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VALUESTAR T VT970/6D 4画面同時表示も可能! ダブルチューナ搭載のハイエンドAVマシン
VALUESTAR T VT970/6D
NEC
オープンプライス(実売価格:40万円強)
0120-977-121
http://121ware.com/


月刊アスキー月刊アスキー 2003年6月号
2003年8月27日


ボディデザインをシャープに一新
個性的なストライプ柄にも注目

VALUESTAR T VT970/6D
ブラック&シルバーのストライプが新しい、TVチューナー内蔵スリムデスクトップ「VALUESTAR T VT970/6D」。

 NECの「VALUESTAR T」は、同社のカテゴリ分けの中では「パーソナル」に属する、AV関連機能に重点を置いたハイエンドデスクトップPCシリーズだ。この夏モデルではフルモデルチェンジを果たし、ボディデザインとシャシー構造、内部のアーキテクチャなどを一新。スペックの底上げを図ったほか、TV機能もさらに強化した。CPUをはじめとするスペックの異なる3モデルが用意されるが、ここでは最上位モデルの「VT970/6D」を紹介しよう。

前面
写真1 シルバーベースにブラックのクリアパネルを組み合わせたストライプ柄が印象的だ。下部のカバー内には、2基のPCカードスロットとメモリースティック/SDメモリーカードスロット、2基のUSB 2.0、IEEE1394を収めている。
背面
写真2 ロープロファイルのAGPビデオカードを搭載しており、ライザーカード上に用意された拡張スロットには、BS/CSデジタルチューナカード、TVチューナカード、モデムカードが標準で装着されている。Ethernet端子は、1000BASE-T Ethernet(GbE)対応だ。

 従来モデルのボディは丸みを帯びた曲線で構成されていたが、今回は一転して直線とフラットな平面で構成されたデザイン。エッジの処理や側板に開けた放熱口、プリントロゴまで徹底して、シャープなイメージを演出している。シルバーベースにクリアブラックのアクリルパーツを組み合わせることでストライプ柄に見せるフロントマスクの斬新なデザインも印象的である。

TV機能を大幅パワーアップ
4画面同時表示も可能に

 今回の最大の目玉はTV機能の強化だ。新Tシリーズが搭載するTVチューナカードには、ハードウェアMPEG-2エンコーダとデジタルノイズリダクション、タイムベースコレクタ、3次元Y/C分離回路といったこれまで搭載していた機能に加え、ゴーストリデューサが追加された。最上位モデルの本機にはこれとは別に、BS/110度CSチューナカードも搭載され、BSデジタル/CSデジタル放送の受信/録画も可能だ。

 また、付属の17.5型ワイド液晶モニタにもTVチューナを内蔵するダブルチューナ構成を採用。こちらもゴーストリデューサ、3次元YC分離回路といった画質改善機能を備えている。ディスプレイでTV番組を視聴しつつ、その裏番組の録画をPCで行うこともできるし、ディスプレイ単体で、(PCのように起動するのに時間がかからない)手軽な液晶TVとしても活躍する。それだけではない。メイン画面内にサブ画面を表示するPinP(Picture in Picture)および、メイン画面横に最大3つのサブ画面を表示するPoutP(Picture out Picture)機能をサポート。入力端子にはDVI-IによるPC画面のほか、それぞれ2系統のRCAコンポジットとS-VIDEO、さらにD4端子が用意され、PinP、PoutPで表示させる映像ソースはこれらの中から自由に選べ、またディスプレイが内蔵するTVチューナで受信した映像も選択できる。

Picture in Pictureの画面
画面1 PinP(画面1 PinP(Picture in Picture)で、PC画面内にTV画面を表示させた例。反対にTV画面内にPCのデスクトップ画面を表示させることも可能。表示画面のサイズ、位置などは付属のリモコンから操作できる。)で、PC画面内にTV画面を表示させた例。反対にTV画面内にPCのデスクトップ画面を表示させることも可能。表示画面のサイズ、位置などは付属のリモコンから操作できる。
Picture out Pictureの画面
画面2 こちらはPoutP(Picture out Picture)の例。メイン画面の左に3つのサブ画面を同時に表示させることができる。表示させる画面はPC画面とTV画面のほか、各入力端子の映像から、1つ1つ自由に選択できる。

 例えば、PinPではPC画面の中にTV画面、TV画面の中にPC画面、PC画面内にRCA入力映像、TV画面内にD4入力映像を表示させるといったことが可能だ。この組み合わせは自由で、やろうと思えばPoutPのメイン画面と3つのサブ画面のすべてに(内蔵チューナで受信した)チャンネルの異なるTV画面を表示することだって可能だ(もっとも、非常にレスポンスが悪くなるため実用的ではない)。入力ソースの選択や画面サイズの指定はすべて、付属のリモコンおよびモニタ下部のボタン操作によって行える。

 なお、従来機同様、液晶ディスプレイの解像度は1280×768ドットのワイド画面。VISUALボタンを押すことで輝度が増し、DVDムービーなども鮮やかに楽しめる。スピーカシステムには、液晶前面のパネルを振動させることで音を奏でるSoundVuを採用する。



ハイエンドにふさわしい高性能
DVD MULTIプラスドライブも搭載

本体内部
写真3 シャシーの構成。ライザーカードとPCカードスロットを提供するインターフェイスカードを一体化している。メモリソケットに1基の空きがある以外に拡張の余地はない。

 基本性能の強化も目立つ。CPUには、ハイパースレッディングテクノロジに対応した3GHzのPentium 4を搭載。メモリは512MB、HDDも250GBという大容量を搭載しており、TVをたっぷりと録画できる。光ディスクドライブには、通常のDVDマルチドライブがサポートするDVD-RAM/R/RWに加えて、DVD+R/+RWの読み書きに対応するDVDマルチプラスドライブを採用。つまりはすべての記録型DVDに対応しており、再生機器に合わせて好きな記録方式が選べるのは便利だ。また、ビデオ機能が、これまでのチップセット内蔵から、ATI RADEON 9100を搭載したAGPカードで提供される点もポイントだ。決して最新のチップではないが、FinalFantasy XIに代表される3Dゲームも十分楽しめる性能をもつ。

 ソフトウェアは、これまで同様、Microsoft Office XP Personalをはじめとして、ハードウェアを生かすAV関連ソフト、実用ソフトなどを豊富にプリインストールする。この春モデルから同社の全モデルに導入された「ソフトチョイスサービス」により、はがき作成や画像編集、ウイルス対策などといったいくつかのジャンルのソフトウェアは、それぞれ標準設定のソフト以外にも選択肢が用意されており、その中から好きなソフトを選んで使えるようになっている。今のところ選べるジャンルはそう多くはないが、使用するユーザーの立場に立ったこの試みは大いに評価したい。

BS/110度CSデジタルチューナカード
写真4 最上位モデルのVT970/6Fのみに搭載されるBS/110度CSデジタルチューナカード。オプティカルのS/PDIF入出力端子、TV出力端子(S-VIDEO/RCAコンポジット共用)、ICカードボックス用端子などを備える。
MPEG-2ハードウェアエンコーダ搭載TVチューナカード
写真5 VALUESTAR Tシリーズに共通して搭載されるMPEG-2ハードウェアエンコーダを搭載したTVチューナカード。画質改善機能として、タイムベースコレクタ/デジタルノイズリダクション、3次元Y/C分離回路に加え、ゴーストリデューサを新たに装備している。

 基本性能の全般的な強化に加え、DVDマルチプラスドライブやダブルチューナを搭載するなど、ハイエンド機として、性能面、機能面での優位をはっきりと打ち出したモデルに仕上がった。実売価格は40万円強と高価だが、それだけの対価を払っただけの満足感は間違いなく得られる一台だ。

左側面
左側面
前面
前面
右側面
右側面
写真6 TVチューナを内蔵し、PinP、PoutP機能も備えるほか、液晶前面のパネルを振動させることにより画面全体から音を出すSoundVuスピーカシステムまでも装備するなど、単体でもAV機器として通用するスペックをもつ超多機能ディスプレイが付属する。PCとは背面中央のDVI-D端子で接続する。AV入出力端子が非常に豊富で、背面と右側面にS-VIDEO/RCAコンポジット/RCAステレオピンの各入力端子を1セットずつ備えるほか、背面にはD4端子、アンテナ入出力端子も用意する。画面サイズは17.5型で、表示解像度は1280×768ドットに対応する。左側面にはUSB 2.0の3ポートハブを備えるのもポイントだ。
VALUESTAR T VT970/6Dの主なスペック
製品名 VALUESTAR T VT970/6D
CPU HT対応Pentium 4-3GHz
チップセット Intel 865G
メモリ(最大) PC2700対応DDR SDRAM 512MB(2GB)
ビデオ RADEON 9100(AGPカード)
HDD 250GB(UltraATA/100)
FDD オプション(USB接続外付け)
光メディアドライブ DVD MULTIプラスドライブ(DVD-RAM3倍速/DVD+RW2.4倍速/DVD+R4倍速/DVD-R4倍速/DVD-RW2倍速/CD-R24倍速/CD-RW12倍速/CD32倍速/DVD12倍速)
TVチューナー 地上波、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送
TV録画機能 ハードウェアMPEG-2リアルタイムエンコーダ
ビデオ入力 S-VIDEO×1、コンポジット×1
ビデオ出力 S-VIDEO・コンポジット共用端子×1
録画時間(地上波) 高画質モード:約61時間30分
標準画質:約119時間50分
長時間録画モード:約228時間
録画時間(デジタル) デジタルハイビジョン最長:約18時間40分
デジタル標準放送最長:約37時間30分
ラジオ・データ放送最長:約205時間10分
スロット PCI×2、AGP×1、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカード、メモリースティック
ドライブベイ 5インチ×1(空きなし)、3.5インチ(HDD内蔵用)×2(空き1)
I/O USB 2.0×8(本体側×5、液晶モニタ側×3)、IEEE1394×2、パラレル、DVI-I、PS/2×2、S/PDIF、TVアンテナ入力
通信 10/100/1000BASE-T、56kbpsモデム(K56flex、V.90)
サイズ(W×D×H) 115×373×382mm
200×373×382mm(スタビライザ設置時)
重量 約11kg
OS Windows XP Home Edition SP1
モニタ 17.5インチワイドXGA表示(1280×768ドット)液晶モニタ(デジタル接続、SoundVu対応)

(鈴木 雅暢)




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