アスキー PC Explorer 2002年3月号 2002年2月27日
オーディオメーカーのオンキヨーから登場した「SEW-U7」は、DVD音声のサラウンド再生やMP3/WMAなどの音楽ファイルの再生を高品位に行う5.1chスピーカと、PCとUSBで接続するコンパクトAVセンターをセットにした、PC用のAVシステムだ。
dts/ドルビープロロジックII対応で
MDデッキとの連携も可能
PCとAVの距離は年々近づきつつあり、それに呼応するように各オーディオメーカーもこの市場に続々と参入している。オンキヨーはそうした流れにいち早く対応したメーカーの1つで、PC向けのスピーカやUSB音源などをリリースしてきた。そうした同社の取り組みの集大成とも言えそうなのが、この「SEW-U7」である。
SEW-U7の中心となるのは、USBでPCと接続する音源ユニット部だ。前面パネルの操作ボタンは少なめで、その分リモコンにはびっしりとボタンが並んでいる。「主な操作はリスニングポジションからリモコンで」というAVアンプ特有の考え方を、SEW-U7も踏まえているわけだ。パネル上にはソースの切り替え、音量の調節、電源スイッチがあるだけで、すべての操作がリモコンに集約されている。そのため、頭を動かさずに(音を聞きながら)各スピーカの距離や音量バランスを正しく設定することができる。
DVDの音声フォーマットはドルビーデジタルに加えて、dtsとドルビープロロジックIIにも対応しており、質の高いサラウンドを楽しめる。独自のサラウンド音場も7種類プリセットされており、映画や音楽モノなどソースの内容に合わせて選択できるのはうれしい。
ユニットの裏側を見ると、豊富な入出力端子が並ぶ。入力は光/同軸デジタル、アナログ×2、マイク、USBで、出力は光/同軸デジタル、マルチチャンネルアウト(付属の5.1chスピーカ用)、RI(後述)、ヘッドフォンとなっている。音声入力端子にはDVDプレーヤやビデオ、ゲーム機なども接続可能だ。なお、RI端子は同社のMDデッキやDVDプレーヤとの専用接続端子で、再生や録音などのコントロールをSEW-U7側から集中して行うためのものだ。
付属する5本のスピーカ「D-L1」は、小型ながらMDF木製キャビネットを採用し、軽量で剛性の高い振動板「OMFダイヤフラム」や、振動板とフロントバッフル接続部のノイズの反射を抑える「Sライン・エッジ」など、同社のスピーカテクノロジーが詰め込まれている。サブウーファ「SWA-L1」は、20cm大口径振動板と容積の小さい空間を組み合わせ、短いダクトを通して低音を一気に送り出す「J'DRIVE方式」を採用。サブウーファは6ch(5.1ch)分のアンプを内蔵しており、5本のスピーカはこのアンプを介して音源ユニットと接続することになる。
実際にDVDを試聴してみると、シーンごとの場の雰囲気や臨場感が見事に再現されており、音の数が多くなっても濁らず個々の音がしっかりと鳴らされている。音像が移動していく感じなどもよく表現されており、価格以上のパフォーマンスを実感できた。
SEW-U7の豊富な入出力端子をPCでもフル活用したいなら、付属の専用アプリケーション「CarryOn Master」を使えばいい。音源ユニットの入力端子に接続されたソースの音をPCに録音、逆にPCの音を外部機器で録音することはもちろん、MP3/WMAの録音再生、CD-RWドライブを使った音楽CDの作成、DVDの再生機能も統合されている。
また、RI端子を持つ同社のMDレコーダがあるなら、MP3/WMAを複数指定してMDへの一括録音も行える。再生中にその曲をMDで持ち出したくなったら、ダビングボタンを押しておくと再生が終わり次第、自動的にMDへの録音を始めるという便利な機能も用意されている。
DVD再生時のサラウンド環境としても高い実力を備える本機だが、MDデッキと組み合わせることでコンポとしてPCを利用可能になり、また豊富な入出力端子を使ってAVセンター的にも利用できるなど、さまざまな用途に応えられる1台になっている。PCのAV環境をグレードアップしたいユーザーには、うってつけの製品だろう。
| SEW-U7の主なスペック |
| 製品名 |
SEW-U7
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| 対応OS |
Windows 98SE/Me/2000/XP
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| 出力 |
30W×5+50W
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| 対応デジタルサンプリング周波数 |
32/44.1/48kHz
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(及川 晴生)
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