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VAIO type V(VGC-V201) TVとしての画質を追求した液晶一体型デスクトップPC
VAIO type V(VGC-V201)
ソニー
オープンプライス(実売価格:26万円前後)
03-5454-0700(VAIOカタログセンター)
http://vaio.sony.co.jp/
http://www.ascii.co.jp/sonyflash/


月刊アスキー月刊アスキー 2004年7月号
2004年11月4日


本記事は月刊アスキー2004年7月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。2004年9月にCPUを強化し、パームレスト&タッチパッド付き新型キーボードが付属する新製品が発売されています。詳細はこちらのニュース記事をご確認ください。

ソニーの「バイオW、V」シリーズといえば、TV録画機能を備えた液晶一体型PCの先鞭をつけた製品だ。その路線を受け継ぎ、TVとしてのさらなる進化を目指したのが、新しい「VAIO type V」シリーズである。15型、17型ワイド、20型ワイドの3モデルがラインナップされているが、中でも注目されるのは「高画質TV」を志向したワイド液晶タイプのモデル。ここでは最上位の20型ワイドモデル「VGC-V201」を紹介しよう。

TVの画質にこだわった液晶デスクトップ

“type V”「VGC-V201」
VAIOパーソナルコンピューター“type V”「VGC-V201」。
“SONY Flash on ASCII”
ソニー製品の購入情報はこちらからご確認いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト“SONY Flash on ASCII”に移動します。

 通常のビデパソでのTVやDVDといった映像表示は、CPUがソフトウェアで映像データをデコードし、GPUにデータを渡してビデオメモリ上で実際に表示される映像として合成される。そのため最終的に表示される画質は、デコーダとGPUの能力に左右される。しかし既存のGPUはパソコンとしては十分だが、市販の液晶TVと比べると画質の悪さが目につく。TV用途を重視している液晶一体型デスクトップでは、TVの画質改善は重要だが難しいポイントだった。



ドライブやスロット類は右側面に集中
写真1 VGC-V201のドライブやスロット類は右側面に集中している。左からメモリースティックスロット、PCカードスロット、DVD±RWドライブ、ヘッドホン出力、マイク入力、i.LINK、USB×2。

 TV表示時の画質を根本的に解決するために、type Vは独自の高画質化回路「Motion Reality」を搭載。GPUではなくMotion Realityを通じて画面表示を行うことで、液晶TV並みの画質を実現した。その開発にはソニーの「液晶WEGA」など、液晶TVでつちかったノウハウがふんだんに盛り込まれている。Motion RealityはGPUとTVチューナ/MPEG-2エンコーダからの出力を受け、動画の画質調整を行ってWindowsの画面と合成してから、液晶モニタに出力を行う。GPUと液晶モニタの間に、TVチューナーと直結された高画質化のための専用回路があるようにイメージすれば分かりやすいだろう。そのためWindowsからはその存在は見えない。

 Motion Realityによる画質の違いは一目瞭然だ。例えば一般的なPCでの動画再生では、水平に近い斜め線に階段状のジャギが出たり、動画をパネル全画面を使って表示すると、ピクセルの荒さが目立つ絵になることが多い。だがtype VでのTVやビデオ表示では、これらの現象は目立たず、きれいに表示される。



本体裏面左のコネクタ類
写真2 本体裏面左のコネクタ類。TVやビデオ関係のコネクタはここに集中している。邪魔にならない位置だが取り回しは少々不便か。
本体裏面右のコネクタ類
写真3 本体裏面右のコネクタ類。なおコネクタ類はどちらも、通常はバックパネルで隠されて目に触れない。
type Vの画質調整項目
画面1 type Vの画質調整項目は非常に豊富。Motion Realityの機能を活かして、並みのビデパソではできない画質を実現している(画面ははめ込み合成です)。

 さらに色合いや輝度、コントラストといった一般的な画質調整だけでなく、シャープネスや色温度、黒補正、ガンマ補正といった項目まで調整可能になっている。そのため通常のビデパソではできない、ユーザーの好みに合わせた画質に調整できる。3次元Y/C分離やゴーストリダクションといった、高画質ビデパソには必須の機能も完備されている。TV画質に関してはVAIOシリーズでもピカイチ。他社の同クラスの製品と比べても、明らかに上をいく画質だ。



シャープネスを標準にした状態
画質調整機能の1つ「シャープネス」を標準にした状態。
シャープネスを最大にした状態
シャープネスを最大にした状態。
画面2、3 画質調整機能の1つ「シャープネス」は、全画面表示時の映像の輪郭を際だたせて鮮明さを強調できる。左は標準の状態で、最大に強調したのが右。他にも色温度調節は画質を大きく変えて見せる。


リモコンだけでDVD作成も可能なAVアプリ Do VAIO

 type Vは画質だけでなく、統合AVアプリケーション「Do VAIO」によって、操作も家電並みの手軽さを追求している。Do VAIOは今夏のVAIOシリーズに共通で搭載されたAVアプリケーションで、TV再生・録画、オーディオ再生、静止画表示、DVD作成などを統一されたユーザーインターフェイスで操作できる。

Do VAIOはすべての操作をリモコンから行える
画面4 Do VAIOはすべての操作をリモコンから行える。インターネット上のEPGを表示させ、番組を選んでの録画予約もリモコンで可能。

 しかもリモコンの4方向キーと決定ボタンだけでも操作できるので、使用感は家電のHDD/DVDレコーダそのままだ。インターネット上のEPGサイトにアクセスしての録画予約や、録画したビデオを選択してのDVD作成までリモコンだけで行えるのは実に手軽でよい。

 さすがにリモコンでは操作できないものの、VAIOの伝統である豊富なAVアプリケーションも標準搭載されている。家電のレコーダではできない手の込んだ編集を行って、オリジナルのDVDを作成することも可能だ。

PCとしての機能も不足なし
液晶一体型PCの一押し

リモコンだけで簡単にDVD作成も可能
画面5 録画した番組をまとめて、リモコンだけで簡単にDVD作成も可能。ただし編集はここではできない。

 type Vのボディのデザインも、パソコンというよりクールな液晶TVと言ったほうがよい、高級感のあるデザインとなっている。本体前面にはスロットやポート類は一切なく、DVDドライブやPCカードスロットは右側面にまとめられている。TVアンテナやLANケーブルなどのケーブル類は背面に接続するが、コネクタ自体は背面カバーの下に隠れるようになっているので、ケーブル類をつないでも背面はすっきりするといったこだわりもみせる。

 type Vの付属マウス・キーボードはワイヤレス式になっている。そのため本体を箱から出して電源とTVアンテナだけつなげれば、すぐに使えるようになる。

 CPUにはCeleron-2.5GHzを搭載。メモリも標準で512MBを搭載し、内蔵HDDも160GBの容量がある。ハイスペックではないが、何も足さなくても快適に使えるだろう。あえて弱点をあげるなら、GPUにチップセット内蔵機能を使っているため、ヘビーな3Dゲームには向かない程度だろうか。

 液晶TVとして使われることが多いなら、TVとしての画質を向上することで差別化を図ろう、というtype Vの方向性は高く評価できる。ワイド液晶TV+パソコンは各社が競い合う人気のジャンルだが、TV用途を重視する人にはぜひtype Vをお勧めしたい。

VGC-V201の主なスペック
製品名 VGC-V201
CPU Celeron-2.5GHz
チップセット Intel 865GV
メモリ(最大) 512MB(1GB)
液晶/解像度 20型/1280×768ドット
ビデオ チップセット内蔵
HDD 160GB
光ドライブ DVD±RWドライブ
拡張スロット PCカード TypeII×1、メモリー スティック×1
通信機能 10/100BASE-TX、56kモデム
I/O USB 2.0×4、i.LINK×2、光デジタルオーディオ出力、オーディオ入力、ヘッドホン出力など
OS Windows XP Home Edition
サイズ(W×D×H) 551×288×442mm
重量 14.4kg

(月刊アスキー編集部・小西)




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