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実際それぞれの設定にした結果は下のグラフに示したとおり。Windows Media Encoder 9による単純なエンコードテストではアップ率に応じた成果がでているが、CPU負荷の異なるさまざまな処理を含むPCMark04では設定によっては逆にスコアを落とすなど、バラツキの激しい結果となっている。ASUSTeKのAI NOSでも似たような結果が出ていたが、クロック調整の際に若干のオーバーヘッドがあり、それがベンチマークとの相性が悪いのかもしれない。
また、“M.I.B.2”のほうは、初代M.I.B.とは仕組みが異なり、メモリベンダ/ブランド別にレイテンシを最適化することでメモリ性能を高速化するという機能。ただ、これが動作する条件はかなり限られているようだ。今回、Micronチップを搭載した某有名メーカー製モジュールで実験してみたが、Micronモジュールとしては認識されたものの、M.I.B.2を有効にするとメモリエラーが出て起動に失敗してしまった。
大幅に進化した定番ツール
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画面2 ハードウェアモニタ(PC HEALTH)ではマザーボード各部の温度や電圧、ファン回転速度などが一覧できる。警告音を出す基準値はカスタマイズ可能。 |
オーバークロック機能は自動のEASY MODEと手動のADVANCE MODEの2モードが用意されている。前者は希望のオーバークロック率を指定して“GO”ボタンを押すだけという簡単操作だが、ハングアップしない限り希望率いっぱいまでクロックを上げ続けてしまう。希望率を高くしすぎると確実にハングアップしてしまうのであまりお勧めできない。
ADVANCED MODEでは1MHz刻みのFSBクロック設定、0.01V刻みの電圧設定などが行え、“GO”ボタンを押すとリアルタイムに反映される。
また、C.I.A./C.I.A.2やM.I.B./M.I.B.2に対応したマザーボードならば、これらの設定も行うことが可能だ。ただ、これらの設定はリアルタイムには反映されず、システムの再起動が必要になる。
画面4 Xpress Recoveryのメニューには、システム起動直後に“F9”キーを押せば入れる。付属のドライバCDから起動してメニューを表示させる方法もある。 |
1年半ほど前からGIGABYTEのハイエンド系マザーを中心に導入されている“Xpress Recovery”は、システムのバックアップをHDDの隠し領域に作成し、いつでもその状態に復元できるリカバリー機能だ。
多くのメーカー製PCにはソフトウェアが原因で不具合が生じたときのためにシステムを出荷状態に戻すためのリカバリー機能がついているが、これと同じことが自作PCでもできる機能だと考えることができるだろう。一通りOSとドライバ、最低限必要なアプリケーションまでセットアップしたあとにXpress Recoveryでバックアップを作成しておけば、メーカーPCのリカバリー機能とまったく同じ役目を果たしてくれる。
バックアップ領域の作成にはその作成時点で使用している容量と同じ空き容量が必要だが、パーティション操作はツールが勝手にやってくれるので複雑なことを考える必要はなく、作成したバックアップ領域は隠し領域として保護される(OSからは見えない)。差分バックアップなどの高度な機能はないが、バックアップ領域の削除と再作成はいつでも可能なので、自分にとってベストな環境を保存しておけばよいだろう。うまく使えば非常に便利で安心感の高い機能なので、ぜひ試してもらいたい。
ここ1〜2年、マザーボードメーカー各社が力を入れている大きな要素に“マザーボードの使いやすさ”があるが、GIGABYTEの製品はその点に関して非常に優秀だ。特に、BIOS、ドライバ関連のツールの使い勝手に関しては、群を抜いている印象がある。
写真 DualBIOSは、2つのBIOS ROMを搭載することでBIOS内容を保護する。どちらのBIOSから起動するかなどはQ-Flashで管理できる。 |
BIOSのアップデートがWindows上から行えるのは今ドキのマザーボードなら当たり前だが、GIGABYTEの@BIOSはその先駆け的存在。何年も前から変わらぬインターフェイスだが、インターネット経由で自動的にサーバへ接続し、そのままアップデートが行えるインターネットアップデートにも対応するなど機能面で不足はない。また、DOSとWindows以外に、BIOSからのアップデート手段を提供している点も特筆したい。BIOSセットアップのメニュー画面から“F8”キーを押すと“Q-Flash”というユーティリティが起動し、フロッピーに収録したBIOSイメージからBIOSアップデートが行える。OSはWindowsばかりとは限らない。Linuxなどを利用するユーザーは特に重宝するだろう。
このQ-Flashは、DualBIOSの操作ツールも兼ねている。DualBIOSは、BIOS ROMを2つ搭載することでBIOS内容を保護する機能。デフォルトでは自動復元設定になっているので特に操作は不要だが、Q-Flashを使うとさまざまな操作が可能。メインとバックアップどちらのBIOSから起動するかの設定はもちろん、バックアップBIOSからメインBIOSへのコピー(またはその逆)、フロッピーへのBIOSイメージ書き出しなどが可能。フロッピーからのBIOSアップデートのターゲットもバックアップBIOSとメインBIOSどちらでも選択できる。メインBIOSの内容はそのままで、バックアップBIOSのみを最新に書き換え、あとは起動BIOSを切り替えてそれぞれの違いを試すといったことも自由自在に行える。
また、マザーボードが多機能化するにつれて煩雑になってきたのが、ドライバのインストール作業。通常ならば、チップセットドライバをはじめ、LANやオーディオ、RAIDなど、適宜再起動を挟みつつ、何度も何度も繰り返して行う必要がある。それを解消したのが“Xpress Install”だ。マザーボードに必要なドライバ類をボタンクリック1つで一括インストールできる。
もう1つ便利なのが、LGA775世代から加わった“Download Center”。GIGABYTEのWebページからアクセスすると、ユーザーのシステム情報を見て、システムに適した最新ドライバを自動的にリストアップしてくれるというもの。“Xpress Install”同様に1クリックで一括インストールできるので使い勝手はすばらしく良い。このあたりの機能はGIGABYTEが完全にライバルをリードしているといえる。
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(鈴木 雅暢)
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