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メビウス PC-MR60HS(SHARP PC ONLiNEモデル) DVDスーパーマルチドライブ&12.1インチピュアクリーン液晶(低反射)でどこでも快適環境!
メビウス PC-MR60HS(SHARP PC ONLiNEモデル)
シャープ
20万4813円(SHARP PC ONLiNE価格)
http://www.sharppconline.jp/
http://www.sharp.co.jp/mebius/
http://sharp.ascii24.com/


2005年4月19日

“顔”にこだわるシャープの真打登場!!

メビウス PC-MR60HS
写真1 12.1インチ/ピュアクリーン液晶パネル(低反射タイプ)搭載のモバイルノート“メビウス”「PC-MR60HS」。シャープの直販サイト“SHARP PC ONLiNE”限定モデルだ。
SHARP ONLiNE on ASCII
シャープ製品のニュースやより詳細な情報はこちらのコラボサイトからご覧いただけます。写真をクリックすると当該サイトに移動します。

 対象を擬人化して過大な愛情をもって接する“萌え”という概念がある。ちょっとオタクっぽい目で見られそうな、そんな言葉が世に広まるはるか前から、パソコンユーザーの間には自分のパソコンに名前や愛称を付けて“可愛がる”という習慣が存在している。

 ノートパソコンを人に例えるなら、キーボードはさまざまな角度からの情報を取り込むための“手”、バッテリーはユーザーとともに長時間歩むための強靭な“足”、スリム&コンパクトなどを売りにする本体デザインは“ボディースタイル”、そして液晶ディスプレーは“顔”と言ってもいいだろう。ちなみに、最近はメーカー/ブランドのロゴをあしらったデザインが増えている天面(液晶ディスプレーの裏側、上ブタ)は“バックスタイル”だと思う。



12.1インチ/ピュアクリーン液晶パネル(低反射タイプ)
写真2 ピュアクリーン液晶パネル(低反射タイプ)は、表面はツヤツヤながら、背後の映り込みが少ないため、場所を問わずに使いやすい。

 そんな“顔(液晶ディスプレー)”にとりわけこだわりを持つメーカーがシャープだ。シャープが1998年に全社を挙げての取り組みとして、「2005年までに国内のTVをブラウン管から液晶に置き換える」と宣言し、今年の年頭会見で“達成宣言”を行なったのは有名な話で、ASCII24でもレポートを掲載している。また、同社ノートパソコンの最新ラインナップを見ても、



モバイルノート
PC-MR60HS/80H/50H/8BH7
12.1インチ/ピュアクリーン液晶パネル(低反射タイプ)
PC-MP70G/50G
10.4インチ/高輝度ピュアクリーン液晶パネル
PC-MM70G/50G
10.4インチ/TFT液晶パネル
PC-CV50F
7.2インチ/ワイド高輝度ワンダーピクス液晶パネル
A4ノート
PC-XG70H/50H
15インチ/約630cd/m2 ASV方式ブラックTFT液晶パネル
PC-AL70H
15インチ/ASV方式ブラックTFT液晶パネル
PC-CS50H/30H
14.1インチ/ピュアクリーン液晶パネル
PC-AL3DH
15インチ/3D対応液晶パネル

という具合に、これほど多品種の液晶パネルを使い分けるメーカーは類を見ない。

 ここで、用語について簡単に説明しておくと、

  • ピュアクリーン液晶”は、つやつやの光沢処理を施した表面処理によって発色性を高めたもの
  • ワンダーピクス液晶”は、液晶の制御(光の透過/非透過)を行なう配線部分を微細化することで“開口率(バックライトからの光が透過する割合)”を高めて従来非約20%の高輝度化、同じ輝度を得るために約20%の消費電力削減を図ったもの
  • ASV(Advanced SuperView)方式”とは、液晶の配列を工夫して最小輝度を低く抑え、高コントラストを実現する方式。一般には“VA(Vertically Aligned)方式”とも呼ばれる(シャープによるこちらの解説も参照)
  • ブラックTFT液晶”とは、バックライト光の非透過時=黒の表示をより引き締めて見せる手法

――となる。

 これらの技術は単に発色性を高めて見た目の美しさを得るだけでなく、バックライトを効率的に利用することで省電力化、長時間駆動の実現、ひいては環境への配慮につながるというわけだ。

前面
本体前面。液晶パネルを開くためのロックは1ヵ所のみで、バーを押し込みながら開く。
背面
背面。写真ではバッテリーの右にIEEE 1394端子、左に電源が並ぶ
左側面
左側面。
右側面
右側面。
写真3〜6 PC-MR60HSの4側面。

 ちなみに、今回評価しているメビウス“PC-MR60HS”の場合、輝度(バックライト)は16段階に調整可能。さらに低反射タイプのため屋外の明るい光が差し込む場所でも比較的画面が見やすく(屋外では輝度を下げたほうがより見やすくなる)、ユーザー自身や背後の照明が写りこむことも少ない。ほぼ決まった机の上に鎮座している、デスクトップ代替のA4ノートパソコンと違って、MR60HSのようなモバイルノートは外出先の屋外/室内を問わず、必要な場面ですばやく取り出して画面で情報を確認する、といった利用シーンも少なくない。条件を問わず見やすい表示が得られるのは、モバイルノートとして頼もしい存在だ。

液晶パネルは180度以上に開く
写真7 液晶パネルは180度以上に開くことができる。会議などで相手に画面を見せる際には、このように開いて、さらにキーボードショートカットで画面をローテーション(回転)させると便利。

1プッシュでCPUの動作クロックも
液晶輝度も切り替え可能

 モバイルノートらしい特徴的な機能として紹介しておきたいのが、“Mobile SW(モバイルスイッチ)”の存在だ。最近のシャープのモバイルノートパソコンには標準的に搭載されている機能で、MR60HSが最初というわけではないが、キーボード左奥(ESCキーと液晶パネルのヒンジの間)に“MOBILE”と書かれたボタンがある。これは、ACアダプター接続時とバッテリー駆動時で、それぞれ動作条件を1プッシュで切り替えられるというもの。

キーボード
写真8 キーボードとポインティングデバイス。右上の電源ボタンは動作中に青く光る。左上に“Mobile SW”を配置。ポイティングデバイスのタッチパッドは縁に隙間がない構造で、汚れが付きにくいのはうれしい。

 設定できる動作条件は、

スタンバイ(スリープ)までの時間
ハイバネーション(休止状態)までの時間
1分から5時間(15段階)、スタンバイ/ハイバネーションせず
CPUパフォーマンス
100/75/50/25%(4段階)
バックライト(パネルライト)
6〜100%(15段階)
画面表示停止(ビデオタイムアウト)
1分から5時間(15段階)、停止せず
スクリーンセーバー
オン/オフ
HDD停止(HDDタイムアウト)
3分から5時間(13段階)、停止せず

“Mobile SW”の設定メニュー
画面1 “Mobile SW”の設定メニュー。最初から5つのプロファイルが用意されており、これらをカスタマイズできるほか、新たに切り替えるプロファイルをカスタマイズして保存できる。プロファイルが切り替わると、液晶画面に大きくシンボルマークとモード名が表示される。
と多岐にわたり、これらをまとめて切り替えられる。初期状態でACアダプター接続時に2タイプ(Power/Ecology)、バッテリー駆動時に3タイプ(Power/Normal/Ecology)が用意されており、これらをカスタマイズして保存可能だ。ACアダプターからバッテリー駆動への切り替え(およびその逆)をタイミングとして、動作モードが切り替わるノートパソコンは珍しくもないが、外出先でのプレゼンテーションなど、急に高速動作/高輝度表示が必要になったときに設定を変えるのは意外に手間取るもの。1プッシュで切り替わるモバイルスイッチを使いこなせば、取引先や上司に「仕事のできる奴」「パソコンをスマートに使いこなしてる」という好印象を与えられるかも!?





変換予測ユーティリティで
チャットに負けない!?

“変換予測ユーティリティ”の画面
画面2 “変換予測ユーティリティ”が起動しているところ。最初に上の行を入力・確定しておくと、次は“こ”の1文字を入力しただけで“こんな”という単語が最優先候補として一覧の中に表示され、さらに続けて前回入力した文節(“シーンで”)が表示されるという周到ぶり。

 さらにもうひとつ、実機を使っていて特に便利に感じた機能を紹介したい。MR60HSにプレインストールされている“予測変換ユーティリティ”というソフトは、携帯電話の入力支援機能として市民権を得ている“予測変換”をパソコン上に再現したもの。予測変換とは、例えば“あすきー”⇒“アスキー”と入力/変換/確定するとその結びつきを自動的に記録し、次に“あ”や“あす”と一致する文字を入力し始めると変換候補として、直前に入力(選択)した文字列を表示するというもの。下カーソルキーで選択する。さらに、“Enterキーを入力するまで”は変換後に続けて入力した一連の文節を続けて記憶するので、“アスキー”“編集部の”“○△□です”と文節単位で変換入力している場合でも、あ⇒アスキーと変換候補を出し、アスキーを選択すると続けて“編集部の”“○△□です”を次の入力候補として“何も入力しない状態で”出してくれる。つまり、“あ”と1文字入力するだけで“アスキー編集部の○△□です”が下カーソルで選択できてしまうわけだ。

 「携帯電話のように10キーでの文字入力ならともかく、フルキーボードを使っているんだから、自力で入力したほうが早くない? あ、もしかして、タッチタイピングできない人向け?」と思う読者もいるかもしれない。確かに私もこの予測変換ユーティリティに気づいた当初はそう思った。しかし、使っていると想像以上に便利なシーンが多い。例えばチャット(インスタントメッセージング)やメールの書き出しなど、「こんにちは」「よろしくお願いします」「○△□です」といった、決まり文句を書くときに便利なのだ。特にチャットでは手数が少なく、すばやく入力できるのが何よりうれしい。チャットでは、それこそ入力にもたついていると、「さてはパソコン初心者か?」と甘く見られる(!?)場合もあるため、入力スピード=正義のようなチャットでは侮れない機能だ。




天面
天面。
底面
底面。
写真9、10 本体の天面と底面

 そのほか、パソコンとしてのスペックを確認していくと、CPUは拡張版SpeedStep対応Pentium M 730-1.60GHz、チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のIntel 915GMを採用。これらは1月19日にインテルが発表した新しいノートパソコン向けプラットフォーム“Centrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ(コードネーム:Sonoma(ソノマ))”と呼ばれるもの。CPUのFSB(フロントサイドバス)を400MHzから533MHzに、メモリはDDR SDRAMからDDR2 400/533に対応するなど、全体的なパフォーマンスの向上が期待できる。

 Intel 915GMの内蔵グラフィックス機能は2D/3D描画ともに高速化されており、特にプレゼンテーションなどで相手に画面を見せる用途ではローテーション(画面表示の回転)機能をホットキー(ショートカットキー)で呼び出せるなど、便利な機能を持つ。

“Intel 915GM/GMS,910GML プロパティー”の画面
画面3 グラフィックスユーティリティーソフト“Intel 915GM/GMS,910GML プロパティー”の画面。

 メモリはDDR2 SDRAM(DDR2 400、PC3200)対応で標準256MB/最大768MBまで増設可能。ただし、増設用のメモリモジュールは専用のメモリモジュールとなっているが、同社ではメモリアップグレードサービスを用意しており、自分自身で取り付ける自信がなくても安心だ。さらにSHARP PC ONLiNEでは購入時にあらかじめメモリを増設した状態で購入することもできる。

 HDDはUltraATA/100接続の約60GBで、初期状態でCドライブ(約39GB)、Dドライブ(約11.9GB)、リカバリー領域(約4.9GB、Windows上からは不可視)に切り分けられている。光ドライブは左側面にDVD-RAMとDVD±R/RW対応の“DVDスーパーマルチドライブ”を装備しており、書き込み速度はDVD-RAM2倍速/DVD-R2倍速/DVD-RW2倍速/DVD+RW2.4倍速/DVD+R2.4倍速など。



底面のカバーを外したところ
写真11 底面のメモリ/CPUカバーとHDDカバーを外したところ。メモリはCPUファン右となりのような専用モジュールで増設することになる。なお、これは撮影用にはずしたものであり、ユーザーがカバーをはずした場合は動作保障対象外になるためご注意いただきたい。

 通信機能は、IEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN機能と10/100BASE-TX準拠のEthernet、V.92対応56kbpsファクスモデムを内蔵。拡張スロットは左側面の手前に、上にPCカード Type II×1、下にSDメモリーカードスロット(MMC対応)/メモリースティック(同PRO対応)のマルチカードスロットを備える。

 インターフェイスは、USB 2.0端子を左側面の手前に1ポート、右側面の奥に2ポート、背面の左側にIEEE 1394端子と分散配置しており、そのほか右側面の奥にアナログRGB(D-Sub15ピン)、同じく手前にオーディオ入出力端子を供える。ちなみに右側面の中央には排熱用のスリットがあり、動作中は暖かい空気が吹き出すのでケーブルをつないでいない場合も右側面をふさがないほうがよさそうだ。この冷却機構が優秀なためか、ACアダプターをつないで丸1日以上連続フルパワーで駆動していても底面やキーボード側は熱くならない(ややぬくもりを感じる程度)。熱いノートはお嫌い、という方にもお勧めできる。

 キーボードは19mmピッチ/2mmストロークというスペックだが、右下のAlt/Ctrl/Shift/アプリケーションキーおよびカーソルキーは13mmと小さくなっている。これらのキーを、ホームポジションから小指で操作する方は、最初とまどうかもしれないが慣れれば問題ないだろう。

 バッテリーは専用リチウムイオンパック(CE-BL44)で、出力DC11.1V/4800mAhとモバイルノートの中では比較的大容量タイプを標準搭載している。駆動時間はJEITA測定法1.0準拠の同社値で約5時間(充電時間は約2.5時間、電源オン/オフとも)。大容量バッテリー搭載のため、バッテリー部のみが背面より13mmほど飛び出す形だが、それでも奥行きは245mmと標準的なモバイルノートサイズに収まっているので携帯性には問題ない。ちなみに本体サイズと重量は、約275(W)×245(D)×31(最薄部25)(H)mm/約1.75kgとなっている。

 OSは店頭モデルがWindows XP Home Edition SP2であるのに対し、直販専用モデルのMP60HはWindows XP Professional SP2をプレインストールしている。セキュリティー関連機能がHome Editionより強化されているほか、“リモートデスクトップ”(ネットワーク経由でのリモートアクセス機能)など高度な管理機能が利用できる。


 液晶パネルの開発/生産を主軸に、ノートパソコンを主力製品として手がけてきたシャープだけに、モバイルノートとしての完成度は高く、細部に独自の工夫を施している点も評価できる。ビジネス主体のモバイルノートをお探しの方には特に実機で独自の工夫を確認してみてほしい。

メビウス PC-MR60HSの主なスペック
製品名 PC-MR60HS
CPU Pentium M 730-1.60GHz
OS Windows XP Professional SP2
メモリ(最大) DDR2 SDRAM 256MB(768MB)
チップセット Intel 915GM
液晶/解像度 12.1インチ/1024×768ドット
ビデオ チップセット内蔵
HDD 約60GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(DVD+RW/+R 2.4倍速、DVD-R/RW/RAM 2倍速、CD-R 24倍速、CD-RW 10倍速)
カードスロット PCカード TypeII×1、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック(PRO)×1
通信 IEEE 802.11a/b/g、10/100BASE-TX、V.92 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×3、IEEE 1394、外部ディスプレイ出力端子、ヘッドホン出力など
バッテリ駆動 約5時間
サイズ 約275(W)×245(D)×31(最薄部25)(H)mm
重量 約1.75kg

(編集部 佐久間康仁)




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