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■製品レビュー
(PC本体)
A4ノート


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043-299-8021/06-6794-8021
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http://www.sharp.co.jp/mebius/
http://sharp.ascii24.com/


Printable Version 2005年5月23日

“ホームモバイル”というコンセプトに
見合うハードウェア&ソフトウェアを搭載

メビウス PC-CS50J
写真1 14.1インチ/ピュアクリーン液晶パネル搭載のホームモバイルノート“メビウス”「PC-CS50J」。
アスキーとSHARP PC ONLiNEのコラボレーションサイト“SHARP PC ONLiNE 24”
シャープ製品はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとSHARP PC ONLiNEのコラボレーションサイト“SHARP PC ONLiNE 24”に移動します。

 シャープの“Mebius”「PC-CS50J」は、“ホームモバイル”をコンセプトにしたモバイルA4ノートパソコンだ。モバイルの名が示すとおり、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を標準搭載しているほか、有線/無線LANのインターネット接続環境の変更に応じてネットワーク設定を自動的に切り替えるユーティリティーソフト「おまかせインターネット」がプレインストールされている。

 無線LANのオン/オフの切り替えはFnキー+F1キーで行なうソフトウェアスイッチになっている。同様に、Fn+F3/F4で音量の下げ/上げ(26段階)、Fn+F6/F7で液晶パネルの輝度(バックライト)の下げ/上げ(8段階)、Fn+F8で現在利用中の輝度設定に関わらずバックライトの最大輝度/元の設定輝度への切り替えなどが行なえる。こうしたソフトウェアスイッチの多用により側面から前面にかけてはボタン/スライドスイッチなどの少ないシンプルなデザインになっている。



PC-CS50Jのキーボード
写真2 “スマイルカーブデザイン”採用のPC-CS50Jのキーボード。

 さらにデザイン上の特徴として、事務機然としたアイボリーやダークシルバー/ブラックなどが多いノートパソコンとは対照的に、オフホワイトのUBコーティングパネルとメタリックシルバー、キートップはメタリックシルバーに近いライトグレーという明るいカラーリングが挙げられる。UVコーティングパネルは、使用時に手を置くパームレスト部(キーボード手前)と持ち運ぶ際に手にする天面(液晶パネル裏のカバー面)に採用し、指紋や汚れもハンカチなどで簡単に拭えるのは2、3年以上の長期に渡って使う家庭向けパソコンとしてはうれしい仕様だ。

 キーボードは中央部(スペースバー辺り)が最大7mmほど(実測値)前面に手前にせり出すように湾曲した“スマイルカーブデザイン”を採用。キートップの配置が一般的なキーボード(直線上に並ぶ)とは異なるため、「慣れるまで違和感があるのでは?」と心配する向きもあるかもしれないが、一般的なキーボードでは指を動かす距離が長くなる“T/Y/U”や“6/7”キー、ショートカットキーとして頻繁に使う左下のCtrlキー、画面のスクロールや移動に使うカーソルキーなどが押しやすく、見た目以上に使いやすいと感じた。またー、右端のEnterキーやBack Spaceキーが大きく押しやすいのも好感が持てる。



PC-CS50Jの天面
写真2 PC-CS50Jの天面。

 短期間ながら実機を試用していて気付いたのは、スピーカーの音質のよさだ。詳しい内部構造は明らかにされておらず、外部からもほとんど確認できないのだが、スピーカーはディスプレー手前(キーボード奥)のメッシュカバー部に配置されている。本機でDVD-Videoタイトルを再生すると、机に置いて50cm程度手前の顔あたりにちょうどリスニングポイントが来るようで、全画面表示した映像と違和感なく音声が重なり合う。



低電力モバイルSempron 2600+を採用し
低発熱で快適な長時間使用が可能

 本体スペックは、CPUにAMDの低電力モバイルSempron 2600+(1.60GHz駆動)、チップセットは台湾VIA Technologies社のK8N800を採用する。K8N800は旧S3社のグラフィックスアクセラレーター“UniCrome Pro”を内蔵し、メインメモリーの一部を利用して2D/3D表示を行なう。グラフィックスアクセラレーターとしてはDirect X7世代(Pixel Shaderなどを搭載しない)で、現在最新のDirect X9世代グラフィックスチップ(RADEON 9xxx/GeForce Go 6xxx)などには及ばないものの、コーエーの「大航海時代 Online」やスクウェア・エニックスの「FinalFantasy XI」のベンチマークプログラムを試したところ、解像度/色数や描画オプションを変更することで動作可能だった(ちなみに大航海時代 Onlineは800×600ドット/32bitで平均114=設定次第でプレイ可能なレベル、FF XIはLowで1331、Highは764という結果)。ただし、どちらもメーカーが動作保証しているわけではないので、プレイする場合はユーザーの責任で行なってほしい。

前面
本体前面。液晶パネルを開くためのロックは1ヵ所のみ。スライドバーを右に滑らせながら開く。
背面
背面。写真ではバッテリーの右にUSB 2.0端子×2が並ぶ。
左側面
左側面。
右側面
右側面。
写真4〜7 PC-CS50Jの4側面。

 ノートパソコンで気になるのは、長時間駆動時の発熱だが、本体側面/底面を見ると大きなスリットの内側にファンと銅製のヒートシンクによる冷却機構が確認できる。実際、動作中は左奥のスリットから温風が吹き出しているが、手を当てても熱さはなく底面もわずかにぬくもりを感じる程度だ。

カバーを開いた底面
写真8 撮影のためにカバーを開いた底面。なお、ユーザー自身がカバーを空けた場合は動作保障対象外になる場合もあるので、注意いただきたい。

 メモリーはPC2700対応DDR SDRAMを標準256MB、最大2GBまで搭載可能。一部をグラフィックスメモリーが占有するため、購入時には512MB以上に増設しておきたいところだ。HDDはUltraATA/100接続の約40GBで、Cドライブに約20GB、Dドライブに約13GB、残りを初期イメージをバックアップする不可視属性のドライブに割り当てている。

 拡張スロットはPCカード(Type II×1)を左側面手前に装備。インターフェースはUSB 2.0端子をPCカードスロットの奥に2つ、背面左よりに2つ持ち、抜き差しが多いメモリーカードスロットや外付けドライブなどには側面を、マウスなど一度差したら外すことが少ないデバイスは背面に、といった使い分けが可能だ。

 光ドライブは右側面にCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブを搭載。奥にモデム端子とACアダプター接続端子を持つため、ACアダプターで駆動している際にはメディアの入れ替えにケーブルがやや邪魔になる場合もある。また、細かいことだがカバンに入れて持ち運ぶ場合、底面のゴム足が取れそうな点もやや心配だ。

簡単操作のファイル暗号化ツール
「メビウスプライバシーBOX」

ファイル暗号化ユーティリティーソフト「メビウスプライバシーBOX」1
メビウスプライバシーBOXが保存するフォルダーを開こうとしたところ。このように、アプリケーションにパスワードを入力しないと、フォルダーを開くことができない。
ファイル暗号化ユーティリティーソフト「メビウスプライバシーBOX」2
ファイル暗号化ユーティリティーソフト「メビウスプライバシーBOX」の中には、ファイルだけでなくフォルダーごと収録・管理することもできる。
画面1、2 ファイル暗号化ユーティリティーソフト「メビウスプライバシーBOX」。

 シャープオリジナルの便利なソフトウェアとしては、“Mebius”「PC-MR60HS」のレビューでも紹介した日本語入力支援ユーティリティーソフト「変換予測ユーティリティ」のほか、ファイル暗号化ユーティリティーソフト「メビウスプライバシーBOX」をプレインストールしている。これは、閲覧や編集にパスワード入力が必要な暗号化フォルダーを作成し、万一パソコンが盗難にあった場合でも個人情報などの機密を保護するためのセキュリティー対策ソフト。初回起動時に8文字以上のパスワードを設定して、金庫を模したフォルダーを開く。ファイル/フォルダー単位の暗号化はドラッグ&ドロップで実行し、登録(暗号化)したファイル/フォルダーは特定のフォルダー下に管理される。このフォルダーを通常のエクスプローラーで開こうとしても、“アクセスが拒否されました”と警告ダイアログが出て、中にあるファイルの閲覧もできなくなる。

 ただ、メビウスプライバシーBOXを利用するには“ユーザー権限が管理者(Administrator)の必要がある”、ユーザー単位でBOXを使い分けられない(パスワードを1つしか設定できない)ことなど、家族で1台のパソコンを使い分けている場合に“自分だけの秘密”を隠しておくには向かないのが残念だ。ともあれ、例えばクレジットカードの番号やISP/会員制ウェブサイトのパスワードリストなど、紙に書きとめてパソコンのそばに置くのは危険な機密情報を、平易なテキストファイルでパソコン内に記録しているケースを少なからず聞くが、このアプリケーションを使って暗号化フォルダー内に保存しておけば、万一のパソコン盗難でも重要情報の流出を最小限に止められるだろう。


 本体サイズと重量は、310×奥行き266×高さ39.0(最薄部29.1)mm/約2.6kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約2.5時間(JEITA測定法1.0準拠のシャープ測定値)。長時間のモバイル用途には心もとないが、例えばリラックスしたいときにTVのあるリビングルームに持ち出して、バッテリー駆動&ワイヤレスLANで使う。あるいは、ベッドルームに持ち込んで寝る前にDVDを楽しむ、といった用途には、光沢処理で発色性の高い14.1インチの“ピュアクリーン液晶”パネルが真価を発揮する。

 自宅のノートパソコンの買い替えを検討している方は、インテリアに合うデザインでパソコンを探してみるのもいい手ではないだろうか。そんな方にお勧めしたい一台だ。

メビウス PC-CS50Jの主なスペック
製品名 PC-CS50J
CPU 低電力モバイルSempron 2600+-1.60GHz
OS Windows XP Home Edition SP2
メモリ(最大) DDR SDRAM 256MB(2GB)
チップセット VIA K8N800
液晶/解像度 14.1インチ/1024×768ドット
ビデオ チップセット内蔵
HDD 約40GB
光学ドライブ CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(CD-R/RW 24倍速、DVD-ROM 8倍速)
カードスロット PCカード TypeII×1
通信 IEEE 802.11b/g、10/100BASE-TX、V.90 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×4、IEEE 1394、外部ディスプレイ出力端子、ヘッドホン出力など
バッテリ駆動 約2.5時間
サイズ 約310(W)×266(D)×39.0(最薄部29.1)(H)mm
重量 約2.6kg

(編集部 佐久間康仁)



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