2002年1月7日
一太郎と並ぶジャストシステムの主力アプリ「花子」もバージョンアップされ、「花子12」として発売される。一太郎12が、従来のワープロの発想から離れて「作業効率の向上」という新コンセプトを追求しているように、花子12も図形編集ソフトの原点に返ったユーザビリティの強化を目指している。
メニュー操作に慣れるより
目的別の「Doメニュー」を使う
一口にドロー系グラフィックスソフトと言っても、主にプロユースの「Adobe Illustrator」からMicrosoft Officeに添付するお手軽ツール「Microsoft Draw」までいろいろある。従来から花子のポジションは“その中間”という感じで、一太郎とセットで使われる企業や学校(教育現場)を除くと、一太郎ほどのアピールポイントを持っていなかった。だが、インターネットが普及し、Webサイトなどで一般ユーザーも普通に情報発信するようになった現在、本格的な図形作成機能を持ち、手頃な価格で入手できる単体のグラフィックスアプリの需要は以前より増している。花子12は、そんな新規ユーザーに焦点を合わせた新機能を搭載してきた。
その一例が「Doメニュー」だ。このメニューは、今までこうしたアプリに縁のなかった人でもグラフィックスソフト独特の操作に戸惑わないよう、「1/4円を描く」とか「左矢印を描く」「縦書きの文字を入力する」「図形に影をつける」といった目的を選ぶだけで、その操作を実行できるというもの。
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Doメニュー。花子で可能な多くの操作が登録されているので、通常のメニュー操作を忘れてしまった場合にも役に立つ。 |
また、従来からあったツールチップ(カーソルを置いておくと、そのアイコンの名称が出る)が強化され、ツールアイコンをポイントすると簡潔なコマンドの説明や関連項目などを表示する「アプローチインフォ」の機能が付いた。一方、画面右の「クリップウィンドウ」は「ガイドインフォ」になっており、選択した描画や編集の操作についての使い方やワンポイントアドバイスが表示される。
今回から、フロー図などの作成によく使う「コネクタ」がサポートされ、図を修正(オブジェクトを移動)したときにも結線が自動的に追従するようになった。線が交差する箇所ではバイパス表示もできる。フロー図に向いた“丸め長方形”や“楕円”、“ひし形”の文字枠付き図形も新たに用意されている。
従来のユーザーにもアピールする
細かな操作性の改善
細かな操作性の改善では、例えば各操作パレットについて、ドッキングや分離、グループ化などが自由に行えるようになった。パレットを「パレットトレイ」に表示したり、クリップウィンドウにパレットを格納するのもドラッグ&ドロップで簡単に行える。自分のよく使うパレットを並べておけば便利だろう。図形部品やイメージを呼び出す「コンテンツパレット」では、気に入った図形をドラッグ&ドロップで文書に取り込んだり、逆に花子で作った図形を画像タブにドロップすれば、ラスターイメージ(画像)に自動変換、保存できる。
インターネットとの親和性も忘れてはいない。選択した図形や矩形領域をWeb用画像(GIF、JPEG、PNGファイル)として切り出しできるが、その際に“花子での見た目のサイズ”に換算した解像度で切り出せる、という点がユニークだ。つまり、花子での表示倍率を変えるだけで、出力解像度などを計算する手間もなく切り出す図形の大きさを変えられるわけだ。もちろん、解像度を指定したイメージ保存も可能で、そのほかにも多数の細かな改良、機能の追加が見られる。
実のところ、筆者自身は花子をDOS版以来約10年ぶりに触ったのだが、その機能と使い勝手の向上には驚かされた。レイヤ編集も可能な「花子フォトレタッチ」が添付されていることや、(片やプロユースとはいえ)Illustratorとの大きな価格差などを考えれば、Web向けの図形ツールとしても、もっと評価されていいソフトだ。個人的にも購入を検討しているところだ。
| 花子12の主なスペック |
| 製品名 |
花子12 |
| 対応OS |
Windows 98/Me/NT 4.0+SP6a/2000 Professional+SP2/XP |
| HDD |
120MB以上(フルインストール250MB以上) |
| 価格 |
9800円(バージョンアップ版8000円) |
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(culi)
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