アスキー PC Explorer 2002年3月号 2002年3月1日
クリエイティブメディア初のUSBオーディオ製品となる「SoundBlaster Extigy」は、24bit/96kHzに対応したDAC、ハードウェアドルビーデジタルデコーダ、5.1chプリアウト、デジタル入出力などを盛り込んだ多機能サウンドプロセッサだ。
ノートPCでも使える
SoundBlaster
2001年9月にサウンドカード「SoundBlaster Audigy」シリーズを発売したばかりのクリエイティブメディアから、またも新しいサウンドプロセッサ「SoundBlaster Extigy」が発売された。PCIスロットに装着するAudigyとは異なり、ExtigyはUSBインターフェイスを経由してPCと接続する外付けのUSB音源だ。PCのケースを開けずに接続できるため初心者にも敷居が低く、PCIスロットに空きがないデスクトップマシンや、ノートPCでも使うことができる。
その処理能力は、24bit/96kHz対応DACによって100dBのSN比を実現し、ライン入力やマイク入力にもそれぞれ独立した24bit/96kHz対応ADCが使われるなど、Audigy譲りのハイスペックだ。デジタルサンプリング周波数は入力で最大96kHz、出力で48/96kHzをサポートし、アナログデジタルともに96kHzまでのハイサンプリングを利用できる仕様になっている。
また、ExtigyはPCがなくても単体で動作するので、内蔵するハードウェアドルビーデジタルデコーダを活かして、DVDプレーヤと接続してもいい。もちろんPCと接続しているときは、DVD再生ソフトからのドルビーデジタル信号をデコードできる。
ところで、Extigyを見て誰もが感じるのは、フロント/リアパネルの入出力端子の多さだろう。フロントには、光デジタル入出力(角型)とライン入力、マイク入力、ヘッドフォン出力が並び、マイクやヘッドフォンのボリューム調節つまみも用意されているので、素早いレベル調整が行える。一方、リアパネルの端子は、5.1ch分のライン出力と同軸デジタル入力、MIDI入出力、同社製スピーカ専用のデジタルDIN出力、そしてPCと接続するためのUSBインターフェイスだ(写真2)。
ちなみに、Extigyのデジタル出力端子からドルビーデジタル信号はスルーされないため、AVアンプなどとデジタル接続を行っても5.1chの再生はできない。例外は同社の5.1chスピーカシステム「Inspire 5.1 5700」や「DeskTop Theater PlayWorks3500」で、スピーカに付属するデジタルDINケーブルを使ってExtigyと接続した場合のみ、デジタルスルーが行われる。
Extigyの機能面でのポイントとしては、Audigyと同時に登場した新しい3DサウンドAPI「EAX Advanced HD」の「MUSIC」をサポートしていることが挙げられる。ゲームでの複雑な音響効果を実現するのに加えて、「コンサートホール」「教会」「バスルーム」といった音響空間のシミュレートや、ピッチを変えずに音の速さを変える「タイムスケーリング」、ヒスノイズやクリックノイズを低減する「オーディオ クリーンナップ」、サラウンド感を強調して独特のサラウンド効果を演出する「DREAM」などの機能が用意されている。さらに、2chソースを擬似的にサラウンド再生する「CMSS(Creative Multi Speaker Surrond)」も搭載されている。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万4000円前後。DVDのサラウンド環境を構築する機器としてExtigyを見た場合、やはりデジタル出力からドルビーデジタル信号がスルーされず、将来的なアップグレードに制限を受けてしまうことが気になる。逆に魅力的なのは、Audigy並の音質と多様な入出力端子がUSB音源として提供されたことで、ノートやPCIスロットに空きがないユーザーでも手軽に導入できる点だ。また、EAXのサポートやMIDIポートの装備といった、クリエイティブメディアらしい特徴も持っている。こうしたメリット/デメリットをどう評価するかが選択の鍵になるだろう。
| SoundBlaster Extigyの主なスペック |
| 製品名 |
SoundBlaster Extigy
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| インターフェイス |
光デジタル出力、光デジタル入力、同軸デジタル入力、デジタルDIN出力、フロント出力、リア出力、センター/サブウーファ出力、ライン入力、マイク入力、ヘッドフォン出力、MIDI入力、MIDI出力、USB
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| サイズ |
195(W)×205(D)×39(H)mm
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| 重量 |
658g
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| 対応OS |
Windows 98 SE/Me/2000/XP
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(及川 晴生)
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