月刊アスキー 2004年6月号 2005年1月11日
 |
「160GB External Drive 1394/USB」 |
「160GB External Drive 1394/USB」は、HDDのベアドライブで有名なSeagateが新たに自社ブランドで展開する外付けHDDだ。ベアドライブメーカーとしては、Maxtor、Western Digitalに続く参入となり、これらの製品と同様に、ボタンプッシュによるバックアップ機能を搭載している。
コンパクトな樹脂製のボディはファンレス設計で、前後左右に放熱用スリットが入っている。両側面には円形のくぼみがあり、右側面にはその円に沿って横置き時のクッションとなるラバーが装着されている。同じ製品を重ねたときに右側面のラバーが左側面のくぼみにはまる仕組みで、複数台を積んで使うのに都合がいいようになっている。もちろん縦置きも可能で、その場合には同梱のスタンドを利用する。シルバーとブラックのツートーンのカラーリング、前面ボタン周りのアクリルも効果的で、デザイン性と機能性を両立したシンプルで印象の良い外観だ。
PCとの接続インターフェイスはUSB 2.0とIEEE 1394のデュアル仕様。もちろん同時に利用できるのはどちらか1つだけだ。IEEE 1394ポート(6ピン)は2つ装備するので、複数台のデイジーチェーンにも対応する。ベアドライブの名称は明らかにされていないものの、回転速度7200rpm、キャッシュ8MB、平均シークタイム8.5ms、そしてサステインド転送速度58MB/秒という公開されているスペックからは、Barracuda 7200.7(ST3160023A)が使われているのはほぼ間違いない。WinBench99/DiskTransferTestで計測したシーケンシャルリードの性能は、USB 2.0接続で32MB/秒、IEEE 1394接続で41.6MB/秒と非常に優秀だ。
 |
画面1 「BounceBack EXPRESS」の設定画面。コピー元/コピー先ドライブの指定のほか、コピーしないファイルの指定、べリファイの有無なども選択できる。 |
|
 |
画面2 曜日や時間などといったスケジュールを指定しての自動バックアップも可能。スケジュール指定の状態でボタンを押すと、本当に実行するかどうかを聞いてくる。 |
|
ボタンプッシュでのバックアップ機能は、同梱するCMS Peripheralsのソフト「BounceBack EXPRESS」との連携で提供される。日本語化されていないのは残念だが、ソフトをインストールすると自動的にシステムのドライブと本製品のドライブが検出されて設定が行われる。カスタマイズも可能で、コピー元/コピー先の指定、べリファイの有無、スケジュール指定やバックアップ後のシャットダウンなどが可能。MaxtorやWestern Digital製品で使われている「Retrospect」ほど多機能ではないが、シンプルで実用的なものに絞られていて使いやすい。
なお、バックアップの種類としてはドライブの内容をそのままコピーするものだが、2回目以降は差分を検出してのコピーなので、変更が少ない場合はすぐに終わる。前回バックアップ時からアプリケーションを1つインストールした程度のアップデートの場合は、差分検出の時間を含めても1分とかからない。常用を考えた場合に大きな強みだ。
 |
グラフ WinBench99/DiskTransferRateの結果 外付けHDDとしてはトップクラスの性能。IEEE 1394とUSB 2.0の比較ではやはりIEEE 1394のほうが速いが、USB 2.0で30MB/秒を超えるのは立派。 |
基本性能は外付けHDDとしてトップクラス、バックアップ機能もシンプルで実用的と、非常に洗練された仕上がりだ。4月現時点では日本での販売はまだ行われていないのだが、同社ウェブサイトからオンラインでの購入は可能となっている。マニュアル/ソフト類を日本語化したうえでの日本市場での展開を期待したい。
| 160GB External Drive 1394/USB(ST3160024A-RK)の主なスペック |
| 製品名 |
160GB External Drive 1394/USB(ST3160024A-RK) |
| インターフェイス |
IEEE 1394×2(6ピン×2)、USB 2.0×1(TypeB×1) |
| HDD容量 |
160GB |
| 回転速度 |
7200rpm |
| キャッシュ容量 |
8MB |
| 平均シークタイム |
8.5ms |
| 対応OS |
Windows 98SE/Me/2000/XP、MacOS 8.6〜9.x、MacOS X |
|
(鈴木 雅暢)
|