2006年5月16日
ソニー“VAIO”シリーズのノートパソコンでは最上位に君臨する高級志向のハイスペック機“type A”シリーズが、約1年ぶりにラインナップを一新することとなった。中でも“VAIO・OWNER・MADEモデル”(以下VOM)の上位機種である『VGN-AR90PS・AR90S』(約27万5000円〜)においては、書き込みにも対応するBlu-rayディスク(以下BD)ドライブの搭載や、地上デジタル放送(以下地デジ)を録画し、BDにハイビジョンのままムーブできる機能など、最先端スペックを先取りしている。今回は前編として、従来機からさらに磨きのかかった外観デザインやスペック、フルHDにも対応する17インチ液晶ディスプレーなどを中心にご紹介する。
デザイン一新・スペック大幅強化でさらなる“心地よさ”を追求
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より大人向けのデザインに生まれ変わった『VGN-AR90PS・AR90S』。 |
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液晶背面のパネルは光沢処理によりピカピカ。 |
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まず全面的に変更されたのが本体外観である。プレミアムブラックを基調とし、前面と両側面にメッキ処理によるアクセントを加えた落ち着きのあるデザインとなっている。液晶ディスプレー背面のパネルにはマグネシウム合金を採用。合金を磨きこみ、塗装し、さらに磨きこむという手の込んだ工程を経て、光沢を持たせた仕上がりになっている。ベゼルにはアクリルパネルを採用。通電時は液晶ディスプレー下部の“VAIO”ロゴが白く発光するなど細部の演出にもこだわっており、従来モデルと比較すると、より大人向きの洗練されたデザインに仕上がっている。
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本体手前。右側下方にメモリースティック PROスロットを搭載。 |
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本体背面。左端にTVアンテナ用入力、右側にはUSB×1とACのコネクタを実装する。 |
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本体左側面。中央にBDドライブが内蔵されている。また左側にはデジタルオーディオ出力およびアナログオーディオ入出力を備える。 |
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本体右側面。左側にUSB×2、PCカードスロットが並ぶ。中央部分はカバーになっており、中にはHDMI端子などを実装。右側のカバーの内部には、有線LANとモデムのポートがある。 |
サイズは幅416×奥行き299.5×高さ41.5mmで、従来モデル(幅405.5×奥行き280×高さ45.2mm)と比較するとやや大きくなった。ただし高さ(厚さ)が従来モデルと比べて約4mmほど薄く、特に本体手前側の最薄部は33.5mmと従来モデル(最薄部で42.2mm)と比較すると約1cmも薄い。このためスマートな印象を受ける。この薄さを実現するため、本体にはマグネシウムダイキャストを使用し、強度を高めている。さらに液晶ディスプレーも従来モデル(10mm)と比較して約3mm程薄い7mmになっている。
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本体底面。右下のカバーの下にHDDが2台内蔵されている。 |
高級志向の外観もさることながら、中身(ベーススペック)も大幅な強化が図られている。チップセットにIntel 945PM Expressを採用し、CPUはCoreDuo、メモリーはDDR2 SDRAMを選択できる。選択可能なメモリー容量は1GBもしくは2GBで(最大2GB)、すべてデュアルチャネル構成となる。ほかのモデル(VGN-AR80PS・AR80S)では512MB×1という構成も選択可能だが、VGN-AR90PS・AR90Sではその選択肢をバッサリと削ったところに上位機種としてのこだわりを感じる
さらにシリアルATA/150接続の2.5インチHDDを2台内蔵し、初期出荷状態でRAID-0(ストライピング)の構成になっており、書き込み/読み出し時のデータ転送パフォーマンスを高めている。特に本機の場合、録画した地デジのハイビジョン映像など、大容量のデータを高速で記録・読み出しする必要があり、そのあたりを考慮したの仕様となっている。なお、ボリュームは160GB/200GB/240GBから選択できる
グラフィックスチップは、3Dの描画性能に定評のあるモバイルパソコン向けの高性能チップ“NVIDIA GeForce Go 7600 GT”を採用。ビデオメモリーはGDDR3 SDRAMの256MBとなる。またネットワークは有線(10/100BASE-TX)に加えワイヤレスLAN(IEEE 802.11a/b/g)をサポート。テレビチューナーは地上デジタルチューナー(BS・110度CSデジタル放送には非対応)か、地上アナログチューナーの選択となる。
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選択可能なCPU
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Core Duo T2600-2.16GHz/T2500-2GHz/T2400-1.83GHz/T2300-1.66GHzGHz
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選択可能なメモリー構成
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2GB/1GB DDR2 SDRAM
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選択可能なHDD構成
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160GB(80GB×2)/200GB(100GB×2)/240GB(120GB×2) RAID-0構成
| VGN-AR90PSの主なスペック |
| 製品名 |
VGN-AR90PS |
| CPU |
Intel Core Duo |
| チップセット |
Intel 945PM Express |
| メモリー |
DDR2 SDRAM 最大2GB |
| HDD |
最大240GB |
| 液晶パネル |
17インチTFT“クリアブラック”液晶 |
| 画面解像度 |
1920×1200ドット |
グラフィックチップ (ビデオメモリー) |
NVIDIA GeForce Go 7600GT(GDDR3 256MB) |
| 光学ドライブ |
Blu-rayディスクドライブ |
| インターフェース |
USB×3、i.LINK(IEEE 1394)×1、外部ディスプレー出力、HDMI出力、S映像入出力、TVアンテナ端子(地上アナログ)、メモリースティックスロット、SDメモリーカード/MMCスロット、FeliCaリーダー/ライター、有線LAN(10/100BASE-TX)、モデム(V.92)、拡張コネクター |
| 通信機能 |
IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0 |
| 電源 |
専用リチウムイオン充電池 |
| 連続駆動時間 |
約2時間 |
| サイズ(W×D×H) |
416×41.4(最薄部33.5)×299.5mm |
| 重量 |
約3.8kg |
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広い画面が気持ちイイ! フルHDサポートのワイドスクリーン
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1920×1200ドットのデスクトップ。 |
VGN-AR90では、解像度が1920×1200ドットのフルHD対応クリアブラック液晶パネルを搭載している。このディスプレーを目の前にして感じることは、やはりデスクトップの広さだ。従来も1920×1200ドットをサポートするモデルはあったのだが、やはりこの感動は特筆すべきものがある。ウェブブラウザーを表示しても余裕があるスクリーンサイズで、映像の編集や楽曲の制作などにも十分使える。
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キーボード上面。左側にふたつのプログラマブルボタンと音量コントロールボタンを、右上には“AVモード”ボタンを配置。 |
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キーボードのホームポジションに手を置いた状態。 |
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キーボードはキーピッチ約19mmの88キーを搭載し、ゆとりのあるタイピングが可能。また周辺のパネルがほかの部分よりも1mm程度くぼんだデザインとなっており、キー入力が行ないやすくなっている。このパネルのくぼみはtype Fシリーズなどで用いられているデザインなのだが、こうした配慮はなかなか嬉しいものがある。ただ、タッチパッドについてはキーボードとの距離がややあるように感じた。手をキーボードのホームポジションに置いた状態でタッチパッドを操作しようと思うと、腕を動かさなければ届かない。使いづらいと感じる人は、外付けマウスをつなぐなどの対応が必要かもしれない。
なお、キーボードの右側奥にはDVD-Videoタイトルなどの再生・停止といったコントロールに用いる“AVモード”ボタンが、また、左側にはふたつのプログラマブルボタンが配置されている。プログラマブルボタンは標準で地デジの番組を視聴・録画するためのソフト“Station TV Digital”の実行と“SSMS オーディオフィルタ”のオン・オフが設定されている。
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VGN-AR90に搭載されるBDドライブ。 |
さて、VGN-AR90PS・AR90Sの肝は、やはりBDドライブや地デジに関する機能だろう。地デジのハイビジョン番組やHDVカムコーダで撮影した映像を、内蔵液晶ディスプレーにフルハイビジョンの高解像度で表示できるうえ、映像品質をダウンコンバートすることなく、そのままBDにムーブできるという。このあたりの性能・使い勝手について、“後編”として近日お伝えする予定だ。
(伊藤 裕也)
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