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インターネット接続環境+TV=パソコンなしでスグ使えるオンラインレンタルビデオ
GEO@チャンネル
ゲオ・ビービー
980円/回(ライトプラン)、など
http://www.geo-ch.tv/
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2005年12月14日
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写真1 “GEO@チャンネル”のチューナー本体とリモコン。レンタルされる機器には、このほかACアダプター、S-Video/コンポジットケーブル、ネットワークケーブルが含まれる。 |
“GEO@チャンネル”は、2005年7月にスタートした(株)ゲオ・ビービーのビデオオンデマンド(VOD)サービス。オンデマンドとはユーザーの要求があったときにサービスを提供する方式を指す言葉で、VODとはいわば“ビデオ(映像)を見たいと思ったときすぐに視聴できる”サービスである。
GEO@チャンネルのポイントは、ビデオサーバーへのアクセス(通信)およびビデオの表示にレンタル方式の“セットトップボックス”(以下STB)を使用すること。ゲオ・ビービーによれば、表示のための“TV”と2Mbps以上の通信速度でインターネットに接続できる“ブロードバンド環境”さえあれば(パソコンがなくても)、同社のビデオサーバーに蓄積された映画やTV番組などをいつでも自由に楽しめるという。
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写真2 チューナー本体の前面と背面。基本的にケーブル類は背面に接続し、前面にある6.3mmφプラグの接続ポートやつまみは使用しない。前面は電源ボタンと三日月形のボリューム調整ボタン、およびリモコン操作などに反応するインジケーターとして使用する。 |
ここではそのSTB「GEO@チャンネルチューナ」を実際に借用して、GEO@チャンネルのサービス内容や操作性、映像品質などのユーザーが気になるポイントについてチェックしていく。
寒空の下で借りたり返したり
そんなガマンはもうしない!?
まずは、GEO@チャンネルのサービス内容を具体的に紹介しよう。ゲオ・ビービーが“オンラインレンタルビデオ”と謳うGEO@チャンネルは、ネオ・インデックスが提供するVODソリューション「Nextensive VOD」を中心とするサービス。VODサービスで視聴できる映像作品は洋画に邦画、バラエティ、アニメ、スポーツ、さらにはアダルトまで実にさまざまで、視聴できる映像作品の数は11月現在で約3000タイトルを擁しているという。
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写真3 付属のリモコン。 |
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写真4 付属のACアダプターは、比較的コンパクトで場所をとらない。 |
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これら映像作品の視聴は、STBを使って“映像作品を視聴する権利”を取得(基本的に有料)することにより行なえる。その権利にはレンタルビデオ店で言うところの“2泊3日”のように有効期間が設けられており、期間内であればその作品を何度でも視聴できるというもの。CS放送やCATVなどでおなじみの“ペイ・パー・ビュー”(PPV)方式である。
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写真5 チューナー本体を上から見たところ。編集部の実測で幅213×奥行き204×高さ43mmと、場所をとらないので、テレビの横に置いても邪魔にならない。 |
サービス料金は“STBのレンタル料金を含む基本使用料”+“PPVコンテンツの料金”(以下PPV料金)が基本で、PPV料金は1タイトルあたり105〜525円。なお、GEO@チャンネルでは映像作品を楽しむ頻度などに応じて、“ライト”“スタンダード”“プレミアム”という3種類のプランが用意され、視聴できる映像作品や料金はプランによって異なる。
各プランの料金ならびにポイントは次の通りだ。
【ライトプラン】
- 利用料金
- 980円/回
- 申し込み方法
- 各地の“GEO”店頭にて直接申し込み
- ポイント
- 1回の申し込みで1週間視聴可能になる短期レンタル
- 利用料金のみで映像作品5タイトルを視聴可能(PPV料金は利用料金に含まれる)
- ただし、プレミアム/スタンダードプラン専用の映像作品は視聴できない
【スタンダードプラン】
- 利用料金
- 500円/月+PPV料金(※1)
- 申し込み方法
- ゲオ・ビービーに書類などで申し込み
- ポイント
- 見た番組の種類に応じて清算される“従量課金制”プラン
- 視聴できる期間は番組ごとに定められている(24時間から最長7日間)
- 毎月あらかじめ決められた2〜5タイトルは基本料金のみで見放題
- ただし、プレミアムプラン専用の映像作品は視聴できない
【プレミアムプラン】
- 利用料金
- 1600円/月+PPV料金
- 申し込み方法
- ゲオ・ビービーに書類などで申し込み
- ポイント
- 従量課金制の自動継続プラン
- あらかじめ決められた100タイトルは基本料金のみで見放題
- すべての映像作品を視聴できる
※1 スタンダード・プレミアムプランは入会月から3ヵ月以内に解約した場合には違約金として3000円が必要
ライトプランはゲオ・ビービーの親会社のひとつである(株)ゲオが展開しているソフトショップ“GEO”の店頭でSTBを1週間レンタルするというプラン。980円支払えばPPV料金に関係なく5タイトルを視聴できるが制限もある。本格的に楽しむのであれば、従量課金制のスタンダードもしくはプレミアムがいいだろう。ちなみにスタンダード・プレミアムの料金支払い手段は、クレジットカード、コンビニ決済、ウェブマネーに対応している。
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画面1 ユーザー設定ではパスワードの設定・変更などのほか、アダルトコンテンツの表示・非表示といったコントロールも行なえる。 |
続いて次ページからは、実際にGEO@チャンネルで映像作品を視聴する流れを追いつつ、気になるところを見ていこう。
セットアップはカンタン!
付属のリモコンで操作も快適!!
前述のいずれかのプランに申し込んでSTBを入手(レンタル)したら、最初に必要なのがセットアップ作業だ。これは実にカンタン。STBのEthernet端子をネットワークケーブルで家庭内LANなどのブロードバンドルーターに接続し、STBのAV出力とTVのAV入力を繋ぐだけ。その状態でSTBの電源を投入すれば、TVのビデオ入力画面にメニューが表示される(初回のみユーザー登録作業としてサービス種別や会員番号を入力)。ここではスタンダードプランで使ってみた。
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画面2 GEO@チャンネル・スタンダードプランのメインメニュー。画面右側にあるスクリーンにはGEO@チャンネルがオススメする新着作品の紹介が表示される。思いもかけない良作にめぐり合えるかも? |
スタンダードプラン用メインメニューのユーザーインターフェースは、GEO@チャンネルの各種サービスなどを呼び出すための“ボタン”と“説明画面”が並んだ構成。ボタンの操作はボタンに記された“数字”に対応するリモコンのキーを押してもいいし、カーソルキーでフォーカスを移動させて決定ボタンを押してもOK。初めて使っても迷わない、わかりやすさを追求したユーザーインターフェースになっている。
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画面3 VODサービスのトップメニュー。ビデオサーバーにある映像作品や視聴する権利を入手した映像作品のリスト表示はここから実行できる。 |
メインメニューで“VODサービス”を選択すると、そのメニューが表示される。現在視聴できる作品(ビデオサーバーに蓄積された映像)のリスト表示などは、このメニューから行なうことになる。
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画面4、5 ビデオサーバーにある映像作品のリストを表示する場合にはまず外国映画・国内映画などのカテゴリーを選択し、引き続き表示されるジャンルを選択する、という2アクションが必要だ。 |
作品はカテゴリーごとに整理されているため、最初はまずカテゴリーを選択していくことになる。カテゴリーの階層は2段階で、VODサービスのメニューから映像作品のリストにたどり着くまで最低3回のリモコン操作が必要。リストはサムネイルつきで1画面に6タイトルまで同時に表示され、6タイトル以上ある場合には複数ページを切り替えて表示することになる。映像作品の詳細では、説明の確認やプレビュー、ならびに映像を視聴する権利の購入が可能だ。購入手続きも簡単で、ボタンを選択し、確認のためのパスワードをリモコンから入力するだけ。これで“レンタル”成立である。
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画面6 カテゴリー“外国映画”−“ドラマ”に分類された映像作品のリスト。11月現在の時点では、“セブン・イヤーズ・イン・チベット”や“マルコムX”など著名なタイトルもラインナップされている。 |
使ってみて感心したのは、メニューからリストまで頻繁にアクセスする機能にはすべてリモコンの数字キーが割り当てられていることで、これにより素早い操作が可能になる。この気配りはありがたい。ただ、“タイムラグ”(反応時間)がやや気になった。GEO@チャンネルではサーバーと通信して情報を取得する仕様上、(回線状況などにもよるものの)ひとつの操作を行なうたびに5〜10秒弱程度待つことになる(実測で平均3MbpsのCATVインターネット回線で確認)。数字で見るとさほどでもなさそうだが、TVのチャンネルを切り替えるつもりで操作していると、例えば映像作品リストのページ切り替えに“もっさり”した印象が否めない。例えば、番組タイトルを検索して希望の番組(の詳細画面)に直接アクセスできる仕組みを導入したり、一画面により多くの情報を詰め込んで表示するオプションを用意するなど、レスポンスを向上するなんらかの策を今後期待したい。
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画面7 映像作品の詳細。内容にPPV料金、有効期間などを確認できる。なお、年齢制限の設けられた作品に関しては、イメージフォトの左下に年齢制限を示すアイコンが表示される。 |
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画面8 プレビューを選択すると、イメージフォトのあるスクリーンにプレビュー映像を表示できる。 |
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また、カテゴリー選択や映像作品のリストを表示する画面ではボタンひとつで上位の階層に戻れるのだが、上位のカテゴリーが表示されるメニューでボタンを押した際にVODサービスのメニューを飛び越えてメインメニューに戻ってしまう点に違和感があった。これは仕様のようなのだが、少なくとも現時点ではVODサービスのメニューが事実上のトップメニューであるように思えるだけに、ちょっと不思議な感じがする。ユーザーインターフェースのさらなる練りこみについて、今後の課題として検討していただきたいところである。
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画面9 パスワードの入力は、リモコンの数字キーを用いて行なう。パスワードを入力するまでは、課金は発生しない。 |
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画面10 視聴した映像とPPV料金については、利用明細から確認できる。どのタイトルを見たのか、また、いくら払うことになるのか、このページを見れば一目瞭然だ。 |
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操作性は上々!
“標準”画質でも十分楽しめる
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画面11 映像作品の視聴時には、映像品質の選択を行なうことになる。映像品質はビットレートの異なる“高画質”“標準画質”の2モード。 |
GEO@チャンネルにおける映像作品を再生する際には、ビデオビットレートの異なる“高画質”“標準画質”の2パターンから選択できる。このうち冒頭で触れた通信速度2Mbpsのインターネット接続環境で再生できるのはビットレートの低い“標準画質”のみ。“高画質”で再生を行なう場合には4Mbps以上の通信速度に対応できる高速なブロードバンド・インターネット接続環境が必要だ。
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画面12、13 映像品質を選択したのち、通信速度のテストが行われる。テストに失敗した場合には、失敗したことを示す情報が表示される。 |
再生映像のコントロールは、一時停止のほか早戻し/早送り、時間の直接入力によるジャンプに対応。早戻し/早送りは、ボタンを押すたびに2→4→8→16倍速と速度を変更できる。
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画面14、15 視聴する権利を取得している映像作品のリスト表示については、直近に再生したものから順に表示される。 |
気になる映像品質は、タイトルによって大きく異なる。傾向としては輝度の高い部分などで表現があいまいになる部分がやや見られるものの、解像度が640×480ドットと高く発色も良好で、多くの映像が美しく楽しめる。ただ、標準画質ではビデオビットレートが低く抑えられていることから、動きのあるシーンでブロックノイズの発生が避けられない。比較的静止画の多いドキュメント番組などは綺麗だが、激しい動きのあるスポーツ番組などでは粗さが気になるワケだ。とはいえ、画質に強くこだわる方でもなければ(例えばCS放送などの番組を普通に楽しめる方なら)、まず問題ないだろう。なお、“高画質”を選択したみると動きに起因するブロックノイズは大幅に抑制された。高画質モードはインターネット接続環境に大きく依存し、回線状況によっては再生できなかったり、再生できてもドロップフレーム・音とびが発生してしまう場合もあるが、映像の美しさは標準画質よりも確実にワンランク上である。購入した後のコンテンツの映像品質は再生時に標準画質/高画質を指定できるので、マンションなどでインターネットを共有回線でお使いなら、高速転送速度が期待できる時間帯に試してみてはいかがだろうか。
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画面サンプルA 高画質モードと標準画質モードでの画質比較。ここではヒョウの小紋がノーマルではわずかにぼやけて見えることが分かるが、静止した上で、よほど注意深く観察しなければ区別は付かないだろう。 |
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画面サンプルB 水牛では、表皮のシワが高画質では微妙なところまで細かく描かれているが、標準画質ではやや塗りつぶされたようになっている。 |
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画面サンプルC 孔雀の鮮やかな模様は、MPEG-2の圧縮では比較的苦手だと思われるが、高画質ではもちろん標準画質でもブロックノイズなどの破綻は見られない。わずかながら尾羽の根本にビットレートの違いを感じ取ることができる。 |
レンタルビデオショップなどでDVD-Videoをレンタルした場合と比べると、GEO@チャンネルの映像品質は残念ながら一歩劣る。しかし、見たい映像をレンタルビデオショップまで出向くことなく自宅にいながら視聴でき、返却の手間もない。特に返却をうっかり忘れてしまい、存外に多額の追加料金を請求されたという経験が、あなたも一度はあるだろう。そんな方にはうれしいサービスである。もちろん、レンタルビデオのような人気作品がリリース直後は常に“貸し出し中”という心配もない。ビデオサーバーに登録された作品なら深夜だろうと早朝だろうと、いつでも視聴できる。
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画面16 視聴する権利を取得している映像作品の詳細。購入・プレビューのボタンが視聴に変わっている点に注目。画面にあるように、前回視聴を終えたところから見ることも可能だ。 |
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画面17 GEO@チャンネルのビデオ検索はちょっと変わっていて、“気分”を選択することで、それに合う映像作品が数タイトル表示するというもの。たしかに検索機能には違いないが、どちらかといえば“お遊び”に近いノリが感じられる。 |
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また、VODサービスの中にはパソコンでの視聴を前提にサービス提供するところもあるが、GEO@チャンネルはTVに直接接続するので、リビングの大画面TVで手軽かつ大迫力で楽しめる。映像作品が好きな方には、GEO@チャンネルは魅力ある選択肢のひとつといえよう。
(伊藤 裕也)
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