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■製品レビュー
(PC本体)
A4ノート


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PCG-FX77/BP 1400×1050ドット表示の15インチ液晶を搭載するオールインワンノート
PCG-FX77/BP
ソニー
オープンプライス
27万6300円(SonyStyleダイレクト価格)

03-5454-0700
http://vaio.sony.co.jp/


Printable Version 2001年1月22日

A4オールインワンノートのFシリーズがフルモデルチェンジし、FXシリーズへと進化した。今回紹介する、15インチTFT液晶搭載の最上位機種「PCG-FX77/BP」は、1400×1050ドットという超高解像度表示が可能になり、その大きなボディと相まって、ノートPCとは思えないほどの使い勝手の良さを誇る。デスクトップPCのリプレイス用途に最適な、オールインワンノートの登場だ。

20万円台で購入できる
1400×1050ドット液晶搭載マシン

 2001年春モデルから新たにVAIOシリーズに加わったFXシリーズは、VAIOノートの中で唯一、FDDと光メディアドライブを同時に本体に収納できるオールインワンノートである。フットプリントおよび厚みは、従来機種「PCG-F79/BP」と同じく324(W)×265.5(D)×38.5〜54.1(H)mm、重量は約3.3kgと、オールインワンノートらしい貫禄あるサイズだ。ボディカラーは従来機種よりも青みの強いグレーに変更され、底面以外のキーボード周りおよび液晶パネルの両面は金属パウダー入り塗装を採用したことで、樹脂製ボディながら金属っぽい光沢があり、従来機種よりも高級感が増している。

 外観の変更もさることながら、PCG-FX77/BPの最大の特徴は1400×1050ドット表示が可能な15インチTFT液晶を採用したことだ。PCG-F79/BPKも同サイズの15インチ液晶を搭載していたが、解像度は14.1インチ液晶モデルと同じ1024×768ドット表示だったため、せっかくの大画面液晶が間延びした印象だった。PCG-FX77/BPの画面はドットのつまった感じが強く、非常に緻密な印象をうける。それでいてアイコン類や文字などが小さすぎることもなく、15インチ液晶には1400×1050ドット表示こそ最適な解像度であると言えよう。

 基本的なボディサイズには変更がないため、19mmピッチ、3mmストロークのキーボードに触れたときの操作性などは従来モデルそのままだが、マウスカーソルを動かすとその画面の広さを実感できる。1024×768ドット表示モデルと同じ感覚で操作していると、カーソルの移動距離が長くなっているために非常に違和感を感じる。PCG-FX77/BPを快適に使うためには、購入したら最初にマウスカーソルの移動速度を好みの速さに調節することが重要だろう。

 たっぷりしたサイズを持つキーボードは、ストロークも深く、オールインワンノートらしくゆったりと使える印象だ。キーボードのレイアウトは、「Enter」キーのさらに右側に「Page Up」「Page Down」などのキーが1列並ぶタイプであり、サイズの小さなノートPCでは、Enterキーを押すつもりでこれらのキーを間違えて入力してしまうこともあるが、PCG-FX77/BPに関してはそういうことはない。普通の手の大きさの人なら、ホームポジションに手を置いた状態では、Enterキーを押すのが精一杯なので、うっかりキーを打ち間違えるという心配はない。またVAIOノートのほかのモデルでは、右「Shift」キーが矢印キーの右側にレイアウトされているため、慣れるまでは非常に使いにくく感じるのだが、FXシリーズのキーボードでは矢印キーの内側にShiftキーが配置されており、違和感なく操作できる点も評価できる。持ち運んで使うのではなく、じっくりと腰を据えて使うには最適なサイズのノートPCだ。

PCG-FX77/BPのキーボード
キーピッチ19mm、ストローク3mmという、たっぷりしたサイズを誇るキーボードは、クリック感がはっきりしており打鍵感も良好。ただしキーを強く打つと、若干キーボードがたわむ点は、高級感をスポイルしている。キーボード上部の3つのボタンは、ワンタッチでWebブラウザを起動したり、メール確認などの機能を割り当てられる「プログラマブル・パワーキー」。

 フルモデルチェンジに伴いハードウェアスペックは一新されている。CPUにはSpeedStep対応のMobile PentiumIII-750MHzを搭載し、FSBは100MHzのままながらチップセットはi815EMに変更された。メインメモリは2つ装備するSO-DIMMスロットの1つに128MBのSDRAMモジュールを標準装備し、空きスロットを利用して最大256MBまで拡張可能だ。HDD容量は20GBのまま据え置きだが、インターフェイスはUltraATA/66へと強化されている。ビデオはi815EM内蔵のビデオ機能を利用し、ビデオメモリはUMAによって最大11MBをメインメモリと共用する。クリエイティブなPCであるVAIOらしく、4倍速書き込み/書き換えが可能なCD-RWドライブを標準装備しており、i.LINK端子経由で取り込んだ動画ファイルなどの保存に活用できるだろう。

PCG-FX77/BPのCD-RW&FDD
オールインワンノートのPCG-FX77/BPは、CD-RWとFDDとの同時利用が可能だ。またFDDを取り外して、代わりにセカンドバッテリを収納することもできる(装着時駆動時間4〜7時間)。

 ソフトウェアでは、動画取り込み/編集の「Dvgate Ver.2.2」「MovieShaker Ver.2.0」、静止画管理/編集の「PictureGear Ver.5.0」「PictureToy Ver.1.0」や、音楽を楽しむ「OpenMG Jukebox Ver.2.0 for VAIO」「MusicShaker Ver.1.2」などの、PCを使うことを楽しめるVAIOオリジナルアプリが多数用意されている。さらにOffice 2000 Personal(SR-1)もプリインストールされされており、ただ遊ぶためのPCではなく実用的にも使えるオールラウンドなPCだ。

 さて気になるパフォーマンスだが、高解像度表示になったことで特にスクロールなどに時間がかかり、ASCII Labs.製アプリケーションベンチマークの結果は、1400×1050ドット表示では1024×768ドット表示の、約80%程度のパフォーマンスとなった。数字で見るとシビアな結果だが、実際にWordやExcelを使ってみても、特にストレスを感じることはなく、むしろ見通しのよい広い画面による使いやすさの向上のほうが、はるかに印象的だ。バッテリランダウンテストの結果は1時間29分にとどまったが、そもそもモバイル用途で活用するという性格のマシンではないため、不満はないだろう。また、ビデオ機能が一新されたため、3DMark 2000の結果は従来機種よりも30%程度良好な値を示した。とはいえノートPCであるため、3Dゲームをバリバリ楽しむには少々力不足だが、ビジネスソフトやプリンストールソフトなど、2D描画を主体としたアプリケーションを利用する限りは十分なパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

 価格はオープンプライスで、実売価格は28万円程度と予想される。VAIOオリジナルアプリがたっぷりプリインストールされ、1400×1050ドット表示が可能なオールインワンノートが30万円以下で購入できるとなれば、間違いなく“買い”の1台であろう。主にビジネスアプリを使用するユーザーに、デスクトップよりもスペース効率で有利なマシンとして強くお勧めしたい製品だ。

 また、ハードウェアスペックはまったく共通ながら、プリインストールOSにWindows 2000 Professionalを採用する「PCG-FX90/BPK」も同時にリリースされた。こちらは店頭販売は行われず、直販サイト「Sony Style」専用モデルとしてオンライン販売でのみ購入可能だ。

PCG-FX77/BP本体背面、および左右側面
オールインワンノートらしく、本体背面にはUSB×2、シリアル、パラレル、外部モニタなどの各種端子に加え、新たに10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートも装備し、機能性は申し分ない。PCカードスロット(TypeII×2/TypeIII×1)とi.LINK端子は左側面に装備する。
CPU Mobile PentiumIII-750MHz
メモリ 128MB
液晶 15インチTFT
解像度 1400×1050ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-RW R4倍速/RW4倍速/CD20倍速
通信 モデム/LAN
サイズ 324(W)×265.5(D)×38.5〜54.1(H)mm
重量 約3.2kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

(山崎)



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