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■製品レビュー
(周辺機器)
スピーカ/USBオーディオ


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Inspire 5.1 Digital 5700 PC専用にするのはもったいないdts対応5.1chスピーカシステム
Inspire 5.1 Digital 5700
クリエイティブメディア
4万4800円
03-3256-5577
http://japan.creative.com/


Printable Version 2001年12月26日

実売で4万円を切る価格でドルビーデジタルとdtsのハードウェアデコードに対応し、新設計のサテライトスピーカとサブウーファで音を磨き上げた5.1chサラウンドシステム「Inspire 5.1 Digital 5700」がクリエイティブメディアから登場した。

デコーダアンプ搭載の
低価格5.1chシステム

デコーダアンプ部のフロントパネル。サブウーファとセンタースピーカ、サラウンド、マスターのそれぞれのボリューム調整に加え、入力ソースやエフェクトの切り替えボタンなどが並ぶ。
 「Inspire」は、クリエイティブメディアから発売されているマルチチャンネルスピーカのブランド名で、これまでに5.1chスピーカの「Inspire 5.1 5300」、4.1chの「Inspire 4.1 4400」、2.1chの「Inspire 2.1 2400」がラインナップされている。そして今回、最上位モデルとなる「Inspire 5.1 Digital 5700」が発売された。

 Inspire 5.1 Digital 5700は、すでに発売されている5300と同じ5.1ch構成だが、新設計のドライバとキャビネットを採用したグレードの高いスピーカが採用されているのに加え、デコーダアンプを搭載している点が大きく異なっている。5300はドルビーデジタル/dtsデコーダを積んでいないため、同社のサウンドカード「SoundBlaster Audigy」などと組み合わせて、あらかじめ5.1ch音声に分解した音声を入力する必要があった。これに対してデコーダアンプを持つ5700は、デジタル音声信号出力端子を持つDVD再生環境であれば、PCはもちろん民生機でもPlayStation2でも、5700側でデコードして再生できるオールインワンパッケージとなっている。なお、音声フォーマットはドルビーデジタルとドルビープロロジック、dtsに対応する。



デコーダアンプ背面には、光と同軸のデジタル入力端子に加えて、アナログの入力端子が2系統(フロント/リア)、SoundBlasterシリーズ専用の9ピンDIN端子が並ぶ。各スピーカとはRCAピンで結線する。
 デコーダアンプは縦置き/横置きが可能で、縦置きの場合は付属のスタンドを利用して固定する。TVやPCの周辺にあまりスペースがないという環境では、こうした設置の自由度が確保されているのは嬉しい部分だろう。アンプの背面には、光角型/同軸のデジタル音声信号入力端子のほか、SoundBlasterシリーズとケーブル1本で接続できる9ピンDIN端子、アナログ入力端子×2(リア/フロント用)を備えている。

 スピーカは、フロントとリア用の4つのサテライトスピーカとアーチ型のセンタースピーカ、そして大型サブウーファという構成だ。低価格な5.1chスピーカでは、5つのサテライトがすべて同じ形状の小型スピーカというものが多いが、5700ではセリフやボーカルの再生を重視して、センタースピーカに大きめのキャビネットを採用している。フロントバッフルは上から見ると弓のような大きな弧を描き、安定した定位を実現する。最大出力は21Wと大きく、解像感も高い。実際いくつかのDVDタイトルを視聴してみたところ、効果音などに紛れやすいセリフを明瞭に出力してくれた。



サブウーファはほかのInspireシリーズと異なり、バスレフではなく密閉型を採用している。なおスピーカケーブルは、サブウーファのみプッシュ式ターミナルで、サテライトスピーカは直付け。
 さらに注目したいのはサブウーファで、キャビネットにMDF(中密度繊維板)を用い、さらに「Creative SLAM(Symmetrically Loaded Acoustic Module)」という機構を採用している。Creative SLAMとは、ウーファ内を隔壁によって2つの密閉された部屋(チャンバー)に分割し、隔壁にアンプと接続されるマスタドライバを据え付け、その同軸上のキャビネット外側にレイアウトされたドライバを振動板(パッシブラジエータ)とすることで、量感のある低音を鳴らす仕組みだ。その音は、単にサテライトスピーカでカバーできない低音を補うだけというレベルではなく、迫力のある重い低音をズンと響かせてくれる。



製品にはワイヤレスリモコンも同梱される。電源やマスターボリュームのほか、2ch音声を5.1chで再生する「CMSS」などエフェクト機能の選択ボタンを備える。「TEST」ボタンを押すとそれぞれのスピーカから順番に音が鳴り、位置調整を行える。
 なお、いずれのスピーカもスピーカグリルを取り外し可能で、赤と青の2色が用意されたオプションの「Inspire 5.1 Digital 5700用スピーカーグリル」(3980円)を使うことでカラーコーディネイトができる。そのほか、リアスピーカを床から895mmの高さに設置できるフロアスタンド「MT1000」(8800円)もオプションとして用意されている。

 同社のスピーカ製品というとPC用周辺機器というイメージがあるが、Inspire 5.1 Digital 5700は、DVDプレーヤ+大型テレビで楽しむためのオーディオシステムとしても十分なクオリティを備えている。むしろ、表示デバイスの制限がキツいPCのスピーカとして使うのは少々もったいない印象さえある。実売価格で4万円を切る店舗もあり、デコーダアンプとスピーカの質を考えれば満足度は高い。5.1ch環境を安価に構築したいというユーザーは、一聴の価値がある製品だ。



Inspire 5.1 Digital 5700の主なスペック
製品名 Inspire 5.1 Digital 5700
対応音声フォーマット ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、dts
最大出力 フロント/リア 7W、センター 21W、サブウーファ 30W
サイズ アンプ 75(W)×170(D)×251(H)mm、フロント/リア 96(W)×112(D)×92(H)mm、センター 166(W)×108(D)×89(H)mm、サブウーファ 262(W)×264(D)×284(H)mm

(及川 晴生)



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