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Adaptec ATA RAID 1200A “SCSIのアダプテック”から登場した廉価版IDE RAIDカード
Adaptec ATA RAID 1200A
アダプテックジャパン
オープンプライス(実売価格1万円前後)
03-5992-3071
http://www.adaptec.co.jp/


2001年6月3日

「SCSIと言えばアダプテック」というほど、SCSI関連製品で多大なシェアを持ち、ストレージ業界への影響力も大きいアダプテックが、実売価格で1万円前後(予想)という廉価版のIDE RAIDカードをリリースした。注目されるその仕様と性能を見ていこう。

当初編集部に届いた評価用カードのBIOSがβ版であることが判明したため、製品版BIOSで再評価し修正しました(2001年6月26日)。

コントローラにHPT370を搭載
互換性と手厚いサポート体制が最大の魅力

Adaptec ATA RAID 1200Aが搭載する「HPT370」チップ。
 「Adaptec ATA RAID 1200A」は、SCSIカードの大御所アダプテックが発売した廉価版のIDE RAIDカード。同社は、5月18日に従来のIDE RAIDカード「AAA-UDMA」の後継として2種類のIDE RAIDカードを発表 したが、RAID用CPUとしてIntelのi960RSを搭載するエントリレベルサーバ向けの「Adaptec ATA RAID 2400A」に対して、本カードはエントリサーバのほか、スタンドアロンのデスクトップ用途もカバーする廉価版カードとなっている。



BIOS上でのRAIDアレイの設定画面。インターフェイスは同一チップを搭載しているHotRod 100Proなどと同じ。
 インターフェイスはUltraATA/100に対応、コントローラチップには、HighPoint製の「HPT370」を採用している。これはAbitのRAID機能付きマザーボードなどに使われているチップと同じもので、BIOS上でRAIDアレイを構築する。RAIDアレイをブートドライブとして使用することも可能だ。対応RAIDレベル は、RAID 0(ストライピング)、RAID 1(ミラーリング)、RAID 0+1(ストライピング+ミラーリング)、JBOD(スパニング=2台のHDDを単純に1台のHDDとして扱う)に対応する。また、1U、2Uといった薄型ラックマウントサーバへの導入を想定して、Low Profile PCIスロットにも対応する横長のPCB(基板)を採用しているのも特徴だ。これによりケース内の空気の流れもスムースになる。また、横に長い形状のため、一般的なPCケース内において、コネクタの位置がドライブに近くなる点もうれしい。



Windows上からアレイの状態を監視、RAIDアレイの構築/解体も行える付属ユーティリティ「Adaptec ATA RAID Management Software」の画面。
 仕様的には、Promiseの「FastTrak 100」、Abitの「HotRod 100Pro」など、多くのメーカーから発売されている安価なIDE RAIDカードと同等だが、アダプテックジャパンがアドバンテージとして掲げるのは「互換性、信頼性の高さ」。入念なテストを繰り返しチューニングを行った結果、相性問題を最小限に抑えることができたといい、代理店やシステムベンダー向けのサポートプログラムも多数用意しているという。SCSI関連製品で大きな実績を持つアダプテックならではの安心感が最大の魅力と言えるだろう。なお、アダプテックジャパンによる日本語パッケージには、日本語マニュアル、保証書(3年)が同梱される。対応OSは、Windows 95/98/Me/NT4.0/2000となっている。




「Adaptec ATA RAID Management Software」でのRAIDアレイ構築はウィザード形式で行われ、BIOS上で構築するよりわかりやすい。


ベンチマークテスト

 さて、ここではAdaptec ATA RAID 1200Aのパフォーマンス面の検証してみよう。環境は下記の表に記したとおり。比較対象としては、PromiseのFastTrak 100、HotRod 100Proを使用してRAIDを組んだ場合の結果を用意した。OSはWindows 2000 Professional(SP1)。テストドライブにはアイ・オー・データ機器が販売している「UHDI-60GH/DV」を2台使用している。ベアドライブはMaxtorの「DiamondMax 80」(5400rpm/プラッタあたり容量20GB)で、書き込み時のベリファイは解除している。なお、RAID 0のストライプサイズは64KBに設定している。

ASCII DiskBenchmark -シーケンシャルアクセス-
ASCII DiskBenchmark -ランダムアクセス-
ベンチマークに使用した環境
CPU PentiumIII-1GHz
マザーボード AOpen AX3S Pro
ビデオ GeForce256 DDR(32MB)
システムHDD Western Digital WD400AB
テストHDD アイ・オー・データ機器
UHDI-60GH/DV(DiamondMax 80 96147H6)
OS Windows 2000 Professional(SP1)

 結果だが、RAID 0では、シーケンシャルリードで単体の約2倍、同ライトで約1.9倍。十分な性能を示している。一方、RAID 1ではリードでは単体と同等、ライトでは94%と若干の低下が見られるが、これも妥当な数値だろう。PromiseのFastTrak 100や、本カードと同じHPT370を搭載したHotRod 100Proとの比較でも、多少の上下はあるが、ほぼ同じような数値である。ランダムアクセスに関してもHotRod 100Proと同傾向の性能を示しており、性能的には他の同クラスのIDE RAIDカードと同等と言っていいだろう。本カードにはアダプテックのブランド力と手厚いサポート体制という強みもあり、市場での競争力は高そうだ。

(鈴木雅暢)




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