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Let's note A2(CF-A2R4H2) H”IN&超低電圧CPU搭載の新B5サイズLet's note
Let's note A2(CF-A2R4H2)
松下電器産業
オープンプライス
0120-873029
http://www.pc.panasonic.co.jp/pc/


2001年6月14日

車の塗装のような光沢を持つ濃紺色ボディのB5サイズノート「Let's note A1」シリーズから約1年、トラックパッド搭載のLet's noteが久々に登場した。「Let's note A2(CF-A2R4H2)」は、前モデルで提案した「ワイヤレスでインターネットに接続する」というコンセプトを前進させ、モバイル性能にさらに磨きをかけた製品となっている。

1年ぶりのトラックパッド搭載B5ノート
フットワークはシリーズ中最も軽やか

 「モバイル性能の重視」をテーマに、この夏で登場5周年を迎えたLet's noteシリーズ。A5サイズのミニノートからA4薄型ノートまで、さまざまな製品をリリースしてきたが、中でも特によく知られているのは現在のノートPC市場ではすっかり少数派になってしまったポインティングデバイス、トラックボールを今なお搭載する歴代のB5サブノートシリーズだろう。
 そんなB5サイズLet's noteシリーズの中で、数少ないトラックパッド採用シリーズが、'99年秋〜2000年春にかけてリリースされた「Let's note A1(CF-A1)」シリーズだ。このシリーズは、今の無線LANブームに先駆けて、当時まだ珍しかった「ワイヤレスモデム」を標準搭載することで家庭内でのワイヤレスインターネット接続を実現。さらに、車の塗装に似たクリアメタルコートの光沢のある濃紺色ボディが印象的な製品だった。

 A型番のLet's noteは2000年の春モデルを最後にラインナップからしばらく姿を消していたが、この2001年5月、約1年ぶりとなる後継機種が発表された。6月28日に店頭出荷される新モデル「Let's note A2(CF-A2R4H2)」は、A1の売りのひとつだったワイヤレスインターネット接続を一歩前進させ、従来のLet's noteシリーズが掲げる「モバイル性能の重視」を強力に推し進めた製品だ。

 Let's note A2は、CPUにはインテルが5月に発表したモバイル向けの「超低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz」 を採用。現在のLet's noteシリーズには、同じB5サイズでトラックボールを搭載する「CF-B5」シリーズがあるが、こちらでは本体底面にバッテリが接続されているのに対し、本機では本体奥側に搭載する形となっている。バッテリ容量はCF-B5シリーズの10.8V/3000mAhよりも大型の11.1V/4000mAhで、超低電圧版Mobile PentiumIII採用が採用されたこともあり、カタログ表記によるとバッテリ駆動時間はLet's note B5の最新モデル「CF-B5FR」(Mobile PentiumIII-700MHz搭載)の2倍にあたる6時間となっている。このほか、HDDは20GB、メモリは64MB、液晶はCF-B5FR(10.4インチ)よりひと回り大きい11.3インチ(1024×768ドット表示)、などを搭載する。Let's note B5シリーズと同じく、CD-ROMドライブは内蔵せず、外付けFDD(USB接続)が付属する。

本体左側面奥側にあるH”INモジュール。Pメール着信通知と電波状況モニタ、H”INモジュールの電源スイッチが設けられている。
 前モデルにあたるA1シリーズでは、ワイヤレスモデム(通信速度は最大56kbps)を搭載することでインターネット接続のワイヤレス化を実現したが、本機ではDDIポケットの「H”IN」を搭載することにより64kbpsでのデータ通信(インターネット接続)が利用できる。前モデルでは、モジュラケーブルで電話回線に接続されたホームターミナルユニットを中心とするワイヤレスだったため使用環境が限定されていたが、H”INならばDDIポケットのサポートエリア内のどこででもインターネットに接続でき、行動範囲ははるかに広い。インターネット接続のほか、DDIポケットのショートメールサービス「Pメール」のクライアントもプリインストールされており、Windows上でPメールの送受信が可能で、Pメールが着信すると本体のH”INモジュールのメール欄が光り、着信を通知してくれる(Windowsのタスクトレイに常駐し着信通知を表示するユーティリティも付属)。なお、音声通話や格安料金プラン「Two LINK DATA」(接続先は3カ所限定、月額基本料980円)には対応していない。

 本機のH”IN以外の通信機能としては、56kbpsモデム、10BASE-T/100BASE-TX対応のLAN、専用ケーブル1本で携帯電話やPHSと接続できる「ワイヤレスコムポート」が搭載されている(接続ケーブルはオプション、携帯電話用/cdmaOne用/PHS用各4500円)。使用する場所や接続時間の長さに応じて多彩な接続形態がチョイスできるというLet's noteシリーズの特徴は相変わらずだ。

 「モバイル性能の高さ」を支えるもうひとつの柱に、堅牢性の高さがある。市販のノートPCにはない、圧倒的な頑丈さを持った堅牢ノート「PRONOTE FG」 を企業向けモデルとしてラインナップしている同社だが、これらで培った技術は、本機にも活用されている。筐体の素材には天面および底面にマグネシウム合金を採用し、ノートPC内のパーツで特に衝撃に弱く故障の多いHDDは、衝撃を吸収する特殊ジェルで保護されている。松下が独自に実施した落下試験(本体非動作)では、高さ30cmから落下させた後でも問題なく動作したとのことだ。ノートPCを頻繁に持ち歩く場合、落としたりぶつけたりという思いがけない「事故」に出くわす機会はどうしても多くなってしまうので、これらの頑丈設計は本機を使う上での「安心感」が高まるポイントだ。




本体前面にはメールとインターネットブラウザのワンタッチ起動キーが設けられている。これらのキーのロックスイッチもあり、移動中に誤ってこれらのキーを押してしまうのを防げる。また、キーロック中にメールボタンを押すと、隣のLEDの点灯数によりバッテリ残量が確認できる。

本体左側面にはオーディオ端子とPCカードスロット、外部拡張コネクタ(現時点ではここに接続するオプションは特に発表されていない)、そしてH”INのモジュールが、右側面にはUSB×2、携帯電話やPHSをケーブル1本で接続できる「ワイヤレスコムポート」、LAN、外部ディスプレイ出力、モジュラコネクタがそれぞれ設置されている。シリアル、パラレル、PS/2は装備されていない。


新機軸のアプリ切り替え機能
「画面切替機能」を搭載

アプリケーション起動キーとは違った、新機軸の快適な操作感を提供してくれる「画面切替機能」用の切り替えボタン。ボタンを押すだけで、4つの仮想スクリーンを切り替えながらWindowsを使用できる。
 キーボード上部に設置された「1」から「4」の小さなボタンは、A2および「Let's note L2(CF-L2R4HMA)」から新装備された「画面切替機能」のためのボタンだ。この画面切替機能は、4つの仮想スクリーンを切り替えながら、Windowsの操作や各アプリを利用する機能。たとえば、Internet ExplorerとWord、Excel、Photoshopの4本のアプリを使用する場合、通常であれば1画面の中で使うアプリを前面に出したり(アクティブにしたり)、最大化/最小化したり、ウィンドウを並べたりしながら使用するが、画面切替機能では、これらの各アプリをそれぞれ別の画面に表示しているかのように使えるのだ。




タスクバーには複数のアプリが並んでいるが(=複数のアプリが起動した状態)、現在画面に表示されているのは「ペイント」のみ。これは、ほかのアプリを最小化しているのではなく、別の仮想スクリーンに置いている状態なのだ。画面右下のウィンドウはマウスカーソルで画面の切り替えを行うための操作ウィンドウ。

 起動中のアプリの切り替えは、通常のWindowsの作法ではAltキー+Tabキーで行うところだが、A2(およびL2)では、各アプリをそれぞれ画面1〜4のいずれかに表示しておけば、その番号の切り替えボタンを押すだけで目的のアプリ(が表示されている仮想スクリーン)を呼び出すことができる。なお、デスクトップのアイコン配置やデザイン設定とスタートボタンおよびタスクバー、タスクトレイ、クイック起動バーは4画面とも共通のものが表示される。デフォルトでは画面右下のタスクトレイ上部付近に、マウスカーソルでも画面切り替えが実行できるツールが常駐し、このツール上では仮想画面の選択のほか、各画面にバラバラに表示してあるアプリを現在表示している画面に「集合」させる機能も用意されている。

 デュアルディスプレイ表示のように、本当に別々の4画面が表示されているわけではないので、右の画面から左の画面にファイルをドラッグ&ドロップして……というような使い方はできない。しかし、現在起動しているアプリを表示している仮想スクリーンを呼び出すだけなので、いちいちボタンにアプリを登録しておく必要がなく、常に特定のアプリしか起動できない「アプリ起動キー」とは大きく機能の異なる。使い方次第ではアプリ起動キーよりもずっと使い勝手が良いだろう。ただ、WordやExcel、Photoshopなどのような重いアプリを複数起動し、さらにそれぞれのソフト上でデータを作成/編集するとなると、メモリ使用量も多くなる。本機の搭載メモリは初期状態では64MBとそれほど多くないので、画面切替機能を有効活用した快適なWindows操作を行いたい、という場合にはメモリの増設が必須だ。

金属パンタグラフを利用したキーボードは、キーピッチ17mmで、ほどよい硬さのクリック感が心地いい。すべてのキーの大きさに無理がないため全体のキーが打ちやすく、タイピングからWindows操作まで比較的誰の手にもすぐに馴染むだろう。ポインティングデバイスはトラックパッド。
 金属パンタグラフを利用したキーボードは、キーピッチ17mmで、ほどよい硬さのクリック感が心地いい。デスクトップ用フルキー並みの19mmキーピッチを持つB5ノートも最近では見かけるが、キーピッチこそ広くはないがすべてのキーの大きさに無理がない本機のキーボードは全体のキーが打ちやすく、タイピングからWindows操作まで比較的誰の手にもすぐに馴染むだろう。
 ポインティングデバイスは冒頭でも述べたようにトラックパッド(静電誘導式)。前モデルのA1シリーズのように、パッドに矢印やドットのプリントは施されてはいないが、ウィンドウのスクロール機能や、パッドの四隅をダブルタップしてアプリ起動/ウィンドウの最大化や最小化を行う機能はちゃんと装備されている(初期状態では、四隅のダブルタップ操作はオフになっている)。トラックパッドでのWindows操作になかなか馴染めない、という人も少なくないと思われるが、マウスカーソルの操作はともかく、ウィンドウスクロール機能や四隅のダブルタップによるアプリ起動、ウィンドウの操作などは、慣れれば慣れるほどWindowsの操作を効率化できるので、自分なりのカスタマイズも試しつつ、ぜひとも活用していきたい。

 OSはWindows 2000 Professional。本機はこの秋に登場予定のマイクロソフトの次期OS、Windows XPへの有償アップグレード対象商品で、2001年5月19日〜2002年1月31の期間中に本機を購入したユーザーは、7000円で「Windows XP Professional」のアップグレードキットを購入できる。キャンペーンの詳細は松下電器産業のWebサイトで確認していただきたい。なお、プリインストールソフトは、H”IN関連のユーティリティ(メーラ、オンラインサインアップツール、電波状況モニタ)と携帯電話のメモリ編集ソフト「Mobile Editor 2000」のほかには特になく、歴代のLet's noteシリーズと同様に、すっきりシンプルなソフト構成だ。

 価格はオープンプライスで、実売価格は21万円前後になると予想される。Let's noteシリーズには、同じB5サイズでトラックボールを採用しているCF-B5FRがラインナップされているが、CF-B5FRが武骨ささえ感じさせるいかにも質実剛健、というイメージなのに対し、A2はこれに比べるとよりカジュアルなサブノートという印象だ。しかし、第一印象こそ違えど両機共に非常に高いレベルでまとめられた実用的なサブノートだ。選択のポイントはトラックボールの快適さと高いハードウェアスペックを取るかそれともよりワイヤレスインターネット接続や長時間バッテリ駆動といったモバイル性能の高さを取るか、といったところになるだろう。サイズは同じB5サイズだが、用途のベクトルは異なっているので、どちらをチョイスするか悩んだら、両機の特徴と自分の使用環境/目的とを照らし合わせてみよう。



Let's note A2(CF-A2R4H2)の主なスペック
CPU 超低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz
メモリ 64MB
液晶 11.3インチ
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-ROM
通信 H”IN/モデム/LAN/携帯電話およびPHS
サイズ 255(W)×220.5(D)×24.7〜31.5(H)mm
重量 約1.4kg
OS Windows 2000 Professional
Officeアプリ

(内田)




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