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■製品レビュー
(PC本体)
B5ノート


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バイオノート505 PCG-V505T1/P 新開発の“9.5mm厚コンボドライブ”を内蔵したパワフル準モバイルノート
バイオノート505 PCG-V505T1/P
ソニー(ソニースタイルオリジナルモデル)
32万4800円(評価機にカスタマイズ済み)
03-5454-0700
http://vaio.sony.co.jp/


Printable Version 2003年1月25日

SONY Flash on ASCII
本製品はこちらから購入いただけます。画像をクリックすると“SONY Flash on ASCII”に移動します。

 ソニー「バイオ」ブランドのノートPCといえば、親指操作の極小ノート「バイオU」やカメラ付きミニノート「バイオC1」、換装可能なユニットベイを持つ「バイオノートNV」など個性派揃いだが、中でも「バイオノート505」は、登場するたびに新たな驚きをもたらしてくれるシリーズだ。2003年春の新製品にラインナップされたのは、第4世代に当たる「V505」シリーズ。'97年の初代「505」に始まり、'99年のMobile PentiumIIを載せた「Z505」、ドッキングステーションを同梱した2001年の「R505」に続くフルモデルチェンジとなる。
 505シリーズはフルモデルチェンジの周期がおよそ2年と比較的長く、ソニー社内で練りに練っているという印象がある。その結果、毎回斬新なスタイルとフィーチャーを絡めたマシンに仕上がってくるのだが、今回の“V505”は歴代で最も意外性のある1台だ。



サブノートにMobile Pentium 4を投入!!

背面
写真1 CD-RW&DVD-ROMコンボドライブを内蔵しつつ、フットプリント(設置面積)は従来のR505と同等を実現。

 505シリーズはノートPCのカテゴリで分けるとB5ファイルサイズのサブノートに属する。そんな小さなボディの中に、V505はA4ノート並みのマシンパワーを詰め込んで登場した。ラインナップは「PCG-V505R/PB」と「PCG-V505/B」の2モデルで、上位機種のPCG-V505R/PBは、CPUにMobile Pentium 4-M-1.80GHz、ビデオチップにATI MOBILITY RADEON(ビデオメモリ16MB)、HDDは60GB、そしてCD-RW&DVD-ROMコンボドライブを内蔵している。

 従来のノートPCの感覚では、これらの数字を聞いた瞬間、誰もサブノートのスペックとは思わないだろう。事実、ソニーのA4ノート「バイオノートGR」シリーズの2002年秋モデル「PCG-GRS70/P」が、これとほぼ同等のスペックなのだ(厳密に見るとV505がより高性能)。ちなみに、下位モデルのPCG-V505/Bは、CPUがMobile Celeron-1.70GHz、HDDが40GB、プリインストールOSがWindows XP Home Editionになっており(PCG-V505R/PBはWindows XP Professional)、ほかにはスペック上の違いはない。



両側面
写真2 曲線と直線を織り込んだデザイン。背面に端子類は一切なく、すべてが左右側面に集約されている。
左側面アップ
左側面アップ。
右側面アップ
右側面アップ。
写真3、4 Ethernetとアナログモデム端子には丸いカバーが付けられている。ただ、Ethernetは恒常的に利用する端子なので、たとえば会社と家庭の往復で接続するたびにカバーを開けるのは少々手間にも感じる。

 もちろん、V505がこれだけのマシンパワーを手に入れたのには理由がある。軽さや薄さなど可搬性が最も重視されるサブノートは、その性質上、高速なCPUやビデオチップからの放熱を狭い筐体内では処理しきれないため、採用するのが非常に難しい。同様に、光学ドライブを内蔵してしまうと極端に厚みが増してしまうため、やはり搭載は難しかった。

 この問題の解決に、V505は2つの新たな手段を用意した。まず、CPUとチップセット/ビデオチップとでそれぞれ独立したヒートシンクを持つ冷却機構「ディスクリートクーリングシステム」を採用し、R505に比べて放熱効率を約40%も高めている。さらに、光メディアドライブを新開発の9.5mm厚コンボドライブとすることで、高さ方向の増大を防いでいる。

キーボード
V505のキーボード。
キーボードアップ
キーボードのアップ。
写真5、6 2色に色分けされたキーボードは、ピッチが約18mm、ストロークが約2mm。キー配置に不自然さはなく、やや大きめのEnterキーとBack Spaceキーに好感が持てる。また、キートップは手前にアールがつけられ、打ちやすさに配慮されている。なお、写真では分かりにくいが、本体手前に無線LANを物理的に停止させるスイッチも用意されている。
タッチパッド
写真7 周囲のベゼルをなくし、パームレスト部との段差を0.1mmにまで抑えたタッチパッド。バイオノートでおなじみのジョグダイヤルは搭載しないが、左右のボタンはしっかりしたクリック感で押しやすい。

 これらの新機軸によって、V505は277(W)×242.4(D)×33.5(H)mmというボディサイズに、A4ノートクラスのマシンスペックを実現したのだ。重量はバッテリ込み約1.99kgと、常に持ち歩くには多少重いが、光学ドライブを内蔵しつつ従来機のR505(約1.98kg)と同じ重量に収めているのには脱帽だ。なお、標準バッテリはR505の2600mAhから4400mAhへと大容量化が計られ、JEITA測定法(Ver.1.0)による駆動時間は約3.5時間となっている。付属のACアダプタも、58.4(W)×150(D)×17.7(H)mm/約290gと従来よりも薄型軽量なのがうれしい。

 さらにパワーを求めるニーズには、ソニーのECサイト「ソニースタイル」の専用モデルが最適だ。ソニースタイルからオーダーすれば、C.T.O.(Configuration To Order)によって、CPUをMobile Pentium 4-M-2.20GHz、メモリを最大1GBまで強化できる。同サイトでは、このフルスペックモデルを「PCG-V505T1/P」として1月下旬より予約受注を開始する予定だが、その実機でスクウェア「Final Fantasy XI Windows版」の動作チェッカを走らせたところ、3周平均でスコアは1698を記録した。スクウェアによると1500〜3000は“快適ではないものの動作する範囲”としているので、解像度を下げる/エフェクトを軽くするなどの対応でサブノートでも同ゲームが遊べそうだ。



ACアダプタ
写真8 58.4(W)×150(D)×17.7(H)mmで約290gと、軽量コンパクトなACアダプタ。コネクタ先端は、通電時に緑色に光る面白いギミック。

 価格はオープンプライスで、編集部の予想実売価格はPCG-V505R/PBが25万円前後、PCG-V505/Bが20万円前後。ソニースタイルモデルは1月27日エントリー開始だが、予想実売価格は、最小構成で19万円前後、最大構成では33万円前後となっている。サブノートにもMobile Pentium 4とコンボドライブが搭載されたということは、すなわちデスクトップPCに近い使い方が“場所を選ばずにできるようになった”ということだ。これは間違いなく、現状のサブノートカテゴリに対する“改革”と言えるだろう。その意味で、ハイパワーを求めるノートユーザー全員にお勧めできる1台に仕上がっている。

バイオノート505 PCG-V505T1/Pの主なスペック
製品名 PCG-V505T1/P
CPU Mobile Pentium 4-M-2.20GHz
チップセット Intel 845MP
メモリ(最大) DDR SDRAM1GB(1GB)
グラフィックス ATI MOBILITY RADEON(16MB)
液晶 12.1インチTFT液晶(1024×768ドット)
HDD 60GB
FDD なし
光メディアドライブ CD-RW&DVD-ROMコンボドライブ(CD-R8倍速/CD-RW4倍速/CD-ROM24倍速/DVD-ROM8倍速)
スロット マジックゲート対応メモリースティック、PCカード(TypeII×1)
通信 Ethernet(10BASE-T/100BASE-TX)、無線LAN(IEEE802.11b対応)、56kbpsアナログモデム
I/O USB×2、IEEE1394、外部ディスプレイ、マイク入力、ヘッドフォン出力、ポートリプリケータコネクタ
サイズ 277(W)×242.4(D)×33.5(H)mm
重量 約1.99kg(バッテリ含む)
OS Windows XP Professional
オフィスアプリ Ofiice XP Professional

(松本 俊哉)



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