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「Adaptec SCSI Card 39320D」は、Ultra 320 SCSIに対応したデュアルチャンネルのインターフェイスカード。2本のバスを持ち、それぞれ最大320MB/秒の速度と15台のデバイス接続が可能なので(ホストコントローラが1台分占有しているため、規格上は本来16端末接続)、合計で最大転送速度640MB/秒、デバイス数は最大30台という大規模なシステム構成が可能となっている。PCとの接続は64bit 133MHz PCI-Xまたは32/64bit PCIに対応している。しかし、320MB/秒という転送速度を活かすためには64bitバスは必須と言ってもよいだろう。コネクタは全部で3つ用意され、内蔵用が1つ、外付け用が2つある。内蔵用は、外付け用の1つと共用(Aチャンネル)であり、Bチャンネルは外付け専用となる。 また、今回はテストにMaxtor製のUltra320 SCSI対応HDD「Atlas 10KIII」を使用した。ディスク1台でのパフォーマンスは、現在求め得るソリューションの中でも最高クラスのもの。しかし、インターフェイスの実力を遺憾なく発揮するようなシステム構成を組むためには、外付けSCSI RAIDユニットとの併用などにより物理的なディスクの転送速度の壁をクリアする必要がありそうだ(図)。同一チャンネル内でのデータ転送においても高スループットを保っていることから、上に述べたQASなどの新機能が有効に作用していることがうかがえる。
HDDのデータ転送速度は高速化が進み、40MB/秒を超えるものが市場に出てきている。SCSIバスには平均4台接続しているようで、こうしたシステムではUltra160 SCSIの理論値である160MB/秒を超えることになる。これが、Ultra320 SCSIが必要とされる理由だ。逆に言うと、ドライブ単体でのデータ転送に対してはUltra160 SCSIでもまだまだ余裕があるので、ドライブを1、2台接続する程度の用途では、Ultra320 SCSIはオーバースペックと言える。明らかに個人用とは考えられないが、現在Ultra160 SCSIでシステムを構成しているユーザーで、帯域不足が切実な場合には、もっとも移行が容易なアップグレードパスとなる。
(渡邉 利和) |
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