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超低電圧版Mobile PentiumIII-800MHz搭載の最速ミニノート
InterLink MP-XP7210
日本ビクター
オープンプライス
046-450-2951
http://www.jvc-victor.co.jp/interlink/
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アスキー PC Explorer 2002年7月号 2002年7月2日
Windows CEを搭載したHandheld PCのブランドだった日本ビクターの「InterLink」が、大幅に路線変更した。超低電圧版Mobile PentiumIII-M-800MHz搭載のWindowsノートに生まれ変わった最新モデルでは、内蔵バッテリのほかに、外付けバッテリも標準で付属する。
コンパクトな本体に
充実のインターフェイス
可搬性を重視するモバイルユーザーにフォーカスしたのが、「InterLink XP MP-XP7210」の属するミニノートのカテゴリだ。重さはおおむね1kg前後で、B5ノートよりもさらに軽くコンパクトなことから、モバイル派ユーザーの根強い人気を獲得しているクラスである。
本機の最大の特徴は、225(W)×152(D)×28.0〜29.5(H)mm、重量約885g(内蔵バッテリのみの場合)と、ソニー「VAIO PCG-U1」や富士通「FMV-BIBLO LOOX」などのライバル機とさほど変わらないサイズの本体に、2次キャッシュ512KB内蔵の超低電圧版Mobile PentiumIII-M-800MHzを搭載していることだ。他社のミニノートでは、Crusoeを採用するものが多い。Crusoeを採用する最大のメリットは低発熱かつ低消費電力だが、半面、パフォーマンスに関しては、アプリケーションの初回起動時にコードモーフィングが入るためにレスポンスが遅いなど、不満を訴える人がいることも事実である。
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| 写真2〜4 右側面には、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB×2、外部モニタ出力、LAN、モデム、ACコネクタを装備。左側面には、i.Link×1と、SDカードおよびPCカードスロットを1つずつ備える。 |
メモリはオンボード128MB+MicroDIMMスロットに128MBで、合計256MBを標準搭載する(下位モデル「MP-XP3210」はオンボード128MBのみ)。MicroDIMMを256MBに変更すれば、最大384MBまで増設可能だ(写真1)。チップセットはグラフィックス統合型のSiS630STで、メインメモリのうち16MBをビデオメモリとして使用する。HDDは2.5インチ(9.5mm厚)タイプを採用し、容量は30GB(下位モデルは20GB)となっている。
本体はミニサイズでもインターフェイスは一通り揃っており、右側面にUSB×2、外部CRT端子、モデム、Ethernetポートを装備する(写真2)。ただし、外部CRT端子は独自コネクタで利用するには別途オプション(4000円)の変換アダプタが必要。左側面には、i.LINK×1(上位モデルのみ)、TypeIIのPCカードスロット×1、その上段にSDメモリカードスロット×1を搭載する(写真3)。無線LAN機能を内蔵しないのは残念だが、必要ならば、PCカード無線LANアダプタを装着することで容易に実装できる。
実際に動画再生やWebブラウジングなどにしばらく使ってみたところ、Crusoeマシンに見られる、アプリケーションの初回起動時に顕著な動作のモタつきは当然ながら皆無。720×480ドットの動画ファイルを、8.9インチ/1024×600ドットのワイド液晶に全画面で再生しても、コマ落ちは生じなかった。
キーボードなど入力デバイスの
完成度も高い
軽めながらクリック感のあるキーボードは、キーピッチ16mm、キーストローク1.5mmを確保(写真5)。全体的に小ぶりではあるものの、主要なアルファベットキーを等幅にしているため、10分程度使っていればタッチタイプも容易に行えるようになる。強めにタイプしてもベースがたわむことはなく、ミニノートの中では出来のいいキーボードだと感じる。
ポインティングデバイスはスティックタイプ、突起がやや小さいため少々慣れは必要だが、カーソルの動き自体はスムーズだ。評価機にはIBM製ドライバがインストールされていたが、製品版にもこのまま採用されるかどうかは今のところ検討中という。
外付けバッテリを装着すれば
3時間以上の動作も可能
内蔵バッテリに加えて、着脱可能な付属の外付けバッテリを装着することで、大幅にバッテリ駆動時間を延ばせるのも本機の特徴だ(ただし、合計重量は1055gになる)。外付けバッテリを装着した状態で動画ファイルを連続再生したところ、室内での動画の視聴に問題ない最低限の輝度(下から4段目)に設定し、ボリュームも最弱の状態で、2時間27分となった。JEITA測定法で連続稼動4時間をうたうカタログスペックほどではないにしろ、HDDを頻繁に停止させるように設定して、輝度をもう少し下げれば、文書作成用途で3時間以上は楽に使えそうだ。なお、本機には、外付けバッテリの代わりに装着するオプションの大容量バッテリ(3万円)も用意されている。こちらを装着した場合の連続駆動時間は、JEITA測定法で約6.5時間だ。
同社のCDプレーヤやAVアンプの一部製品にも採用されている、独自のデジタル信号処理技術「CCコンバータ」(図)のソフトウェア版を搭載するのも本機ならではの特徴だ。CCコンバータは再生音の高音域を補間し、主にヘッドフォンによる音楽聴取時に、余韻やステレオ感を向上させるものだ。ただし、評価機ではこの機能が調整中だったため音質はチェックできなかった。左右のパームレスト部分にステレオスピーカも内蔵しているが、音質はサイズなりで、見た目ほどの高音質は期待できない。
モバイルユーザーには気になる本体の発熱だが、このサイズの筐体にPentiumIIIを詰め込んでいるだけあって、Crusoe搭載機ほどに穏やかとはいかない。特にAC電源を接続したまま、動画再生などの負荷が高い処理を長時間行うと、底面に触れるのが苦痛なほどの熱さになる。とはいえ、バッテリ駆動なら2時間を経過してもほんのり温かくなる程度で、いずれの場合にもキーボードおよびパームレスト部の発熱は不快に感じるほどではない。机において使うスタイルであれば問題はないだろう。また、クーリングファンの動作音も気にならないレベルである。
店頭発売は6月20日に開始される。価格はオープンプライスで、予想実売価格は21万円前後と見られる。付属ソフトは動画編集ソフト「PIXELA ImageMixer」と「Norton AntiVirus 2002」のみで、ミニノートとしてはやや高価な部類に入るが、ビジネスユースなら、超低電圧版Mobile Celeron-650MHz搭載、HDD 20GBの下位モデル「MP-XP3210」(実売16万円前後)という選択肢もある。Crusoe&Windows XP搭載ミニノートの処理速度に不満を感じているユーザーなら、B5ノート並みにパワフルなCPUを搭載した本機の基本性能には大いに満足できるはずだ。
| MP-XP7210の主なスペック |
| 製品名 |
MP-XP7210 |
| CPU |
超低電圧版Mobile PentiumIII-M-800MHz |
| メモリ |
256MB |
| 液晶 |
8.9インチワイドTFT |
| 解像度 |
1024×600ドット/フルカラー |
| HDD |
30GB |
| 光メディアドライブ |
オプション |
| 通信 |
モデム&LAN |
| サイズ |
225(W)×152(D)×28.0〜29.5(H)mm |
| 重量 |
約885g |
| OS |
Windows XP Professional |
| Officeアプリ |
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競合製品レビュー
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東芝「Libretto L5/080TNKW」レビュー |
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ソニー「PCG-C1MSX」レビュー |
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富士通「FMV-BIBLO LOOX S8/70W」レビュー |
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(アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有)
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