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(周辺機器)
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無線LANで極楽PC環境を手に入れよう

Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年3月号
2002年2月18日


昨年あたりから注目が集まり出した無線LANは、2002年になっても勢いは衰えず、標準的なネットワーク環境のひとつとして認知され始めている。今や、オフィスはもちろん、家庭内でもネットワークインフラとして利用しているユーザーは多い。なぜ無線LANがこれほど人気を集めているのか? 本稿ではその基本的な知識と実践導入術を紹介しながら、無線LANの魅力に迫る。

家庭内LANにベストマッチの無線LAN

 これまでネットワークというとケーブルを使ってマシン同士を接続していたが、無線LANではケーブルの代わりに電波を使ってマシン間の通信を行う。
 無線LANを利用すると、特にノートPCの使い方がガラっと変わる。有線LANでは、メールを読む/送る、あるいはWebサイトを見ようとすると、いちいちネットワークケーブルを引っ張り出して繋がなくてはならなかった。長いネットワークケーブルを用意しても、動き回れるのはせいぜい同じ部屋の中が精いっぱい。これではノートPCならではの携帯性も宝の持ち腐れである。

 無線LANなら、このケーブルの呪縛から解放される。例えばADSL/CATVなどのブロードバンド接続環境に無線LAN対応ブロードバンドルータを接続していれば、リビングルームでくつろぎながらテレビを見つつWebサイトをチェック、そのまま書斎に移動して仕事の続き、さらに寝室で寝る前にメールをチェック、などなど場面に応じて好きな部屋でインターネットに接続できる。これこそ無線LANの最大のメリットである。

 ノートPCだけでなく、デスクトップPCでも無線LANにするメリットはある。例えば書斎のお父さん用のPCのほかに、子供部屋にもPCとLANを導入する場合、美観を損なわずに部屋をまたいでケーブルを引き回すのは素人ではなかなか難しい。しかし無線LANならこんな悩みはまったくない。

 ただし、無線LANはいい点ばかりとも言えない。その一例として最大転送速度が有線LANほど速くはないことが挙げられる。現在広く使われている無線LAN規格「IEEE802.11b」では、通信速度は最大11Mbps。対して有線LANでは最大100Mbpsの「100BASE-TX」が一般的だ。
 また、ケーブルさえ正しく敷設されていれば一定の速度で通信できる有線に対し、無線LANは電波の強さ(電波の干渉や遮蔽物の有無)で通信速度が変わり、距離によっては通信できなくなる場合もある。さらに、石やセメント/コンクリート、鉄などを含む仕切りが間にあると電波が届かない(届きにくい)とも言われている。

 とはいえ、転送速度に関しては最大8MbpsのADSLやCATVといった一般的な常時接続環境ではボトルネックにはならないし、通信できる範囲もマンションや木造家屋の室内(木製のドア越しなど)であれば、さほど大きな障害はない。それよりノートPCを家中の好きな場所で使えるメリットのほうがはるかに大きい。

IEEE802.11b以外の無線LAN

 無線LANはIEEE802.11b以外にも、すでにいくつかの規格が登場している。製品の種類が多く、値段も手ごろなのはIEEE802.11bだが、最近製品が登場してきた「IEEE802.11a」は、最大54Mbpsの通信速度を実現する。ただし、利用する無線帯域が異なり両者に互換性はない(802.11bは2.4GHz帯、802.11aは5GHz帯)。  さらに「IEEE802.11g」という規格もあり、こちらも最大54Mbpsでの通信が可能だ。802.11gは802.11bと同じ2.4GHz帯の無線が使われており、下位互換性が取れるが、製品はまだ登場していない。

家の外でも無線LAN!

 無線LANが活躍するのは家庭やオフィスの中だけではない。ワイヤレスインターネット接続のインフラとしても使われ始めている。そのひとつが、最近話題の「ホットスポット」だ。コーヒーショップやファーストフード店、ホテルのロビーなどで無線LAN環境を開放してインターネット接続を提供するというもので、コーヒーを飲んだりハンバーガーを食べながらノートPCなどでメールチェックができる。サービス提供会社によって、事前に登録を要するものやまったく事務手続きなしでも使えるものまでいろいろだが、ユーザーが用意するのは基本的にIEEE802.11bに対応した無線LAN機能を搭載したPCやPDAだけだ。今後、要注目のサービスである。

何を買えば無線LANが使えるの?

図1 無線LANの2つの方式
 では、何を揃えれば無線LAN環境を実現できるのだろうか。その前に無線LANの基本的な知識を知っておく必要がある。無線LANには大きく2つの接続形態がある(図1)。1つは「アドホックモード」と呼ばれているもので、PCカードやUSBタイプの無線LANアダプタ同士で通信を行うもの。もう1つは「インフラストラクチャモード」で、アクセスポイントと呼ばれるネットワーク機器を介して通信を行う。どこでもインターネットに接続できる環境を手に入れるには、後者のインフラストラクチャモードがよいだろう。本稿でもこちらをベースに話を進めていく。



写真1 東芝の2002年春モデルとして登場した、無線LAN内蔵ノート「DynaBookSS S4/275PNHW」。IEEE802.11bに対応し、本体だけで無線LANの快適さを味わえる。最薄部約14.9mm/約1.19kgという薄型軽量化を実現したB5サブノート。
 インフラストラクチャモードで必要になるのは、接続したい台数分の『無線LANアダプタ』と、それぞれの機器間での通信を可能にする『無線LANアクセスポイント』だ。ちなみに最近は無線LANアダプタを最初から内蔵するノートPCも増えてきている(写真1)。

 一方、悩ましいのがアクセスポイントである。無線LAN機能単体のアクセスポイントのほかに、ADSL/CATV回線を複数のマシンで共有可能にするブロードバンドルータに無線LANアクセスポイント機能を内包した製品もある。
 単体の無線LANアクセスポイントを購入するメリットは、将来ブロードバンドルータを買い換えてもアクセスポイントは使い続けられること。特に最近は高スループットをうたう製品が次々に出ているので、すでにブロードバンドルータを導入しているなら、こちらがオススメだ。デメリットはネットワーク機器の数が増えること。

 無線LANアクセスポイント内蔵のブロードバンドルータなら、設置場所も小さく済み、1つで両方の設定をまとめて行える。2台を別々に揃えるより、コストが安く済む場合も多い。
 まだブロードバンドルータを導入していないならアクセスポイント内蔵ルータ、すでに導入済みだが将来より高速にアップグレードにしたい、あるいは初期投資を無駄にしたくないなら単体のアクセスポイント、ということになるだろう。なお、ADSL/CATV回線を1台のPCで使う場合にはルータ機能が必要ないので、単体のアクセスポイントと無線LANアダプタだけで利用できる。本稿2〜4ページからは単体の無線LANアクセスポイント7製品の詳細スペックを紹介している。導入時の参考にしてほしい。




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