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【特集】システム最適化ツールでパソコンを快適に アナタのパソコン、実は遅くないですか?
【特集】システム最適化ツールでパソコンを快適に

2004年9月17日

パソコンは使うほど遅くなる?

 パソコンを買った当初はそうでもなかったんだけど、使っているうちにどうも反応が悪くなってきたような気がする……。これは毎日パソコンを使う人であれば、程度の差はあるにしても誰もが感じることではなかろうか? かくいう私も、以前からそう感じているひとりで、そろそろどうしようかと悩んでいるところだったりする。記事を読んでいる方の中には「気のせいじゃない?」と思う方もいるかもしれないが、多くの場合は気のせいではなく実際にパフォーマンス(レスポンス)は本当に低下しているし、また多くの場合、低下するものなのだ。それはナゼか?

HDDの空きスペースが少なくなると表示される警告メッセージ
HDDの空きスペースが少なくなると表示されるおなじみのメッセージ。このメッセージが表示されてしまう時点で、可及的速やかに対応をしないとシステムの運用上非常にマズイことになる。

 パソコンはさまざまな処理を実行するうえで、メインメモリやHDDに数多くの作業用ファイルを状況に応じて作成する。使用者がこれらを普段意識することはなく、ほとんどの場合は作業が終わった段階で(アプリケーションの終了時に)キレイさっぱり消えてしまう。ところが中にはそのままHDDの中に居残るものがある。その積み重ねが原因でHDDの空きスペースは徐々に圧迫され、また空き領域や新たに作成したファイル(後からインストールしたアプリケーション)の断片化も起こってしまう。結果、ファイルアクセスの速度低下に繋がる。「そんなの大げさじゃない?」と思われるかもしれないが、塵も積もれば……であり、意外にバカにできない影響があるのだ。

 また、WindowsにはOSやアプリケーションの設定情報などを集中的に管理する“レジストリ”と呼ばれるデータベースがあるが、レジストリもパソコンを使い続けていると次第に肥大化していく。レジストリはOSの起動時に必ず読み込まれるので、このファイルが大きくなれば、起動に要する時間も当然長くなってしまう。

 ――とまあこのように、使い続けていればパソコンのパフォーマンスは自然と低下してしまうわけだ。では低下したパフォーマンスをなんとか改善できないものだろうか?

 実は解決方法はカンタンで、不必要なファイルを随時削除し、ファイルが断片化したら最適化すればいい。レジストリについても余計な項目を削除し、必要に応じてデータベースを再構成すればOKだ。とは原理を言うは易いが、実際に行なうのはなかなか難しい。Windows XPやWindows 2000では不必要なファイルの削除やHDDの断片化解消(デフラグ)、バックアップ・リストアのためのツールなどが標準で付属しているものの、例えばファイルの削除は特定のフォルダ内のファイルを一括消去できるのみで適用範囲が狭く、レジストリの操作はOSに関する高度な知識を使用者に要求してくる。初心者に敷居が高いだけでなく、パソコンに詳しい人であってもバックアップして、関連事項を検索して……と面倒このうえなく、機能面でも「なにかが足りない感」は否めない。

 そこで注目したいのが、簡単な操作でシステムのパフォーマンスアップを見込める“システムの最適化ツール”だ。



各社から販売されている最適化ツール

エー・アイ・ソフト「DiskX Tools Ver.10」
エー・アイ・ソフト「DiskX Tools Ver.10」(写真をクリックすると当該ニュース記事に移動します)
ソースネクスト「驚速xp 3」
ソースネクスト「驚速xp 3」
ライブドア/プロジー「XPturboIII」
ライブドア/プロジー「XPturboIII」(画像をクリックするとライブドア/プロジーの当該製品情報サイトに移動します)
インターコム「SuperXP Utilities Pro」
インターコム「SuperXP Utilities Pro」
ライフボート「Fix-It Utilities Pro」
ライフボート「Fix-It Utilities Pro」
メディアカイト/マグノリア「XPアクセル」
メディアカイト/マグノリア「XPアクセル」(写真をクリックするとメディアカイト/マグノリアの当該製品情報サイトに移動します)

 システムの最適化ツールと一口にいっても、低下したパフォーマンスの回復に重点を置くもの、OSのチューンを得意とするもの、それらの機能を併せ持つ多機能型など、ショップで販売されているパッケージにはさまざまある。

 そこで現在ショップで販売されている最適化ツールをリストアップ(表1)し、さらにカタログ資料などから搭載機能を比較してみた(表2)。この2つのリストを見ると、HDDに存在する不必要なファイルの消去が基本機能で共通し、あるものは価格設定を大きな魅力にしており、別のものはシステムのリカバリ機能を搭載していたりと、メーカーごとに異なる方向性の味付けをしていることがわかるだろう。

表1 現在入手可能な各社のWindows最適化ツール
ソフト名実売価格メーカーURL
【A】DiskX Tools Ver.104935円(ダウンロード版)エー・アイ・ソフトhttp://www.aisoft.co.jp/
【B】驚速xp 32079円ソースネクストhttp://www.sourcenext.com/
【C】XPturboIII2940円(ダウンロード版)ライブドア/プロジーhttp://pro-g.livedoor.com/
【D】SuperXP Utilities Pro5250円(ダウンロード版)インターコムhttp://www.intercom.co.jp/
【E】Fix-It Utilities Pro1万円前後ライフボートhttp://www.lifeboat.jp/
【F】XPアクセル1554円メディアカイト/マグノリアhttp://www.media-kite.co.jp/
表2 各Windows最適化ツールの機能比較一覧表
【A】【B】【C】【D】【E】【F】
システムの確認PCの性能計測(ベンチマーク)
PCの調査・状態確認(システムチェック)
パフォーマンスの回復システムに不必要なファイルの削除
HDDの断片化解消
システムに不必要なレジストリの削除
レジストリの再構成
パフォーマンスの向上システム設定の見直しによる高速化支援
自動起動(常駐)プログラムの解除
セキュリティ復活不可能な形でのファイル完全削除
Webブラウザが作成した一時ファイルの消去
暗号化によるデータ保護
ネットワーク接続時のセキュリティ向上
そのほかアプリケーションのアンインストール支援
システムのバックアップ・リストア
HDDの障害検出

 さて、話を戻そう。私自身もパソコンのパフォーマンス低下をそろそろなんとかしようと今まさに考えていたのだが、システムフォルダのファイル探索やらレジストリの操作といった作業で(社会人にとっては特に)貴重な休日を潰してしまうのはあまりにも悲しい。そこでリストの中から、エー・アイ・ソフトの「DiskX Tools Ver.10」(以下DiskX 10)を導入してみることにした。5000円以下で入手できる手ごろな価格ながらも機能豊富で、これひとつあればさまざまなことに使えるだからだ。



DiskX Tools Ver.10とは

「DiskX Tools Ver.10」のメインウィンドウ
「DiskX Tools Ver.10」のメインウィンドウ。ウィンドウ上部には最新のクリーン度とパフォーマンススコアが表示され、パソコンの状態を意識させるような構成になっている。各ツールへのアクセスはウィンドウ左のメニューから行える。

 「DiskX Tools Ver.10」は9月17日に発売されたばかりのシリーズ最新バージョン。このソフトは

  • メモリやOSのカスタマイズ状態を確認できる“パフォーマンスチェッカー”
  • HDDの空きスペースやレジストリにおける不必要な情報を調査する“クリーン度チェッカー”

といった確認プログラム、

  • HDDから無駄なファイルを消去する“ファイルクリーナー”
  • レジストリから不必要な情報を削除する“レジストリクリーナー”
  • OSのチューンなどによりパフォーマンスアップを試みる“システムクリーナー”
  • デスクトップ上のアイコン整理などを行なう“デスクトップクリーナー”
  • ActiveXコントロールのダウンロードを監視してWebブラウジング終了時に削除する“インターネットクリーナー”

という5つの最適化プログラム、さらには

  • 暗号化によりデータの保護を実現する“ファイルロック”
  • データをHDD上から完全に消去する“パーフェクトクリーナー”

――といったツールで構成されており、システムのパフォーマンスを改善できると同時にシステムのチューンによるパフォーマンスアップが期待でき、なおかつプライバシーの保護にも対応する。それでは、実際に使用してみよう。



最適化ツールのチカラは?

「クリーン度チェッカー」の実行結果
「クリーン度チェッカー」の実行結果
「クリーン度チェッカー」のアドバイス
「クリーン度チェッカー」のアドバイス
HDDにある不必要なファイルなどを確認する「クリーン度チェッカー」。結果は50%と私のパソコンの状態はあまり芳しくないようだ。アドバイスを見てみると、さらに詳しい情報を確認できる。

 DiskX 10は各種ツール(ユーティリティソフト)を集めたパッケージで、ソフトはそれぞれ単体で実行可能だ。が、DiskX 10には各ツールを起動したり、そのツールに関連する情報を表示するためのユーザーインターフェイス(メインウィンドウ)が用意されている。ツールの起動はここから行なうのが便利。そして最初に行なうのは、まずパフォーマンスの確認だ。

システムのパフォーマンスを確認する「パフォーマンスチェッカー」
システムのパフォーマンスを確認する「パフォーマンスチェッカー」。こちらはいわゆる、ベンチマークプログラムだ。ハードウェア性能の欄にしょんぼり。

 ウィンドウ中央にある“クリーン度チェック”“パフォーマンスチェック”のボタンをマウスでクリックすると、それぞれの確認作業が始まる。確認作業は自動で、しばらく待つとその結果はクリーン度が百分率、パフォーマンスはスコア(ポイント)+百分率とわかりやすく表示される。結果と同時にアドバイスも示され、状況によっては続けて最適化ツールの実行が勧められる。原因と対策を理解したら、勧められたツールの実行ボタンを押すだけ。これでシステムをより理想に近い状態に改善できる。



「クリーン度チェッカー」の実行画面
「ファイルクリーナー」の実行画面
クリーン結果とアドバイス
クリーン結果とアドバイス
「ファイルクリーナー」を使用すると不必要なファイルを削除できる。ウィンドウではさまざまな方法を選択できるが、一般的にはオートで十分だ。

 さて私の場合、結果を見ると起動ドライブの空きスペースが極端に少ないと指摘されてしまった。そこでまず、ファイルクリーナーを使ってHDD上の不必要なファイルを削除することにした。ファイルクリーナーはウィザード形式のツールで、

  • 不必要なファイルを全自動で削除できる“オート”
  • 検索結果をもとに手動で削除する“マニュアル”

など、いくつかの方式から好みのものを選択し、指示に従うだけで操作は完了だ。とりあえず無難な“オート”を選択したところ、1200以上のファイルが削除され、60MB程度の空き容量の確保に成功した。“オート”では安全性を優先しており、サービスパックやWindowsアップデート時に作られるアンインストールファイルは削除しないが、処理方法で“高度なクリーン”を選択するとそうしたファイルの削除も可能。アンインストールファイルが必要となるケースはまず起こらないので、さらに数十〜数百MB程度の空きスペースも簡単に確保できることになる。

「クリーン度チェッカー」の実行画面
「レジストリクリーナー」の実行画面
レジストリークリーナーの結果とアドバイス
レジストリークリーナーの結果とアドバイス
「レジストリクリーナー」ではレジストリの削除が可能だ。こちらも一般的にはオートで十分。

 起動ドライブの空き容量問題は解決したので、続いて“レジストリクリーナー”を起動し、不要なレジストリの項目を確認する。レジストリクリーナーもファイルクリーナーと同様、ウィザード形式のツールで、予備知識のないユーザーにも使いやすい。クリーン度チェッカーの結果ではレジストリに問題はないとのことだったので、不必要な項目を自動的に削除する“オート”を選択し、どのような項目が削除候補になっているのか確認してみると“Internet Explorerにおけるアドレスバーの履歴”“最近使ったファイルの履歴”など。

 オートではWindows Media Player・Real Playerで最近使用したファイルやアドレスバーに入力したURLの履歴など、削除してもシステムに影響のない部分をメインターゲットとしているようだ。アプリケーションの関連付けなどそれ以外の部分については、やはり“高度なクリーン”での対応となる。単に値を消去するだけならレジストリエディタよりも断然使いやすいので、レジストリについて知識のある方にはこちらがオススメだ。



システムクリーナーとデスクトップクリーナーで
更なるパフォーマンスアップ!

「システムクリーナー」の実行画面
「システムクリーナー」の実行画面
「デスクトップクリーナー」の実行画面
「デスクトップクリーナー」の実行画面
「システムクリーナー」と「デスクトップクリーナー」。どちらもカンタンな操作でWindowsのさまざまな設定をまとめて変更できる。
「パフォーマンスチェッカー」による診断結果
システムクリーナー・デスクトップクリーナー実行後の「パフォーマンスチェッカー」による診断結果。インストール直後の状態からは大きく改善されている。

 余計なファイルとレジストリの値をすべて消したところでスコアを思い出し、どうせだからとシステムクリーナーとデスクトップクリーナーを実行してパフォーマンスアップも狙ってみた。システムクリーナーでは日常的な使用ではまず必要とされないサービスの停止やエラー表示を非表示にすることなどで、デスクトップクリーナーはフェードや影などの画面効果を適用しないことなどで、それぞれ高速化を図る機能。そのどちらもを実行してみたワケだが、結果はご覧のとおり、スコアが3148から3825までグンと伸びた。といってもスコアだけではわかりにくいので“最適化実施度”と呼ばれる百分率の表示も見てみると、こちらは43%から66%に上昇していた。Windowsの項目ひとつを変更した程度では違いはわずかでも、積み重ねればその差はバカにならないイイ例といえる。



「クリーン度チェッカー」による診断表示
最適化プログラム実行後の「クリーン度チェッカー」による診断表示。インストール直後は状態がよくなかったが、最適化により「普通」のラインまで回復した。
オートで停止する“サービス”とは?

上記の本文中では、簡単に「まず必要とされない“サービス”の停止やエラー表示を非表示にする」と書いているが、具体的にはどういったサービスが停止されるのか気になる方もいるだろう。停止されるサービスは次の通り。

・Error Reporting Service
Windows使用中に発生したエラーをMSに報告するためのもの。
・Help and Support
「ヘルプとサポート」で使用。
・Indexing Service
ファイル・フォルダの検索精度向上のためのもの。
・NetMeeting Remote Desktop Sharing
NetMeetingやリモートアシスタンスで使用。
・Remote Desktop Help Session Manager
リモートアシスタンスで使用。
・Remote Registry Service
リモートからのレジストリ操作に使用。

また、非表示になるエラー表示とは、アプリケーションが不正な処理で異常終了した際に、エラー報告を行ないますか? とたずねてくるダイアログボックスの表示機能を指す。


ツール実行前
ツール実行前
ツール実行後
ツール実行後
普段使用しているユーザーアカウントの作業用ファイルなどが作成されるフォルダのプロパティ。右がツール実行前で左が実行後だ。フォルダ内のファイル数とそれらファイルの総サイズに注目。

 もっとも、私のパソコンは根本的にハードウェアスペックが低いため、ハードウェア性能は芳しくない表情のままである。劇的なパフォーマンスアップを望むなら、ハードウェアのパワーアップが手っ取り早そうだ。なお、最適化プログラム実行前と実行後のクリーン度チェッカーの結果は、50%→59%とこちらも数値が上昇している。これは作業用のファイルやキャッシュが消去された点が評価されてのことだろう。実行前と実行後の関連フォルダの情報の差が、それを示している。

レジストリクリーナー実行前
レジストリクリーナー実行前
レジストリクリーナー実行後
レジストリクリーナー実行後
Internet Explorerでアドレスバーに入力したURLなどの各種履歴情報も、レジストリクリーナーを使えばまとめてキレイにできる。まとめて、というのがポイントだ。

 Windowsは使い続けていればパフォーマンスが低下するだけではなく、その状態を放置すればファイルやレジストリが壊れてしまう可能性すらでてくる。結局、システムを期待通りの状態で動作させるには、ユーザー自身できちんとOSやアプリケーションを管理するか、もしくはそれをサポートしてくれる最適化ツールの存在が必要となるわけだ。システムを守るという意味でも、最適化ツールを上手に活用していきたい。

DiskX Tools Ver.10の主なスペック
製品名 DiskX Tools Ver.10
OS Windows 98 SE/Me/2000/XP
CPU それぞれのOSが必要とするCPU以上
メモリ 64MB以上(Windows XPでは128MB以上を推奨)
HDD 35MB以上(インストール時)

(伊藤 裕也)




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