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■製品レビュー
(周辺機器)
スキャナ


DiMAGE Scan EliteII (ミノルタ) (2001年11月28日)
CanoScan FS4000US (キヤノン販売) (2001年8月14日)
PrimeFilm1800i (日本ポラデジタル) (2001年6月1日)
COOLSCAN IV ED/SUPER COOLSCAN 4000 ED ( (株) ニコン) (2001年3月24日)
CanoScan D2400UF (キヤノン販売 (株) ) (2001年2月28日)
ScanMaker 8700 (日本マイクロテック (株) ) (2001年1月24日)

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DiMAGE Scan EliteII 高画質画像を効率よく取り込めるIEEE1394対応フィルムスキャナ
DiMAGE Scan EliteII
ミノルタ
9万8000円
0570-007111/03-5351-9410
http://www.dimage.minolta.co.jp/


Printable Version 2001年11月28日

35mm/APSフィルムに対応するフィルムスキャナ「DiMAGE Scan EliteII」は、ミノルタのDiMAGE Scanシリーズの中核を成す製品だ。スキャン解像度は2820dpiと、前モデル「Dimage Scan Elite」から変更はないものの、A/Dコンバータや画像補正機能の強化により、高画質化と使い勝手の向上が図られている。

16bit A/Dコンバータ&Digital ICE3を搭載

CanoScan FS4000US同様にスリーブもホルダにマウントしてスキャンする。最大6コマの連続スキャンが可能な35mmフィルムホルダは、ネガの同時プリントほどではないが若干のケラレ(非表示領域)が発生する。このほか標準でスライドマウントホルダも付属するが、APSアダプタはオプション。
 DiMAGE Scan EliteIIは、ガラス越しにスキャンするフラットベッドスキャナ+透過原稿ユニットの画質には満足できないというユーザーをターゲットにする銀塩フィルム専用のスキャナだ。カラー/モノクロのポジ/ネガに対応し、付属の35mmスライドマウントホルダを利用すれば最高4コマ、35mmフィルムホルダを利用すれば最高6コマの連続スキャンが行える。また、オプションのAPSアダプタ「AD-10」(1万4800円)を使えば、APSカートリッジから最大40コマの連続スキャンも可能だ。



背面にはUSBとIEEE1394端子を1つずつ装備しており排他的に利用可能(両方同時に接続するとIEEE1394が優先、順次接続だと先に接続したほうが優先)。インターフェイスカードの価格が下がっているのでより高速なIEEE1394接続がお勧めだ。電源にACアダプタを利用するため本体は1.5kgと軽量。
 前述のとおりスキャン解像度は2820dpiで従来機のままだが、A/Dコンバータが12bitから16bitになり階調表現力が向上したほか、焦点調節がパンフォーカスからオートフォーカス/マニュアルフォーカスとなり、詳細なピント合わせが可能になった。さらに、最高16回のスキャンを行うことで、ランダムに発生する暗部のCCDノイズを相対的に低減させる「マルチサンプルスキャン機能」を搭載するなど、高画質化のための大幅な機能強化が行われている。そのほか、PCとの接続インターフェイスは前モデルではSCSI-2のみだったが、本機ではUSBとIEEE1394の2種類を装備し(SCSI-2は省略)、接続利便性の向上と画像転送スピードの高速化が図られている。

 画像補正に関しては、前モデルからゴミ/キズ除去を自動的に行う「Digital ICE」を搭載していたが、新たにフィルムの退色を補正する「Digital ROC」とフィルムの粒状感を補正する「Digital GEM」にも対応する「Digital ICE3」を採用。スキャン後の画像補正にかかる手間を軽減し、生産性も向上している。



思いどおりに画像を補正できるユーティリティソフト

 画像の取り込みを行うソフトは、詳細なスキャン設定が行える「DS Elite2 Utility」と簡易版の「DS Elite2Easy Utility」の2つが用意されており、それぞれ単体で動作するほか、DS Elite2 UtilityはWindowsではTWAINユーティリティ、MacintoshではPhotoshopプラグインとしても利用できる。

画像補正タブでスナップショット機能を利用すれば、一時的に保存された補正画像が左ペインに並ぶ。メインウィンドウには補正前後の画像を並べて表示でき、複数の補正画像を切り替えて容易に見比べられる。
 DS Elite2 Utilityでの画像補正はトーンカーブ、ヒストグラム、明るさ、コントラスト、カラーバランス、色相、彩度、明度などの調整機能を備えており、撮影時のミスによる多少の露出の過不足や色の偏りなどは思いどおりに補正できる。しかも、少しずつ内容を変えた複数の補正設定を「スナップショット」として一時的に保存し、それぞれの設定を適用したプレビュー画像をサムネイル表示する機能も備えている。プレビューウィンドウ内では補正前後の画像を並べて表示できるので、いちいち本スキャンを実行しなくてもプレビュー画像を切り替えることで最適な画像補正値を容易に見つけ出せる。最適な補正設定が決まったら「ジョブ」という本スキャン用パラメータとして保存しておけるので、同様のシチュエーションで撮影したフィルムならコマごとに毎回設定を行わなくても、ジョブを呼び出すだけで均質なスキャン画像を得ることが可能だ。



バリエーション補正機能を利用すれば、カラーバランス、明るさ・コントラスト、彩度の3項目について、サムネイル表示される補正サンプルの中から適当な画像を選ぶだけで簡単に最適な補正値を決定できる。
 画像補正で面白いのは、バリエーション補正機能だ。カラーバランス、明るさ・コントラスト、彩度の3項目について、ソフト側で適当に補正を加えた複数のサムネイルを用意してくれ、そこから自分のイメージに最も合う画像を選ぶだけで簡単に画像補正を行えるというもの。補正量の微調整も行え、3項目間での連携もとられているので、順番にサムネイルを選んでいくだけでトータルでの画像補正を簡単に行える。「カラーバランスを調整したいけど、どこをどういじればいいのか分からない」といった、画像補正にあまり慣れていないユーザーでも短時間で最適な画像補正値を決定できる強力なサポート機能である。



環境設定画面ではAE、AFのオン/オフやスキャンモードなどに加え、カラーマッチング処理を行う色空間の選択が可能。さらにICCプロファイルを利用してモニタの表示色ともマッチングがとれるので、画像補正が正しくスキャン結果に反映されることが期待できる。
 また、標準で「sRGB」をはじめ「Adobe RGB」や「NTSC」など、9種類の色空間データに対応したカラーマッチング機能を搭載するのも特徴だ。しかも「ICCプロファイル」を利用して、画像を表示するモニタの特性に応じた補正も自動的に行われるので、徹底的に画像補正にこだわりたいユーザーでも満足できるだろう。

 スキャン解像度の設定は176〜2820dpiの範囲でユーザーが任意に指定できるほか、「ジョブ選択」機能を利用して「インクジェット&昇華型プリンタ」「文書へ貼り付け」などの使用目的と、「はがき全面」「A4用紙4分の1」といった出力サイズを選択し、フィルム上のスキャン領域をトリミングすれば、自動的に最適な入力解像度と出力解像度を設定してくれる。また画像補正と同様に、スキャン解像度についてもユーザーのカスタム設定をジョブとして保存しておける。

 さらに、これらのユーザー設定を使って、複数の指定したコマを自動的に連続スキャンする「カスタムウィザード」機能も搭載している。35mmフィルムは最大6コマ、APSフィルムなら最大40コマを、解像度を指定し任意の画像補正を加えた状態で連続スキャンできる便利な機能だ。もちろんカスタムウィザード設定自体を保存しておくことも可能なので、フィルムを管理するためのインデックス作りやデジタルアルバムの作成などにかかる手間を大幅に省力化できる。



簡易版のスキャンソフト「DS Elite2Easy Utility」では、ウィザードに従ってスキャンしたいフィルムの種類、スキャン画像の利用目的などを選んでいくだけで、最適な解像度で画像を取り込むことが可能だ。
 もうひとつのスキャンユーティリティ「DS Elite2Easy Utility」は、ウィザードに従ってフィルムの種類やスキャン画像の使用目的、Digital ICE3の各補正機能を使うかどうかを選ぶだけで、目的に合った解像度で画像を取り込める簡易スキャンツールだ。DS Elite2 Utilityのようにカスタマイズの自由度は高くないが、初めてスキャナを使うユーザーでも、操作に戸惑うことなく失敗のないスキャンが行える。
 このほかフォトレタッチソフト「Photoshop Elements」も付属しており、画像を取り込んだ後の加工も行える。ただし、DiMAGE Scan EliteIIはRGB各16bitの画像出力に対応しているが、Photoshop Elementsは各色8bitの画像しか扱えないので、読み込み時には自動的に8bitへ色変換が行われる。DS Elite2 UtilityやDS Elite2Easy Utilityでの画像補正は8bit出力時でも内部では16bitで処理が行われるので、必要な補正はなるべく取り込み時に行っておいたほうがいいだろう。




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