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2006年春パソコンを振り返る 【まとめてチェック!!】“Viiv”“地デジ”で串刺し!!
2006年春パソコンを振り返る

2006年2月6日

 ここでは、2005年12月から2006年1月と足掛け2年(!?)に渡って各社から発表された“2006年春モデル”を、“キーワード”で串刺しにして振り返ります。まずはデスクトップパソコンを“Viiv”“地デジ”という2つのキーワードで料理します。



過去の3週のASCII24読者アンケートを総ざらえ
最も興味・関心の高いデスクトップパソコンはずばり……コレだ!!

 2006年の“春モデル”は、例年の1月発表が前倒しされる形で昨年(2005年)の12月中から断続的に発表されてきたことは周知のとおり。そこで、ASCII24の読者アンケート昨年末から発表された週末ごとに、その製品への興味・関心について聞いている。ここでは、それらを総合して最も興味・関心の高いモデルを探った結果が以下のベスト5だ。もちろん、集計期間も投票総数も異なるため、厳密な意味での人気度と見るわけにはいかないが、読者の傾向を捉えることはできるだろう。

  1. 日本電気 VALUESTAR X(水冷デスクトップ) 16.3%
  2. 日本電気 VALUESTAR G タイプC(スリム水冷デスクトップ) 14.5%
  3. 日本電気 VALUESTAR W(ワイド液晶ディスプレー一体型) 12.7%
  4. ソニー VAIO type R(TV視聴・録画対応ハイエンドデスクトップ) 8.7%
  5. エプソンダイレクト Endeavor Pro3500(パワフルデスクトップ) 8.4%

 2006年春モデルを全般に見渡してみると、キーワードとして浮かび上がるのは、やはり“Viiv”と“地上デジタル放送の録画・視聴・書き出し”になる。しかし、ASCII24読者は、過去のアンケートでもデスクトップパソコンよりノートパソコン(特にモバイルパソコン)、デスクトップパソコンではAV機能よりパソコンとしての高速演算性能重視、という傾向があり、今回の水冷デスクトップが1位、2位に入った結果にはそれが強く反映された結果と見てよさそうだ。


過去3週に渡ってASCII24読者に聞いた2006年春モデルで最も興味・関心が高かったのは、日本電気の水冷デスクトップ“VALUESTAR X”

 なお、6位以降の次点には、

  • 富士通 FMV-DESKPOWER LX(液晶ディスプレー一体型)(8.3%)
  • 日立製作所 Prius One P(TV視聴・録画対応液晶一体型デスクトップ) 6.1%
  • MCJ Lm-i910M-PL9(Viiv対応デスクトップ) 5.8%

などが並んだ。3位と6位、7位には液晶ディスプレー一体型が入っているあたりは、デスクトップパソコン=将来の拡張性が命!! という固定観念が、今のベースモデルのハイスペック化によって徐々に解け始めてきたという傾向が見受けられそうだ。



そもそも“Viiv”って?


Viivプラットフォームについて語る、米インテル デジタルホーム事業本部副社長兼事業本部長のドナルド・マクドナルド氏

 最初のキーワードは“Viiv”。日本では多くの場合“ヴィーブ”と呼ばれるが、世界最大の家電製品のトレードショー“2006 International CES”を取材した記者によると、現地では“ヴァイブ”と呼ぶケースも少なくないという。

 このViivテクノロジが日本で正式に発表されたのは1月10日のこと(関連記事)。これによると、Viivテクノロジの必要構成は、

  • デュアルコアCPU(Pentium D、Intel Core Duoなど)とIntel 945/955/975 Expressチップセット
  • Gigabit Ethernet
  • Windows XP Media Center Edition
  • Intel HD Audio

だという。最大1Gbpsの高速ネットワークに加えて、高音質な音楽再生機能も備える必要があり、インテルが以前から提唱している“リビングPC”をより具体的なスペックに落とし込んだものといえる。



2006年春のViiv対応パソコン総ざらえ

 さて、ASCII24で報じてきた2006年春のデスクトップパソコンのうち、Viiv対応を正式にうたっているのは意外に少なく、5社6モデルにとどまる。

日本電気
VALUESTAR W(最上位モデル)
富士通
DESKPOWER H
日立製作所
Prius Deck P
デル
Dimension 9150
Dimension 5150C
MCJ
Lm-i910M-PL9

 これは、Viivの必要構成のうちCPUにデュアルコアを必要とすることが大きなハードルになっていると思われる。この状況はIntel Core Duoがデスクトップパソコンにも採用されてくるであろう今年半ばから後半に掛けては、状況が変わる可能性もある。

 もうひとつ、OSにWindows XP Media Center Edition(Windows XP MCE)を搭載することもネックになると思われがちだが、それは杞憂に終わるだろう。Windows XP MCEはWindows XP Professionalの上位互換であり、またTV視聴・録画などのインターフェースにおいて必ずしもWindows XP MCEを使う必要はない。つまり従来から各社が開発してきたTV視聴・録画アプリを使ってかまわないことなどから、Windows XP MCEによる制限が発生することはないからだ(とはいえ、OSそのものがXPからVistaへと一変するので、それに合わせてViivの必要構成が更新される可能性も大いにある)。

 では、主なViiv対応パソコンのスペックを振り返ってみよう。

日本電気/VALUESTAR W

液晶一体型で地上デジタル放送の視聴・録画も可能な“VALUESTAR W”の最上位モデル
型番
PC-VW970EG
CPU
Pentium D 820-2.80GHz
チップセット
インテル945G Express
メモリー
512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
32インチワイド高輝度デジタルTFT液晶ディスプレー(一体型)
表示解像度
1360×768ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約600GB(約300GB×2)
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上デジタル/アナログ、BSデジタル、110度CSデジタル放送対応
拡張スロット
PCカード TypeII×2、トリプルメモリーカードスロット
通信
10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×4、IEEE 1394×2、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅960×奥行き360×高さ604mm
重量
約40kg
OS
Windows XP Media Center Edition 2005
予想実売価格
33万5000円前後
出荷開始時期
発売中


富士通/FMV-DESKPOWER H

縦置き横置きが選択可能な“FMV-DESKPOWER H”
型番
FMVH70RWC
CPU
Pentium D 820-2.80GHz
チップセット
インテル945G Express
メモリー
512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
20.1インチワイドデジタルTFT液晶ディスプレー(付属)
表示解像度
1366×768ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約500GB(約250GB×2)
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上アナログ対応
拡張スロット
PCI×2(空き1)、PCカード TypeII×2、トリプルメモリーカードスロット
通信
10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×6、IEEE 1394×1、専用ディスプレー端子、アナログRGB出力、ビデオ入出力(D4対応、S-Video)、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅446×奥行き410×高さ102mm(横置き時)
重量
約12.0kg
OS
Windows XP Media Center Edition 2005
予想実売価格
30万円前後
出荷開始時期
発売中




日立製作所/Prius Deck P

縦置きスタンドが付属しており、スリムデスクトップながら安定して縦置きが可能な“Prius Deck P”
型番
DH75P2/DH73P2
CPU
Pentium D 920-2.80GHz/Pentium D 820-2.80GHz
チップセット
インテル945G Express
メモリー
1GB/512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
20インチワイドスーパーピュアカラー液晶ディスプレー(付属)
表示解像度
1360×768ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約500GB(約250GB×2)/約320GB(約160GB×2)
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上デジタル対応/地上アナログ対応
拡張スロット
PCI×1(空き0)、4メディア対応メモリーカードスロット
通信
10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×2、IEEE 1394×1、HDMI出力×1、専用モニター出力(D端子)、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅59×奥行き386×高さ370mm(縦置き時)
重量
約7.0kg
OS
Windows XP Media Center Edition 2005
予想実売価格
32万円前後/27万円前後
出荷開始時期
発売中


上記以外の各社のViiv対応パソコン

写真のブラックモデルのほか、シルバー&ホワイトモデルも用意されている『Lm-i910M-PL9』

ミドルタワー筐体の『Dimension 9150』。このほかスリムデスクトップの『Dimension 5150C』もViiv対応モデルとしてラインナップされている


2011年のアナログ放送停波を控えて
“地デジ”搭載がどんどん加速する!?


“2011年のアナログ放送停波”をアピールする浴衣姿の女子アナ6人!!

 次のキーワードは“地デジ”(地上デジタル放送)。2011年の地上アナログ放送の停波(配信停止)を控えて、昨年から地上デジタル放送の視聴・録画機能を持つパソコンが増えてきたことは、過去の【今週の特集】でも何回か取り上げている。

 しかし、地上デジタル放送は、従来のアナログ放送と異なり、配信時点で強固なコンテンツ保護機能がかかっており、従来のように気軽に録画してほかのパソコンや携帯機器、AV機器などで視聴する、といった使い方ができないという“使い勝手の悪さ”が各方面から指摘されている。そのため、今年1月には(社)電子情報技術産業協会(JEITA)のデジタル家電部会 コンテンツ保護検討委員会がこうした規制の緩和、ユーザーの利便性向上を図る提言を行なっていることが発表されるなど、徐々に解消の方向に動き出している(関連記事)。



2006年春の地デジ対応パソコン総ざらえ

 さて、2006年春のデスクトップパソコンのうち、地デジ対応モデルは5社9モデルを数える。

日本電気
VALUESTAR W
富士通
DESKPOWER LX
日立製作所
Prius Deck P
Prius Air P
Prius One P
ソニー
VAIO type R(CTOモデルで選択可能)
VAIO type H
VAIO type V
東芝
Qosmio G30

 このうち特にこの春モデルで注力したと思われるのが、日立製作所ソニーだ。ソニーの“type R”はカスタマイズ時にはなるものの、両社とも3モデルずつラインナップしているからだ。なお、多くの地上デジタル放送対応製品がBSデジタル放送/110度CSデジタル放送を含むいわゆる“デジタル3波”対応なのに対して、日立のPriusシリーズは地上デジタル放送のみ対応となる。BSデジタルや110度CSデジタル放送にも興味のある方は注意が必要だ。

 また、これらのモデルのうちソニー以外の4社製品では地上デジタル放送を録画した映像をSD品質にコンバートしてDVD(CPRM対応メディア)に書き出す機能を備えている(東芝のQosmioはソフトウェアを3月提供開始としている)。従来のように、録画したパソコンに溜め込み、録画時間が不足したら泣く泣く消すしかない、という不満が(多少は)改善されつつある。

では、主な地デジ対応パソコンのスペックを振り返ってみよう。

富士通/FMV-DESKPOWER LX

液晶ディスプレー一体型の“FMV-DESKPOWER LX”。内蔵HDDに記録しきれなくなっても、専用オプションの外付けHDD“メディアタンク”を使えば録画データを自動的に書き出して空き容量を作ることができる(最大10台まで接続可能)
型番
FMVLX90RD
CPU
Pentium 4 630-3GHz
チップセット
インテル915GV
メモリー
512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
20インチワイドデジタルTFT液晶ディスプレー(一体型)
表示解像度
1366×768ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約300GB
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上デジタル/アナログ、BSデジタル、110度CSデジタル放送対応
拡張スロット
PCカード TypeII×2、トリプルメモリーカードスロット
通信
10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×6、IEEE 1394×1、ビデオ入出力(コンポジット、S-Video)、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅622×奥行き270×高さ430mm
重量
約18.0kg
OS
Windows XP Home Edition SP2
予想実売価格
28万円前後
出荷開始時期
発売中




日立製作所/Prius One P

一見すると液晶TVのようなフォルムの“Prius One P”。写真のワイドタイプ『AW37P』(地上デジタル対応)、『AW35P』(地上アナログ対応)のほか、縦横比4:3の『AW33P』(地上アナログ対応)もラインナップされている
型番
AW37P
CPU
Celeron M 380-1.60GHz
チップセット
インテル910GML Express
メモリー
512MB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
20インチワイドスーパーラスタービュー液晶ディスプレー(一体型)
表示解像度
1360×768ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約320GB(約160GB×2)
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上デジタル/アナログ対応
拡張スロット
PCI×2(空き0)、PCカード Type II×2、3メディア対応メモリーカードスロット
通信
10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×5、IEEE 1394×1、ビデオ入出力(コンポジット、S-Video)、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅506×奥行き198×高さ421mm
重量
約12.3kg
OS
Windows XP Home Edition SP2
予想実売価格
27万円前後
出荷開始時期
発売中


ソニー/VAIO type H

デジタル放送対応モデルが充実した春モデル。写真はスリムデスクトップと液晶ディスプレーをセットにした“VAIO type H”『VGC-H72DB2R』
型番
VGC-H72DB2R
CPU
Pentium D 820-2.80GHz
チップセット
インテル945G Express
メモリー
1GB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)/最大2GB
液晶ディスプレー
20インチワイドクリアブラック液晶ディスプレー(付属)
表示解像度
1680×1050ドット
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
約400GB
光ドライブ
DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
TV機能
地上デジタル/アナログ、BSデジタル、110度CSデジタル放送対応
拡張スロット
PCカード TypeII×1、4メディア対応メモリーカードスロット
通信
10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
インターフェース
USB 2.0×4、IEEE 1394×2、デジタル出力(DVI-D、HDCP対応)、ビデオ入力(コンポジット、S-Video)、オーディオ入出力(S/PDIF含む)
本体サイズ
幅100×奥行き308×高さ415mm
重量
約9kg
OS
Windows XP Home Edition SP2
予想実売価格
33万円前後
出荷開始時期
発売中


上記以外の各社の地デジ対応パソコン

前ページではViiv対応モデルとして紹介した“VALUESTAR W”の最上位モデルも地デジ対応パソコン

ノートパソコンで唯一の地デジ対応モデル“Qosmio G30”



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