アスキー PC Explorer 2002年6月号 2002年5月20日
安定した書き込み性能で人気の高いプレクスターから、CD-R書き込み40倍速のCD-RWドライブ「PX-W4012TA/BS」が発売された。現在主流のCD-RWドライブの読み込み速度も40倍速なので、ついに書き込み速度が読み込みに追いついてしまったことになる。
新機能や改良点も盛り沢山!
レーザーパワー調整で音質が変化
書き込み方式は前モデル(PX-W2410TA)>と同様のゾーンCLVを採用。最高速設定では最内周から9分までが20倍速、以後29分まで24倍速、54分まで32倍速、それ以降を40倍速で書き込む。ただし、書き込み速度の切り替えは、メディア診断および書き込み自動設定機能の「PowerRec-II」により最適なポイントを自動的に設定するので、若干異なるケースもある。CD-RW書き換えは最大12倍速、CD-ROM読み出しとオーディオCDのデジタルキャプチャは40倍速に対応する。バッファアンダーラン防止機能にはおなじみの「BURN-Proof」を装備し、データバッファは4MBを搭載する。
本機を操作してみてまず驚くのが、真っ黒にコーティングされたブラックトレイだ。これにも正当な理由がある。ピックアップからメディアへ照射されるレーザー光は、そのすべてがピンポイントでライティング部分に当たるわけではなく、若干周囲に漏れてしまう。この一部の光がトレイに乱反射し、記録/再生時に少なからず影響を及ぼす場合があるのだが、本機ではトレイを最も反射率の低い漆黒に塗ることで、この現象を抑えているわけだ。それ以外にも電源回路/供給部を強化改良することで、書き込み時のジッター値(記録されたデータの物理的な長さのばらつきの幅)を2〜3ns低減するなど、各所に安定性を高める工夫が施されている。
ユニークかつマニアックな「VariRec」という音質関連の新機能も搭載されている。CD-Rにオーディオトラックを焼く際、メディアのコーティング素材や色素などの差異いにより、再生音質が微妙に異なってくる。これは多くのヘビーユーザーから指摘されてきた問題点だ。これを解決するため、本機ではレーザーパワーをユーザーが微調整することで好みの音を作り出せるようになっている(書き込み速度は等速に制限される)。ただ、実際に使ってみると差は極めて小さなもので、好み音質を探り当てるには、何度も試行錯誤しなければならない。まさにハイエンドユーザー向けのマニアックな機能である。
さて、40倍速を誇る本機のパフォーマンスを、600MBのデータファイルを「B's Recorder GOLD」のオンザフライ書き込みでCD-Rメディアに記録した時間を測定した。なお、ディスクアットワンスで書き込んだため、この結果にはセッションを閉じる作業の時間(約20秒)も含まれる。使用メディアは、現時点ではまだ40倍速対応メディアが市場になかったため、推奨メディアリストにある日立マクセルの32倍速対応「CDR74MQ」を使用した。結果は202秒で、前モデルの「PX-W2410TA/BS」と比べて(500MBの書き込みに194秒かかった)劇的に早くなったとは言い難い。原因は29分までは両機とも同じスピードであること、40倍速へ切り替わるポイントが54分とかなり後ろにあることなどが影響していると思われる。
価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は2万円前後。スピードアップの効果は実感しにくいとはいえ、エラーのない安定した書き込みと作成するCDの品質アップに向けられた新技術、そしてオーディオCD作成時の音質調整など、プレクスターが最も力を注ぐ部分は確実に進歩している。書き込みエラーが怖い初心者からこだわりの上級者まで、すべてのユーザーにお勧めできる製品だ。
| の主なスペック |
| 製品名 |
PX-W4012TA/BS
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| CD-R書き込み |
最大40倍速(ゾーンCLV)
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| CD-RW書き換え |
12倍速(CLV)
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| CD読み出し |
最大40倍速(CAV)
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| バッファメモリ |
4MB
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| アクセスタイム |
120ms
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| インターフェイス |
ATAPI(ULTRA DMA)
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| 付属ソフト |
B's Recorder GOLD、B's CLIP、PlextorManager2000
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(宇野 貴教)
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