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■製品レビュー
(周辺機器)
プリンタ


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PIXUS MP960 【2006最新プリンター連続レビュー:キヤノン編】最高画質を提供するハイエンド複合機
PIXUS MP960
キヤノン
オープンプライス
(実売価格:4万5000円前後)

http://www.canon-sales.co.jp/pixus/

Printable Version 2006年10月23日

今年のキヤノン“PIXUS”シリーズの特徴は、従来最上位モデルであった印刷解像度や小ドロップなどが普及モデルにも広がるなど、全般的により高画質化されていることだ。さらに、本体のユーザーインターフェースを改良して、“スクロールホイール”と“ホームボタン”によって、初心者でも安心して操作できるようになっている(関連記事)。

紙送り精度の向上で印刷速度を高速化

PIXUS MP960
キヤノンの複合機フラッグシップモデル「PIXUS MP960」。

 プリンターとフラットベッドスキャナーが一体となった複合機モデルのハイエンドとなる「MP960」。基本スペックは2005年モデルとなる「MP950」と同じ9600dpi、1plの7色インク構成(染料系のCMYKに加えてフォトシアン、フォトマゼンタ、顔料系ブラック)と、同社のインクジェットプリンター最上位クラスの印刷エンジンを搭載する。

操作パネル部分を閉じた状態
操作パネル部分を閉じた状態ではフラットな上面となる。下に向かって細くなるバケツのような形状は、大きさを抑える視覚効果を狙ったものという。

 スペックの数値上では昨年のモデルと同等だが、細かな部分に改良が行なわれている。紙送りの精度を決めるエンコーダーが、従来は給紙側だけ装備されていたのに対し、新たに排紙側にも装備することで高精度かつ高速な紙送りが可能になっている。特に“ふちなし印刷”など用紙の端まで印刷する際に、従来は印刷精度を高めるために1パスごとの紙送りを小さくしていた(印刷速度を遅くしていた)が、紙送り精度そのものが高くなったことによって1パスで送れる紙の幅が多くなり、印刷速度を高速にできることになる。

 このほかMP950との違いとしては、搭載するスキャナーの光学解像度が最高3600dpiから4800dpiへと強化されている。

側面
側面はアーチ状の造形が目新しい。背面の給紙トレイはたたむと本体に一体化する。前面の排紙トレイは、たたんだ状態で印刷開始してもプリントを始めると自動的に展開されるようになった。

 また、本機種ではないがMP810については従来モデルでは1plと5plの2種類のドットに加えて、シアンとマゼンタのインクで2plのドットも印刷できる新エンジンを搭載。詳細は非公開とのことだが、複数回のパス(ヘッド移動)で印刷するようなケースがより少ない回数で印刷できるようになった(2006年冬モデルではMP810のみ3タイプのインクドロップに対応)。こうした高速化に寄与する改良、技術革新が投入されている同社の姿勢は評価できる。

掲載当初、MP960も1/2/5plの3種類のインク滴を打ち分ける機能があると記述しましたが、これは誤りでした。また1plで2回のインク滴をドロップしていたところが、2plで1回のドロップになるとの記述もありましたが、これも誤りです。インク滴の組み合わせとドロップの回数については、同社の非公開技術となります。以上お詫びして訂正いたします。 (2006/10/25)

前面
フロントの排紙部は大きく開く。排紙部の下には前面給紙トレイがあるほか、排紙トレイの上側にはDVD/CDの挿入部も配置される。排紙部の右にあるカードスロットは2スロットに見えるがCF、SD、メモリースティック、スマートメディアに対応する(xDピクチャーカードは対応せず)。

ユニークなリング状のインターフェースを装備

 本体デザインは“下に向かってすぼまった箱”という点はMP950と同様だが、トップカバーは曲面を描いた“グロスブラック”からフラットな“シルバー”となり、逆アーチ状のラインを持つ側面を持つ新しいシルエットに生まれ変わった。トップカバーの中央手前を開くと液晶ディスプレーが現れ、手前のスイッチ類によってコピーなど各種操作を行なうのは従来機と同様だが、インターフェースは大きく変更された。

インターフェース
メニュー内に機能の多くを入れ込むことによってボタン類を大幅に省略した操作パネル部。スクロールホイール以外のメインとなる円形のカーソル部はカーソルキーとダイヤル、OKボタンで構成されている。

 広視野角の3.5インチ液晶ディスプレーの手前にはカーソルキーと一体化したリング状のダイヤル“スクロールホイール”が配置され、ダイヤルをクルクルと回すことで各種項目の選択が行なえるようになっている。メニューシステムのほうも、ダイヤルに合わせて回転するアイコンや円弧状の項目などが採用されているのが面白い。スキャンやコピー、デジタルカメラ画像のプリントなど、複合機はパソコンと接続せずに単体で使うことも多いだけに、メニュー操作は複雑で面倒なものになりがちだが、ボタン類を多くして操作が煩雑になるよりも、大画面液晶パネルを生かして凝ったメニューで分かりやすくしたほうが確かに簡便だ。

インク交換
スキャナーのガラス部を持ち上げてインク交換を行なう。インクタンクは7色個別方式で、インク交換時には分かりやすいようにLEDによってインクタンクが光るようになっているのは従来機と同様。

 基本的には、カーソル/ダイヤルの中心にあるOKボタンと“ホーム”“もどる”“ナビ”、それにカラー/モノクロそれぞれのスタートボタンだけでほとんどの機能が利用できるようになっている。項目を選んでの各種機能の利用はメニューが階層化しており、いちいち項目を掘り下げていく必要があるのは確かだが、もし誤った項目を選択した場合でも“戻る”や“ホーム”でメインメニューにすぐ復帰できるようになっている。また、スキャンやコピーなどの細かな設定が分かりにくい場合には、“ナビ”ボタンを押せば目的に応じた各種動作を短い文章で説明してくれるのも便利だ。


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