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■製品レビュー
(周辺機器)
スピーカ/USBオーディオ


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BauXar Marty101 部屋全体がスィートスポットの高音質スピーカー
BauXar Marty101
日本エム・イー・ティー
2万9400円
http://www.bauxar.com/

Printable Version 2006年10月12日

アップルコンピュータの「iPod」人気に便乗する形で、各社から白くておしゃれなデザインのスピーカーが続々と登場している。中には、販売価格が3万円を超すやや高級なスピーカーも販売されており、好評を博しているようだ。日本エム・イー・ティーが発売する「BauXar Marty101」(ボザール マーティー101)も、まさにそのクラスのスピーカーだが、機能も見た目も他社製品とは一風変わった、個性的な製品に仕上がっている。



タイムドメイン理論に基づく縦長のエンクロージャー

 Marty101は“タイムドメイン理論”に基づいて設計されている。タイムドメイン理論とは「単に周波数帯域ごとの再現性を重視するのではなく、音の発生から消滅までを、時間軸に沿って忠実に再現する」ことで、「より原音に近い再生を実現できる」というものだ。

本体の上下を見たところ
本体の上下を見たところ。上部には5cm径のフルレンジユニットを搭載。下部にはバスレフポートと三脚がある。

 本体は、左右2本のスピーカーユニットで構成されており、円筒型のエンクロージャーは、上から見るとちょうど三文判のハンコのように横につぶれた形状になっている。スピーカーは、ともに5cm径のフルレンジユニットを上方に向けて配置し、底面にバスレフポートを備える構造。バスレフポートをふさがないよう、底面には三脚が固定されている。高さ315mmに及ぶ、長大な円筒型にした理由は、エンクロージャーの振動を極力抑えるためで、これもタイムドメイン理論にのっとったものだという。

 2本のスピーカーのうち、右側のユニットにはアンプを内蔵しており、3.5W+3.5Wの出力が可能。これ以外にも、前面に電源のオン/オフを兼ねる音量ツマミ、背面にパソコンやMP3プレーヤーを接続するためのステレオミニプラグや左側のスピーカーを接続するためのRCAピンプラグ、DC入力端子を搭載している。接続の仕組みは一般的なアクティブスピーカーと同様で、特に迷うことはないだろう。本体には、ステレオミニケーブルやRCAピンケーブルも付属しているので、購入してすぐ音楽再生を楽しめる。

写真左のスピーカー(右チャンネル)にアンプを内蔵する。


モニターヘッドホンで聴くような豊かな臨場感

 さっそく、手持ちのパソコンとMarty101を付属ステレオミニケーブルで接続し、木製のちゃぶ台に設置して再生してみる。ソースは192kbpsのMP3を使用した。再生音の解像度はかなり高く、どの音域もぼやけず明瞭に聴こえる印象だ。特に中音域は量感の豊かさとクリアーさを両立しており、密閉型のモニターヘッドホンで鑑賞しているかのような迫力を感じた。

 高音域も適度に伸びやかで開放感がある一方で、ボーカルやハイハットなどの擦音が目立ち過ぎず、自然な印象だ。ただし、低音域はやや力不足に感じた。音圧が弱めでさっぱりとしており、グルーヴ感を損なうほどではないものの、ガツンとしたスピード感のあるベースや、バスドラムの音を重視するジャンルの再生には不向きかもしれない。

付属品一覧
ケーブル類も標準で付属するので、買ってすぐに利用できて便利だ。


無指向性で部屋中に音楽が広がる

 ユニットが上向きのため、音場が360度方向に広がり、リスニングポイントを選ばないのもMarty101の特徴だ。このため設置の自由度も高いが、スピーカーを耳よりも高い位置に置くと、とたんに音がぼやけてしまう。設置位置をなるべく低くすれば解決する程度のささいな点ではあるが、前のめりの姿勢でパソコン操作をしたり、床に寝転んだりしながら音楽を聴くことが多い筆者には気になった。

 個人的には、デスクトップに机の上にスピーカーを設置してニアフィールドで音楽鑑賞するより、スピーカーは床に設置しておき、2〜3m離れた場所から聴く方が高音質に感じた。

 また、設置する場所の材質で音質が変わるかどうかを、フローリングの床とカーペット、木製のちゃぶ台と中身の入っていない木製ラックの4パターンで試してみた。いちばん低音の量感が増したのは木製ラックだが、それでも顕著というほどではない。構造的にエンクロージャーの振動を抑えており、なおかつ底面に備えた三脚スタンドで地面との距離もある程度確保されているため、設置場所の材質で音質が左右されることはあまりないようだ。

 Marty101は細長いため、設置スペースをとらない。三脚スタンドのため、下側にケーブルを通すのも容易だ。このため設置場所の融通はかなり利く。バスレフポートをふさがないための三脚だが、奇抜なだけでなく使い勝手にも大いに貢献している。

フローリング
フローリングに直置き。
カーペット
カーペットの上に直置き。


リビングパソコンとの相性も抜群

 このようにMarty101は、見た目のインパクトはもちろん、音質面でも飛びぬけた良さを備えているスピーカーだ。特にボーカルやピアノ、サックスなどのアコースティック演奏を聴く際には、はっと驚くほど明瞭かつのびやかな再生が可能で、生音特有の繊細さも伝わってくる。

 音声入力が1系統しかないため、複数のAV機器と接続しにくいのがやや不便だが、例えばリビングの中心に液晶一体型パソコンを設置して、音楽や映像をパソコンで集中管理している環境なら、接続しなおす手間がなくておすすめである。細かいところだが、スピーカー本体だけでなく、付属のステレオミニケーブルやRCAピン、ACアダプターまで白一色に塗装されており、リビングにも調和するデザインだ。直販価格2万9200円と少々値は張るが、AVパソコンのサウンド環境の手軽なグレードアップにうってつけのスピーカーと言えそうだ。

 なお、今回紹介したのはホワイトモデルだが、これ以外にもシルバー(価格は同じ)や、マットブラック、ダークウッド、モダンエイジア(直販価格4万950円)といった新カラーも用意されている。さらに、デザイン原案をユーザーが作成できる“カスタマイズモデル”(5万1450円〜)も用意されている。デザイン面での楽しさも提供する製品のため、一度“BauXar”のサイトで確認してほしい。


こちらのスピーカーは、“アスキー365”でも販売しております。バナーをクリックすると当該商品のページに移動します。

(宮内 裕行)



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