でのマルチプレイに特化”した作りとなっており、スタンドアロンのソロプレイには練習用ステージしかないので注意しておこう。
用意されているクラスは肉弾戦士の「Paladin」と「Warrior」、魔法と肉弾の両方をこなす「Druid」と「Heretic」、遠距離攻撃を専門とする「Sorceress」と「Archer」の6種類。なぜ各タイプ2種類ずつ用意されているかというと、それぞれ「善」(前者)と「悪」(後者)の軍に属する職業という位置付けになっており、参加プレイヤーは善/悪の2チームに別れてチームバトルを行うからだ。
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オープニングムービーでは各クラスの勇姿を順番に紹介してくれるぞ。どれもカッコいいのでなにを使うか悩んでしまうこと間違いなしだ。 |
シナリオタイプは以下の4つのカテゴリが用意される。シナリオによって勝利条件は異なるが、このほかにいずれも敵軍を全滅させれば勝利となる。
4つのシナリオの詳細
| シナリオ名 |
勝利条件 |
| 聖なる剣 |
石座に刺さった剣を抜いてマップの特定の場所にそれを運んだほうが勝利。運搬中のキャラクターが死亡すると剣は石座に戻る。 |
| 姫の救出 |
悪のチームの拠点内にとらわれた姫を善のチームが救出すれば勝利。姫を確保してもうまく指定の安全圏まで連れて行かないと勝利にはならない。悪のチームはそれを阻止すること(善チームの全滅)。 |
| 将軍の逃避行 |
どちらか一方のチームが将軍(Warlord)を護衛する。護衛側は指定場所までWarlordを連れて行けば、攻撃側はWarlordを倒せば勝利となる。姫の救出シナリオとは逆のタイプのシナリオと思えばよい。ただし、Warlordはプレイヤーが操作し、しかもかなり強いため、護衛から倒すか一気にWarlordに攻撃を集中させるか、チームの戦略が問われるシナリオである。 |
| ドラゴン征伐 |
マップのどこかにいるドラゴンにとどめを刺したチームが勝利となる。当然ながらドラゴンのパワーは圧倒的である。 |
なお、敵はドラゴンや対戦相手だけではない。マップ上には多くのモンスターが徘徊しており、もちろんプレイヤーに積極的に攻撃を仕掛けてくる(設定で出現させないことも可能)。モンスターを倒すと宝箱を落とし、中にはお金やスクロール(魔法を使える巻物)が入っている。これを使って武器や魔法をパワーアップさせることが可能なわけだ。モンスターの種類は全部で約30種類。チームバトルが前提のシステムであるにもかかわらずものすごい数である。
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キャラクターギャラリーで登場キャラとモンスターの詳細を確認できる。「Heretic」は悪に属するだけあってなかなかいい面構えである。 |
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お姫様はここだと可愛く見えるが、救出中は「はやくこっち来やがれ! このアマ」などと思っちゃうから不思議だ。 |
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謎の生物“Terror Eye(恐怖の目)”。見た目で想像できるように、魔法に特化したキャラクターだ。 |
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Hereticと双璧をなす、カッコいいキャラ「Lich King」。骸骨王の名にかけて、死ぬ気で敵を倒せ。こっちはもう死んでるけど。 |
まずはシングルプレイでゲームに慣れろ
基本的にマルチプレイが前提のゲームシステムとはいえ、操作もわからないうちにほかのプレイヤーと一緒に戦うのは無理というものだ。そのため、ゲームに慣れるための練習用シングルプレイモード「Practice OFFLINE」が用意されており、マルチプレイに登場するすべてのマップ(20種類)を選択可能だ。
これをプレイする前は、「練習用だし、本当の敵はモンスターじゃなくほかのプレイヤーだ。大して強くないだろう」と侮っていたのだが、いざプレイしてみると(意外にも)モンスターが鬼のように強い。もちろんモンスターの強さは種類によって違うのだが、一匹では弱いヤツでも集団で行動しているので手に負えない。ボーっと突っ立っているとわずか数秒で殺される始末だ。いや、私の場合、ボーっとしていなくても死にまくりという体たらく。FPS慣れしていない(あるいは、ブランクのある)人には「敵プレイヤーを倒す」ことよりも「敵プレイヤーに(生きて)遭遇する」ことが第一の目標になりそうである(トホホ)。
もちろん、真骨頂はマルチプレイにあり
マルチプレイは、LANやインターネット接続環境で相手のIPアドレスを直接指定する方式のほかに、3DOが用意するゲームサーバに参加してプレイヤー(参加者)を募ることができる。今回、ゲームサーバに接続してプレイしてみたところ、ほかのプレイヤーが海外ということもありPing値(レスポンスを示す指標)が悪くちょっと反応が鈍かったが、やはりマルチプレイは楽しい。シングルでは泣きたくなるくらいの数のモンスターも、仲間と協力すれば楽に蹴散らせるし、そしてなによりも「次の行動が予測のできない敵(=人間の思考)」というのはマルチプレイゲームの醍醐味である。敵の懐に突っ込んで剣で一刀両断というのも、ほかのFPSゲームではなかなか味わえないシチュエーションだ(私の場合は一刀両断に“される”しか味わえなかったが……)。
スピード感はちょっとイマイチだが、グラフィックの雰囲気はバッチリ。「戦争物ばかりでもう飽き飽き」というFPSファンは要注目のタイトルといえるだろう。マナ(魔法を使うためのパワー)を貯めて発売を待て!
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骨さまの団体がお出迎え。こいつらは生意気にもナイフを投げてくるので戦士系だとちょっとやっかいだ。 |
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なんだかレーザー銃みたいな感じだが、これはSorceressによる魔法攻撃。魔法はマナを消費するためやたらめったら撃ちまくるわけにはいかない。 |
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ドラゴン退治のシナリオはマップの奥にドラゴン様が鎮座している。もちろん強さはハンパではなく、ブレスを浴びると1発で昇天である。 |
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死亡直後は視点が切り替わり“臨終の姿”を外部から拝ませてくれる(嬉しくない!)。屋内の通路は狭いのにモンスターはゾロゾロいるので、多方面から追いつめられると打つ手なしだ。 |
レジェンド オブ マイト&マジック 日本語版の主なスペック
| 開発元 |
3DO Company |
| 発売元 |
イマジニア(株) |
| 問い合わせ先 |
03-3343-8900 |
| URL |
http://www.imagineer.co.jp/pc/products/legend/index.html |
| 価格 |
7800円(7月6日発売予定) |
| 対応OS |
Windows 95/98/Me/2000 |
| CPU |
PentiumII-300MHz以上 |
| メモリ |
64MB以上 |
| ビデオ |
640×480ドット/6万色以上(要DirectX8)、16MB以上のビデオ メモリを持つカード |
| HDD |
550MB以上 |
| CD-ROM |
4倍速以上 |
| マルチプレイ |
インターネットおよびLANでの通信対戦(TCP/IP) |
(Uno.bin)
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