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“VAIO type T”VGN-TX92PS/TX92S 指紋認証とセキュリティーチップでビジネスにも使えるモバイルAVノート
“VAIO type T”VGN-TX92PS/TX92S
ソニー/ソニーマーケティング
オープンプライス(予想実売価格:約16万円〜)
http://www.vaio.sony.co.jp/
http://www.jp.sonystyle.com/
http://www.ascii.co.jp/sonyflash/


2006年6月14日

SONY Flash on ASCII
“type T”をはじめとしたソニー製品はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”に移動します。

スリムでスタイリッシュなボディーに1366×768ドット表示が可能な11.1インチワイドTFT液晶パネルを搭載し、片面2層対応のDVDスーパーマルチドライブも内蔵可能なソニーのモバイルAVノート「VAIO type T」がこのたびラインナップを一新した(近日発売予定)。今回発表された新モデルの外観は、従来モデル(VGN-TX91PS/TX91S)とほとんど変わっていないが、内部アーキテクチャを一新したほか、情報漏えいを防止するためのセキュリティー機能の搭載、さらにはワンセグ(携帯機器向け地上デジタル放送)の録画予約機能の追加など、さまざまな部分で改良が加えられている。ここではCTO販売の“VAIO OWNER MADEモデル”(以下VOM)である「VGN-TX92PS/TX92S」(価格は最小構成で16万円〜)を中心に紹介する。なお、店頭販売モデルについてはこちらのニュース記事をご確認いただきたい。





新プラットフォーム採用! より長時間のバッテリー駆動が可能に

「VGN-TX92PS/TX92S」。
カラーは従来モデルと同様、カッパー(左)、ホワイト、ブラックを用意。そのほかに限定1000台のプレミアムカラー“プレミアムブルー”モデル(右)も再登場している。

 早速、新モデルのスペックから見ていこう。まずチップセットにはIntel 945GMS Expressを採用し、CPUはIntel Core Soro U1400-1.2GHzまたはU1300-1.06GHz、もしくは超低電圧版Celeron M 423-1.06GHzを選択可能となっている。従来の機種のチップセットはIntel 915GMS Expressであり、選択できるCPUはPentium MまたはCeleron Mだった。これによりシステムバスが400MHzから533MHzになるなど、ベースのスペックが底上げされるとともに、バッテリーの駆動時間も、Core Solo選択時で公称約10時間と、従来機種(公称で最大9時間)からさらなる長時間駆動が可能になっている。

本体底面。中央のカバーを開けるとメモリー増設用スロットにアクセスできる。上は標準バッテリー。
ACアダプターはモバイルノートにふさわしく薄くコンパクトで、カバンに入れても邪魔にならない。

 メモリーはオンボードで512MB(PC2-4200 DDR2 SDRAM)を内蔵しており、最大で1.5GBまでの増設に対応する。なお出荷状態の設定では、従来モデルと同様メモリーバスは400MHzに設定されているが、533MHzで駆動させることも可能だ。

本体前面。左側にSDメモリーカードスロットとメモリースティックスロットを備える。右側にはボリュームスイッチ、オーディオ入出力などが並ぶ。
後部。左側に有線LANのポートがあり、右側には電源・バッテリーとi.LINK端子を搭載する。
本体右側面には光学ドライブとVGAポートに加え、ワンセグ受信用のアンテナを搭載。アンテナは先端に突起がついており、液晶ディスプレーを閉じる際に突起が引っかかることで同時にアンテナも畳めるようになっている。
本体左側面。USBポートやPCカードスロット、モデム用のモジュラーコネクタを搭載する。

 HDD、光ドライブは従来機種と同じで、HDDは最大80GB(UltraATA/100、4200rpm)を、光ドライブは片面2層対応のDVDスーパーマルチドライブを選択できる。ビデオ機能はチップセット内蔵で、ビデオメモリーは最大128MBをメインメモリーから共有する。

キーボードはJIS配列の一般的な日本語キーボードのほか、ASCII配列の英語キーボードを選択することも可能。英語キーボードはキーの数が少ないため、キーレイアウトに余裕があって打ちやすい。またスペースバーが広いなどの特徴がある。

 以下、通常カラーモデル(カッパー、ホワイト、ブラック)の主なスペックを記載する。ちなみに限定1000台での販売となる“プレミアムブルー”に関しては、CPUにIntel CoreSolo U1400しか選べないなど、若干選択できるスペックが異なる。ただし限定販売ということで売り切れる可能性もあるため、このカラーが気に入ったなら早めに予約しておいたほうがいいだろう。

VAIO type T(VOMモデル)の主なスペック
製品名 VGN-TX92PS/TX92S
CPU Intel Core Solo U1400-1.2GHz/同 U1300-1.06GHz/超低電圧版Celeron M 423-1.06GHz
メモリー DDR2 SDRAM 1.5GB/1GB/512MB
HDD 80/60/40GB
液晶パネル 11.1型ワイドTFTカラー液晶[クリアーブラック液晶(スリムLED)]
画面解像度 1366×768ドット
光ドライブ DVDスーパーマルチドライブ/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ
インターフェース USB×2、i.LINK(IEEE 1394)×1、FeliCaポート、メモリースティックスロット、SDメモリーカードスロット、PCカードスロット(Type-II)、アナログRGB、音声入出力
通信機能 10/100BASE-TX有線LAN、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Bluetooth、V.92モデム
電源 標準バッテリーパック(最大約10時間)/大容量バッテリーパック(最大約16.5時間)(※1)
サイズ(W×D×H) 272.4×195.1×28.5(最薄部21)mm
重量 約1.25kg(ワンセグチューナー搭載の場合、約1.27kg)
キーボード 日本語/英語
※1 Core Soloプロセッサー、メモリー512MB搭載モデルの場合。



ビジネスでの使用に大きな安心をプラスする3つの保護機能

カーソルキーの右下、FeliCaポートの右隣にレイアウトされている溝に指を滑らせることで指紋認証を行なう。

 今回のVGN-TX92PS/TX92Sからは、新機能として“HDDプロテクション”が標準搭載されている。また新たにHDDに保存された情報を守るための機能を仕様選択により追加できるようになった。それが“指紋認証”“TPM”である。

“HDDプロテクション”がオンの状態で本体を揺らすと、画面のように注意を促すメッセージが表示され、HDDのヘッドが自動的に退避する。
HDDプロテクションの設定画面。感度を3段階から設定できるほか、ヘッドを退避させた時のメッセージの表示・非表示の選択もここから行なえる。なお、この画面では振動のレベルをリアルタイムでモニタリングすることも可能だ。

 HDDプロテクションは落下などにより本体に激しい衝撃が加えられると予想される状況で、その予兆となる動きを検知し、衝撃が加わる前にHDDのヘッドを退避させる機能。本体を誤って落としてしまった場合など、HDDのヘッドがプラッターを傷つけてデータが読めなくなる、という事態を避けられる。どの程度の動きでヘッドを退避させるのかは、ソフトウェアから3段階に設定できるようになっている。

指紋をスキャンすると指紋認証・管理ソフトである“Protector Suite QL”のメニューがデスクトップ上に表示される。コンピュータのロックや暗号化により保護されたフォルダのアンロック、設定画面の呼び出しなどが可能。
Protector Suite QLにより作成される“My Safe”フォルダは、格納したファイルを暗号化し保護する。指紋認証を行なわなければフォルダを開くことはできず、認証に失敗すると画面のようにパスワードを要求される。
Protector Suite QLの設定画面。指紋の追加登録やMy Safeフォルダのサイズ変更などはここから行なう。

 指紋認証は、Windowsのログオンやコンピュータのロック解除を指紋のスキャンにより実行できる機能だ。指紋認証・管理ソフトウェア“Protector Suite QL”は、指紋の照合がなければアクセスできないフォルダの作成なども行なえる。指紋認証を用いるとWindowsのログオン時にキー入力の必要がなく、素早く行なえるのがメリット。セキュリティーと扱いやすさを高い次元で両立できるのは、生体認証ならではの大きな魅力だ。外に持ち運ぶモバイル機には非常に重宝する機能である。

 最後のTPMは、“Trusted Platform Module”の略で、乱数の生成や秘密鍵の保存といった機能を有するセキュリティチップのこと。万一HDDを引き抜かれて持ち去られたとしても、TPMを使用してデータを暗号化しておけば、復号化するための秘密鍵はTPMのほうに保存されているため、暗号を読解される確率はぐっと低くなる。

 これらの機能はいずれも、ビジネス向けのモバイルノートでは必須となりつつあるものだ。type Tシリーズはボディーがスリムかつ軽量で持ち運びやすいことからモバイルノートとしてビジネスに活用している人も実際のところ少なくないとは思うが、ことデータの保護といった面ではほかのビジネス用モバイルパソコンと比較して一歩譲る部分があったことは事実。特にそうした部分を求められるビジネスユーザーにとっては、これらの新機能は大きな魅力といえるだろう。



ワンセグ録画機能も強化! 録画予約が可能に!!

ワンセグの視聴・録画アプリケーション“VAIOモバイルTV”(右)。デスクトップの脇に張りつく形のユーザーインターフェースは、いわゆる“ながら見”に便利。このほか、一般的なアプリケーションと同じようにウィンドウと操作パネルといった形で展開することも可能だ。

 type Tのもうひとつの目玉といえるのがワンセグの視聴・録画機能だが、VGN-TX92PS/TX92Sではさらなる機能強化が図られている。従来機種では予約録画機能は搭載されておらず、手動で“録画ボタン”を押すことでのみ、録画が可能であった。しかし今回の新モデルでは、ワンセグの視聴・録画ソフトである“VAIOモバイルTV”に録画予約機能が追加されたのだ。


VAIOモバイルTVでは、テレビ王国の“MyEPG”からの録画予約に対応する。番組表にある“iEPG”ボタンをクリックするだけで予約が行なえる。

 予約方法は電子番組表(EPG)を提供するウェブサイト“テレビ王国”の会員向けサービスである“MyEPG”を用いる方法のほか、ワンセグの放送波に重畳される番組情報(データ放送)を用いる録画予約、さらには手動でのタイマー録画予約と、3つのパターンが利用可能だ。このうちMyEPGとデータ放送からの録画予約では、EPGまたはVAIOモバイルTVに表示される番組リストから、希望する番組の“予約”ボタンを押すだけで簡単に録画予約処理を実行できる。

ワンセグのデータ放送から録画予約を行なう場合は、希望するチャンネルの放送リストを表示し、その中から番組を選択した上でウィンドウ下の“予約ボタン”を押す。
手動での録画予約もサポート。1回限りの録画はもちろん、週単位でスケジュールを組んで繰り返し録画することも可能だ。
※1 画面は著作権の関係で、一部モザイク処理を施しています。

 録画予約設定時には状況に応じて録画時間の自動延長を行なう“録りきり録画機能”も今回から搭載された。この録りきり録画機能はスポーツ中継などで番組の延長が発生した場合、延長された時間分を自動的に延長して録画するという機能だ。その後に放送される番組に関しても、予定されていた開始時刻に録画は始まるものの、終了時刻は延長されるため、番組を最後まで録画できる。

 ただしひとつだけ注意しなければならないのは、録画予約番組の当初の終了時刻を越えて番組が開始された場合、その番組は録画されないというところ。本機の録画延長はワンセグ放送の情報(番組終了の時間)を受信して行なわれるため、放送そのものが開始されていなければ情報の取得もできないためだ。たとえば30分番組を録画予約していたとして、その前に放送されていたスポーツ中継が1時間延長したとする。その場合、当初の録画予約時刻に録画は行なわれるものの、延長録画は行なわれず、当初の終了時刻通りに録画が終了してしまう。回避策としては、録画終了時刻を遅く設定して多少余分に録画することなどが考えられる。たとえば30分番組なら、あらかじめ録画終了時刻を30分遅く設定しておけば、1時間以上番組が延長するということはそう滅多にないため、録り逃すことも少ないだろう。

 type Tの基本路線はやはりボタン一押しでDVDなどを気軽に楽しめるAVノートということになるが、幅272.4×奥行き195.1×高さ28.5(最薄部で21)mmという本体サイズと、バッテリー込みで約1.27kg(ワンセグチューナー搭載モデル)というスリムかつ軽量なボディーはビジネスシーンにもピタリとはまる。実際、筆者の周りにもtype Tをビジネスマシンとして活用しているユーザーは少なくない。そういったユーザーにとっては、今回の新モデル、特に新しいデータ保護機能は実に大きな意味があるといえるだろう。

(伊藤 裕也)




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