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AtermWBR75HワイヤレスLANセット 高スループット&無線LAN内蔵ブロードバンドルータ
AtermWBR75HワイヤレスLANセット
NECアクセステクニカ
オープンプライス
アスキーストア価格 3万8800円(送料無料、税別)

0120-36-1138/0471-85-4761
http://aterm.cplaza.ne.jp/


2001年12月19日

NECアクセステクニカからブロードバンドルータの新シリーズが登場した。ADSLモデム内蔵の「DIRECTSTARΔ」および無線LAN対応の「WARPSTARΔ」は、いずれもFTTHでの利用も視野に入れた高スループットを実現した製品だ。

無線LANやUSB接続もサポートする
高スループットルータ

本体上部のカバーを開き付属のPCカードタイプのLANアダプタ「AtermWL11CA」を取り付ければ、AtermWBR75Hを無線LANのアクセスポイントとして利用できる。
 今回紹介する「AtermWBR75HワイヤレスLANセット」は、ブロードバンドルータ本体とPCカードタイプの無線LANアダプタ(AtermWL11CA)2枚がセットになった製品だ。無線LANアダプタは1枚を本体に装着し、もう1枚は子機となるPCで利用する。無線機能はIEEE802.11bに準拠し、屋内で約50m以内の範囲で最大11Mbpsでの通信が可能だ。



本体前面には動作状態を表示する5つのLEDを搭載する。最上部の「DISC」はWAN側との接続/切断状態のインジケータで、LEDの周囲はボタンを兼ねており手動で接続/切断を切り替えることができる。背面にはUSB、シリアル、WAN、LAN用の各ポートを備える。
 無線以外のLAN側インターフェイスは、10BASE-T/100BASE-TXのEthernetに対応した4ポートのスイッチングハブ機能を内蔵するほか、USB(1ポート)による疑似LAN機能も搭載する。USB接続では通信速度が制限されるが、LANアダプタを用意しなくても手軽にマシンをLANに接続できる点は便利だ。

 一般的なCATVインターネットやフレッツ・ADSLだけでなくADSLの8Mbpsサービスや、より高速なBフレッツ対応を謳うAtermWBR75Hは、WAN側Ethernetポートも10BASE-T/100BASE-TX通信をサポートする。そのほか、TAやアナログモデムを接続してダイヤルアップ接続を行うためのシリアルポートも装備し、CATVやADSLなどとISDNやアナログ回線の併用が可能だ。

 これらを使えば、CATVインターネットでWAN側にもプライベートIPアドレスが割り当てられるようなサービスを利用している場合でも、ダイヤルアップ接続を行ってグローバルIPアドレスの割り当てを受けてストリーミングビデオやネットワークゲームを利用するといったことも可能だ。しかもこれら2種類のインターネットアクセスは、それぞれLAN上の複数のPCから同時に利用することも可能なので、複数のユーザーが同時にさまざまなインターネット上のサービスを利用したい場合でも、誰かが回線を占有してしまうということを避けられる。



付属のユーティリティ「らくらくアシスタント」を使えば、導入設定や接続先設定などの本体機能をすべて設定できるほか、ネットワーク状態の診断やファームウェアのアップグレードなども可能だ。
 これまでのWARPSTARシリーズは、本体機能を付属のユーティリティソフト「らくらくアシスタント」で設定していたが、Δシリーズからは新たにhttpサーバ機能を本体に装備し、「クイック設定Web」メニューによってWebブラウザをインターフェイスにしての各種設定が可能になった。これまでのようにOSに依存するソフトが必須でなくなったため、家庭用ゲーム機などからでも設定でき、より幅広いユーザーに対応する。ただし、クイック設定Webではインターネットへの接続やパケットフィルタといった基本機能は設定できるが、無線LAN機能などの設定はらくらくアシスタントを利用しなければならないので、フルに機能を利用するにはWindows 98/Me/2000/XPあるいはMac OS 8.6J以降が稼働するマシンが必要となる。





アクセスマネージャで素早く
用途別に設定を切り替え可能

WARPSTARシリーズの最大の特徴はセキュリティとユーザービリティを両立する「アクセスマネージャ」の存在だ。システムに常駐させておけば、WAN側回線の接続/切断やマルチアクセス機能の利用、アプリケーションプロファイリングの切り替えなどを簡単に行える。
 常時接続環境で気になるセキュリティについては、PCに常駐してLANとWANとの接続/切断を任意に行える「アクセスマネージャ」がWARPSTARシリーズの特徴的な存在だ。通常ブロードバンドルータでは回線の接続や切断を意識しないものだが、アクセスマネージャをインストールするとシステムに常駐し、初期状態ではインターネットへのアクセス要求を検出するとポップアップしてインターネットへの接続開始をユーザーに確認するダイアログを表示するようになっている。これにより、LAN上に複数の端末がある場合でも個々の端末ごとに接続/切断をコントロールでき、“意図せずインターネットに接続している”ということを確実に防げるので、常時接続環境でのセキュリティを特に気にするユーザーにお勧めだ。またアクセスマネージャでは、ブロードバンド接続と、TA/モデムによるダイヤルアップ接続を使い分ける「マルチアクセス」機能を利用したり、ネットワークゲームやチャットソフトなどを利用するためのIPアドレス変換テーブルを登録した「アプリケーションプロファイル」を切り替えることもできる。

 アプリケーションプロファイルは、IPアドレス変換により利用できなくなるネットワークゲームやチャットソフト、ストリーミングビデオなどを利用するためのポート番号を含めたIPアドレス変換テーブルである。「Windows Messenger」や「Real Player8」「信長の野望Internet」や「ウルティマオンライン」といったポピュラーなアプリケーション用の設定があらかじめ用意されているほか、ユーザーが独自の設定を登録することもできる。アプリケーションプロファイルを切り替えることで、普段は閉じているポートをアプリケーションを使うときだけ簡単に開くことが可能になるため、セキュリティを確保しつつユーザビリティを向上させることが可能だ。



AtermWBR75Hは「クイック設定Web」機能を搭載し、WARPSTARシリーズでは初めてWebブラウザから設定が行えるようになった。これで「らくらくアシスタント」が対応していないゲーム機などからも利用可能だ。
 そのほかのセキュリティ関連機能は、送信元/宛先のIPアドレスおよびポート番号、プロトコルと方向を指定してのパケットフィルタエントリを50個まで登録できる。標準で“NetBIOSの遮断”といった基本的なエントリはあらかじめ登録されているので、さらにユーザーの環境にあわせて適切なフィルタを追加すれば不正アクセスへの対応は問題ないだろう。さらに「ダイナミックポートコントロール」機能を併用すれば、httpやftpなど一般的にフィルタを設定しないプロトコルであっても、普段はポートを閉じておいてLAN側からのアクセス要求が発生した時点でポートを開き、セッションが終了するかユーザーが設定した時間が経過すると再びポートを閉じるといったことが可能になる。ユーザビリティを犠牲にすることなく強固なセキュリティを構築できる機能である。

 ただし、パケットフィルタの設定では用語や設定方法のヘルプは用意されているが、“こうしたい場合はここをこう設定する”といった具体的な設定例は用意されていない。このため、初心者がLAN上のサーバを外部に公開するといった、セキュリティホールにつながりかねない高度な設定をいきなり行うのは厳しいだろう。とはいえ、初期設定とアプリケーションプロファイルを組み合わせるだけでも、一般的なインターネットへのアクセスで不便を感じることはないと思われる。

 さて、高速なスループットを実現したというAtermWBR75Hだが、実際に編集部でftpによるWAN→LAN間のスループットを計測してみたところ、LAN側にEthernetポートを利用した場合で11.76Mbps、無線LANの場合は4.33Mbps、USB接続では3.63Mbpsとなった。Ethernetポート接続時でカタログスペックの15Mbpsには及ばなかったが、CATVやADSLで利用するにはなんら問題のない優秀な値だ。

 AtermWBR75Hはアクセスマネージャというユーティリティを利用することで、あまりネットワークに詳しくないユーザーでも、セキュリティを気にすることなくインターネット上のさまざまなサービスを利用できるという点で、ほかのブロードバンドルータにない魅力を持った製品だ。アクセスマネージャを常駐させずに、一般的なブロードバンドルータのように利用することもできるので幅広いユーザーにも対応する。

 価格はオープンプライスで実売価格は4万円弱となっている。これから無線LANを利用した常時接続環境を構築しようというユーザーには最適なパッケージだろう。このほかAtermWBR75H単体モデル(実売価格1万円台後半)、LANアダプタが1枚付属するワイヤレスLANベースモデル(実売価格2万円台後半)も用意されており、無線LAN機能の有無に合わせて選択できる。セキュリティ意識の強いユーザーに、ぜひ導入を検討してみてほしい製品だ。



AtermWBR75HワイヤレスLANセットの主なスペック
接続回線 ADSL、CATV、FTTH、ISDN、アナログ加入者回線
WAN側インターフェイス 10BASE-T/100BASE-TX×1、シリアルポート(TA/モデム接続用)×1
LAN側インターフェイス 10BASE-T/100BASE-TX×4、無線(IEEE802.11b)、USB
サイズ 25(W)×157(D)×215(H)mm
重量 約600g

(アスキーPC Explorer編集部・山崎 敦)




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