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ルームリンク VGP-MR200 VAIOで録画した地デジの番組をテレビで楽しめる
ルームリンク VGP-MR200
ソニー
オープンプライス
http://www.sony.jp/
http://www.ascii.co.jp/sonyflash/


2006年2月27日

デジタルハイビジョン対応の新生ルームリンク

ルームリンク「VGP-MR200」
写真1 ルームリンク「VGP-MR200」。VAIOの2006年春モデルと同時に発表され、発売日は現在未定
アスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”
ルームリンク「VGP-MR200」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト “SONY Flash on ASCII”に移動します。

 ここ数年ほど、オーディオビジュアル(AV)関連で注目されている話題のひとつに“AV機器のネットワーク接続”がある。これはネットワークを活用し、家庭内または利用者の行動範囲圏内のAV機器を相互に接続しようというものだ。例を挙げるなら、リビングにあるテレビから別の部屋にあるビデオサーバにアクセス、そのサーバに保存された映像をリビングにいながらにして楽しむ――などのことができるようになる。こうした利便性から、2006年はAV機器のネットワーク接続が一段と普及しそうだ。ただ、ネットワークによるAV機器の相互接続が普及するには、いくつかの課題がある。そのひとつが“保護されたコンテンツ”への対応である。

 例えば今は地上波のテレビ放送が“地上デジタル放送(以下、地デジ)”に移行中だが、この地デジでは違法コピーを防止する目的として、コンテンツ保護のための仕組みが盛り込まれている。地デジ対応パソコンなどは当然この仕組みに対応しており、地デジの番組を録画する場合には情報を暗号化したうえでHDDに記録し、録画したパソコンでしかその映像を再生できない。このような著作権保護のための技術をDRM(Digital Rights Management)というのだが、現在店頭で販売されているネットワーク対応機器の大半は、DRMで保護されたコンテンツの扱いに対応していない。地デジへの移行やオンラインでのビデオコンテンツ購入などが本格化しつつあることを考えると、これは深刻な話である。

 そうした中、ソニー(株)からネットワークメディアプレーヤー“ルームリンク”シリーズの新モデル「VGP-MR200」が発表された。ルームリンクについてご存じない方のために簡単に説明すると、普通のテレビをネットワーク対応のメディアプレーヤーに変身させるセットトップボックスで、ビデオサーバーに保存した映像や曲、写真などをテレビで楽しめるものである。従来モデルの「VGP-MR100」ではD端子を搭載し、HDVカムコーダで撮影したHD映像の再生に対応していたが、今回の新モデルではさらなる進化を遂げた。

 その進化が、保護されたコンテンツのサポートである。VGP-MR200では今回新たに“DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over IP)”“Windows Media DRM 10”という2つの技術に対応した。これらを簡単に説明すると、先に挙げたDTCP-IPはネットワーク内で相互に接続した機器間で情報を暗号化して転送する技術であり、Windows Media DRM 10はマイクロソフト(株)が開発した最新のDRM技術。これらの技術に対応したことで新しいルームリンクでは、

  1. VAIOシリーズで録画したデジタルテレビ放送の番組
  2. Windows Media DRMにより保護されているWindows Mediaフォーマットの映像

といった2種類の保護されたコンテンツが扱えるようになっている。

 まずは前者の録画したデジタルテレビ放送の番組だが、これには先に触れた2つの技術のうち、DTCP-IPにより実現される。対応するサーバーアプリケーションはDTCP-IPでの通信をサポートする「VAIO Media 5.0」で、デジタル放送対応のVAIOシリーズで録画した地デジやBSデジタルなどの番組を転送できる。デジタルテレビ放送といえば1080iのHDコンテンツが大きな魅力のひとつとなっているが、もちろんHD対応で、その表示はD端子(D3)により高い映像品質を維持したまま行なえるようになっている。なお、VGP-MR200は無線でのネットワーク接続にも対応しているが、HDコンテンツを転送する際は有線での接続が必要だ。映像再生時にはデータの転送準備のため再生を希望する映像を指定してから実際に表示されるまで10秒ほどの時間を要し、また、再生時にはその映像のタイムラインをサムネイル付きでわかりやすく表示するフィルムロールも使用できないが、一時停止をはじめ、早送り/早戻しなど基本的なコントロールは実行可能であり、再生処理が一時始まってさえしまえば快適に扱える。

 一方後者の保護されたWindows Mediaフォーマットの映像は、Windows Media DRMにより対応する。マイクロソフトではパソコンをサーバにする技術として“Windows Media Connect”を提供しており、このWindows Media Connectを用いることで保護された映像の転送を実現可能だ。このWindows Media DRM 10を利用したコンテンツにピンとこない人も中にはいるかもしれないが、これはビデオオンデマンドサービスでダウンロード購入できるコンテンツなどに用いられているもので、そのようなサービスを提供するウェブサイトとしては、ソニーが運営する“Moviesquare”などがある。手っ取り早くいえば、そうしたサービスでダウンロード購入した映画やドラマ、またはアニメなどをテレビに表示できるのだ。Windows Media Connectではその仕様により保護されたコンテンツのシーク操作をサポートしていないため、VGP-MR200から早送り/早戻しができないなど操作性において不満はあるものの、パソコンでダウンロード購入した映像を大画面のテレビに表示できるのは大きな魅力といえよう。

 それでは写真とともにその詳細を見ていきたいが、先に述べたようにVGP-MR200はネットワークメディアプレーヤーである。VGP-MR200を使用するにはネットワーク環境とコンテンツを提供するサーバー、さらにはVGP-MR200の映像を表示するテレビが必要だ。そこで今回は、VGP-MR200を使用するうえで必要な環境や機材なども含めた形で写真を紹介する。



テレビの近くに違和感なくおける
――スタイリッシュかつコンパクトなケース

ケースは白と黒のツートーンカラーによるシンプルなデザインで、サイズも幅215×奥行き145.5×高さ33.5mm/約800gとコンパクト
写真2 ケースは白と黒のツートーンカラーによるシンプルなデザインで、サイズも幅215×奥行き145.5×高さ33.5mm/約800gとコンパクト。テレビの近くにさりげなく置くことができる。ただ、質感は一目でプラスチックとわかるもの。好みの分かれるところである
正面
写真3 ワイヤレス接続などを示すLEDランプが控えめに配置された本体前面。本体正面、左端にある凹凸は、電源スイッチとリモコン受光部である
左側面
写真4 左側面には、VAIOを利用することで、ワイヤレスLANのセットアップをすばやく実行できるSETUPボタンが備えられている
背面
写真5 背面にはD端子を始めとするAV出力端子やネットワークポートをレイアウト。ワイヤレス接続用のアンテナもあるが、地デジのHDコンテンツを楽しむ場合にはサーバとの間を有線で接続する必要がある
リモコン
写真6 付属のリモコン。コントロールに使用するボタンは主にカーソルとその周辺で、指を大きく動かすことなく操作できるようになっている


ルームリンクを使うにはまず環境整備から――サーバーを設定しよう

VGP-MR200とブラビア
写真7 VGP-MR200とブラビア
VAIO type T
写真8 VAIO type T
今回のフォトレビューではVGP-MR200の映像出力先としてブラビアを、映像を提供するサーバーには“VAIO type T”を使用。ブラビアとの接続はD端子によるビデオケーブルで、VAIO type Tとの間はカテゴリー5のネットワークケーブル――つまり有線で接続している
写真9 サーバーの状態に関するウィンドウ。公開するフォルダの指定やサーバーの開始/停止や行なえる
写真10 ネットワークに関する設定。ここでは接続するネットワーク機器の許可/不許可などを指定できる
写真11 ファイアウォールの設定。Windows XPの標準機能であるファイアウォールを使用している場合にこの指定が必要になる
写真12 MPEG-2以外の映像を配信する際のフォーマット変換についても設定可能だ
ルームリンクを使用するには、あらかじめサーバーを準備しておく必要がある。写真は、ソニーVAIOにインストールされているサーバーソフト「VAIO Media 5.0」の画面。サーバーの開始/停止からネットワーク上にある機器の参加の可否まで、きめ細かな設定が可能だ
写真13 VAIO Mediaのコンソールではさまざまな設定項目にアクセスできるが、中にはどこをどう変えてよいのやら困ってしまう人もいるだろう。そこでソニーでは、ウィザード形式のセットアッププログラムも用意している。指示に従ってボタンを押していくだけで、必要な設定を行いサーバの開始を実行できる
写真14 こちらはWindows Media Connectのウィンドウ。このウィンドウにクライアントを登録することで、そのクライアントとの通信が可能になる


リモコンひとつで簡単に設定――ルームリンクをネットワークに繋げる

写真15
写真16
写真15、16 ルームリンクをはじめて使用する際には設定が必要だ。ルームリンクの各種設定は付属のリモコンから実行可能で、設定できる項目は接続するテレビのタイプやネットワークの種類などさまざま。とはいっても、一般的な環境であればする項目は限られるので、誰でも簡単に行なえる

写真17 ここではテレビのタイプ(標準解像度/高解像度)を指定できる。1080iのHDコンテンツに対応するテレビにD端子で接続している場合には、“高解像度テレビ”を選択すること
写真18
写真19
写真18、19 ネットワークの設定では、ネットワークの接続形態(有線/ワイヤレス)や、IPアドレスの指定、さらにはワイヤレスLANの設定を実行できる

写真20 使用するネットワークの接続形態を選択する画面。HDコンテンツの再生を行なうなら有線を選択する

写真21 IPアドレスの取得に関する設定の画面。設定するIPアドレスやサブネットマスクを直接手で指定することも可能だ。なお、一般的な環境であればルーターから動的にIPアドレスがリースされるため、そうした環境の人であればこの設定は不要である


VAIOで録画したデジタルテレビ放送の番組を見る!!

VGP-MR200起動直後のスクリーン
写真22 VGP-MR200起動直後のスクリーン。まずはここから接続するメディアサーバーを指定する。上のメディアサーバーはソニー VAIO Mediaによるもので、下はマイクロソフトのWindows Media Connectによるものだ。アイコンの違いに注目
VAIO Mediaのサーバーに接続すると、サーバーのトップメニューが表示される
写真23 VAIO Mediaのサーバーに接続すると、サーバーのトップメニューが表示される。メニューにはさまざまな項目があるが、今回のポイントはなんといっても“録画したビデオ(デジタル放送)”だ
写真24 メニューから“録画したビデオ(デジタル放送)”を選択1
写真25 メニューから“録画したビデオ(デジタル放送)”を選択2
写真24、25 メニューから“録画したビデオ(デジタル放送)”を選択すると、ジャンルを選択するメニューに切り替わる。このジャンルを選ぶことで映像の一覧が表示される
再生画面イメージ
写真26 映像の一覧から希望する映像を指定すると、このスクリーンが表示された後にその再生が開始される。なお、本文でも記したが、デジタルテレビ放送の映像を表示する際にはその準備のため再生準備に10秒ほどの時間がかかる

写真27 今回からリモコンの早送りを押すたびにアイコンが変わり、画面上でも早送りの速度を容易に確認できるようになった。細かいポイントではあるが、これは嬉しい


ネットからダウンロード購入した映像をテレビで楽しむ


写真28 Windows Media DRM 10により保護されたコンテンツをテレビで楽しみたい場合には、Windows Media Connectを利用してサーバと接続する。サーバの名称とアイコンに注目。
写真29
写真30
写真31
写真32
写真29〜32 Windows Media Connectを利用して接続した場合、最初にコンテンツの種類(オーディオ・ビデオ)を選び、引き続きアルバム、ジャンルなどの区分を選択、そのうえでコンテンツが入っているフォルダーを指定――と、目的の映像にたどり着くまでの階層がやや深い。
ダウンロード購入した映画タイトル「沈黙の標的」のワンシーン
写真33 このスクリーンはMoviesquareからダウンロード購入した映画タイトル「沈黙の標的」のワンシーンをカメラで撮影したもの。このとおり字幕などの細かな情報もバッチリ表示されている。DVD-Video相当の解像度を持つ高品質な映像をスクリーンの大きなテレビで視聴できるのは格別だ。
Moviesquare
写真34 ソニーのビデオオンデマンドサービス、Moviesquare。(株)USEN、(株)ショウタイム、(株)ネオ・インデックスと連携し、ハリウッド映画やアニメといった娯楽作品から料理番組まで幅広いジャンルのコンテンツを揃えているのが特徴。価格は、買い取りがひとつのコンテンツにつき1029円から、PPVでは315円からとなっている。

(伊藤 裕也)




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