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新世代マザーボード徹底検証●GIGABYTEの独自機能 時代のニーズにフィットした915Pマザー Part.2
新世代マザーボード徹底検証●GIGABYTEの独自機能
GIGABYTE

月刊アスキー月刊アスキー 2004年11月号
2005年3月14日


GIGABYTEの最新マザーボードにはユーザーの利便性を高める独自機能が多数導入されている。LGA775世代の最新マザーボードでは、それがより強力に使いやすく進化している。

インテリジェントにパワーアップ
C.I.A.2&M.I.B.2

付属オーバークロックツールの“EasyTune5”
画面1 C.I.A.2とM.I.B.2はともに、付属オーバークロックツールの“EasyTune5”からも設定可能だ。ただ、設定を反映するには一度再起動が必要になる。

 “C.I.A.(CPU Intelligent Accelerator)”は、CPUの負荷をモニタし、その負荷が高くなったときのみオーバークロックする機能。通常時はオーバークロックをしないことで余計な消費電力を使わず、CPUパワーがほしいときだけオーバークロックを行ってパワーアップして高速に処理してくれるというインテリジェントな動作がウリだ。

 LGA775プラットフォームの一部のマザーボードに搭載されているC.I.A.2ではそれをさらに進化させ、負荷の度合いに応じて3段階に2%ずつクロックを調整するように変わっている。C.I.A.2の設定はBIOS、または付属オーバークロックソフトのEasyTune5から行える。その設定は、Cruise、Sports、Racing、Turbo、Full Thrustと5段階が用意されており、後ろにいくほどオーバークロック率が2%ずつアップする。例えば、Cruiseの場合は3%→5%→7%とクロックが上昇するが、Racingの場合は、5%→7%→9%のように上昇していく。最高のFull Thrustでは15%→17%→19%というアップ率になる。

BIOSメニュー画面でCtrl+F1キーを押すとメニュー項目が1つ増える
画面2 BIOSメニュー画面でCtrl+F1キーを押すとメニュー項目が1つ増える。その状態で“MB Intelligent Tuner(M.I.T.)”を選択するとC.I.A.2、M.I.B.2が使える。

 実際それぞれの設定にした結果は下のグラフに示したとおり。Windows Media Encoder 9による単純なエンコードテストではアップ率に応じた成果がでているが、CPU負荷の異なるさまざまな処理を含むPCMark04では設定によっては逆にスコアを落とすなど、バラツキの激しい結果となっている。ASUSTeKのAI NOSでも似たような結果が出ていたが、クロック調整の際に若干のオーバーヘッドがあり、それがベンチマークとの相性が悪いのかもしれない。



C.I.A.2設定画面
画面3 C.I.A.2設定画面。Cruise(3%→5%→7%)からFull Thrust(15%→17%→19%)まで、オーバークロック幅の違いによって5段階の設定が用意されている。
M.I.B.2の設定画面
画面4 C.I.A.2の画面からずっと下にスクロールするとM.I.B.2の設定画面が現れる。利用しているメモリのチップ/モジュールベンダを選択するようになっている。

 また、“M.I.B.2”のほうは、初代M.I.B.とは仕組みが異なり、メモリベンダ/ブランド別にレイテンシを最適化することでメモリ性能を高速化するという機能。ただ、これが動作する条件はかなり限られているようだ。今回、Micronチップを搭載した某有名メーカー製モジュールで実験してみたが、Micronモジュールとしては認識されたものの、M.I.B.2を有効にするとメモリエラーが出て起動に失敗してしまった。

●ベンチマークテスト結果
●PCMark04
PCMark04ベンチマークテスト結果
●Windows Media Encoder9
Windows Media Encoder9ベンチマークテスト結果

PCMark04では処理に応じてクロックの変更が行なわれるが、Windows Media Encoder9ではいったんピークまで上がると最後までそのままだった。NOSのモードごとの性能はPCMark04では出ているが、オーバークロック率の割にスコアは物足りない。また、Twin Turbo設定はPCMark04では逆効果で、エンコードではオーバークロック率に応じた結果だが、すぐピークに達してしまうので、2段階調整自体の意味がない印象だ。


●テスト環境
CPU
Pentium 4 530(3GHz)
メモリ
PC4300 DIMM×(512MB)
マザーボード
GA-8GPNXP Duo
グラフィックス
GeForce 6600
HDD
WD Raptor
OS
Windows XP Professional(SP2)



大幅に進化した定番ツール
EasyTune5

オーバークロック“ADVANCED MODE”
画面1 オーバークロック「ADVANCED MODE」ではFSBクロックやコア電圧、FSBクロックとメモリクロックの比率などが設定可能。「GO」ボタンを押すと反映される。

 “EasyTune”は、Windows上で動作する、GIGABYTEオリジナルのオーバークロック兼ハードウェアモニタツール。GIGABYTEマザーボードではもはやおなじみとなった定番ツールだが、LGA775世代を迎えてグラフィックデザインを一新、大幅にリニューアルした。

 新しくなったグラフィックは従来よりグーンと大型化し、画面上でのインパクトが大幅に増している。メニュー構造などのインターフェイスがすっきりと整理されたほか、大型化したぶん、中に表示される文字も大きく見やすくなり、ハードウェアモニタツールとしても格段に使いやすくなっている。

ハードウェアモニタ(PC HEALTH)の画面
画面2 ハードウェアモニタ(PC HEALTH)ではマザーボード各部の温度や電圧、ファン回転速度などが一覧できる。警告音を出す基準値はカスタマイズ可能。

 オーバークロック機能は自動のEASY MODEと手動のADVANCE MODEの2モードが用意されている。前者は希望のオーバークロック率を指定して“GO”ボタンを押すだけという簡単操作だが、ハングアップしない限り希望率いっぱいまでクロックを上げ続けてしまう。希望率を高くしすぎると確実にハングアップしてしまうのであまりお勧めできない。

 ADVANCED MODEでは1MHz刻みのFSBクロック設定、0.01V刻みの電圧設定などが行え、“GO”ボタンを押すとリアルタイムに反映される。



CPUクーラーは、最大最小の回転速度と回転を上昇させる基準となる温度を指定可能
画面3 CPUクーラーは、最大最小の回転速度と回転を上昇させる基準となる温度を指定可能。ノースブリッジファンを回転させるスケジュール設定もできる。

 また、C.I.A./C.I.A.2やM.I.B./M.I.B.2に対応したマザーボードならば、これらの設定も行うことが可能だ。ただ、これらの設定はリアルタイムには反映されず、システムの再起動が必要になる。



メーカーPC並みの安心感を提供する
Xpress Recovery

Xpress Recoveryのメニュー
画面4 Xpress Recoveryのメニューには、システム起動直後に“F9”キーを押せば入れる。付属のドライバCDから起動してメニューを表示させる方法もある。

 1年半ほど前からGIGABYTEのハイエンド系マザーを中心に導入されている“Xpress Recovery”は、システムのバックアップをHDDの隠し領域に作成し、いつでもその状態に復元できるリカバリー機能だ。

 多くのメーカー製PCにはソフトウェアが原因で不具合が生じたときのためにシステムを出荷状態に戻すためのリカバリー機能がついているが、これと同じことが自作PCでもできる機能だと考えることができるだろう。一通りOSとドライバ、最低限必要なアプリケーションまでセットアップしたあとにXpress Recoveryでバックアップを作成しておけば、メーカーPCのリカバリー機能とまったく同じ役目を果たしてくれる。



メニュー画面
画面5 どこかなつかしい感じのするシンプルなメニュー画面。内容も実にシンプルだ。勝手にリカバリーされないようパスワードで保護することも可能だ。

 バックアップ領域の作成にはその作成時点で使用している容量と同じ空き容量が必要だが、パーティション操作はツールが勝手にやってくれるので複雑なことを考える必要はなく、作成したバックアップ領域は隠し領域として保護される(OSからは見えない)。差分バックアップなどの高度な機能はないが、バックアップ領域の削除と再作成はいつでも可能なので、自分にとってベストな環境を保存しておけばよいだろう。うまく使えば非常に便利で安心感の高い機能なので、ぜひ試してもらいたい。

F9でメニューを表示
画面6 バックアップ領域にはHDDの実使用領域と同容量が消費され、作成後は隠し領域として保護される。復元時も作成時と同様、F9でメニューに入って行えばよい。


最高の使いやすさを実現した
BIOS、ドライバ関連ツール

“Xpress Install”の画面
画面1 ドライバを一括インストールできる“Xpress Install”。LGA775世代からメニュー画面がブラウザベースとなり、より詳細な情報が表示できるようになった。

 ここ1〜2年、マザーボードメーカー各社が力を入れている大きな要素に“マザーボードの使いやすさ”があるが、GIGABYTEの製品はその点に関して非常に優秀だ。特に、BIOS、ドライバ関連のツールの使い勝手に関しては、群を抜いている印象がある。

DualBIOS
写真 DualBIOSは、2つのBIOS ROMを搭載することでBIOS内容を保護する。どちらのBIOSから起動するかなどはQ-Flashで管理できる。

 BIOSのアップデートがWindows上から行えるのは今ドキのマザーボードなら当たり前だが、GIGABYTEの@BIOSはその先駆け的存在。何年も前から変わらぬインターフェイスだが、インターネット経由で自動的にサーバへ接続し、そのままアップデートが行えるインターネットアップデートにも対応するなど機能面で不足はない。また、DOSとWindows以外に、BIOSからのアップデート手段を提供している点も特筆したい。BIOSセットアップのメニュー画面から“F8”キーを押すと“Q-Flash”というユーティリティが起動し、フロッピーに収録したBIOSイメージからBIOSアップデートが行える。OSはWindowsばかりとは限らない。Linuxなどを利用するユーザーは特に重宝するだろう。



“Q-Flash”ユーティリティの画面
画面2 BIOSメニューから起動する“Q-Flash”ユーティリティ。BIOS間のコピーやブートBIOSの選択、フロッピーからのBIOSアップデート作業などが可能。

 このQ-Flashは、DualBIOSの操作ツールも兼ねている。DualBIOSは、BIOS ROMを2つ搭載することでBIOS内容を保護する機能。デフォルトでは自動復元設定になっているので特に操作は不要だが、Q-Flashを使うとさまざまな操作が可能。メインとバックアップどちらのBIOSから起動するかの設定はもちろん、バックアップBIOSからメインBIOSへのコピー(またはその逆)、フロッピーへのBIOSイメージ書き出しなどが可能。フロッピーからのBIOSアップデートのターゲットもバックアップBIOSとメインBIOSどちらでも選択できる。メインBIOSの内容はそのままで、バックアップBIOSのみを最新に書き換え、あとは起動BIOSを切り替えてそれぞれの違いを試すといったことも自由自在に行える。

BIOSツール“@BIOS”の画面
画面3 Windows上で動作するBIOSツール“@BIOS”。ダウンロードしたBIOSイメージからのアップデートはもちろん、インターネットアップデートにも対応。

 また、マザーボードが多機能化するにつれて煩雑になってきたのが、ドライバのインストール作業。通常ならば、チップセットドライバをはじめ、LANやオーディオ、RAIDなど、適宜再起動を挟みつつ、何度も何度も繰り返して行う必要がある。それを解消したのが“Xpress Install”だ。マザーボードに必要なドライバ類をボタンクリック1つで一括インストールできる。

“Download Center”の画面
画面4 “Download Center”はGIGABYTEのWebページ(http://www.gigabyte.co.jp/nippon/dlc-setting.html)からアクセスする。

 もう1つ便利なのが、LGA775世代から加わった“Download Center”。GIGABYTEのWebページからアクセスすると、ユーザーのシステム情報を見て、システムに適した最新ドライバを自動的にリストアップしてくれるというもの。“Xpress Install”同様に1クリックで一括インストールできるので使い勝手はすばらしく良い。このあたりの機能はGIGABYTEが完全にライバルをリードしているといえる。

“Download Center”の入り口
画面5 “Download Center”の入り口。“GO”ボタンを押すとシステムのハードウェア情報を自動的に取得し、最適なドライバをリストアップしてくれる。
リストアップされた最新ドライバの一覧
画面6 リストアップされた最新ドライバの一覧。右上のボタンを押すだけで一括インストールできる。1つ1つインストールしていくことももちろん可能だ。

(鈴木 雅暢)




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