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■製品レビュー
(PC本体)
B5ノート


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ThinkPad i Series 1620(2662-3F7) 黒くなって魅力倍増した定番モバイル
ThinkPad i Series 1620(2662-3F7)
日本アイ・ビー・エム
オープンプライス(IBMダイレクト価格:24万9800円)
0120-04-1992
http://www-6.ibm.com/jp/pc/thinkpad/


Printable Version 2001年6月24日

「ThinkPad i Series 1620」は、日本アイ・ビー・エムのB5ファイルサイズのモバイルノート。この夏の新モデルはボディカラーがブラックに変わり、LAN機能を標準装備、ポータブルCD-RWドライブも標準で同梱する。

ボディカラーがビジネス向けと同じブラックに
モデム、LAN、1394をフル装備

左側面の左から、ヘッドホン、マイク、コンパクトフラッシュスロット、PCカードスロット(TypeII)、IEEE1394(4ピン)。右側面は、右端にUSBポートがあるのみで、HDDパックが内蔵されている。
 ThinPadでモバイルといえば、新しく発表された「ThinkPad i Sereis s30」 が話題だが、昨年(2000年)から継続しているThinkPad i Sereis 1620 も、高い完成度を誇るモバイルマシンだ。s30よりも一回り大きいB5ファイルサイズのモバイルノートで、ビジネス向けノートPCとして高い評価を受けている「ThinkPad X21/22シリーズ」がベースモデルとなっている。

 この夏は1モデル(2662-3F7)のみのラインナップ。ほかのThinkPad i Seriesと同様、2001年夏モデルからボディカラーがブラックに変更されている。同じブラックでも各シリーズで微妙に質感が異なるのだが、この1620には天面とパームレスト部にThinkPad X21と同じラバー質の塗装が施され、高級感はグッと増している。



左側面の左から、ヘッドホン、マイク、コンパクトフラッシュスロット、PCカードスロット(TypeII)、IEEE1394(4ピン)。右側面は、右端にUSBポートがあるのみ、HDDパックが内蔵されている。
 スペックに関しては、CPUこそ先代(2662-33J)と同じ低電圧版Mobile PentiumIII-600MHzだが、周辺部分はさまざまな面でグレードアップしている。まず、標準搭載のメモリが64MBから128MBに増加。この128MBはオンボードで実装しており、メモリソケットは従来同様に1つ空いている。最近は標準で128MBのメモリを搭載していても最大で256MBまでしか積めないPCが多いが、それはチップセットに(メモリの上限が256MBまでに制限されている)440MXを採用しているため。本機では440ZXを採用しているため、最大搭載メモリ容量も384MBに増えている。256MBメモリモジュールの価格が下落している現在、この点は見逃せないアドバンテージだろう。



前面中央にはUSBベースの独自コネクタ「ウルトラポート」を装備。背面のインターフェイスは、左からACアダプタ、USB、CRT、LINE IN、LAN、モデム。
 また、今回から通信機能は、56kbpsモデムに加えLAN機能も装備するようになった。従来どおりIEEE1394ポート(4ピン)も内蔵しており、モデム/LAN/IEEE1394をすべて本体に内蔵するのは、現行のThinkPadのラインナップ中でこの3F7ただひとつである。ちなみに、IEEE1394コントローラはマザーボードにオンボード実装、モデムとLANはMini PCIのカードを本体内部のソケットに装着する形で提供している。



HDDはパック式になっておりネジを1本外せば引き出すことができる。HDDの換装は自己責任となるが、その気になれば容易に交換が可能だ。ちなみに、評価機に内蔵されていたベアドライブは、日立の「DK23BA-20」だった。
 HDD容量は20GBと据え置きだが、よほど特殊な使い方(HDDに大量のCDイメージを置くなど)をしない限り、十分な容量と言えるだろう。HDDはパック式で格納されており、大げさに本体を分解せずとも底面のネジを1本外すだけで引き出すことができる(ただし、自分でHDDの換装を行うとメーカーの保証が受けられなくなる場合が多いので注意)。
 光ドライブは外付け。先代ではUSB接続のポータブルCD-ROMドライブを同梱していたが、今回はUSB接続のポータブルCD-RWドライブ(Panasonic「KXL-RW21AN-B」)にグレードアップ。初代1620には標準添付だったドッキングステーション「ウルトラベースX2」は、今回別売りオプションとして用意されている。ちなみに、バッテリ駆動時間も、先代の3.9時間から4.5時間(いずれもメーカー公称値)へと延長されている。これはBIOS、デバイスドライバなど、省電力機構を徹底的に見直した結果だという。



打ちやすさで定評のあるキーボード。キーピッチは18.5mm、ストロークは2.5mm。反発力の強いキビキビとしたキータッチが印象的だ。ThinkPad伝統の7段配列に、ポインティングデバイスは「拡張版TrackPoint」。パームレストも十分に確保されている。キーボード・ライト機能も装備している。
 本体底面にマグネシウム合金、パームレスト部にCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic=カーボンファイバ配合の強化プラスチック)、そして液晶パネル部にはチタン複合CFRPと、3種類の素材を適材適所に組み合わせたボディの剛性感は相変わらず素晴らしい。サイズ、重量、スペック、そしてバッテリ駆動時間と、バランスが非常に良くとれており、モバイルノートとしての実力は非常に高い。

 同社のThinkPad i Series s30との比較では、完全に日本市場にフォーカスして開発された“s30”に対し、この1620は、ワールドワイドモデルである“Xシリーズ”をベースモデルとしているため、“操作性”、従来モデルや現行他モデルとのオプションの互換性といった“ユーザービリティ”、“筐体の剛性”などへのこだわりをより強く感じることができる。キーボードも、キーピッチこそs30よりも0.25mm広いだけの18.5mmだが、パームレストが広く確保されているため、膝の上などで使用する時などの安定感ではs30よりも断然こちらが上だ。また、s30はチップセットに440MXを採用しているためメモリ搭載容量の制限(最大256MB)があり、さらにサウンド、モデムもチップセット内蔵機能を使用するなどローコスト化が目立ち(もちろんこれは低消費電力のためでもある)、細部のスペックはずっと本機のほうが上である。ビジネス向けThinkPadと同じポートリプリケータやドッキングステーションが使える点も強みだろう(使用できるオプションの種類はXシリーズと若干異なる)。一方、サイズや重量、バッテリ駆動時間ではs30のほうが断然有利。結局、選択の基準はどの要素を重視するかにかかってくるだろう。



ThinkPad i Series 1620(2662-3F7)の主なスペック
CPU 低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz
メモリ 128MB
液晶 12.1インチ
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-RW R6倍/RW4倍/CD6倍(外付け)
通信 モデム&LAN
サイズ 279.4(W)×226.8(D)×24.9〜30.2(H)mm
重量 1.6kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Office XP Personal

(鈴木雅暢)



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