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■製品レビュー
(周辺機器)
CD-RW/MO/DVD


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CRW2100E-VK 700MBがわずか5分! 高速化が進むCD-RWドライブ
CRW2100E-VK
ヤマハ
オープンプライス
http://www.yamaha.co.jp/
0539-62-3125


Printable Version 2000年11月20日

今や、個人用の大容量リムーバブルメディアとして、多くのユーザーが利用しているCD-R/RW。'99年から2000年にかけては、バッファアンダーランをほぼ完全に防ぐ技術が登場したり、CD-RWの書き換え速度が一気に最高10倍速まで引き上げられるなど、その使い勝手は非常に向上している。このような技術開発を経て、プレクスターやリコーからはすでに高速なドライブが出荷されているが、この11月にヤマハから、先行製品のスピードを上回る製品が登場した。

CD-R書き込み速度は
ついに16倍速に到達

 ヤマハの最新製品「CRW2100E-VK」は、CD-Rへの書き込み速度が市場最速の最大16倍速、CD-RW書き換えは10倍速、そして読み出し速度はCD-RWドライブとしては最速の最大40倍速(音楽CDのデジタルキャプチャも最大40倍速で実行可能)で、リードもライトも11月現在では最速となっている。700MBのデータをCD-Rに記録するには、所要時間はわずかに約5分間たらずだ。「BURN-Proof」や「JustLink」といったバッファアンダーラン防止機能こそ装備していないものの、高速な書き込みを行う際の安定性を考慮した8MBの大容量バッファメモリを搭載している。インターフェイスはATAPIで、UltraATAをサポートする。また、書き込み時に照射されるレーザーの干渉により、書き込み品質が低下してしまうことを防ぐ独自技術「Pure-Phase Laser System」を搭載するなど、高速化だけでなく、より高品質なデータ書き込みも実現している。

 さて、大幅な高速化が計られたCD-Rへのデータ書き込みだが、本機のデータ書き込みの特徴を詳しく紹介しよう。CD-Rへの書き込みでは、従来のドライブでは常にメディアに書き込む容量が一定となる「CLV(線速度一定)」方式の記録が行われてきた。そのため、常に書き込む容量を一定にするには、メディア内周にデータを書き込むときにはメディアを高速に回転させ、外周に書き込むときには逆に回転速度を落とす、という回転数の制御が必要だった。12倍速書き込み程度までならこの回転数制御も比較的容易だったが、より高速な書き込みを実現するとなると非常に困難になってくる。この問題を解決するため、CRW-2100では「パーシャルCAV」という書き込み方式をとっている。「CAV(角速度一定)」方式とは、データ転送量は変動するものの回転数は一定に保つ、というもので、メディアの回転速度を細かく制御する必要がない。そのため、高速なCD-ROMドライブなどでもこの方式が利用されている。ヤマハが採用したパーシャルCAVは、最内周から音楽CDの再生時間に換算して約14分に相当する部分まではCAV方式(最内周部は12倍速、以後14分の地点までは回転数は一定で、書き込み速度が徐々に上がっていく)で書き込み、14分以降の領域は16倍速で書き込む(書き込み速度は16倍速固定で、外周に向かうにつれて回転数が徐々に下がっていく)。最も高い回転数が必要なため制御が難しく、CLV方式では書き込みエラーの起きる可能性の高かった内周部をCAV方式にすることで、高速化を阻んでいた「壁」を突破したのである。

 一方、CD-RW書き換えについては、HighSpeed CD-RWの規格上は定められているものの、実際の製品は今まで登場していなかった、4〜10倍速のCAV方式が採用されている。CD-R書き込みとは異なり、こちらはメディア全域でCAV方式となっている。CD-RWの場合、特に、MOやフロッピーに近い操作感でCD-RWメディアにデータを記録できるパケットライトにおいては、ランダムアクセスが発生する可能性が高い。メディア上のランダムな場所に次々とデータを記録していくときには、CLV方式では頻繁にメディア回転数を変化させなくてはならず、その分タイムロスが生じ、モーターにも負担がかかる。CAVであれば、メディア回転数は常に一定なので、内周部と外周部で書き込み速度が変わってしまうものの、回転を細かく制御する必要がないので無駄が少なく、ランダムアクセスが多い場合には効率的だ。

 なお、16倍速書き込みに対応したCD-Rメディアだが、太陽誘電、TDK、三菱化学、リコーといった、国内の有名メディアメーカーからは早々に登場してきている。安全でより確実な書き込みを行うには、これらのメーカー製の「16倍速書き込み対応」が明記された製品を使用することをお勧めする。

 価格は、ライティングソフト「B's Recorder GOLD」とパケットライトソフト「B's CLiP」(ともにビー・エイチ・エー製)が付属し、オープンプライス。実売価格は3万円台前半から半ばとなっている。なお、本機と基本スペックは同等で、インターフェイスがUltraSCSIの「CRW2100S-VK」も同時に発表されており、価格はオープンプライス、実売価格はATAPIモデルより若干高い3万円台半ばから4万円弱程度となっている。バッファメモリはかなりの容量を積んできているが、これだけの高速なドライブとなると、やはりBURN-Proofのようなエラー防止機構が欲しいところではある。とはいえ、現時点で最高の書き込みスペックはやはり非常に魅力的だ。


本体背面。インターフェイスはATAPI(UltraATA対応)で、アナログおよびデジタルのオーディオ出力端子を装備する。なお、UltraSCSIタイプの「CRW2100S-VK」も用意されている。
書き込み 16倍速
書き換え 10倍速
読み出し 最大40倍速
読み出し(CD-RW) 未公開
バッファメモリ 8MB
アクセスタイム 160ms
インターフェイス ATAPI(UltraATA/66)
付属ソフト B's Recorder GOLD、B's CLiP

(内田)



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